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~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】
作曲:ショパン

曲名:ポロネーズ第1番嬰ハ短調 op26-1 (8:19)

   ポロネーズ第2番変ホ長調 op26-2 (8:30)

   ポロネーズ第3番イ長調 op40-1「軍隊」 (5:21)

   ポロネーズ第4番ハ短調 op40-2 (7:59)

   ポロネーズ第5番嬰へ短調 op44 (10:47)

   ポロネーズ第6番変イ長調 op53「英雄」 (7:02)

   ポロネーズ第7番変イ長調 op61「幻想」 (13:05)

演奏:ポリーニ(p)
録音:1975年11月21-27日 ウィーン

CD:F35G 50018(レーベル:DG、発売:ポリドール)

 

【3月のお題:今日の初登場曲は?】

今日は、ショパンのポロネーズ集です。ここに収められている7つのポロネーズは、ショパンが生前正式に出版した、ポロネーズという形式名で残した7曲で、他に未発表で遺作という形で残されている作品群があって、それらを含めると全16曲になりますね。特に第3番と第6番が有名だと思います。私が初めてショパンに親しんだのは、アルゲリッチの弾く「英雄ポロネーズ」だったりします😊。

 

【演奏について】

20世紀後半を代表する巨匠であるポリーニの訃報を聴きました。同じ時代に音楽に親しめたことは、この上ない幸せだったと思います。この記事は彼の訃報を聴く前、奇しくもお亡くなりになった日に書いたものですので、以下の文は追悼的なものではありません。このタイミングでアップするのはどうかと思いましたが、ほぼそのままにしましたので、ご承知ください。

 

ポリーニのショパンと言えば、あの「練習曲集」の圧倒的な名盤を連想します。当時、「これ以上何を求めますか?」というキャッチコピーがあって、いろいろな意味で、ポリーニの録音を聴くときには、私はすべてそのコピーのイメージに引っ張られていったような気がします。完璧なのですね。技術的にも、表現的にも、大変整った演奏でした。クラシック初心者としては、これぞピアノ演奏の名演というものだと信奉し、それ以外の演奏、例えばフランソワのような、表情を誇張したような芸風は、邪道とさえ思えていたのでした。

 

ポリーニはその路線で数々の名盤を次々と生み出し、世を席巻していったという感じもあって、私の嗜好もこういった完璧な演奏を良しとしていたのですが、今では多様な演奏を楽しむようになっていると思います。ポリーニの偉業は、あのキャッチコピーのように唯一無二のものを生み出していったと思っていましたが、音楽は決して唯一無二のものでは無かったようです。今では私は、ポリーニのそのような演奏は、何か反面教師のような捉え方をしてしまって、ちょっと遠くに置いている感じがあります。

 

これは、ポリーニの演奏がそれだけ凄いものであったという事の証に他ならないわけで、結局ポリーニの周りで回っているのですかねぇ…なんて思うのですが、とにかく安定の名演であることには変わりはないと思います。ただ、「英雄ポロネーズ」だけは、アルゲリッチの演奏が一番と思ってはいるのですけどね。というのが、同じ時代に音楽を楽しんできた者として感じるところだと思います(笑)。

 

【録音について】

ポリーニのピアノを表現した十分に素晴らしい録音です。

 

【まとめ】

やはり、一度ポリーニの演奏に嵌ってしまったので、ピアノを聴くときには何らかの形で影響を受け続けているのだな…と思いました。そして、私のCD棚には、ポロネーズは未だに、ポリーニとフランソワの全集と、アルゲリッチの英雄ポロネーズしかないのでした…。

 

購入:不明、鑑賞:2024/03/23(再聴)

3月はシベリウスの交響曲を聴いてみましょう ④

シベリウスの交響曲、第7番は先に聴いているので、最後は第6番を聴くことになりました。ずいぶん久しぶりなので、どんな曲だったかなと、かなり忘れていますね…。CDは定番のベルグルンドです。というか、それしか持っていません(笑)。

買ったCDはちゃんと聴こうシリーズ ㉘

【CDについて】

作曲:シベリウス

曲名:①交響曲第6番二短調 op104 (31:22)

   ②交響詩「ルオンノタル」op70 (9:50)

   ③交響詩「ポヒョラの娘」op49 (13:47)

演奏:ベルグルンド指揮 ボーンマス交響楽団 ヴァリャッカ(s)②

録音:①1973年11月24日、ロンドン Kingsway Hall

   ②1975年6月3日、ロンドン Abbey Road Studio No.1

   ③1974年9月9日、サザンプトン Guildhall

CD:TOCE-16017(レーベル:EMI、発売:EMIミュージックジャパン)

 

【3月のお題:今日の初登場曲は?】

交響曲第6番

シベリウスは1914年に交響曲第5番~第7番の3曲を同時に着想したと言われています。まず、生誕50年のための第5番が先行して作曲されますが、他の2曲については第一次大戦の中で作曲は停滞してしまいました。その中でフィンランドが独立。終戦後再び作曲が進められ、最終的に完成したのは1923年となりました。

