フィリオとショコラのちいさなおうち -500ページ目

FIGLIO  -揺りかごの歌ー

昔むかーしのお話です。

そのゆりかごは私の三男が産まれた時次姉から届いたもので、ルーツをたどれば次姉は長姉から受け継いだので、彼はそのゆりかごに眠る6人目の赤ちゃんでした。

小さな籐のゆりかごは軽くてゆるやかに揺れて、彼は私が移動するどの部屋にも連れられて、バブバブの声やもみじの手で私を幸せにしてくれました。

赤ん坊はすぐに大きくなり、ゆりかごは夫の職場の若いご夫婦のところに、望まれて引き取られました。

それから25年!

ゆりかごは次々と引き継がれた後、すっかりあめ色になり新しい寝具が増えて、私の元に帰ってきました。いったい何人の赤ちゃんが、このゆりかごで楽しい夢を見たことでしょう。

この秋、長姉の娘に赤ちゃんが産まれます。

彼女はこのゆりかごで眠った3人目の赤ちゃんでした。

姉は、ゆりかごを揺らしながらわが子に歌った子守唄を、孫にも歌って聞かせることでしょう。


フィリオ、幸せはその時々でいろいろな形をしています。

ゆりかごの形の時もランドセルの形の時も過ぎて、今はどうやら、黒い瞳の白いワンコの形をしているようです。



FIGLIO -フィリオへの伝言


FIGLIO -フィリオへの伝言


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FIGLIO -チロのことー

                 6ヶ月のフィリオ・ あどけない瞳の頃
FIGLIO -フィリオへの伝言

                     7ヶ月のフィリオ・ なに笑ってるの?
FIGLIO -フィリオへの伝言


25年も前、息子達がまだ子供だった頃、チロという名のワンコを飼っていました。

当時は岡山に住んでいましたが、家の周りは田園地帯が広がり、近くの小川には蛍が飛び、メダカもザリガニも取り放題。子供達は田んぼの畦道を伝って、小学校に通っていました。

チロは夫が貰ってきた可愛い仔犬でしたが、柴のはずがあっという間に大きくなり、どう見ても雑種の大型犬に育ちました。

大きなくせに優しくて、自分のエサをスズメが啄ばんでも、黙って待っていたものです。

とても力が強くてよく逃亡しましたが、田舎の事とてさして大騒ぎもせず、自然の中で充分遊んでお腹がすいたら帰ってきました。

そのチロも8才で亡くなり、今は岡山の動物霊園に眠っています。

庭の犬小屋の前にしゃがんでいつまでも泣いていた息子の後姿を、懐かしく想い出します。

大阪に帰ってきた時岡山の家は貸家にしてきましたが、あの赤い屋根のチロの小屋が、裏庭の片隅に今も残っています。


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FIGLIO -おばあちゃんの部屋4 -


FIGLIO -フィリオへの伝言
ボク、週末はいつもおばあちゃんに会いにくるんだよ。


母はもともと能動的で活動的な、前向きの性格でしたが、特に解き放たれた60歳から90歳位までは絶好調で、短歌、写真を始め、書道、英会話、万葉集講話、老人大学など毎日のように忙しく外出していました。今、そのたくさんのお稽古事はどれも出来なくなりましたが、蓄えた知識の片鱗は母の骨格となって、無意識にも残っているのかもしれません。
あの外出好きの母が寝たきりになったらどんなに生きがいが無いだろうと、私達の誰もが心配しましたが、神はうまくなさるもので、今の母は置かれた環境の中でささやかでも自分に見合った楽しみを感じて、穏やかに過ごしてくれているようです。
いろいろな事が出来なくなった頃から、母に音楽セラピーを頼みました。優しい先生がベッドサイドで一緒に歌ったり、ゆったり話しを聞いたりして下さいます。
お母さん、今日も一緒にたくさん話したね、嬉しかったよ。
又来週も、必ず来るから待っててね。


   フィリオ、カーテンを掛け布団にするのはやめて。
   暑くるしいよ。

FIGLIO -フィリオへの伝言

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FIGLIO -水風呂ー

あつーーい毎日です。

暑さに弱いフィリオは、エアコンの効いた部屋でも舌ベロン。

いつも楽しく拝見している「メルのわんぱく日記」さんが、よく川遊びに行かれて、2ワンも泳ぎがとっても上手でうらやましく思っていたのですが、我が家ではまだ連れて行った事がありません。

だいいち泳げるかどうかも疑問?

