神奈川県にはいろいろな鉄道が走っている。支線とローカル線には乗ったことがないものもある。
神奈川県を通っている鉄道
ここで、神奈川県を通っている鉄道を表にしてみた。なお、ケーブルカーやロープウェイは除いている。
1.JR
2.私鉄
通勤時間の長い神奈川都民
ところで、神奈川県民の通勤時間が日本で一番長いのをご存知だろうか。
2010年の総務省統計局の調査では平均49.4分とされていて、そういう自分もその口(1時間10分)でなのだが、周りに1時間以上を通勤にかけている人はざらにいる。
主な通勤先はもちろん東京であり、それが「神奈川都民」なり「横浜都民」と揶揄される所以である。
一方、宮崎県が17.5分と最も短く、次いで島根県が18.1分、愛媛県が18.6分、鳥取県及び鹿児島県が共に18.9分などとなっている。
最も長い神奈川県は、最も短い宮崎県の2.8倍である。
通勤時間別割合をみると、「30分未満」は宮崎県が81.3%、「30分~1時間未満」は東京都が41.6%、「1時間以上」は神奈川県が36.0%と、それぞれ最も高くなっている。
そして、それに伴う殺人ラッシュ(イラスト)。東急田園都市線で、池尻大橋や渋谷まで通勤していた頃は、もうそれだけで本日の仕事は終了したような疲労感で一杯だった。
「朝の最混雑の1時間に乗客が集中している路線」としては、JR鶴見線(左図)の44.2%が全国一である。
実に1日の利用者の半数近くが最混雑1時間に押し寄せていることを示す。
京浜工業地帯に敷かれている鶴見線の利用者の大多数は、沿線の企業で働く人たちである。
鶴見線には変わった駅がある。海芝浦駅である。
海芝浦駅は、海芝浦支線の終着駅。(写真)
東芝の社員または関係者でないと改札より東芝の構内に入れないが、海に面しているという特徴から一般客にも人気がある。
駅は東芝京浜事業所の敷地内にあり、駅の出口はJRの駅舎ではなく厳密には東芝の建物の一部であり、そのまま工場の門になっている。駅がある埋立地は全体が東芝の敷地で、基本的に以下の者しか駅から出ることができず、それ以外の者は事実上出られない(厳密には立ち入りできない)。
そのため、事業所への外訪者は新芝浦駅で下車し、京浜事業所の正門に回るように守衛から誘導される。このような性質から、朝夕の通勤時間以外の運転本数が極端に少なくなっている。
なお、一般客のために東芝が整備・解放した海芝公園(写真)が設置されている。
ラッシュアワーへの対応
最近はラッシュ時に路線便を増やしていることや、新しい路線が増え、一時期より混雑は減少している。
横浜から都心の渋谷、新宿、池袋まで行くのにもとても便利になった。
それは、JR湘南新宿ライン(資料左)の存在と、東急東横線と副都心線が直通で繋がった(資料右)ことにある。
時間的には、湘南新宿ラインが渋谷まで25分、新宿まで31分、池袋まで36分とわずかに有利だが、電車の本数等総合的に見た場合、どちらに軍配を上げていいかは分からない。
京急の試み
しかし、そんな距離や乗り継ぎを短縮することより、通勤時間を短縮するために超高速で走らせる赤い彗星・京急というやり方もある。
快特の場合、横浜以北は「120km/h以下」、横浜以南「110km/h以下」。特急は「110km/h以下」、エアポート急行「100 km/h以下」、普通「95km/h以下」で走っている、県内最速の電車である。
こんな速度で走れるのにはいくつかの秘訣がある。
「車両のブレーキ改良」や、接続や普通電車の追い抜きなど「ダイヤの見直し」を行なうことや、「JR線などの線路幅は1,067mm」に対し、「京急の線路幅は広く、1,435mm」。
ちなみにこれは新幹線と同じサイズの線路幅なのだそうだ。
速さを証明するような、こんなビデオまである。
神奈川県の駅ギャグ
京急「金沢文庫」駅は「口で指を『イーッ』て広げて」「金沢文庫」と言うと、「金沢う○・こ」になってしまう。これが神奈川県の小学校で毎年行われている儀式である。
「座間~みろ」「湘南でか、しょうなんです」「磯子に急ごう」なども県内メジャーギャグ。
昔、JR横浜線に新横浜駅がない頃「大口聞くな(菊名)、小突くぇ(小机)」というギャグもあったという。
列車の曲を。
僕は特急の機関士で(1951年)
線路は続くよどこまでも
続く