ルオンノタル

ソプラノ独唱付きの交響詩。フィンランドの神話に基づき、詞は「カレワラ」から採られています。ルオンノタルは大自然の精霊であり、海の母ということです。作曲時期としては、交響曲第4番の後という時期になります。ソプラノ独唱付きである上に、歌唱はかなりの難曲ということで、録音は比較的少ないと思います。

ポヒョラの娘

ポヒョラの娘は、1906年に作曲された叙事詩「カレワラ」の物語に基づく交響詩で、主要登場人物である英雄ヴァイナモイネンとポヒョラの娘の物語が描かれます。英雄ヴァイナモイネンは、虹に腰掛けているポヒョラの娘を見つけ、娘に同行するように誘いますが、娘はその条件として提示する試練を果たすことと答え、英雄はトライしますが果たせず、結局諦めて旅を続けるというお話でした。
 

【演奏についての感想】

シベリウスの交響曲第6番。ここまでシベリウスの交響曲を連続して聴いてきたあとでの第6番の印象は、明るい曲だなぁということでした。内省的な第4番や、祝祭的ではありますが、控えめな明るさの第5番という印象を持ったので、ここにきてちょっと振り切れたような感じもしました。直前には大戦による長い休止期間と、恩人の死があり、祖国独立と宗教的敬虔さが反映されているのかなと思いましたが、そのあたりはよくわかりません。シベリウスらしい旋律もふんだんに出てきますし、シベリウスの交響曲としての完成した形ではないかと思いました。

 

演奏はベルグルンドで、シベリウスの演奏の第一人者。ベルグルンドは、ボーンマス響、ヘルシンキフィル、ヨーロッパ室内管と三度の全集を残しており、どれもが出色の出来ということです。その中でこのボーンマス響の全集は、今ではのちの二つの全集の影に隠れてしまっている感もありますが、清冽ながらも内容の濃いロマンティックな表現がされていると思います。それだけにとても聴きやすくて面白いのですが、もしかしたら現在求められるシベリウス観からすると、少し違うのかな?と思いました。

 

カプリングの管弦楽曲も楽しめました。「ルオンノタル」は初めて聴きました。Wikiに、ポヒョラの娘はヒッチコックのサイコの音楽に影響を与えたと書いてありましたが、なるほどこれか…という感じでした。実はボーンマス響の録音は、私は全集でも持っているのですが、それにはこの2曲が含まれていないので、なんとなくこのCDは存在意義を発揮しています。あと、ベルグルンドがベルリン放送響と録音した第6番のCD(ETERNA)もありましたので、いつか聴き比べてみたいと思いました。

 

【録音に関して】

柔らかい音で、なかなかいい録音だと思いました。この時期のEMIにしては…(笑)。

 

【まとめ】

今月は、シベリウスの交響曲の第2番以外を聴きました。普段聴いてこなかったので、大変新鮮でしたが、どれも面白かったですけど、印象に残ったのは第4番と第6番ですかねぇ…。この2曲あたりから、もっと聴いて奥深くに分け入ってみたいと思います(笑)。

 

購入:不明、鑑賞:2024/03/20

 

シベリウスの交響曲の記事をリンクしておきます。全集です(笑)。

 

 

 

 

 

【CDについて】
作曲:チャイコフスキー

曲名:バレエ音楽「白鳥の湖」op20 抜粋 (22:55)

   バレエ音楽「眠れる森の美女」op66 抜粋 (17:50)

   バレエ音楽「くるみ割り人形」op71 抜粋 (25:29)

演奏:オーマンディ指揮 フィラデルフィア管弦楽団

録音:1961年2月19日①、1961年2月12日②、1963年12月16日③

   フィラデルフィア タウン・ホール

CD:35DC 56(レーベル:CBS/SONY)

 

【3月のお題:今日の初登場曲は?】

今日は、とても有名曲なのですが、ブログでは「くるみ割り人形」しか登場していなかったですね。チャイコフスキーの三大バレエ。「白鳥の湖」に至っては世界の三大バレエに入るのではないかというほどの有名曲。まだまだ小さい子供の頃、田舎にあった古い時計のオルゴールの音が、白鳥の湖の有名なメロディだったことが、この曲の初めての体験です(笑)。よく聴いていたので、脳裏に刻み込まれています。

 

このCDは、CD発売初期の頃に買ったもので、旧録のCD化にかかわらず、3500円というお値段でした。確か、「眠れる森の美女」のワルツが出てくる映画を見て、無性にその音楽を聴きたくなって買ったと思います。CD初期の選択肢のあまりない時代でしたので、このCDが手頃でした。それ以来何度も聴いて今に至っているCDなのでした。

 

