クラシックCD 感想をひとこと

クラシックCD 感想をひとこと

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。
一言二言で印象を書き留めておきたい。
長い文章だと、書くことが主になってしまう。
その時の印象を大切に。

買ったCDはちゃんと聴こうシリーズ ㉚

【CDについて】

作曲:マーラー

曲名:交響曲第5番嬰ハ短調 (74:17)

演奏:バルビローリ指揮、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団

録音:1969年7月16-18日 ロンドン Watford Town Hall

CD:CDM 7 64749 2(レーベル:EMI)

 

【曲と演奏についての感想】

未聴のマーラーのCDの消化です。棚にこのCDを発見して、あぁこれ持っていたんだなと…。時々、聴いてみたいなと思ってネットで眺めていたので、見つけて良かった(笑)。バルビローリのマーラーと言えば、交響曲第9番が長年名盤として聴き継がれていた時代があったと思いますが、これは第5番。バルビローリが亡くなる1年前の録音で、最後のマーラーの交響曲の録音と名たものです。

 

冒頭は堂々とした荘厳な導入で始まります。そこからじっくりと流れていく音楽は、古き良き時代のクラシック鑑賞の雰囲気を思い出させるもの。この演奏時間はバーンスタイン盤にも相当するものですが、ここまでじっくりと演奏される第一楽章は、なかなかお目にかかれないものだと思います。テンポの速い部分との対比も際立ちますが、基本テンポは一貫しているので、違和感は感じません。とても、ダイナミックというかドラマティックな演奏であると思います。この基調は、楽章が変わっても崩れることがなく、ずっとマーラーの音の世界に没入しているうちに第二楽章まで聴き終えてしまいました。そして、この音の繋がりの中から、なぜかいろいろな懐かしい私事の風景が頭の中で交錯していきます。

 

第三楽章は、決して早くなるわけではありませんが、普通のテンポに近い感じで、丁寧に進んでいきます。これは聴き続けてきた慣れかもしれません。いろいろな楽想が美しく表現されています。第四楽章はゆったりした演奏の流れの中での標準的なテンポでの演奏でした。とても美しい雰囲気のある演奏ですが、感情過多にはならず音楽が流れていきます、第四楽章はこの曲の中でも、別世界のような雰囲気を持っていますが、この流れの中では尚更に感じます。最終楽章は元のゆっくりとしたテンポに戻って、細部まで丁寧に演奏されつつフィナーレを迎えました。

 

このテンポでの乱れを感じさせない、ニュー・フィルハーモニア管弦楽団の演奏力も素晴らしいものと思います。バルビローリの演奏は熱い演奏でもあり、懐かしい演奏でもありという感じで、クーベリックの全集も無く、マーラーブーム前夜での代表的な演奏の一つであったと思います。この曲ではかなり長めの演奏時間でしたが、それほど長さを感じず終わりました。とても充実した演奏でした。このじっくりと歌われる演奏を聴いて、今更この曲に対するイメージが少し変わったかもしれません。

 

【録音に関して】

EMI録音という尺度を持って聴いているかもしれませんが、それにしては曲全体の雰囲気がよく表現された、いい録音だと思います。

 

【まとめ】

バルビローリの録音を聴いていると、何か往年のクラシック鑑賞の情景を思い出して、懐かしい感じがするのでした。

 

購入:不明、鑑賞:2024/04/25

 

このブログのマーラーの交響曲第5番に関する過去記事からのリンクです

 

 

 

 

【CDについて】

作曲:マーラー

曲名:交響曲第7番ホ短調 (76:50)

演奏:ロスバウト指揮、南西ドイツ放送交響楽団

録音:1957年2月20日 バーデンバーデン(ライヴ)?

CD:PV702.1(レーベル:PHOENIX)

 

【曲と演奏について】

たくさん購入してしまったマーラーのCDの消費です(笑)。この録音データは、1957年2月20日のライヴとなっていますが、別音源で57年2月18-20日の放送用セッション録音というのがあって、それと同じではないのか?という風に思っているのですが、その別音源を聴いていないのでよく解りません。聴いた感じは放送用セッション録音というのが正解では?と思いました。少し前に出たSWRのシリーズでは、1958年2月18,20日となっているようですので、尚更混乱しています。ヒストリカルを聴く以上はそういった検証も必要かと思いつつ、それはさておきですね…。聴いてみます。