そこでプールもかねて、水風呂で試してみる事にしました。



                     な、なにするー

FIGLIO -フィリオへの伝言


                 出たい、出たい!



FIGLIO -フィリオへの伝言


                     いやだーって言ってるでしょ、出るよお

FIGLIO -フィリオへの伝言


フィリオ、そんなにパニくらなくても、足届くよ・・・

こりゃ、駄目だー。

お風呂も苦手なフィリオ、川遊びは到底無理のようです。


ついでにシャンプーして、


FIGLIO -フィリオへの伝言
ふわふわきれいになりました。とほほ・・・


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FIGLIO - 一途な愛 ー


FIGLIO -フィリオへの伝言



FIGLIO -フィリオへの伝言
昨夜のTVドラマ「HACHI 約束の犬」、ご覧になりました?

犬好きのあなたは、感涙うるうるでしたでしょう。

毎日飼い主を駅まで送迎するのが習慣だったハチが、飼い主が亡くなってしまって帰ってこなくなってからも、10年間駅の前で待ち続け、そこで天に召されるまでの、感動のお話でした。ハチは最後にきっと飼い主に出会えたに違いありません。

フィリオ、君は過保護にぬくぬく育ったから、駅前で待ち続けるノラ生活なんて、3日でも無理でしょうね。

それに食い意地が張っているから、美味しいものをくれる人にホイホイついて行きそうだし・・・


「ソニア」ー世界でただ一頭の白ラブーという本を読んだことがあります。

愛していた飼い主が癌で亡くなってから、黒ラブのソニアはだんだん白くなり始め、ついには真っ白な犬になってしまった実話です。

犬の純粋な、一途な愛情って、胸にこたえます。


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FIGLIO -子育てー


FIGLIO -フィリオへの伝言
今日は広島の65回目の原爆忌です。

毎年この日の8時15分になると、どこに居ても何をしていても、立ち止まって1分間の黙祷を捧げます。

今年は世界が核軍縮に向かう機運が感じられて、希望が見える朝だったように思います。

どうぞ世界中から紛争がなくなり、世界中の子供達が笑顔でいられますように。



私の母は温和な優しい人柄で、私には父からも母からも、叱られた記憶があまりありません。

少し天然なのか自分の子は良い子と信じているので、私達姉妹は誰も、この母の想いを裏切る悪い子にはなれませんでした。

もしかしてこれは、母の遠謀深慮だったかもしれません。

私自身は、とても厳しかったと息子達から評されます。将来自立した時まっとうに生きていけるように、善悪や、自由には責任が伴う事や,愛すれば愛される事を繰り返し教えたように思います。

今から思えば未熟な母でしたのに、それぞれ、しっかりと自分をもった優しい大人に育ってくれました。

歳と共に子育ては楽しくなります。

フィリオを育てるのは本当に楽しい幸せな作業でした。


子育てとは、与えたもののの何倍もの喜びを貰うことだからです。



FIGLIO -フィリオへの伝言


                 さぁ、フィリオ、もう日が落ちるよ。

                 お部屋に戻ってカーテンを閉めよう。

                 もうすぐ父さんが帰ってきたら、

                 楽しい夜の団欒が待ってるよ。


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FIGLIO -大きな犬小屋ー


     ダイニングテーブルの下は落ち着くの。

FIGLIO -フィリオへの伝言


                     

                     ピアノの下は父さんと母さんがよく見えるよ。

FIGLIO -フィリオへの伝言


フィリオはケージを持っていないので、彼専用の部屋はありません。

1歳を過ぎた頃からいつも私達と一緒に居るようになり、ケージには全く入らなくなったので、片付けてしまいました。我が家全体が彼の大きな犬小屋なのかもしれませんね。

各部屋のあちこちに冷え冷えボードやベッドや彼用クッションを配置しているので、自由に好きなところで過ごしています。

夜は私の枕にその小さな頭を乗せて、大きな態度で眠っています。

ただ心配なのは、入院や災害でケージに入れざるを得なくなった場合、彼はストレスに耐えられるかどうか・・・?

