若い時にしか出来ない貴重な財産とどう付き合うのか | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は4367文字です。(読破予想時間:約10分23秒)

 

人間、子供の頃、そして特に十代〜二十歳代前半くらいまでの間に自分の中に蓄積させたものと言うのは非常に大きい

 

感性・センス、そして、深い理解と理解力、知識など、自分の土台となるものの大半がこの時期に形成されると言っても過言ではないだろう。

 

僕が言わんとしているのは、勿論、音楽の話であるが、音楽以外の事でも大方同じ事が言えるのではないだろうか。

 

勿論、何かを始めるのに年齢なんて関係はないと思うが、これはそう言う次元の話ではない。

 

例えば、音楽で一流になって売れてやろうとだとか、何かのスポーツで五輪に出て金メダルを獲ってやろうと言う次元の話だ。

 

そう言う話ならば、60才・70才になってから始めていたのでは遅過ぎると言う話であって、「あの人70才なのに、あの超人的な走りはなんだ!?」くらいのいわゆる「年の割には」って所までなら、目指すのに年齢は関係ないだろうし、実際にそこまで行ける可能性だってある。

 

今回の話は、そう言う次元の話とはまた別次元の話であると言う注釈を入れさせて頂いた所で話を元に戻そうと思う。

 

例えば音楽の場合、以前書いた事がある事なのだが、音楽初心者〜初級程度の随分歳の離れた年下の人達から、「何から聴けば音楽に詳しくなれますか?」などと言う質問を受ける事がある。

 

◇何から聴けばそんなに詳しくなれるの?

 

こう言った場合の詳しい受け答えなどについては上のリンク記事『何から聴けばそんなに詳しくなれるの?』を読んで貰えば分かるのだが、今話そうとしている事はその事ではなく、冒頭に話した若い時に蓄積されたものについての話だ。

 

「何から聴けば詳しくなれるか」と言う質問に関して、ズバリ結論の一部分を言ってしまうと、まず、僕が僕の青春期に初心者として聴き始めた音楽は、今の時代の初心者の若者達に薦めても入門編にはならないと言う事だ。

 

◇いつの間にかマイナーな音楽も聴く様になった経緯

 

時代背景や世相などと言うものも違えば、同じ年頃に流行っていたものも違う世代の人間には、どうしてそんなメッセージをそんなメロディーに乗せてそんなアレンジで歌っているのか理解するのはとても難解な事なのだ。

 

時代が変わると当時初心者だった人間が取っ付きやすかった楽曲達は、時代と共にとても難解な曲と変わってしまう

 

何の手も加えていない当時のままの姿であるのに。

 

故に、僕自身が初心者の頃に通った道をそのまま教えてあげればいいんじゃないの?と言う考えは完全な間違いなのである。

 

 

先程これは音楽に限った事ではないと書いたが、例えば文学などについてもそうだ。

 

小説一つとってみても、当時の時代背景が分からなければ、どうしてそんな台詞が出てくるのかすら分からない事もあるし、何故、そこで登場人物は怒ったのかだとか、その時代特有の時事ネタやユーモアやジョークなども難しく考え過ぎて、意味不明のまま終わってしまったりする事も珍しくない。

 

当時の世相による考え方や大きな事件を理解して読むと、「ああ、それであの登場人物はあの台詞に腹を立てたのだな」と簡単に分かるし、当時、リアルタイムを生きたほとんどの人間が理解出来る事だったりするのだが、後の世に生まれた人間には、時代の知識や注釈・解説がないと理解不能な文章や展開に感じられるのだ。

 

僕は、本を読む時、読みながら書かれた年代や舞台となる年代を無意識に近い感覚で自然に探り始める癖がついている。

 

以前、『1リットルの涙』のレビューを書いた時も、その辺りの癖がつい出ていると分かる表現がある筈だ。

 

◇『1リットルの涙』を読んだ感想や受けた影響を語ろう!

 

元々、書かれた年代や舞台となる時代が分かった上で読んでいる場合もあるが、近現代に書かれた小説などは、特に細かくその表現・文体や色々な描写から紐解くのが癖であり、楽しみでもあるのだ。

 

 

とまあ、こんな風に時代が少し変わると、音楽も文学も徐々に難解になり始めると言う話だ。

 

故に、自分の青春時代にリリースされていた音楽を全くスルーしてしまうのはちょっと勿体ない事でもある。

 

これは、勿論、全員に当てはまる訳でもなく、例外もたくさん存在する話なのだが、一般的にはそう言ってしまっても問題ないのではないだろうか。

 

自分の青春期のものであれば、別に流行っていたものでなくてもいい。

 

大体、その時代に作られたものと言うのは、その時代の空気をほとんどの作品が纏って(まとって)いる筈だからだ。

 

吸収率の高いその年代に、その時代に生まれ育った人間として、吸収出来るチャンスは一回きりだし、しっかり吸収しておいて損はない

 

勿論、好きでもないものに、皆の評価が高いからと分かったフリして、無理矢理聴くのは時間の無駄なのでやめた方がいい。

 

◇アートの知識があるってそんなに偉いの?