 

冒頭は、しっかりした入り方で期待が持てます。まだマーラーブーム前、というよりこの曲に関しては、まだ録音も演奏機会も数少ない時代の演奏ということを頭に置きつつ聴いてみます。切れのいい演奏で、中身が詰まった演奏という印象です。テンポは緩急がしっかり感じられ、早い部分は速めに感じつつ、緩徐部分が逆にゆったりと演奏されて、磨き込まれた音がとても美しく感じます。細部までよく見通された演奏で、曲も判りやすく、効果的でもあると思いました。

 

第二楽章に入るとゆったりとしたテンポが主になり、夜の歌という中に夜の茫漠とした雰囲気を感じました。第三楽章も同様な傾向で、早い部分はとても快活ですが、それを表情が濃い目の緩徐部分の演奏で、引き込んでいくような雰囲気を感じました。夜の怪しい雰囲気に包まれていきます。第四楽章も同様の傾向ですが、ここはいくぶんあっさりした感じがしました。そして、フィナーレの第五楽章に入ります。

 

第五楽章は普通にサラッと入って行った感じです。快調に出ますが、今までと同様メロディを歌う部分はテンポを落としていく感じです。全体的に統一されたニュアンスです。この曲の録音史においてはごく初期のものとは思いますが、予想以上にいい録音であったのと、細部までよく見通しよく表現された演奏で、演奏水準も高く、今聴いても全く遜色の無い、とてもいい演奏だと思いました。白眉は第二楽章から第四楽章までの夜の雰囲気でしょうか。そして、ラストは切れがよく盛り上がって全体が閉じられました。

 

【録音に関して】

音の広がりが今一つという印象派ありますが、この時期の録音として、大曲の音が余すところなく捉えられていて、かなり優秀な録音だと思いました。全体感もよく出ていて、細部も明瞭です。

 

【まとめ】

久しぶりのマーラーの第7番。今年に入って全く聞いていませんでしたので、感想もぶれているかとは思いますが、しっかり堪能しました。あまり感情過多にならないマーラーだとは思いますが、とても密度の高い良い演奏だと思います。

 

購入:2024/01/26、鑑賞:2024/04/25

 

リンクは今までの記事からマーラーの第7番を並べてみました。

 

 

 

 

 

最近リリースされた新譜から ㊱

今週の新譜は、フランスのベルエポックを象徴する音楽を集めた2枚組のCDで、まずは1枚目を鑑賞します。メインはアーンのピアノ協奏曲。初めて聴く作曲家です(笑)。演奏はソウル出身のヨン。来日もありましたし、シューベルトのピアノ・ソナタ全集が進行中ですね。

【CDについて】

①アーン:ピアノ協奏曲ホ長調 (28:56)
②フォーレ:バラード嬰ヘ長調 op.19 N56(ピアノと管弦楽版) (14:15)
③アーン:クロリスに(ヨン編によるピアノ独奏版) (3:04)
④アーン:恍惚のとき(ヨン編によるピアノ独奏版) (2:36)

演奏:ヨン(p)、ウリューピン指揮 ベルリン放送交響楽団

録音:2023年1月3-6日 ベルリン Haus des Rundfunks, Saal 1

CD:19658863302(レーベル:SONY Classical) 1/2CD

 

【曲と演奏について】

今年は、アーンの生誕150年のアニバーサリーイヤーとなるようです。アーンはほぼラヴェルと同時代で、ベネズエラ生まれですが、幼い頃パリに移住。のちにフランスに帰化しました。フランスの陸軍で前線に従軍していた時代もあったようです。後年はフィガロ紙の音楽評論を担当、晩年はパリオペラ座の監督に就任しました。パリ音楽院に入学したのは11歳の頃で、マスネやサン=サーンスから指導を受けます。その頃作曲されたのが、「私の詩に翼があったなら」で、アーンの作品としては最も広く知られた作品。アーンは当時のフランスの芸術家たちと交友関係を結び、著名な歌曲は若き日の作曲が多いようです。

 

アーンの代表作の一つ「私の詩に翼があったなら」。ユゴーの詩に作曲されました。

 