はて、はたして彼は、自分が犬だと認識しているのでしょうか?


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FIGLIO -躾けとは?-




FIGLIO -フィリオへの伝言 ひんやりしてて、あご置きの高さがピッタシで、お昼寝はピアノの下がお気に入りさ。


誤解を恐れず言わせて頂くなら、私はしつけと言う言葉が嫌いです。

勿論犬も人間社会の一員ですから、他人に迷惑をかけないようマナーを守るのは当然の事ですし、彼自身の幸せの為にも、適切に育てるのは大切なことです。私共のマンションにも飼育規約があり、犬が嫌いな方も好きな者も共に快適に共存出来るよう、細かなルールがあります。しかしながら・・・

例えば、飼い主の右側にぴったり添って昂然と頭を上げ、脇見もせずにスタスタ進むワンチャンを見かけた時、わぁーりりしい、と感心すると同時に、この子は散歩を楽しめているのかなと思ってしまうのです。

フィリオときたらトンボを追いかけて私をひっぱり、アリンコを見つけたら動かなくなり、猫ちゃんには挨拶しないではいられません。

教えないので、自慢できるような芸も何もありません。

それでも困る事は何も起こらないのです。

彼はかなりの言葉を解するし、言いつけはほぼ守るので、信頼関係さえ揺らがなければ私達はいつも平和です。

彼は私の所有物ではなく、意志ある彼自身です。

飼っているペットではなく、共に暮らしている家族です。

ゆっくり繰り返して説明したら全部解るのに、なぜ、服従を躾ける必要があるのでしょうか?




FIGLIO -フィリオへの伝言 でも、熟睡するには、ここが一番さ。

ねっ、母さん。


いつかは来る別れの時に、この子が、母さんと居て楽しかったと思ってくれるように、私もこの子と居られて幸せだったと思えるように、さぁ今日も二人で楽しい散歩にでかけましょう。


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FIGLIO -三姉妹ー

                 どうです?この魅力的なデカ鼻
FIGLIO -フィリオへの伝言

                     
                                                                                                             
                     うーーん、イケメン!

FIGLIO -フィリオへの伝言


私は三人姉妹の三番目です。

両親も兄も既に鬼籍の人となり、生き残った三婆はとても結束固く、大の仲良し。

長女は少し離れているものの次女と私は同じ市内に住んでいるので、二人でしょっちゅうバーゲンやランチに出かけます。

今日も今日とて、ランチとおしゃべり三昧。

ところが何故か、姉妹で行動すると必ず珍事が起こります。

乗り慣れた電車のはずが、逆方向に向かってる、新幹線の指定席に乗り遅れた、トイレに大事な書類を置いてきて真っ青、数えあげるときりがありません。

教訓:楽しいおしゃべりもほどほどに・・・ということでしょうか。


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FIGLIO -おばあちゃんの部屋3-


FIGLIO -フィリオへの伝言
酷暑の毎日です。

お健やかでいらっしゃいますか?

フィリオはエアコンの効いた部屋でもハァハァするので、蓄冷剤を巻いたバンダナをつけて、寝てばかりです。





日曜日、父さんが出張から帰ったので、夕方からになりましたが、おばあちゃんを訪ねました。

いつも、きっと待っていてくれますから。

彼女の体調は良かったり悪かったりの波がありますが、今は低調の時で、微熱や咳が出たり、持病の血尿が出たり・・・でも嬉しそうに迎えてくれておしゃべりも楽しめました。


                     5年前の元気なおばあちゃんと1才のフィリオ

FIGLIO -フィリオへの伝言


FIGLIO -フィリオへの伝言


おばあちゃんは自室もダイニングルームも温度差のない涼しい環境で、常駐のナースが居る安心なホームに住んでいます。

それでもこの酷暑は、老人にもワンコにも厳しい季節なのかもしれません。

早く秋になると良いですね。


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