最近立て続けにビタミンAの過剰摂取について質問がありましたので、記事にしますね。
ビタミンAには「レチノール(プロフォームド)」と「βーカロチン」の2種類あるんですね。
「レチノール」はすでにビタミンAの形になっている栄養素で、「β‐カロチン」は体内で必要に応じてビタミンAに変わる栄養素です。
「レチノール」は動物性の食品に含まれており、鰻やレバーなどに多く含まれています。
「β‐カロチン」は動物性、植物性食品の両方に含まれています。
ビタミンAの過剰摂取の注意しなければならないのは、実は動物性の「レチノール」だけなんですね。
ビタミンAを多く含む人参やホウレン草などは、「β‐カロチン」なので、いくら大量に食べても、ビタミンAの過剰摂取の心配することはありません。
では、なぜビタミンAの過剰摂取が妊婦に影響があるのかと言いますと、ビタミンAは細胞分裂に大きく関わる栄養素なんですね。お腹の中の赤ちゃんは細胞分裂を行いながら成長していきます。
ビタミンAを過剰摂取すると、必要以上に細胞分裂が行われ、思わしくない細胞分裂をしてしまうことがあるのです。それで、ビタミンAの過剰摂取はいけないと言われているんですね。
しかし、ここで注意点があります。
実は、ビタミンAが不足しても細胞分裂に影響が出てくるんですね。
妊娠中は、通常期の1.5倍ビタミンAが必要となってきます。
「妊婦はビタミンAの過剰摂取はいけない!」という言葉だけが先行していますが、正しくは「レチノールの過剰摂取」がいけないのです。
妊婦にビタミンAは十分必要な栄養素なので、意識して摂らないようにしている妊婦さんは注意してくださいね。
ではこの「レチノール」なんですが、どれほど摂ったら過剰摂取になるのか説明しますね。
「レチノール」は毎日15000IU以上摂ると過剰摂取になると言われています。
通常の食事をしていれば、日本人のビタミンAの摂取量は「レチノール」と「βーカロチン」合わせて、2800IUほどと言われており過剰摂取の心配はありません。
「レチノール」を多く含む食べ物として、レバーや鰻があります。
鶏レバー ・・・100gで14000IU
豚レバー ・・・100gで13000IU
うなぎ ・・・100gで1500IU
うなぎ(肝)・・・100gで4400IU
こうやって数字で見ると凄く「レチノール」が含まれていますよね。
しかし、妊娠中にレバーを食べて「レチノール」が15000IU超えてしまったとしても、さほど気にする必要はありません!
毎日15000IU以上摂ると過剰摂取になるわけなので、1日ぐらい越えたからといって心配しなくてもいいので安心してくださいね。
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