さて、そんなアーンのピアノ協奏曲を聴いてみます。冒頭はシンプルなピアノの音形で始まり、オーケストラの伴奏がその後入ってきます。この音楽の雰囲気は、どうでしょう。ラフマニノフのようなロマンチックな音楽で、ただし、ラフマニノフのようにロシア風の濃厚さはなく、フランス風の明るいロマンチックですね。サロン風でもあります。第一楽章は構造も、オーケストレーションも、比較的シンプルなのではないでしょうか。第三楽章の冒頭が初めて緩徐楽章的な雰囲気になっていて、その後再び早いテンポに移っていきます。雰囲気はラヴェルのピアノ協奏曲にも似ているかもしれません。そういえばアーンのお母さんはラヴェルと同じバスク人のようです。

 

マグダ・タリアフェロのピアノとアーンの指揮によるピアノ協奏曲。彼女もアーンと同じく、南米生まれで、フランスで活躍しました。

 

ピアノ協奏曲が作曲されたのは1931年のことですので、ベル・エポックは昔話。1920年代の狂乱の時代も最終章という頃になります。しかし、かつてのベル・エポックを偲んでということで理解しましょう。タリアフェロのこの録音は1937年なので、この曲が作曲されてからあまり時間が経っていない頃のもの。この時代の雰囲気が味わえれば…ということだと思います。

 

このCDにはアーンの曲があと2曲。いずれも愛唱されているアーンの歌曲のピアノ独奏版になっています。美しいメロデイが奏でられています。これらの歌曲は間違いなくベル・エポック時代のものです。

 

それでは、もう一つ。スーザン・グラハムの歌う「クロリス」を聴いてみましょう。

 

 

このCDにはフォーレのバラードの管弦楽伴奏版も収録されています。ショパンのピアノ曲を引き継いだとも言われるフォーレのピアノ曲は、サロン風な部分もあり、ゴージャスな雰囲気も持っているようです。作曲年代はベル・エポックより少し早いかな…という頃ではありますが、ベル・エポックの時代には盛んに演奏されたのではないでしょうか。

 

この曲は、アーンと同じ年で、同じく今年は生誕150年にあたる、マルグリット・ロンの演奏で、フォーレのバラードを聴いてみます。マルグリット・ロンは早くからこの曲を演奏していたとのこと。彼女の絶頂期とベル・エポックは重なりますね。指揮はフィリップ・ゴーベールです。なかなか優雅な演奏に思えます。

 

このCDは演奏自体は立派なもので、ヨンの弾くピアノはなかなかロマンチックでもあります。それよりも、いろいろと関連の演奏とかに興味を持つことができて、ベル・エポックの世界へといざなってくれるCDという訳ですね。このアルバムのコンセプトは、「お聴きになると、世紀末パリの活気あふれる雰囲気を体感し、ベル・エポックのサロンへと招き入れられるような、実に気の利いた音楽旅行に出るようです。」とありますが、まさにそう言う事のようです。

 

さて、CDの1枚目を聴き終わりました。2枚目はまた後日✨。

 

【録音について】

ちょっと音量が大きめですかね…。

 

【まとめ】

2枚目も楽しみです(笑)。

 

購入:2024/03/16、鑑賞:2024/04/23

【CDについて】
作曲:ブラームス

曲名:ホルン三重奏曲変ホ長調 op40 (28:15)①

作曲:シューマン

曲名:アンダンテと変奏曲変ロ長調 op46 (18:50)②

   アダージョとアレグロ変イ長調 op70 (8:23)

演奏:アシュケナージ(p)、ヴラトコヴィッチ(hr)

   マイル(vn)①、ヴォフカ・アシュケナージ(p)②、ゲオルク・ドンデラー(vc)②、
   マティアス・ドンデラー(vc)②
録音:1991年6月10-11日 ベルリン Jesus-Christus-Kirche, Dahlem

CD:433 850-2(レーベル:DECCA)

 

【曲について】

ブラームスのホルン三重奏曲は、全4楽章から構成され、緩-急-緩-急で配置された、ブラームス唯一のホルンの室内楽曲です。ホルンパートは、チェロあるいはヴィオラでも演奏可能とのこと。第三楽章は、同年に亡くなった母への想いを込めて書かれています。ブラームスはナチュラルホルンの音を想定して作曲したと言われています。

 

【演奏について】

前日、新日フィルの室内楽シリーズでこの曲を聴いたのですが、他の曲も含めて思うところも多く、なかなかブログになりそうにないので、まずはCDを取り出して復習してみました。ライヴ鑑賞記は書くかどうかは不明(笑)…。このCDは初出時に買ってしばらく聴いて以来、棚に眠ったままでしたね。あまり聴かない曲なのでした。