【演奏について】

この演奏は、LP時代にはかなり評判の良かった演奏ではないかと記憶していますが、今や新しい録音に押されていますので、もはや往年の演奏になっているのでしょうか。非常にバランスの良い演奏で、適度に美しく、オーケストラの魅力を味わうことができます。旋律を思い切り歌わせようというよりは、曲自体の美しさが際立ち、またフィラデルフィアのオーケストラも、機能的というよりは、温かみのある明るさを湛えています。何度も聴いた眠れる森の美女のワルツも安心して聴くことができます。ちょっと劇や映画の音楽を聴いているようなドラマティックな雰囲気も持っています。アンセルメやデュトワの輝かしい演奏もいいのですが、落ち着いてオーケストラサウンドを味わえる演奏で、結局いつもこのCDを聴いてしまうのでした。

 

【録音について】

フィラデルフィアの音が良く再現された録音ですが、フォルテになるとちょっと音が抑え気味になるような気がしました。

 

【まとめ】

自分にとっては懐かしいCDですが、今からすると、ちょっと古い感じはあるかも知れませんね。でも、私はこれがあればいいや、と思っている感じですかね…。

 

購入:不明、鑑賞:2024/03/18(再聴)

ショスタコーヴィチの時代 ㉟

オラトリオ「森の歌」は、ショスタコーヴィチがジダーノフ批判による冷遇から逃れるために作曲された作品とされており、合唱曲としてはショスタコーヴィチの最も良く知られた作品となっています。かつては日本も含めよく演奏された作品でしたが、近年はそのレーニンやソ連共産党を賛美する内容が災いして、演奏頻度は大変少なくなっています。

【CDについて】

作曲:ショスタコーヴィチ

曲名:オラトリオ「森の歌」op81 (37:50)

演奏:フェドセーエフ指揮、モスクワ放送交響楽団、ヴェデルニコフ(bs)、マルティーノフ(t)

   ユルロフ名称ロシア共和国合唱団、少女合唱団春

録音:1991年8月16-17日 モスクワ Moscow Radio Large Hall

CD:VICC-83(レーベル:VICTOR、発売:ビクター音楽産業)

 

【曲と演奏について】

ジダーノフ批判を受けて、ショスタコーヴィチは要職を解任され、多くの曲の演奏機会も閉ざされてしまいます。そんな中で、ソ連国内の緑化計画を知ったショスタコーヴィチはこのオラトリオの作曲を思いつきます。出来上がった作品は、スターリンをベタベタに讃える内容で、見事スターリン賞第一席を獲得。世界中の共産主義者に伝播され、スターリンを讃えることとなったのでした。これが、1949年版です。

 

スターリンの没後スターリン批判が起こると、そのままこの歌詞を使用する訳にはいかなくなります。そして、スターリン色を一掃し、愛国とレーニンと共産党を讃える1962年版へと歌詞に差し替えます。露骨なスターリン讃歌が共産党讃歌に変わったということですが、ショスタコーヴィチは基本は愛国主義者であり、レーニンを信奉する立場の様子なので、これはこれで、落ち着いたというところでしょう。

 

この曲は、当時は日本でも盛んに歌われたようです。ショスタコーヴィチがこの曲でストレートに実践し利用した社会主義リアリズムのおかげで、歌いやすく効果的な曲になっており、第4曲は子供の合唱で歌われることから、幼稚園でも歌われていたとのこと。特に1950-60年代は、労働運動や学生運動も盛んなご時世で、歌声喫茶を中心に「うたごえ運動」が広がっていきましたので、その中でも盛んに歌われていたようです。この運動母体の団体は、今でも継続しているのですね。

 

1949年版による唯一の?正規録音と思われる、ムラヴィンスキーの録音

 

そして、ロシアはソ連崩壊と共産党支配の終焉を迎えます。1991年8月19日に、ゴルバチョフ大統領に対する保守派のクーデターが発生しますが、この録音はその直前の8月16日~17日のもの。このCDの帯には「二度と本国では録音されないであろう記念碑的録音」と書かれていますが、これは決してオーバーではないようで、実際ソ連時代に迫害を受けた国民も多い中で、一種のタブー化しているかもしれません。まだソ連崩壊前のこの録音時でも、共産党賛美のこの曲への、楽団員の抵抗はかなりあったようです。日本ではあまりそういった抵抗感がないので、演奏機会は時々あるようです。

 

さて、フェドセーエフの演奏はあまり比較するものがないので演奏に言及はしづらいのですが、最後はさすがにしっかり盛り上がっていきます。最後は「愛するスターリンに栄光あれ」、であり「叡智溢れるスターリンに栄光あれ」なので、その極めて単純で誰にでもわかる歌詞と派手で盛大な盛り上がりは効果てきめんというところなのでしょう。この演奏は1962年版ベースなので、そこはスターリンを「我らが党」に変えるわけですが、原語で聴いているのでどちらでも一緒という感じです。

 

