今回の記事では、にじさんじ所属のVtuberである剣持刀也さんと、個人勢のVtuberであるピーナッツくんが、ヒップホップのラップバトルを繰り広げ、

その様子を、ラッパーの晋平太さんがジャッジする動画を出し、さらにそれを見た剣持さんが感想を述べた件について書いていきます。


剣持刀也さんとピーナッツくんはヒップホップが好きだという共通点があり、2018年以来何度もコラボ配信を行っているほど親しい間柄です。

剣持さんは自分の配信内でラップをするコーナーを作り、ピーナッツくんはラッパーとして音楽活動もしています。
 

 



「バーチャルラップバトル」は、剣持刀也さんの配信動画「剣持刀也のSharpness Radio」内のコーナーです。

このコーナーでは、剣持刀也さんとゲストが、Vtuber同士でのラップバトルを繰り広げます。


バーチャルラップバトルは、2018年8月11日のSharpness Radio第4回から始まりました。この回のゲストは、ぽんぽこさんとピーナッツくんでした。

「MCトウヤ vs ピーナッツくん」は、記念すべき初めてのバーチャルラップバトルであり、この後も剣持さんは他のVtuberとの対決を続けていくことになりました。





イキリ豆について。ピーナッツくんは配信内で、電脳少女シロと同期であることを繰り返し強調するなど、調子に乗ることが多いため、「イキリ豆」と呼ばれています。

電脳少女シロはバーチャルYouTuber四天王と称される存在です。活動を始めた時期がたまたま近かっただけでピーナッツくんとは何の関係もありません。


アニメについて。ピーナッツくんの活動は元々、ショートアニメをYouTubeに公開する形でスタートし、そのアニメの主人公キャラクターがVtuber活動もしている状態です。

剣持さんはアニメを褒めておきながら、わざわざ「ヨイショはいいかなこんくらいで(笑)」と付け足すことで、「本当は思ってないけどな」と相手に伝えています。





顎について。剣持刀也さんはキャラクターデザインの関係で顎が鋭利に見えるため、ファンから「なぜ顎が尖っているのか」という質問が届いたことがありました。

剣持さんは「人を刺殺する為」と言う回答をして、それ以来、剣持さんは尖った顎というイメージが固定され持ちネタのようになりました。


女子高生について。ピーナッツくんは自分のファンは全員女子高生であると主張しており、ピーナッツくんが視聴者と通話するコーナーでは、視聴者は女子高生になりきらないといけません。