 

さて、ブラームスのホルン三重奏曲は緩急緩急の構成。第一楽章はゆったりと哀愁を帯びたメロディで始まる美しい緩徐楽章です。演奏はフレーズの受け渡しが絶妙に展開していきます。旋律はヴァイオリン主導で、それにホルンが柔らかく絡んでいく感じかと思います。ホルンの音色を添える部分や、主導する部分の2つがうまくバランスしていて、ホルンの音は目立つだけに、そこは絶妙に聴こえました。母への哀悼をこめた第三楽章は叙情的でとても美しく、第四楽章は変わって快活に展開していきます。ホルンをうまく生かして展開していく、とても素晴らしい三重奏曲でした。

 

変わってシューマンのアンダンテと変奏曲。この曲は初期はこの編成で作曲されたのですが、最終的には2台ピアノ版となって、作品番号が振られているとのことです。室内楽版はホルンにピアノ2、チェロ2という珍しい編成です。この編成だとピアノが前面に出るのだろうと思っていましたが、やはり最初からピアノが輝かしいフレーズをずっと主導していきます。ホルンとチェロは厚みや色彩を添えている役割に徹しているようです。途中で一部ホルンが前に出ることがありましたが、ここが唯一のホルンの聞かせどころ、チェロはほぼ前に出てこないですね。ピアノ主導で演奏される変奏は、美しくも楽しいものが多かったと思いました。

 

アダージョとアレグロは、いつの間にかCDが増えてきています。よく演奏される曲のようですね。ピアノとホルンの対等に渡り合う二重奏曲。美しいアダージョからアレグロに移るところで、ホルンの印象的なフレーズから入っていき、そこから始まる両者の展開が面白い曲でした。演奏は、アシュケナージとヴラトコヴィッチによる演奏。ヴラトコヴィッチは、デトモルト音楽大学出身で、ベルリン放送交響楽団の首席ホルン奏者を務めたあと、ソリストとして活躍されています。デトモルトといえば、若きブラームスが研鑽を積んだ土地。ブラームスのホルン三重奏曲は、デトモルト宮廷楽団の名ホルン奏者であったコルデスの音を想いながら作曲されたとも言われているそうです。

 

【録音について】

穏やかな音の、素晴らしい録音だと思います。

 

【まとめ】

ホルンの室内楽をまとめたCDでした。これらの曲はいろいろなCDに入っていますので、意図せずとも自然に聴いていた感じですが、改めて聴いてみると、室内楽の楽しみ方にまた一つ気づきがあったような気がしました。

 

購入:不明、鑑賞:2024/04/23

 

ホルンに関連する過去記事から

 

 

 

 

4月はブレンデルのシューベルトで ④

ブレンデルの弾くシューベルト。このシリーズも4回目で最終回になりました。最後は未聴のCDが2枚あって迷いましたが、せっかくなのでD960にしました。カプリングはさすらい人で、何か黄金CDという感じです。

【CDについて】

作曲:シューベルト

曲名:ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D960 (36:21)

   幻想曲ハ長調「さすらい人」D760 (20:45)

演奏:ブレンデル(p)

録音:1988年7月 ノイマルクト

CD:422 062-2(レーベル:PHILIPS)

 

【曲と演奏について】

初めてD960のソナタを聴いたのは高校生の頃で、ブレンデルの旧録音でした。その時はメロディが美しいと思ったのですが、それ以上のめり込むことはなく、時が経っていきました。実際この曲をよく聴くようになったのは、そう昔のことではありませんが、今やあらゆるクラシックの音楽の中でも、最も好きな曲の一つとなっています。そして、今日は長い年月を経て聴くブレンデルのD960です。今回は新録音の方ですね。

 

静かに始まる第一楽章、ニュアンス、強弱、音色すべてブレンデルによって良く作り込まれた音楽になっているという感じがします。この演奏を聴いていると、この曲自体の演奏の自由度が高いものだという気がしてきます。しっかりしたソナタにするのも良し、ライトな雰囲気にするのも良し、透明感のある演奏にしてもいいし、枯れた演奏でもOK。細かく作り込んで、ニュアンスをつけて、音色を重ねて、テンポや強弱を動かしてという形でいかようにでもこの舞台の上で表現できるのでしょう。ブレンデルも細部まで丁寧に作り込んで、自分のD960を語っています。繊細さの中にダイナミックさが込められた演奏です。