 

その時代に吸収・蓄積されたものを錆び付かせずに磨き続ければ、その後、必ずそれは自分のかけがえのない財産となる

 

こればかりは、誰かに伝授する事も与える事も出来ないし、誰かが真似をする事も出来ない。

 

勿論、中途半端な猿真似なら、誰でも出来てしまうのだが。

 

◇カッコいい曲をそのまま真似ればカッコいいに決まってる

 

これを聞いただけでは、「同じ時代の同じ様な感性の蓄積なんて、誰も似たり寄ったりでつまらないものなんじゃないの?」などと思う人も出てきそうだが、そこは安心して欲しい。

 

あくまで、その年代に蓄積したものが土台になるだけだ。

 

そこから、好みや歩む道が違っていったりして、土台の上に積み重ねていくものが人によって全然違う様になるので、そこまでくれば、全く同じ感性のアーティストなど皆無だ。

 

勿論、土台の部分だって、人によってチョイスしたものも違えば、受け取り方だって違うし、元々持ってる感性だって違うので、十人十色である事は言うまでもない

 

ただ、更に上に積み重ねる事によって、その違いがより顕著になると言う話だ。

 

 

僕自身、自分がそうして青春期に意図せず積み上げたものが、掛け替えのない大きな財産なのだと気付いたのはそんなに昔の事ではない。

 

ここから先は価値観の話になってしまうのかもしれないが、そんなお金にもならないものが財産だと言われても納得出来ない人も多いだろう。

 

無論、そんな他人の価値観にまでとやかく言うつもりはない。

 

僕は僕で、同じ意見や感じ方を持つ、同志と何かしら繋がった感触が得られればそれで幸せなのだ。

 

それは仲間作りとか大袈裟のものでもなく、単なるアクセス記録に一人一人が記録されてアクセス数が増えていく。

 

こんなかすかな繋がりも繋がったと言う幸せな感触に他ならない。

 

そんなささやかな喜びだ。

 

なので、これを読んでくれて、「あ、分かる!」って誰かが思ってくれる

 

そして、それが広がっていけば更に嬉しくなる

 

それだけの事だ。

 

ま、言うなれば、仲間作りと言うよりも仲間探しなのである。

 

◇アート(芸術)とは

 

 

ただ、僕は、二度とないそんな時期に積み上げた大切な財産を捨て置くつもりなど毛頭ない

 

お金にならないからと簡単に捨て去ったりする気には全くならない。

 

だからこそ、何とかお金に換えようと四苦八苦している訳だが、それすなわち売れようともがいていると言う事なのである。

 

お金が目当てと言うよりも、それが生きる事とイコールであり、そう言った価値観で生き抜くには、それしかないと言うのが真実であり他人にあまり説明したくない本当の部分なのだ。

 

だからこそ、自分の人生を全うするには売れる事、音楽で生涯生計を立てられる事は必須なのだ。

 

荒唐無稽な話だとか、バカじゃないの?だとか、将来どうするの?などと思う人間がたくさんいる事も知っているし、でも、そんな他人の価値観は関係ない

 

◇人生捨てていつまでも夢を追い続ける姿って格好いい?

 

自分の人生を自分の価値観や自分の意志に従って生きるだけだ。

 

そもそも他人の価値観に従ったり、他人の意見に左右されて失敗した時程、悔しい事はないし、納得のいかないものはない

 

そして、そんな時には必ず後悔が付き纏うものだ。

 

しかし、自分の意志に従って失敗した場合、残念ではあるが、後悔と言う念は不思議と湧かないものだったりする

 

◇成功するのに運はあまり関係ない

 

こんな大切な財産を捨て去るなんて勿体なすぎて、僕にはとても罰当たりな事にも感じるのだ。

 

これはなるべくしてなった展開であり、これを宿命と呼ばず何と呼べばいいのだ!?

 

ただ、ここまで来ると、人間そのものが壊れそうにはなるし、実際に壊れたりもする。

 

それだけに無責任にこんな価値観や人生を誰かに薦める気もないし、他人に薦めてる訳でもない

 

単に僕は、こんな大切な財産を活かして生きるには、知らず知らずに結局こういう生き方になっているって話であり、その価値観や心の内を詳しく語ってみたってだけの話だ。



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