鈴鹿詩子さんは、「にじさんじ」に所属していた元バーチャルライバーです。2024年6月12日をもってにじさんじを卒業しました。詩子さんは2018年3月に活動を開始し、主にYouTubeなどを通じてライブ配信を行っていました。彼女がにじさんじに入ったきっかけは、月ノ美兎さんの活躍を見た事であり、「月ノ美兎チルドレン」の一人です。
同じ所属事務所の先輩である月ノさんを、先駆者として尊敬しており、美兎様と呼んでいます。詩子さんのデザインはイラストレーターのねづみどし氏によって手がけられています。誕生日は2月24日で年齢は26歳です。年月を経ても加齢することはなく、永遠に26歳を繰り返します。身長は159cm、血液型はO型です。
詩子さんは子供番組に出演している歌のお姉さんであり、テレビ局に勤める契約社員という設定です。しかし、その設定を裏切るような深淵な人物像から、衝撃的なデビューを果たし注目を集めました。彼女はボーイズラブ作品が好きな腐女子であることを公表しており、ほとんどの配信では男性同士の下ネタの話題が出てきます。
BL関連の配信も頻繁に行っており、彼女の配信は特定の分野に深い興味を持つリスナーに向けたものとなっています。初期の配信から「（二次元の）ちっちゃくて可愛い男の子が好き」と公言しており、自身の性癖をさらけ出していました。
詩子さんは女子高校と女子大学を卒業しており、中学時代は吹奏楽部、高校時代は漫画研究部に所属していました。中学時代は陰キャとして辛い日々を過ごしていましたが、女子高進学後は恵まれたクラスメートに出会い、人生が好転しました。高校時代にはショタコンであることから「ショーちゃん」という渾名が付けられていたといいます。
学生時代はオタク活動に没頭し、男性との出会いにはあまり興味を持っていませんでしたが、社会人になると焦りを感じ始め、異性との交流にも関心を持つようになりました。婚活中であり、自身の婚活体験を基にした婚活サービスのレビュー動画なども投稿していました。
テレビ局に歌のお姉さんとして就職する前は、OLとして働いており、過去には男装カフェバーやメイドゲームセンター、エキストラやイベントコンパニオンなどでも経験を積んできました。さらに、元ボカロPとして作詞作曲の経験もあり、自身のオリジナルソングを3曲発表しており、その作詞・作曲にも彼女が携わっています。
詩子さんは「古（いにしえ）の腐女子」を自称し、BL系の同人サイトを運営した経験もあります。過去には2ちゃんねるの801板の住人であり、配信内で801板VS Vipper大戦に参戦していたと告白していたことから「従軍経験のある歌のお姉さん」、「汚いジャンヌダルク」、「歴戦ヴァルハザク」などの称号を得ました。
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詩子さんは企業所属のVTuberでありながら、YouTube利用規約に挑戦するかのように下ネタまみれのトークを展開していました。2018年4月17日、BLゲーム「カズマと久我山の奇妙な廃校探検」を実況プレイしていた際に、ライブ配信が配信サイトのルールやポリシーに違反する不適切なコンテンツと判断され、即座に中止されました。
この日から3ヶ月間、YouTubeでの生配信ができなくなり、生配信はshowroomとミラティブで行い、配信後に随時YouTubeにアーカイブをあげるという形で活動を続けていました。にじさんじグループ内で、初めてのYouTubeアカウントの停止処分でした。
鈴鹿詩子さんのゲーム配信で特に有名なものには、「ネコ・トモ」「もじぴったん」「あつまれ どうぶつの森」があります。「ネコ・トモ」は人間の言葉を話す二匹の猫と一緒に暮らすゲームで、いろんな言葉を教えて会話を楽しんだり、身の回りの世話をしたりして親睦を深める内容です。
詩子さんは自身がショタコンであることから猫の名前を「しょうた」と「こんた」に設定し、感謝を伝える言葉として「僕の体を好きにして」などセンシティブな言葉を教え続けた結果、会話が面白くなってしまう事態を引き起こしました。
「ことばのパズル もじぴったん」は空いているマスに一文字ずつ文字を置き、意味のある言葉を作るパズルゲームです。制限時間内に課題を達成すればステージクリアとなります。詩子さんは空いているマスを下ネタのみで埋めるチャレンジを行い、画面が汚い言葉で埋め尽くされるという事態を引き起こしました。
「あつまれ どうぶつの森」は無人島に移住し、島を開発しながら動物キャラクターの住民と交流し、自由気ままに暮らす生活シミュレーションゲームです。詩子さんはゲーム内でゲイハーレム島を作ろうとし、島の名称やパスポートの一言コメント、肩書などにセンシティブな言葉を設定しました。
詩子さんは自分の欲望に率直な一面を持ちながらも、状況やコラボ相手によっては自分の趣味を出し過ぎないようにする配慮も見せています。自分の芸風を理解した上で、コラボ配信を行う相手は同じ趣味の人が多かったり、炎上を恐れて男性ライバーとあまりコラボをしないなど慎重な性格です。
過激な発言の合間に漏れ出る善良さや、人柄の良さがリスナーの間で評価されており、配信内容は過激であるにもかかわらず、デビューから卒業まで炎上騒ぎを起こすことはなく、多数のVTuberに影響を与えながらも唯一無二の存在としてその配信活動を完結させました。
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