 

第二楽章はゆったりしたテンポの中で表情豊かに歌われていきます。強めのニュアンスの中から至高の音楽が流れてきます。ブレンデルにしては表情が豊かではないでしょうか。第三楽章はさりげなく流れるように始まり、キラキラ輝く音色で進みます。そして第四楽章は闊達に展開し、テンポや強弱をコントロールしながら、快活にあるいは重厚に弾き分けていきます。その中に、ベートーヴェンのパッションまで集約して、これより後にこの作品を越える伝統的な形でのピアノ・ソナタは無いと語るがごとくです。

 

さすらい人幻想曲は、最近聴いた70年代の録音よりは、残響を大きくとって、音が溶け合うような世界が見られました。活気のある所は更に進化している感じです。70年代の録音がクリアで活気があったと思いましたが、ここでは音に厚みがあって、進化しているさすらい人だと思いました。

 

【録音に関して】

最初は少々こもり気味かと思いましたが、きっとそういう音を作っているのですね。ブレンデルのピアノのニュアンスがストレートに出ていると思います。

 

【まとめ】

ブレンデルのD960は、さらに2000年代以降に録音されたライヴ録音が出ていますね。それもいずれ聴いてみたいと思います。今月はシューベルトのピアノを一通り楽しみました(笑)。

 

購入:2024/01/18、鑑賞:2024/04/22

 

ブレンデルのいままでの記事のリンクです。一つだけ入れ替えました。

 

 

 

 

 

 

【CDについて】
作曲:ウェーバー

曲名:クラリネット協奏曲第1番へ短調 op73 (20:54)

   クラリネットと管弦楽のための小協奏曲 op26 (9:08)

   クラリネット協奏曲第2番変ホ長調 op74 (22:04)

演奏:マイヤー(cl) ブロムシュテット指揮 ドレスデン・シュターツカペレ
録音:1985年9月9-13日 ドレスデン Lukaskirche

CD:CC33-3464(レーベル:EMI、発売:東芝EMI)

 

【曲について】

ウェーバーのクラリネット協奏曲は、この形式の曲の中でよく演奏される曲たちだと思いますが、どの曲もミュンヘンの宮廷管弦楽団のクラリネット奏者であったハインリヒ・ヨーゼフ・ベールマンのために書かれました。1811年に行われた小協奏曲の初演を聴いたバイエルン国王マクシミリアン1世は大いに感動し、新たに2曲の協奏曲の作曲をウェーバーに依頼し、その年にウェーバーは2曲の協奏曲を作曲。2曲ともベールマンの独奏で初演されました。この2曲の出版は1822年に行われたため、作品番号は大きく離れています。

 

【演奏について】

ザビーネ・マイヤーは、ベルリンフィルへの入団問題で、カラヤンとベルリンフィルの決定的な対立を生み、カラヤンとベルリンフィルの決別のトリガーとなった事件として広く知られることとなりましたが、その後の彼女の活躍は衆知のことだと思います。この録音はそんなマイヤーの最初の本格的な協奏曲録音ということです。当時は話題になったと思いますが、良くも悪くも、少々カラヤン関連の事象による色眼鏡で見られた節もあったように思います。それは置いておいて、まずは聴いてみます。

 

第1番は劇的な前奏で始まりました。入って来たマイヤーのクラリネットの音は少し硬質な感じを受ける明るい音で、大変クリアに感じました。カデンツァも登場し華々しい感じです。穏やかな緩徐楽章でもマイヤーの音はクリアな感じを受けます。そして第三楽章は冒頭からクラリネットの軽快な演奏で始まる楽しい音楽で、クラリネットの音楽の楽しさが全開でした。早いパッセージがとても楽しかったのでした。小協奏曲も同様に劇的な開始で始まり、クラリネットは低音域でもクリアで張りのある響きが感じられました。早いパッセージでも音が均等でとても美しく聴こえます。

 

そして第2番は、前の2曲が劇的な雰囲気であるのに対して、祝祭的な雰囲気。古典的で安定した導入部で始まります。クラリネットは音域を大きく跨ぐ、特徴的な入り方です。時折現れる音域の飛躍が滑らかで、残響が見事に溶け合う演奏に感動します。この3曲の中ではテクニカルな面が一番感じられるのではないでしょうか。第三楽章も見せ場満載でした。ベールマンのために書かれた3曲は、どれもクラリネットの活躍が目立つ楽しい曲なのでした。

