この記事は3461文字です。(読破予想時間:約8分14秒)
最後にあまりにも陳腐な事が言いたいが為の、だらだらとした懐かしいオーディオ話を楽しんで下さい。(^ε^)♪
一番、言いたい事はけっこう最後の方に出てきます。
今現在、皆さんはどんな形で音楽を楽しんでいるだろうか?
iPodやスマホなどの携帯オーディオプレイヤー?
あるいは、パソコン?
それとも部屋でコンポで大音量で?
随分昔にレコードの時代が終わり、音楽(音源)を購入する手段がほぼCD一択だった時代も終わり、音楽配信に押され、CD絶滅種説までもが囁かれる様になった今の時代 、音楽業界もアーティストも音楽ファンも手探りで何を選択するのがベストなのか探している状態である。
◇CDはまだ生きている、CDを生かし続ける為には
レコードからCDに置き換わった様に、CDから配信に置き換わる。
そして、カセットテープの携帯オーディオプレイヤーがハードディスク内蔵のiPodやメモリー搭載のスマホに置き換わる。
これで一旦落ち着いて、新たな時代は当分この形で進むのかと思った人は、決して少なくはない筈。
実際、僕もそう思った一人であるが、次の時代はそう単純には治まってくれず 、iPod classicが販売終了するなど、一人勝ちかと思われたAppleがiPodシリーズにあまり力を入れなくなるなど、未だ混沌としている。
◇これからのミュージシャンと音楽業界
この記事は4149文字です。(読破予想時間:約9分52秒)ミュージシャンになって売れて大スターになって大金持ちになる。戦後、この国で星の数程、そんな夢を描いて…
まだカセットテープが主流だったあの頃、ちょっと出かける程度の時は、手持ちのたくさんのカセットの中から数本のカセットを選んで持っていき、長期での旅行や気合いの入ったドライブなんかの場合は、更にテープの密度を濃くするべく、好きな曲ばかりを編集して一本のテープに集めて、ベストテープを作って それを持って出掛けたりした。
◇デモ音源の話からカセットテープの話まで
これはこれで楽しい作業ではあるのだが、面倒くさいのも確かで、デジタルの恩恵を一度体験してしまうと二度とあの作業をする気は起きない。
アナログの場合、5分の曲を単純コピーする時間だけでも同じ5分かかる訳で、今、5分の曲をコピーするのに曲の間を探して自分の耳で終わるのを聴きながら待ってストップするまで、5分以上費やすなんて、考えただけでもしんどくなる。
確かに、アナログ時代の終わり頃には、カセットの高速ダビングなんてものも出てたが、これもまた名前程便利な訳でなく、カセットを巻き取る軸が、単に高速で回るだけなので、単純に同じ長さ厚みの同じ企画のテープ同志で同じ巻き取り位置からのスタートでないと、巻き取られる毎に軸から外周への距離が狂う事によって同じ時間で巻き取る長さに違いが出来て、徐々にスピードが違って録音されると言う代物だったのだ。
当然、こっちの2曲目をあっちのテープの最後になんて事をしても、同じスピードではコピーされない訳だ。
だから、当時のラジカセの高速ダビングでやれる事と言えば結局、同じ長さの同じ企画同士のテープでの一本丸ごとダビングくらいが、ほぼ主流の使い方。
まぁ、あの頃はそれでも重宝したものだが。
そして、当時、この事に気付いてる人自体、オーディオマニアやエンジニアなどごく一部の音響に精通した人間だけだったので、今の説明を読んでもちょっと意味が分からないって人もいるかも知れないが、平たく言うと、今の時代のデジタルの扱いに比べるとそんなに便利なものでもなかったって話だ。
完全にアナログ時代は終わったなって感じる様になってから久しいが、うちのスタジオでは、レコードやカセットテープなど昔メジャーだったハード・ソフトは扱える。
オープンリールや8トラなどは、確かにメジャーではあったものの、それは扱えないが。
そんな環境を嗅ぎ付けると、お世話になってる企業の年配の偉いさんや社長さんに「皆見くんに、僕の持ってるレコードを全部CDにして貰おうかなぁ~?」とかよく言われる。
面倒過ぎて、自分のレコードも放置してるくらいなのに。
本当に、気軽に言ってくれるのだ。
決して、引き受けたりはしないが。
寧ろ、それを自分の仕事のメニューに加えたらどうだろうかと真剣に検討する価値があるくらい頻繁に言われるのだ。
でも、お金がいるとなったら彼らはまず頼んでは来ないだろうと簡単に予測もつく。
まず、彼らは、けっこうお金持ちなのだ。
でも、レコードで名盤を持ってるがプレイヤーがないから聴けないといいながら、CDで買い直したり配信でダウンロード購入しなおすという事は一切検討してはいないのだ。
結局、タダで労せず誰かがやってくれるのならラッキー くらいの感覚なのだ。
◇知り合いだとどうしてタダだと思うの?
