NHKで令和8年9月22日に放送された「ファミリーヒストリー/武井壮 〜生き別れた母の行方」の番組には,多くの感銘の声がネット上で上がっています。

 

 

 

 

 

 

まだ小学生年代であった武井壮さんとお兄さんは,ご両親の離婚の後,母親と会えない人生を送って来られました。「お母さんは1週間和歌山県の実家に戻るから」との説明を受けて,でも実は,それが最後に会う機会となることを知らされずに,お母さんが乗った新幹線を見送ったのが,武井壮さんとお兄さんがお母さんと会った最後の時となりました。

 

 

 

 

 

 

その後,武井壮さんとお兄さんは,離婚して単独親権者となったお父さんに育てられたのですが,お父さんは恋人の家に行くことが多く,武井壮さんとお兄さんが暮らす家は,電気やガスが止められたこともあったそうです。

 

 

 

 

 

 

それでも懸命に生きた武井壮さんとお兄さんでしたが,俳優を志していたお兄さんがガンになり,亡くなります。お兄さんは,自分がガンであることを知り,「お母さんに会いたい」と話したのですが,結局お母さんには会えないまま,亡くなったのです。

 

 

 

 

 

 

当時の民法は離婚後共同親権制度を採用しておらず,離婚後単独親権制度のみを採用していました。離婚はあくまでも親の関係の解消であり,両親が離婚するのなら,逆に,父と子の関係,さらには母と子との関係を,離婚前以上に強く保てるようにするのが法律制度の役割だと私は考えています。放送を拝見する限り,当時の民法が採用していた離婚後共同親権制度が,2人の幼い子と母親を引き離したように感じ,大変辛く,また申し訳ない気持ちになりました。「法律制度が,親子を引き離して,どうするのだろう」と思いました。

 

 

 

 

 

 

放送は,お兄さんが亡くなった後,お父さんもガンで亡くした武井壮さん。その武井壮さんが,お母さんと再会できるのか,がクライマックス・シーンとなります。壮そのさんが,いよいよお母さんに会えるのか,がクライマックス・シーンとなります。

 

 

 

 

法律制度で引き離された武井壮さんとお母さん。ぜひ再会を,と,放送をご覧になった方全員が期待して,そのシーンを待ち望んでいたことだと思います。もちろん,私もその1人です。

 

 

 

 

 

 

そして私は,放送を拝見した後,「時の流れを遡らせることができたなら」と思いました。そう思わずにはいられなかった,という表現の方が適切だと思います。

 

 

 

 

 

 

でも,時は決して遡らせることはできない。でも,だからこそ,一瞬一瞬のひと時が貴重なのだと思います。放送を拝見して,そう思いました。

 

 

 

 

 

 

番組は,放送から1週間は,NHKの番組HP上で見ることができます。令和8年4月1日には,離婚後共同親権が採用された改正民法が施行されました。その年に御覧になる武井壮さんのお話は,きっと御覧になった方全員の心に,一生忘れられない何かを残してくださると思います。ご関心をお持ちの方は,ぜひ御覧ください。

 

 

 

 

 

 

NHK/ファミリーヒストリーHP/武井壮 〜生き別れた母の行方