 

【録音について】

ドレスデンのルカ教会とドレスデン・シュターツカペレの音が見事に捉えられています。強弱緩急の幅が比較的明確な録音であり、演奏だと思いました。

 

【まとめ】

マイヤーのクラリネットの音とテクニックを楽しめる録音でした。音は明るく張りがあって、純水のようにクリアだったという感想です。これがオーケストラに対して浮き立つような明るい印象を持つ演奏で、ウェーバーの曲にとても合っていると思いました。

 

購入:2023/12/14、鑑賞:2024/04/22

 

クラリネットの作品の過去記事から

 

 

 

 

 

 

ショスタコーヴィチの時代 ㊴

交響曲第10番は、ショスタコーヴィチの交響曲の中でも名曲の一つ。カラヤンが2度録音していることでも知られていました。私はかつてショスタコーヴィチの交響曲の中ではこの曲が一番好きで、よく聴いていました。第10番は、この記事を書き始めてからカプリングの関係で何度も出てきてしまったので、今回は4手ピアノ版を聴いてみました。2023年の新譜です。

【CDについて】

作曲:ショスタコーヴィチ

曲名:①交響曲第10番ホ短調 op93 4手ピアノ版 (49:01)

   ②2台のピアノのためのコンツェルティーノ op94 (10:12)

演奏:アナスタシア&リウボフ・グロモグラソヴァ

録音:2023年8月13,16日

   マルティーナ・フランカ Auditorium of the Fondazione Paolo Grassi①

   2011年11月9日

   モスクワ Small Hall of the Moscow State Thaikovsky Conservatory②(ライヴ)

CD:2506-5617(レーベル:Prominent Classics、販売:東武商事)

 

【曲と演奏について】

ショスタコーヴィチは、ジダーノフ批判以降、当局に迎合した作品を発表し、真に描きたかった作品は、未発表のまま手元に残していました。そして、この曲は1953年のスターリンの死後(まだ雪どけの前)に、間髪を入れず発表されています。作曲された時期はスターリンの死後なのか、すでにジダーノフ批判の中で完成し、発表せず手元にあったのかは不明ですが、近しい人たちの証言によれば、1951年には完成していたという説もあります。

 

第二楽章では圧政者が表現され、これはスターリンの描写だとも言われています。また、第三楽章からDSCHの音形が執拗に登場していき、第四楽章で華々しく締められます。形式的にもきっちりした四楽章構成で、それは第7番以来ですが、むしろ第5番に近い構成と雰囲気を感じます。人間的な感情と情熱を描きたかったというショスタコーヴィチの発言と、スターリンあるいは圧政者からの解放、勝利を表現したと思われるタイミングと音楽の内容は、もはや一様なものではなく、複合的に理解しておくべきものと思います。

 

こういった作品ですので、20世紀屈指の交響曲の一つとも言えると思いますし、大好きでした。構成的にきっちりしているうえに、けっこう手が込んだ形で作り込まれており、感動的な作品にもなっています。最近はあまりに聴きすぎたせいか、作り込んだ感がちょっと鼻についたりして、第9番の方が素のショスタコーヴィチらしくて、深いよなぁ…なんて思ったりするのですが、聴けば名曲に違いありませんし、感動的な曲です。

 

で、今回聴いたのは4手ピアノ版。ショスタコーヴィチは交響曲の大部分、特に後半の曲には並行して4手ピアノ版を残しています。これはピアノで交響曲の響きを作り出そうといった、ヴィルトーゾ的試みというよりは、曲の全貌が理解できるよう、曲の構造、エッセンスを簡潔に集約したもののような気がします。従ってあまり装飾的に厚みを持たせてという作りではないようです。

 

今回聴いたアナスタシア・リウボフの姉妹のCDは、4手ピアノによるショスタコーヴィチの交響曲全集の第2弾にあたるようです。ショスタコーヴィチは全曲の4手版を残している訳ではなく、また歌付きの交響曲のショスタコーヴィチによるピアノ版は4手では無いのもあるのでは?という気もするので、この後どういう風に録音していくのか、興味深いところです。演奏は元の交響曲の表情が明瞭に表現されたもので、ちょっと感心したのと、この4手版自体が、交響曲構造をシンプルに伝えているので、大変わかりやすく、またそこから新たな発見があったような気がしました。ショスタコーヴィチの交響曲を聴くときに、4手版も一度聴いてみた方がいいのかもしれないと思いました。