ともかくも、歌詞の内容や、成立のいきさつなどを考えなければ、フーガからクライマックスへ進んでいくフィナーレなど合唱曲の傑作には違いないと思いますし、ともかくも、ショスタコーヴィチは、ジダーノフ批判はまだ続いているものの、大作曲家のパワーを発揮して、とりあえずは名誉を回復したということでした。

 

購入:1992年、鑑賞:2024/03/18(再聴)

【CDについて】
作曲:ドヴォルザーク

曲名:交響曲第7番ニ短調 op70 (38:59)

演奏:マゼール指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音:1983年 ウィーン

CD:410 997-2(レーベル:DG)

 

【3月のお題:今日の初登場曲は?】

ドヴォルザーク交響曲第7番は、まだブログを始めてから聴いていませんでした。ドヴォルザークの交響曲の中で、演奏頻度という意味では、後期の3曲が多いと思いますが、第8番と第9番はとても目立つ曲だけに、ちょっと影が薄めです。なんとなく、垢ぬけなさを感じたりしています。私が最初にこの曲の演奏を聴いたのが、このCDで、今では何種類かあるのですが、久しぶりに取り出してみました。(ちなみにこのCDは、録音年月日や場所が何も書かれていません。当時のDGの輸入盤は、まだそういった事もあったのですね)

 

【演奏について】

3月は変なお題をつけてしまったので、初めて聴く曲やめったに聴かない曲が多くなって、少々書くのに苦労しています。なので、比較的聴き慣れた曲を選択しました。この曲を始めて聴いたCDがこれなのですが、改めて聴いてみて、何というかとても普通ですね。録音の影響かもしれませんが、くぐもったような感じもします。マゼールのこの頃の演奏はどうなんでしょう。若手時代の鋭さや覇気はあまり感じられず、後年の思い切った表現にも至っていません。ちょうどその中間ぐらいで、丁寧に音楽を作っているかもしれません。

 

実際、マゼールの活動は安定していて、カラヤンの後任候補と言われるようになっていく訳ですか、その分マゼールらしさが薄まって穏便になっていたのではないか?と勘繰りたくなる次第です。録音も少々分離が悪くて、籠っている感じで、輝かしい広がりもありません。この曲は垢ぬけない印象を持っているのは、このCDを聴き続けたからかな?と思ったりしますが、どうなんでしょうか。私はそれほどこの曲のCDは持っていなくて、あとはケルテス・クーベリック・シルヴェストリなんですが、実はこの時のマゼールが一番地味な演奏をしていたのではないかと思ったりするのでした。

 

【録音について】

ちょっとこもって分離の悪い録音だと思いました。その向こうでウィーンフィルの美しい音は聴こえているような気がするのですが。

 

【まとめ】

久しぶりにこの曲を聴いてみたのですが、あまりスッキリしない感じでした。何度も聴いてお世話になったCDではあるのですが。その時々の相性もあると思いますし、また違うCDで聴いてみましょう(笑)。

 

購入:不明、鑑賞:2024/03/17

 

ドヴォルザークの交響曲のリンクです

 

 

 

 

ガブリエル・フォーレ没後100年③

フォーレ没後100年のアニバーサリーに聴く音楽の3つめです。フォーレの鑑賞と言えば、後期を中心に作曲された室内楽が欠かせません。そんな曲の中から、シャルランで録音された1枚を鑑賞しました。

【CDについて】

作曲:フォーレ

曲名:ピアノ五重奏曲第1番ニ短調 op89 (32:10)

   アンダンテ変ロ長調 op75 (4:22)

   子守歌 op16 (4:09)

演奏:ティッサン=ヴァランタン(p)、ORTF四重奏団

録音:不明 リリース年:1966

CD:TKCZ-79222 (レーベル:Charlin、販売:徳間ジャパンコミュニケーションズ)

 

【曲について】

フォーレの室内楽曲は、比較的後期に名作が集中しているイメージですが、この曲は中期から後期にかけての作品。着想から完成まで15年を要しており、その間には長い中断が挟まれています。美しいメロディが特徴の初期の作品から、楽想が綿密に積み重ねられ、曲全体として味わい深い情感が漂う後期の作品へ向けての中間的な作品と言ってもいいでしょうか。フォーレのこの作品群を聴くのは、とても幸せを感じさせるものだと思います。

 

【演奏について】

シャルランの録音は、自然な音造りの名録音として有名でした。しかし、そのマスターテープは、税金滞納で差し押さえられ、無価値と判断されて埋め立てに使われたとのこと。今や、オリジナルで聴くことができず、マスターのコピーか板起しでしか聴くことができない?ようです。このCDは1993年に徳間ジャパンから、シャルラン名盤コレクションとして、1000円シリーズで発売されたもので、そもそも1000円CDで聴けたこと自体が大変貴重なものであったと、今となっては思います。しかしながら、当時はこのCDを聴いても、とてもいい録音とは思えず、ずっと取り出すことなくお蔵入りしていました。そして30年…。

