引き続き、12人産んだ助産師HISAKOさんのLITALICO発達ナビさんまねシリーズです。
LITALICO発達ナビさんからは17回目、前回と同じく精神科医 田中康雄先生の記事でした。
・「できるようになる」には、ひたすら『時間』が必要です(発達障害)
・発達に遅れがある子どものママは、周囲にどう関わられたら嬉しいんだろう
・子どもが発達障害なら、ママは仕事は無理なのか?
・発達障害 きょうだいとの関わり
・苦手なこと、嫌なことからは全力で逃げ回っていい(発達障害)
元記事
LITALICO発達ナビ
精神科医 田中康雄先生
2019-11-28
青 元記事
あるいは、何らかの覚悟ができたり、共に育ち合うような感覚になれる。子育てにちょっとした光が見える。
赤 12人産んだ助産師HISAKOさん
だから、
「(7子)ちゃんはASDです!」
とはっきり言ってもらったほうが
覚悟をもって前向きに彼女と向き合えると思ったんです。
発達障害はグラデーションで、はっきりと白黒はつかないものです。
子どもたちの発達は、
ぼんやりとしたグラデーションの世界です。
さらには、一人の子どもにいくつかの診断がつくこともあるし、成長とともに変化していくこともあります。
どんな子も確実に日々成長していき、
去年できなかったことが今年はできるようになったり、
去年がしんどかったことが今年は余裕になったり
成長とともに特性が変化していく
(診断が変化する)こともある微妙な世界。
症状と言われる部分、いわゆるその子の持ち味の色の濃さはみんな一定ではなく、ある特性がとても濃い人もいればとても薄い人もいます。
ある特性がとても濃い子もいれば
とても薄い子もいます。
同じ人であっても、生活環境や状況に応じて色濃く見える時もあれば、あまり目立たないような時もあります。
同じ子でも、そのときの気分や状況に応じて
「今日はピーマン絶対食べない!」
「今日は一口ならがんばってみる」
個性の色合いが、濃く見える時もあれば
あまり目立たないときもあります。
じゃあどのくらい薄いと診断されないのか、という線引きは確定されてはいません。
その個性(特性)の色合いが、
どれぐらい濃かったら「発達障害」と診断されて
どれぐらい薄かったら「グレーゾーン」と言われるのか。
診断されない「定型発達」とは
どんな色合いなのか?
その境目、線引きは定められていません。
まったくもってグラデーションの世界なのです。
子どもたちの発達は、
ぼんやりとしたグラデーションの世界です。
グラデーションの世界だからこそ、一つの診断名だけで子どもを見ることはできないし、もし顕著な診断名がつく状況だったとしても、これをすれば万事解決となるような特効薬や絶対的な治療法があるわけではありません。
だから、
曖昧な子どもの心の発達を
ひとつの診断名だけに当てはめて
固定的に見ていくことはできない・・・
お母さんの視点だから気づくこと、逆に気づきにくいこと、保育園・幼稚園、学校の先生や支援者からの視点、それぞれ大切です。
保育園、幼稚園、学校の先生や
支援者からの視点や
ママの視点だからこそ気づくこと、
逆に気付きにくいこともあると思います。
たとえば、ミニカーを1列に並べるのが好きで列を乱されると怒ってしまう男の子に対して「自閉スペクトラム症の“こだわり”ですよ」と告げられてしまったお母さんは、
「このこだわりの思考パターンこそが
自閉症スペクトラムの『こだわり』なんですよ」
と診断されてしまった瞬間、
それまで「かわいいな、素敵だな、ユニークだな」と思っていた子どもの姿の見方が一変してしまうということが起こり得ます。
斬新な子どもの行動を
ユニークで素敵だな、
とポジティブに感じていたはずなのに
ママによっては、
これこそが障害から引き起こされる
異常な行動なんだ・・・と
一気に180度、ネガティブな感じ方へと
変わってしまうこともあるかもしれません。
診断名が下されたとたんに、その子自身の行動の理由を知ろうとするのではなく、その診断名についていわれていることを知ろうとしてしまうことが、「心配な面」なのです。
発達障害のタイプをざっくり区分けをして
その障害の人に見られることが多い『特性』に当てはめて
その子の特性を理解しようとするより
第1部で紹介したストーリーのすべてにおいて、「この子はこういう診断が付きますよね。ですから……」といった解説はしていません。
発達障害のタイプについて学ぶよりも、「この子はこんな気持ちですよね」というところからかかわってほしいという思いを込めたからです。
「(7子)はどんな気持ちでこんな行動をしたのかな」
どのような診断がつくかと急ぐよりも、
子どものありのままの姿を見て
関わってあげることが
一番大事なんだと気づきました。
発達障害もその子を理解する手がかりの一部であることに、この本で田中先生は気づかせてくれます。
発達障害の診断名は
あくまで手がかりのひとつにすぎません。
子育ては、たくさんの「メガネ」を通じて子どもを見て、その子の豊かな内面を理解していくことであり、
診断名の先入観がない自由な発想で
さまざまな視点からその子を見て、
個性的で豊かな内面を知ろうとすることのほうが
ずっと大事なんですよね。
発達障害というメガネを外したときに見える、その子のありのままを見ることが大切なのだと書かれています。
どのような診断がつくかと急ぐよりも、
子どものありのままの姿を見て
関わってあげることが
一番大事なんだと気づきました。

