★第163話:神奈川県は鉄道の新線・延伸で化ける? | 中高年の中高年による中高年のための音楽

中高年の中高年による中高年のための音楽

10年続けたYahoo!ブログから移転してきましたが、Amebaのブログライフも4年を越えました。タイトルは当時と同じ「中高年の中高年による中高年のための音楽」です。
主にオールディズが中心の音楽を紹介しています。よろしくお願いいたします。

 神奈川のおきて

  神奈川県に住んで長いが、地元のことについて知らないことが多い。もう5年前のことだが、「神奈川のおきて」(2004年、神奈川県地位向上委員会編、泰文堂、写真)。副題が「カナガワを楽しむための49のおきて」という本を買い、それを元に12回に渡ってブログを作成し、投稿したことがある。

1.「神奈川のおきて【その1】神奈川県とは」
2.「神奈川のおきて【その2】相模原」
3.「神奈川のおきて【その3】湘南」
4.「神奈川のおきて【その4】横浜」
5.「神奈川のおきて【その5】相模線と相鉄線」
6.「神奈川のおきて【その6】神奈川県?町田市」
7.「神奈川のおきて【その7】神奈川の交通・前篇・神奈川県の鉄道」
8.「神奈川のおきて【その7】神奈川の交通・中篇・駅メロ」
9.「神奈川のおきて【その7】神奈川の交通・後篇・バス」
10.「神奈川のおきて【その8】箱根」

11.「神奈川のおきて【その9】鎌倉」

12.「神奈川のおきて【その10】神奈川のラーメン」
である。2015年のゴールデンウィークの5月2日から5月17日まで、作成の日は一日平均5時間、日数で2週間もかかったが、雑学の知識がついて、話題が増えたように思う。

 

神奈川県の在住期間は?

 

  ところで、この表であるが、6年前に作成したものだ。その後の6年を加えると、現在までの神奈川県内の居住期間は合計34年、内訳は川崎市高津区に2年間、横浜市青葉区に7年間、同市港北区に3年間、同市緑区に18年間、相模原市南区に4年間。そして、勤め先が神奈川県だっのは、合計15年、横浜市緑区に10年間、同市神奈川区に10ヶ月、川崎市多摩区に4年間である。
  自分の生まれと育ちは
広島県。22歳までそこに住んでいたので、自他共に認めるコテコテの広島県人と確信していたが、これでは完全に神奈川県人だ。そして、今も相模原市に住んでいるので、神奈川県との縁は当分切れそうにない
 

神奈川のトリセツ

 最近、また本屋で新しい神奈川県の解説本を見つけて買ってしまった。これがまた面白い。「神奈川のトリセツ」(2020年、昭文社、写真)である。

 

 見出しは、Part1からPart4まである。

Part1:地図で読み解く神奈川の大地

Part2:神奈川を駆ける充実の鉄道網

Part3:神奈川で動いた歴史の瞬間

Part4:神奈川で生まれた産業や文化

 この中では、「Part2:神奈川を駆ける充実の鉄道網」に一番興味がある。

★明治5年に日本で最初の鉄道が横浜にやってきた!

★京急が描いた三浦半島1周と地下鉄銀座線の乗り入れ計画

★新宿より西南を走る私鉄はかつて全て東急だった!?

★湘南新宿ラインなども走る貨物幹線の品鶴線とは?

★魅力満点ブルーラインが新百合ヶ丘へ延伸予定!

★全国で唯一の石炭列車や米タンが走る鶴見線とは?

★箱根登山鉄道にトンネルや急カーブが多いのはなぜ?

★廃線後もトンネルは現存!浜っ子の足だった横浜市電

★箱根越えの御殿場線こそはかつて東海道本線だった!?

★新幹線の車体傾斜装置開発は小田急が先に実現していた!?

 

今、相鉄線が熱い

 今の仕事は、神奈川県のほとんどと、東京・大田区内で働いているマンション管理人の勤務先への巡回訪問である。もちろん地域的に均等に散らばってはいないので、乗車する電車やバスに偏りがある。

 よく利用する電車は①JR横浜線、②東急田園都市線、③京急線、④JR京浜東北線、⑤東急池上線だろうか。

 逆にあまり利用しない電車は、①JR南武線、②JR鶴見線、③JR東海道線、④JR相模線、⑤相鉄線といったところか。

JR相模線と相鉄線

 上述した、6年前に投稿の「神奈川のおきて【その5】相模線と相鉄線」だが、当時もこんな内容だった。

 JR相模線や相鉄線は本当に利用することが少ない。また、名前が似ていて紛らわしい。

 元々JR相模線は、相鉄線を経営している相模鉄道(略称:相鉄のものだったが、戦時買収で国有化され、当時の国鉄のものになった。その後、国鉄が相模線を相鉄に返還しようとしたこともあったそうだ。でも相鉄が断ったのだという。