「女子高生がすぐにゲェ出すわ」の部分は、「すぐにゲェ出すわ」と「すぐ逃げ出すわ」の2つの意味があります。





虚空とは、剣持刀也さんのメンバーシップの名称が「虚空教」であることに由来します。虚空教は、剣持さんが提唱する架空の宗教です。

その信仰の中心にあるのは「虚空(ゼロ)」であり、人々はみな虚空から生まれてくるため、物や財を失ってもゼロに近づくだけであり、マイナスではないとされています。


ミラティブとは、動画配信サービスです。にじさんじの初期メンバーは、スマートフォンを使って手軽に配信できることから、ミラティブを利用していました。

その後、配信技術が向上し、現在はYouTubeがにじさんじメンバーの主要な活動の場となっています。





岩永太貴さんは、かつてANYCOLOR株式会社の最高執行責任者を務めていた人です。にじさんじメンバーの動画配信を理解するために自らも動画配信を行っていました。

2021年4月30日に岩永さんはANYCOLORを退社し、新たに設立された株式会社yokazeの代表取締役となりました。


チャンチョは、ピーナッツくんのアニメに出てくる登場人物で、ピーナッツくんよりも人気があります。

委員長は、にじさんじ所属の月ノ美兎さんのことで、月ノ美兎さんはにじさんじの1期生であり、剣持さんの先輩です。





剣持刀也さんは、ロリコンを自称しています。「ロリを泣かせる人はロリコンではなく変質者」と述べていて、イエスロリータノータッチの精神を持っています。

好きな女性のタイプは引っ張ってくれる幼女だそうです。にじさんじの天宮こころさんに無言でスパチャを投げるなど、同業者のロリにも興味を示しています。


田角陸さんは、「にじさんじ」を運営する企業である「いちから株式会社」(現在のANYCOLOR株式会社)の創業者です。

彼は早稲田大学基幹理工学部表現工学科に入学し、在学中の2017年5月に「いちから株式会社」を設立しました。





ピーナッツくんは個人Vtuberとして活動しており、企業所属のVtuberと違い、何の後ろ盾もない状態で活動してきました。

剣持さんのように、にじさんじに所属していれば、デビュー時から一定の知名度が得られ、活動において有利な側面があります。


ただし、企業に所属すると、自分がやりたい事がすべて叶うとは限らず、企業の方針に合わせて自分の希望とは異なる活動をしなくてはならない事もあります。

「敷かれたレール」は、剣持さんがにじさんじの勢いを、ジェットコースターに例えたのを受けての発言です。





ピーナッツくんが最後に「お前にじさんじじゃねえか!」と言ったのは、かつてピーナッツくんが、にじさんじのVtuberを見ると発狂するキャラクターを演じていたためです。

「にじさんじじゃねぇか!」の初出は、2018年5月3日の「ぽんぽこ24」です。この頃ピーナッツくんは、「にじさんじに入りたーい!」と再三口にしていました。


そして、にじさんじ所属の樋口楓さんが出演する事について、「本家本元のにじさんじがやってきた」という意味で、「おいにじさんじじゃねぇか!」と発言しました。

その後、今度は月ノ美兎さんも出演すると言う事で、「おいおいおいちょっと待て、にじさんじじゃねぇか!」と繰り返しました。





これが徐々に「にじさんじじゃねぇか!」というフレーズのみが定着していき、ピーナッツくんがにじさんじ所属メンバーに対して、厳しい態度を取るようになり、

文句を言うような意味で使用されるようになりました。しかし、複数のにじさんじメンバーとの共演を経て、ピーナッツくんの態度も優しくなっていったようです。


おそらくこのラップバトルは、普段から自分達の配信を見ている人へ公開したものであり、ネタがわからない人にまで届く事を想定していなかったのではないでしょうか。

ちなみに私は、「5年経ったピーナッツもはや生ごみ」の部分がすごく好きです。





晋平太さんは埼玉県出身のラッパーで、特にフリースタイルのMCバトルが得意で、数々のMCバトルで輝かしい戦歴を築いています。

自身のYouTubeチャンネルでは、ヒップホップに関連する多くの動画をアップロードしています。


晋平太さんのチャンネルで先にピーナッツくんの解説動画を公開したところ、剣持さんについても解説してほしいという多くのリクエストが寄せられました。

晋平太さんはVtuberがラップバトルまで行っていることに驚きを感じています。
 

 



以前ピーナッツくんが着ぐるみを着てライブに出演していたため、晋平太さんはラップバトルではホログラムで出演するのではないかと期待していました。

しかし、2018年の動画だったため、それほど豪華なものではありません。


二人のラップバトルには内輪ネタが多数含まれているため、晋平太さんには理解できない部分がありました。

声だけ出演しているスタッフの人もそれほど詳しくないようで、二人とも理解しきれていない様子で聞いています。





晋平太さんは「ピーナッツくんの言ってることが初見の俺にはわからない」「初見の俺がなぜこれを見てるのか」と疑問を感じ始めます。

そして、ラップバトルの勝者には剣持さんが選ばれました。勝因は、剣持さんの方が韻をきっちりと踏んでいる事と、初見でも内容がわかりやすい事でした。


剣持さんは、この解説動画の存在を知っていたらしく、配信中のコメントでこの動画について聞かれたときに反応を返しました。

当時、剣持さんはまだラップを始めたばかりで非常に下手だったため、ラップバトルを聞かれる事が恥ずかしいと感じ、解説動画を見ながら悲鳴を上げていたそうです。
 

 



剣持さんによれば、バーチャルラップバトルは、ラップバトルの体裁でVtuberとしてのエンタメを提供しているものであり、

実際のラップバトルではないし、普段から視聴している人が楽しめるネタが多くなると述べています。


剣持さんが自ら下手だと言っていた時期のラップバトルを聞いても、晋平太さんは良い部分に注目して、褒めてくれています。

絶対マイナスの事は言わないところや、聴きながら楽しそうにノってくれるところなど、優しい人だと思います。