 

アナスタシア・リウボフ姉妹による、ショスタコーヴィチのタランテラ(馬あぶより)

 

コンツェルティーノの方は2台ピアノにための作品。これもショスタコーヴィチの作品の中ではシンプルな曲ではありますが、演奏効果を発揮する曲なので、ピアノ曲の面白さが前面に出てきます。モスクワでのライヴ録音とのことですが、2台ピアノによるスリリングな演奏になっていると思います。

 

アナスタシアとリウボフの演奏をそれぞれソロで聴いてみましょう。この2人の演奏の性格がかなり違うような気がするのですが…

 

 

購入:2023/10/14、鑑賞:2024/04/20

 

関連リンクです

 

 

 

 

【LPについて】

作曲:シューマン

曲名:交響的練習曲 op13 (22:27)

   幻想曲ニ短調 op17 (27:11)

演奏:アンダ(p)

録音:1963年5月14-17日 ベルリン イエス・キリスト教会

CD:MGW5225(レーベル:DG、発売:ポリドール)

 

【曲と演奏について】

久しぶりに、LPレコードを聴いてみました。ステレオが完全ではないので、LPは今一つ聴いていなかったのですが、たまにはいいかと…。普通に聴けはするのですが調整がいまいちなので…。このLPは、シューマンのピアノ作品としては、私が最初に買ったものです。たぶん高校時代(笑)。当時はどちらかというとop13の方を中心に聴いていたような気がします。A面でもあり。幻想曲はカプリングされていることも忘れていたくらいで…😅。今となってはこの2曲だと、幻想曲の方を聴きたくなるかな。CDではないので、どちらの面も、敢えて聴きにいかないと聞けないものですから。

 

op13の紹介文は、石井宏さんによるものですが、「恋とピアノに明け暮れた20代のシューマンの最もそれらしい作品で代表作の一つ。このテーマには恋の嘆息が聴かれると同時に、内容なすばらしくピアニスティックである。恋とピアノ、それはまさにこの頃のシューマンの象徴的な姿であった。」ということです。ロマンティックな表現ですね。変奏のテーマが恋人の父親によるものという事で、恋人を手中に収めようと奮闘する姿も垣間見られるということです。

 

懐かしいゲザ・アンダの演奏は、輝かしい音で、どちらかというと硬質なのかな?とも思いますが、LPの音なので穏やかに聴こえています。輪郭もはっきりしていて、適度なニュアンスの情緒豊かな演奏を聴くことができます。op13は初版に対して少し差し替えた形。私としては、これを最初に聴いたので、この配列が標準となっているので、他の演奏を聴いた時には少し驚いたりしたものでした。どちらかと言えば穏やかな選曲なのかなと思いました。幻想曲も安定した演奏で、雰囲気はあっさりめかな?と思ったりしますが、第二楽章はしっかり盛り上がりますし、第三楽章も情緒があっていいと思います。(拙い感想ではありますが…)

 

【録音について】
綺麗なピアノの音がはっきり聞こえますので、とてもいいと思います。

 

【まとめ】

久しぶりのLPでした。どうしても、LPはスクラッチノイズとか音飛びとかが出るという問題点があって、今一つ対処しきれていないのですが、このLPは聴き込んだ割にはスムーズだったので、良かったです。これであれば、またLPも聴いてみようと思いました。

 

購入:1980年頃、鑑賞:2024/04/18

 

シューマンのピアノ曲に関する記事です。

 

 

 

 

買ったCDはちゃんと聴こうシリーズ ㉙

【CDについて】

作曲:ブルックナー

曲名:交響曲へ短調 (36:12)

   序曲ト短調 (11:43)

演奏:スクロヴァチェフスキ指揮、ザールブリュッケン放送交響楽団

録音:2001年3月6-10日 ザールブリュッケン Kongresshalle

CD:74321 84434 2(レーベル:ARTE NOVA)

 