 

久しぶりで、心配した音は、今聴くと全く問題ありませんでした。たぶん当時の私のステレオが良くなかったのか、あるいは私の耳が良くなかったかということと、簡単にこの30年の悪印象による空白の原因を結論付けます(笑)。とても穏やかな美しい、いかにもアナログ感のある音で聴けています。作品は、後期のフォーレ作品への入り口ということで、雰囲気の素晴らしい穏やかな曲でした。美しいメロディだけでなく、とても表情豊かな音楽が流れてきました。輝かしいピアノの音で装飾される弦楽四重奏が、哀愁を帯びたメロディを奏でています。至高の時間が連綿と続くように感じます。

 

ピアノ四重奏曲や五重奏曲としては、古典派からロマン派のそれらとは違った印象で、フォーレの響きは、新しい響きを持っているように思います。時代が印象派が活躍していた頃ということで、その雰囲気もあるかも知れません。それを演奏する、ティッサン=ヴァランタンとORTF四重奏団の音はとても穏やかで、繊細かつ角の取れた響き。フランスの名四重奏団によるフォーレは、美しい枯淡の響きを醸し出していきます。フォーレのピアノ五重奏曲第1番は、美しいメロディはもちろんありますが、それ以上に曲全体で一貫して流れるハーモニーの優しさと柔らかさと溢れ出る瑞々しさが素晴らしい曲なのでした。

 

【録音について】

シャルランの録音による、雰囲気の良い音です。多分にアナログ的かもしれません。

 

【まとめ】

シャルランの録音は、折に触れて復刻されているようで、語り継がれている名録音の一つですね。日本での初出LPはトリオレコードでしたので、これもクラシックとしては、かなりマニアックな部類です。30年ぶりに聴くと、とても雰囲気の良いCDだったので、まだ何枚かあるので、そのうち聴き返しましょう。

 

購入:不明、鑑賞:2024/03/15

 

これまでのフォーレアニバーサリー記事です

 

 

最近リリースされた新譜から ㉞

今週の新譜は、コパチンスカヤの新しいアルバムです。「TAKE2」という話題作がありましたが、今回は「TAKE3」で、3人のメンバーによる作品。三拍子もテーマとのことです。絶対面白いというメンバーなので、期待しましょう(笑)。

【CDについて】

①プーランク:劇音楽「城への招待」IV.ためらいのワルツの動機 (1:46)
②シェーンフィールド:クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲 (19:35)
③プーランク:劇音楽「城への招待」VIII.ボストンのテンポで (2:47)

④プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのバガテル ニ短調 (1:58)
⑤プーランク:劇音楽「城への招待」XVI.狂おしく速く陽気に (0:28)
⑥プーランク:クラリネット・ソナタ FP.184 (13:15)
⑦プーランク:劇音楽「城への招待」XIII.タランテッラのテンポで(0:25)

⑧バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのブルレスク op.8c-2 (2:29)
⑨プーランク:劇音楽「城への招待」XII.非常に速く、非常にいたずらっぽく (0:34)
⑩バルトーク:ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのコントラスツ Sz.111(17:20)

⑪プーランク:劇音楽「城への招待」XI.タンゴ (2:46)
⑫ニキフォル:クレズマー・ダンス (3:08)

演奏:コパチンスカヤ(vn)、ビエリ(cl)、レシチェンコ(p)

   グリンゴルツ(vn)⑫、ルツィック(cb)⑫

録音:2020年11月 チューリヒ Radio SRF Studio Turich

CD:ALPHA 772(レーベル:ALPHA)

 

【3月のお題:今日の初登場曲は?】

曲としては、すべて初登場ですね(笑)。

このCDの構成は、プーランクの劇音楽「城への招待」が幕間の曲という形で、メインの各曲を繋いでいます。展覧会の絵におけるプロムナードの役割ですね。ところが、この「城への招待」がとても良くて、むしろこの曲の全曲盤を聴いてみたくなりました(笑)。

個々の曲については、演奏を聴きながら確認していきます。

 

【演奏について】

シェーンフィールド:クラリネット、ヴァイオリン、ピアノのための三重奏曲

アメリカの現代作家で、いろいろなジャンルのクロスオーバー的な作品も多いとのこと。初めて聴きますが、いきなり強烈な印象です。ただ、じっくり聴いてみると味わい深い曲でもあり、3つの楽器の室内楽とは思えないような、いろいろな音色と合奏の厚みを感じる興味深い曲でした。四楽章構成で、古典的な構成になっていて、各楽章毎の民俗音楽的な楽想の対比が素晴らしい曲でした。この曲は、けっこうYouTubeにいろいろな演奏が出ていますので、演奏機会も多いのではないかと思いました。

 

これは僅か32秒のPVですが、バックに流れるのはこの曲の第4楽章ですね。

 

プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのバガテル ニ短調

1932年のプーランクの作品で、ヴァイオリンの小品です。短い時間でヴァイオリンが激しく動き、過ぎ去っていったという印象でした。

 