前にも他の記事で書いたが、本当に中年以降の世代の人達は今も昔もほとんどが音楽にお金をかけたりはしない 。
◇これからのミュージシャンと音楽業界
この記事は4149文字です。(読破予想時間:約9分52秒)ミュージシャンになって売れて大スターになって大金持ちになる。戦後、この国で星の数程、そんな夢を描いて…
そんなおじさん達はなんだかんだで、殊、音楽に関しては時代を動かしたり作ったりする事は絶対にないので、次の時代を予想するには、そんな世代より若者世代が何を求めているか読み解く事が重要である。
話は、かなり冒頭近くまで戻るが、カセットテープを編集したりして若者達が音楽を楽しんでたそんな時代、僕が常々思ってたのが、家にある大量のレコードやテープをコンパクトにして持ち歩いて、どこにいてもどの曲でも自由に聴ける様な方法はないだろうかという事だ。
例えば、再生・録音時間が100万時間のカセットテープとか。
巻き戻しと曲の頭出しに死ぬ程時間がかかるとか、テープをそこまで薄く出来るのかという欠陥があるのでダメなのは分かってたが、そんなアイデアをいくつも真剣に考えたものだ。
そこで後に出て来たのが、車に搭載されるCDチェンジャーなる代物。
何枚かのCDを先にセットしておいて、その大量の曲の中からCDの取り替えなしで選曲して聴けるってものだ。
まぁ、言って見れば、ジュークボックスの応用の様なものだ。
当時、僕も12枚セット出来るCDチェンジャーを機材車に積んでいた。
でも、実物を見ての「なぁ~んだ」って言う第一印象と「こういう事じゃないんだよ」って言うのが、当時の正直な感想。
その後、かなりの時が過ぎて、天才、スティーブ・ジョブスさんがiPodを出し、大容量化を進め、「これこそ正に僕が昔から求め続けたものだ!」って思えるものを作ってくれた。
長年の僕のその理想を形にしたものこそが、まさにiPod classicなのだ!
スティーブ・ジョブスさんは、以前、若者達が求め続けていた物を読み解いて、見事に形にしたのだ。
そしてそれが、まさに自分にとっての理想の最終形態だった。
だから、僕の求めた最終形は既に崩れ去ってしまったので、これ以上僕が求める理想の形と言うのはない。
この件に関しては、既に後ろ向きな感覚なのだ。
カム・バック!iPod classic!!!(←一番いいたかった事はこれ)
それに尽きるのだ。
次に新しいiPod classicが更なる大容量化で発売されたら買おうと思ってたのに。。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。(←これ)
もう、手持ちの曲は今持ってるiPod classicには収まりきらないよ。・°・(ノД`)・°・
一体、どこに向かってるんだろうか、オーディオ業界。
アンタら、一つの形でしばらく落ち着く気も、満足する気も一切ないだろ!?(@ ̄Д ̄@;)
☆*゚ ゜゚*☆*゚ ゜゚*
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