 道理でこの二つの鉄道のネーミングが似かよっているはずだ。(上図がJR相模線、下図が相鉄線)

 今日は、普段はあまり利用しない、JR相模線と、相鉄線に乗った。横浜から海老名間の相鉄線、海老名から橋本間のJR相模線だ。2軒のマンションの最寄り駅が、相鉄線の上星川駅と、JR相模線上溝駅だったからである。

  JR相模線は、単線のため、すれ違いでの待ち時間が長く、横を走っているJR横浜線と距離は9㎞も短いのに同程度の時間がかかるが、1日の乗降客は茅ヶ崎、海老名、橋本駅以外は数千人規模で、将来の発展性に乏しい。

都心直通で変わる相鉄沿線
 一方で相鉄線は、東京方面の乗り入れで、大きな期待がかかる。
 すでに2019年11月30日に開業した
西谷羽沢横浜国大間の「相鉄新横浜線」と、来年度(2022年度)に開業予定、新横浜日吉間の「東急新横浜線」である。 

 元々、前者の事業計画は2015年の開業を目標に建設が進められていたが、貨物線との接続に時間がかかることが判明し、2018年度内にずれ込む見通しとなり、2016年8月にはさらに延びて、2019年度下期となった。また、後者も当初予定の2019年度から2022年度下期に開業が延期されたという、いわくつきの鉄道である。 

 「相鉄東急直通線」は、この二つの路線のことで、相鉄本線の西谷から羽沢横浜国大を経由して新横浜に向かい、そこから東急東横線ならびに東急目黒線の日吉駅までを結ぶ直通線を指す。

相鉄新横浜線

 「相鉄新横浜線」では、新駅「羽沢横浜国大駅」(写真)が開設され、直通線は新宿駅相鉄海老名駅を結ぶ。都心と神奈川県をつなぐ新ルートで、一部は新宿の先の大宮駅川越駅まで直通運転を行っている。

 12000系の新型車両に施された濃紺色の塗装は、港町・横浜の海をイメージしており、「沿線に横浜の風を運びたい」とアピールした。


 図のように、二俣川駅から新宿駅まで、最速で44分。従来の横浜駅などを経由するルートに比べて15分ほど短縮される。


 なお、
下図の時刻表の通り、新宿までの直通電車は結構本数がある。なお、3月13日には一部ダイヤ改正が行われる予定だ。

東急新横浜線
 「相鉄東急直通線」は、そのうち、西谷〜新横浜間を「相鉄新横浜線」、新横浜〜日吉間を「東急新横浜線」として運行する。羽沢横浜国大〜日吉間において、2022年度の開業に向けて現在工事が進められている。
 また、日吉と新横浜の間の新駅である
新綱島駅(写真、図)は、すぐそばにある綱島が急行停車駅のため、同じく急行停車駅になると考えている。

 車両については、20000系(写真)を使い、地下鉄を走行する車両は前面に非常口を備える必要があるため、地下鉄直通を想定して非常口を設置するとか、非常口の有無以外にもライトケースの形状やライトの数、グリル状のアクセントの形状も12000系とは異なる。また、車体の幅もそれぞれの乗り入れ先の規格に合わせているため両形式で異なり、20000系は東急線や地下鉄の規格に合わせた2770mm(最大幅2787mm)となっている。


 相鉄東急直通線の開業により、相鉄は東急東横線、目黒線に乗り入れることとなる。また、目黒線系統においては東京メトロ南北線、埼玉高速鉄道埼玉スタジアム線、都営三田線との直通運転を行うこともほぼ決定しているという。
 そのため、目黒線系統は武蔵小山や目黒へのアクセスはもちろん、南北線で六本木や麻布十番、三田線で大手町、神保町といった都心の中心部へダイレクトに繋がる。
 また、東横線系統は自由が丘や中目黒といった街にダイレクトにアクセスができる他、JR直通線が迂回ルートを辿っていることもあり、武蔵小杉や渋谷と相鉄沿線の所要時間を短縮することができると考えられる。

 

神奈川県の新線・延伸計画

 相鉄東急直通線を含み、今後の神奈川県に関する新線・延伸計画を図表にしてみた。

 相鉄東急直通線の他には「神奈川のトリセツ」に書かれてある、「魅力満点ブルーラインが新百合ヶ丘へ延伸予定!が楽しみだが、まだ12年も先のこと。そのときまで生きていられるやら…。

森の木児童合唱団/アメリカ民謡「線路は続くよどこまでも」

ボニージャックス/鉄道唱歌第一集・東海道篇