ドイツへ行くと北へ向かうが良い。静かな町だ。もともとドイツの南と北は別の国家だ。北ドイツの夏はエリカの花が咲き乱れる。英語ではヒースという花だ。ヒースといえば「嵐が丘」を思い出す。

 

ヒースとエリカとハイデという花は基本的に同じである。

  


 


 

 

 

1939年のアカデミー賞受賞の名映画がある。私には宝のような映画だ。

もうパブリック・ドメインに入っているので500円DVDで出ているが敬意を表して20世紀フォクス・ジャパンの正規DVDを買った。

 

名画にはまさに白眉の場面がある。ネタばれを避けるために詳しく言わないがヒロインの結婚式で幸福の白いHEATHER(古英語の複数形:ヒースの花の総称)をプレゼントされる場面がある。ストリー構成上、重要な場面だ。

 

 

 

あれれ。日本語の字幕では「幸せの白い羽をプレゼント!」となっている。

 

(FEATHERの勘違いであることに暫くして気がついた)初歩的な誤訳である。だがヒースという花はこの映画の最大の主人公でもある。ちょっと原文に当たれば分かることだから、原文も読んでいない人が訳したに相違ないと思われる。


結婚式で白い羽をプレゼントしても何の意味もありませんし ストーリーを見ればすぐわかることです。

 

HEATHERとFEATHERの違いの分からない人にこんな名画を訳して頂きたくない!という以前に見れば羽を渡していないことはわかるだろう!