日本の涅槃仏はたいていは目を閉じています。
ところが、タイランドの涅槃仏は、上のように目を開けています。死んでるわけではなくて単にくつろいでるだけです。
もともとのサンスクリットのマハーパリニッパーナという言葉を上座部では『大いなる悟り・やすらぎ』と正しく理解したのに日本に仏教が入ってきた時に『大いなる死』と間違って理解したためです。
海外に行く際には、おいしいご馳走やショピングよりも、こういうところに注意するようにすれば、いっそう文化の違いがわかります。
広辞苑で涅槃という言葉を調べると
1、煩悩を断じて絶対的な静寂に達した境地
2.仏陀または聖者の死
とあります。2は北伝の際に、勝手に作られた意味です。
古典を読む際にも気をつけましょう。