昔、UBQで駿台高校受験模試をした時のこと。
原点に頂点がない二次関数の独立変数が整数値をとるときの最小値を求めよ。
という問題がでた。答案を分析してみると対照的なY君とN君の解答がでてきた。
その半年前の授業で最小値とは
1.ある値が存在して。
2.かつその値より小さな値が存在しない
状態のことだから、シュワルツの不等式は2のみを述べている不等式であって等号成立条件は1.を述べているのだと
教えた記憶がある。
さて、Y君の答案を見て驚いた。私の教えたことを上記の説明を一字も違(たが)えないで書いて満点だ。
一方。N君の答案は、私の教えたことを無視して自分で勉強した二次関数の平方完成やら、整数のUBQでは教えていない性質を使って満点だ。
次の授業で言った:
Y君は私の教えを忠実に守る誠に困った生徒だ。N君は私の教えを無視する大変、立派な生徒だ。皆さんはN君を見習うようにして下さい。
上段、左からN君(東京大学理科3類進学)、Y君(東京大学文科2類進学)
下段、左からS君(慶應義塾大学経済学部進学)、T君(京都大学理学部進学)