プーランク:クラリネット・ソナタ FP.184

1962年のプーランク最晩年の作品で、ベニー・グッドマンの依頼によって作曲されました。初演は元々プーランク自身のピアノで予定されていましたが、プーランクの死によりレナード・バーンスタインのピアノで初演されました。オネゲルの墓前に捧げられた曲でもあります。このCDの中で、私が聴いたことのある唯一の曲のようです(笑)。名曲ですね。緩徐楽章のクラリネットの音色の美しいこと…。構成は急・緩・急ですが、第一楽章自体の中にも急・緩・急が埋められています。快活ではありますが、追悼曲でもあり、深い憂愁を湛えています。

 

この音源の代表曲として、プーランクのクラリネットソナタの第三楽章。コパチンスカヤさんは出ておりませんが…。

 

バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのブルレスク op.8c-2

1910年に作曲された3つのブルレスクの第2曲。ルーマニアやハンガリーの農村を回り、農民の歌からインスピレーションを得て作曲された一連の曲の一つです。原曲ピアノ曲で、バルトーク自身のこの第2曲お気に入りで、いろいろと活用されたようです。曲は「少しほろ酔い気分」という指定です。ここでは、ヴァイオリンとピアノによる軽妙な演奏が聴かれます。

 

バルトーク:ヴァイオリン、クラリネット、ピアノのためのコントラスツ Sz.111

1838年にバルトークが作曲したトリオで、依頼はシゲティとグッドマンによるものでした。作品は両者に献呈されています。初演はシゲティとグッドマンにペトリを加えた3人で行われました。ハンガリーとルーマニアの民俗舞曲の旋律が詰め込まれた曲になっています。

 

ニキフォル:クレズマー・ダンス

クレズマーは、東欧系ユダヤ民謡をルーツに持つ音楽ということで、アメリカではクレズマー音楽をベースにした「屋根の上のヴァイオリン弾き」などでポピュラーになりました。「ドナドナ」も、東欧ユダヤ音楽によるものですね。現在ヨーロッパではロマの音楽として継続して存在しており、その区分けは難しいとのことです。この曲を聴いても、ロマの音楽風味がとても色濃いと思います。最後に盛大に盛り上がってこのCDが締められます。

 

クレズマーダンスは、いろいろな演奏ヴァリエーションがありますが、これはトリオスタイルで。

クラリネットソロで、最後まで疾走します。これは聴きごたえあり。上と同じで、クラリネットはMichele Gingrasさん(マイアミ(オハイオ)大学名誉教授)です。

 

コパチンスカヤさんの新作は、いろいろ詰まっていて、一言では表せるものではないと思いますが、民族舞曲を前面に出した選曲で、大いに楽しむことができました。クレズマーになると、ヴァイオリン・クラリネットという組み合わせが多いそうですので、まさにこの編成です。中東欧民族音楽のクラシックへの影響は大変大きなものがありますが、このCDはそういった事もよく理解できるものでした。こういうコンサートがあったら、是非聴いてみたいと思いました。

 

【録音について】

細かい音までクリアに捉えられていて、全く問題ありません。

 

【まとめ】

これ、コンサートで聴きたい!✨

 

購入:2024/02/09、鑑賞:2024/03/17

買ったCDはちゃんと聴こうシリーズ ㉗

【CDについて】
作曲:ムソルグスキー

曲名:組曲「展覧会の絵」 (33:23)

作曲:チャイコフスキー

曲名:子供のためのアルバムop39 (29:07)
   18の小品 より「ひなびたこだま」op72-13 (3:51)

演奏:フェルツマン(p)
録音:2002年5月27日 Sala Nezahualcoyotl (National University of Mexico)

CD:JBCC 064(レーベル:URTEXT)

 

【3月のお題:今日の初登場曲は?】

展覧会の絵は、なぜかこのブログで初めて書きます。曲については書くまでもないと思いますが、ムソルグスキーによるピアノのための組曲で、友人であった画家、ハルトマンの死を悼み作曲されたもの。遺作展を訪れて、絵を見て回る姿と、それらの10枚の絵の情景が音楽に表されています。多くの作曲家によって、いろいろな分野に編曲されている作品で、代表的なものはラヴェルの管弦楽版ですね。

 

【演奏について】

「展覧会の絵」を始めて聴いたのは、冨田勲のシンセサイザー版で、次に管弦楽版(サージェント指揮で、もしかしたら初めて買ったクラシックLPかもしれない)、ELPのプログレ版、そして最後に原曲のピアノ版という順番でした。ことほど左様に、私のクラシック鑑賞において入門時の重要な位置を占めるわけですが(笑)、あまり比べていろいろ聴くという感じにもならなかったので、意外にたくさんの音源を持っている訳でもありません。手元に未聴のCDがあったので、今回聴いてみました。あまり回数を聴いたことのない、原曲のピアノ版です。フェルツマンの演奏を聴くのも初めてかもしれません…。何故、このCDを買ったかも定かではありませんので、先入観無しです(笑)。

