以前、新生児の呼吸困難を防ぐためにレシチンについて書きましたが 、レシチンは「脳の栄養素」とも呼ばれていて、DHAやビタミンB群と一緒に摂ることで、脳力アップにつながります。
レシチンは脳の神経伝達物質を作る成分で、DHAは脳の神経細胞を作る成分なんですね。
DHAはオメガ3という油で、「頭が良くなる油」と言われています。
脳の脂質の10%を占める神経細胞のニューロンにDHAが多く含まれていることから、情報伝達や記憶力などに影響していると考えられているのですね。
ビタミンB群はどのような働きをするかと言いますと、神経の働きを正常に保つ働きがあります。
これには、ビタミンB6・パントテン酸・葉酸が深く関わっています。
また、脳のエネルギー源であるブドウ糖から、きちんとエネルギーを摂るために、ビタミンB1・ビタミンB2・ナイアシンが関わってきます。
最近の研究で、妊娠中にビタミンB群をしっかり摂っている場合と、摂らない場合では、生まれてくる赤ちゃんのIQに差が出ると報告されています。
お腹の赤ちゃんの脳の発達のためにもこれらの栄養素は意識して摂っていただきたいものですね。
まとめますと、
レシチン+DHA+ビタミンB群=脳力アップ
となります。
ちなみに、DHAを多く含む主な食品は、
・さんま
・さば
・うなぎ
・いわし
・にじます
レシチンを多く含む主な食品は、
・豆腐
・枝豆
・卵
・納豆
・豆乳
ビタミンB群を多く含む主な食品は、
・豚肉
・牡蠣
・バナナ
・グリーンピース
・鶏レバー
・牛レバー
等があります。
※卵には、レシチンが多く含まれていますが、コレストロールも多く含まれています。コレストロール値が高めの方は、納豆や豆腐などの大豆製品からレシチンを摂るようにしましょう!