妊娠中は新陳代謝が活発になるので、水分と皮膚分泌のバランスが悪くなり、皮膚が乾燥してカサカサしたり、粉がふいてしまったりすることがあります。
この症状を「妊娠性皮膚そう痒症(にんしんせいひふそうようしょう)」といいます。
ちなみに乾燥肌が起こる原因は、お肌の表面にあるべきはずの「皮脂」が不足するために起こります。
皮脂が不足した状態で、体をゴシゴシ洗うと、次は角質までもはがしてしまいますのでお風呂のときは注意しましょう。
妊娠性皮膚そう痒症になった場合は、皮脂が足りないので保湿クリーム等で、人工的にお肌に潤いを与えてくださいね。
しかし、保湿クリームで肌に潤いを与えるのは一時的なしのぎでしかありません。
保湿クリームは即効性があるので、効果があるように感じますが、皮膚の表面にのっかているだけなので、皮膚そのものを改善したりするわけではありません。
皮膚の改善を行いたいのなら、内側から細胞を強化していかなければならないのです。
そのためには、皮膚の粘膜を正常に保つ「ビタミンA」や、細胞の再生・成長を促す「ビタミンB2」・「亜鉛」・「αリノレン酸」、皮膚炎を予防する「ビタミンB6」
コラーゲンの生成を促す「ビタミンC」、きれいな血液を保つ「ビタミンE」など、 ぱっと書いただけでもこれだけの栄養素が必要とされます。
皮膚の乾燥やかゆみは、栄養バランスをしっかり考えて食事をすることで改善されます。
これからの季節ますます寒くなり、どんどん空気が乾燥してきますので、乾燥肌の人は特に気をつけましょう。
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