 

さて、フェルツマンの演奏です。最初のプロムナードから、ガンガン行きますね…。テンポも速めに感じました。タッチが強くてかつ輝かしい感じ。展覧会場をガシガシ歩いている感じです。次の小人はなかなか表情豊かな演奏でした。音色も多彩で、ピアノの音を最大限引き出して、色彩豊かに演奏している感じがしました。コンサートで弾いているニュアンスが目に見えるようで、思いの込められたライヴを聴いている感じすらしました。そんな表情豊かな演奏で最後まで聴き通しました。バーバヤガーからキエフの大門に入るところは、ラヴェル版だと華々しく移行するのですが、この演奏は「ふっ」という感じで入っていきます。新鮮でした。面白いCDで、とても楽しめました。

 

ここはさらにELPで楽しみましょう…

 

もう一つは、チャイコフスキーの「子供のためのアルバム」。シューマンの子供のためのアルバムの影響を受けているとも言われています。軽い感じの小品集で、聴いたようなメロディもいくつか出てきます。白鳥の湖の曲や、各地のメロディなどなど。「フランスの古い歌」は有名らしい…いい曲です。順番が変わっているかな?と思ったところもあり、Wikiによると人形の三部作は、病気のお人形⇒人形のお葬式⇒新しいお人形の順番と書かれていますが、この演奏だと新しいお人形⇒病気⇒お葬式の順でした。実際どうなんでしょうか。全体的にいろいろな特徴と雰囲気を持つメロディを追いながら、軽く聴かせていただきました。フェルツマンは、強靭な輝かしいタッチのピアニストだと思いました。

 

フェルツマンの、シューベルトの即興曲op142-4の動画を貼り付けておきます。

 

【録音について】

フェルツマンのピアノの音が輝かしく捉えられていると思います。

 

【まとめ】

展覧会の絵、久しぶりに聴いて懐かしかったです。ピアノ版は管弦楽版に比べて聴く機会が少なかったと思いますが、ピアノを用いた色彩的表現というのも素晴らしいものだと思いました。

 

購入:不明、鑑賞:2024/03/10

3月はシベリウスの交響曲を聴いてみましょう ③

シベリウスの交響曲、今週は第4番と第5番で、先日第1番と第7番を聴いたマゼールの新録音と同じ、ピッツバーグ交響楽団との組み合わせになります。シベリウスの交響曲の中でも、最も陰鬱な雰囲気を醸し出している第4番と、祝祭的雰囲気のある第5番を合わせて収録したCDです。

買ったCDはちゃんと聴こうシリーズ ㉖

【CDについて】

作曲:シベリウス

曲名:交響曲第4番イ短調 op63 (39:34)

   交響曲第5番変ホ長調 op82 (31:35)

演奏:マゼール指揮 ピッツバーグ交響楽団

録音:1990年5月7日(第4番),1990年9月15-16日(第5番)、ピッツバーグ Heinz Hall

CD:SK 46499(レーベル:SONY Classical)

 

【3月のお題:今日の初登場曲は?】

交響曲第4番

シベリウスは体調の不調に陥り、喉の腫瘍と診断されてしまいます。手術を受けたシベリウスは腫瘍を摘出するとともに、それは良性であることが判明し、事なきを得ましたが、シベリウスは療養生活の中で死を身近に感じるようになり、この時期の作品には暗闇の中から光を追い求めるような感覚の音楽となります。そんな形で出来上がった曲が交響曲第4番となります。そして、この曲は派手な後期ロマン派風の作品から、純度の高い後期の作風への転換となりました。

交響曲第5番

1915年にシベリウス自身の生誕50年の記念行事が催されることになります。そのメインイベントとして、祝賀演奏会が予定されており、そこで初演される交響曲として作曲されたのが、交響曲第5番になります。この作品は、散歩の途中で春の気配を感じ、交響曲のインスピレーションを得たと書き記されています。そして、1915年12月8日にシベリウス自身の指揮で初演され、大成功を収めました。

 

【演奏についての感想】

シベリウスの後期の交響曲の演奏と言えば、最近は北欧勢の指揮者の演奏の独壇場といった雰囲気で、以前もベルグルンドが第一人者という雰囲気でした。御多聞に漏れず、私もベルグルンドの演奏で親しんだということになります。とは言いつつ、全世界で浸透している曲でもあり、巨匠たちの演奏も幾つか存在していて、第5番、第7番という組み合わせの音盤を時折見かけました。そんな中で、マゼールはシベリウスの全集を2回も録音した、非北欧の指揮者の一人。初回はウィーン・フィルでしたが、新しい全集はマゼールの地元でもある、手勢のピッツバーグ響なので、私は偉大なる表現者と認識しているマゼールの個性が大きく出ているものと期待します。

 

交響曲第4番は、私はあまり聴くことはありませんでしたが、昨年だったかテレビ放送でマケラの演奏を聴いて、その静逸な様子に、ちょっと気になっていました。シベリウスの交響曲の中でも最も陰鬱でかつ情感あふれる曲です。マゼールは細部まで克明に表現しながら、全体の雰囲気を構築していて、この曲がよく見えてきます。静かないろいろなフレーズが連綿と積みあがっていく雰囲気で、乾いた感じの演奏にも思えます。第三楽章はかなり陰鬱な雰囲気があり、第四楽章で解決に向かって陽が刺してきます。それは基調は変わらず局所的な明るさのようにも思えます。そして穏やかに曲が閉じられました。

 

交響曲第5番は、生誕50年祝賀のための祝祭的な曲なので、冒頭も明るいメロディで始まります。とはいってもそこはシベリウスですので、野放図に明るさを感じさせるような感じではなく、抑制的な明るさですね。厳しい自然の中で春の訪れを慈しむような明るさの曲でした。マゼールの演奏も、じっくりと進めていく感じで、細部まで綿密に表現されていて、聴きごたえのある演奏だと思います。最近は北欧系指揮者以外の録音がなんとなく少ないような気がしないでもないですが、マゼールの演奏はそういった地元感にこだわらず独自にシベリウスの音楽を表現したものでしょう。こういった演奏がどんどん出てこないと、シベリウスはいつの間にかローカルな作曲家になってしまうかも、ですね…。

 

【録音に関して】

細部までよく捉えられた解像度のいい録音で、演奏の雰囲気がよく表現されていると思います。

 

【まとめ】

シベリウスの後期交響曲の名録音といえば、どの曲も共通する特定の指揮者に偏りがちなので、名盤と言われるかどうかは別にして、しっかり作り込まれた、ご当地以外の録音がどんどん出て来てほしいなと思うのですが、こういった性格の曲は難しいのかな?

 

購入:不明、鑑賞:2024/03/15

 

シベリウスの交響曲の記事をいくつかリンクしておきます。

 

 

 

 

【CDについて】
作曲:ハイドン

曲名:交響曲第102番変ロ長調 Hob.Ⅰ:102 (25:17)

   交響曲第102番ニ長調 Hob.Ⅰ:104 (31:07)

演奏:テイト指揮 イギリス室内管弦楽団

録音:1985年11月13,15,26日 ロンドン Abbey Rpad Studios

CD:CDC7 47462 2(レーベル:EMI、発売:EMI Records)

 

【3月のお題:今日の初登場曲は?】

ハイドンの交響曲、第104番の方は初めて登場します。ハイドンが1795年に作曲した最後の交響曲であり、ハイドンの代表作の一つとなっています。「ロンドン」という愛称で呼ばれることもありますが、12曲のロンドン・セットの一つという程度であまり深い意味はなさそうです。1790年にエステルハージ家の楽団が解散し、楽長だったハイドンはウィーンに移りますが、興行師としてのザロモンが、自らの演奏会のためにハイドンをロンドンへ招き、ハイドンはロンドンで、ザロモンのコンサートのために、第93番から第104番までの12曲の交響曲を作曲しました。

 

【演奏について】

以前このブログで書いたことのある第102番とのセットで、第104番を聴きました。ハイドンの交響曲といえば、コリン・デイヴィスがいろいろ録音していたことを記憶していますが、デイヴィスにしても、テイトにしてもイギリスの指揮者で、やはりロンドンで作曲されたというだけあって、縁が深いのでしょうか?テイトの演奏も生真面目で立派。それでいて音楽性に富む、一流の演奏だと思います。

 

ただですね…。取り上げておいてなんですが、ハイドンの器楽曲は苦手です。ハイドンの印象といえば、きちっとした古典的な構築感で、後世の作品でも新古典主義的な作品には、ハイドン的なということで、よく引き合いに出されます。その表現でそれなりにイメージが湧く訳で、あぁハイドン的な作品だなと思う訳ですが、構築感のイメージが湧くものの私は旋律のイメージが湧いてこないので、なかなか聴いても作品を特定できないですね。ひとえに私がそれほど真剣に聴いてこなかったという事でもあるのですが、折に触れてハイドンの曲を聴くたびに、ああハイドンだな。でもハイドンなんだよな…。と妙に思ってしまうのでした(笑)。

 

【録音について】

小編成の録音でもありますが、問題ない録音だと思います。もう少し分離がいい方が好きかな…。

 

【まとめ】

ちょっといい加減な記事になってしまいました。書くからにはもう少し聴けよ…。という感じではありますが、これはこれで率直な感想ということで。演奏はとてもいいと思いますが、活き活きとした音楽を聴かしてくれるという意味では、アントニーニの進行中の演奏なんか面白いと思っています。

 

購入:2024/02/20、鑑賞:2024/03/10