【曲と演奏について】

スクロヴァチェフスキがザールブリュッケン放送交響楽団(指揮者もオケも名前が長い)と録音したブルックナー全集の一つ。つまみ食いして買っていたのですが、このCDは長く未聴の棚に眠っていました。ずっと、Fを7と見間違えていて、てっきり第7番と思ってトレイにのせたのですが、違いました(笑)。いわゆる第00番ですね。そのまま聴いてみます。

 

ブルックナーの習作交響曲として残されている作品で、ブルックナー自身が過去の作品を整理した時、これは破棄されなかったとのこと。第1番より前の作品で、現存するブルックナーの最初の交響曲に当たります。ブルックナーの作品なの当然と言えば当然ですが、ブルックナーらしさがシンプルに味わえます。時代はロマン派時代なので、当時の様式をベースにしたブルックナーの新しい音楽です。第一楽章は、ブルックナーののちの雄大な作品を思わせるところもあり、第二楽章は荘重であり、かつ美しいメロディも出てきます。

 

第三楽章のスケルツォが、いかにもストレートにブルックナーらしいと思いました。後年も同じような雰囲気でスケルツォを書いていますね。楽曲的に凝っていくというところはありますが、まさしくブルックナーのスケルツォでした。第四楽章が全体を支えるのにちょっと甘く感じるのも、ブルックナーの後年の感触に似ています。なんとも、ミニブルックナーといった作品で楽しみました。序曲は、何やらベートーヴェンの序曲を思わせる開始で、そのあとはロマン派の序曲を思わせる感じで進みます。これも習作という事だと思いますが、当時の最新の管弦楽法を習得し、ブルックナーの感性で完成させた作品だという事だと思います。2曲とも立派な作品でした。スクロヴァチェフスキの演奏はこれらの曲の表情をしっかりと表現していて大変素晴らしいものでした。

 

【録音について】
ARTE NOVAの録音はものによってはちょっとおとなしい感じがするものもあるのですが、これはスクロヴァチェフスキもオーケストラをよく鳴らしていて、それがしっかりと捉えられた素晴らしい録音だと思います。

 

【まとめ】

ちょっとした勘違いで、めったに聴かない曲を聴いてしまいました。聴いてみれば、なかなか面白かったという印象。やはり、ブルックナーでした(笑)。

 

購入:不明、鑑賞:2024/04/18

 

スクロヴァチェフスキのCDと、初期のブルックナーの記事です。

 

 

 

 

 

最近リリースされた新譜から ㉟

今週の新譜は、ベルリンスカヤとアンセルのデュオによる、フランスの4手ピアノ曲集です。よく聴き作品が多く入っていますが、管弦楽編曲で聴く機会が多いと思いますので、4手のピアノで聴くのは新鮮で楽しみです。

【CDについて】

①ビゼー:子供の遊び op22 (20:25)
②ドビュッシー:小組曲 (12:29)
③フォーレ:ドリー op56 (13:43)

④ラヴェル:マ・メール・ロワ (13:25)
⑤オベール:イマージュの一葉 (13:24)

録音:2022年4月 パリ Salle Colonne

演奏:ベルリンスカヤ(p)、アンセル(p)

CD:ALPHA 1024(レーベル:ALPHA)

 

【曲と演奏について】

ビゼー:子供の遊び op22

「子供の遊び」は、1871年にピアノ連弾曲として作曲され、翌年この中の5曲を選んで管弦楽編曲しました。管弦楽版は題名に「小組曲」という言葉が付きます。管弦楽版は、第6曲(ラッパと太鼓)、第3曲(お人形)、第2曲(こま)、第11曲(小さな旦那様、小さな奥様)、第12曲(舞踏会)の順番で、緩急が順序よく組み合わさった形になっています。

1,2分の曲が連続する、12曲からなるとても楽しい曲集でした。ピアノ版も管弦楽版も一度聴いたことがあるくらいで、すっかり忘れていました。12曲ひと通り聴いて、第8曲の「陣取り鬼ごっこ」がなんとなく気にいっています。動機の音形でシューベルトのリートを思い出しました。

 

第12曲の「舞踏会」が収められたPVです。ご夫婦で、子供のように、「かくれんぼ」を演じておられます。

 

ドビュッシー:小組曲

ドビュッシーの比較的初期の作品で、1889年に作曲されました。のちにアンリ・ビュッセルによって管弦楽編曲がなされ、その時は既に印象派的な管弦楽曲で名声を得た後でもあったので、一躍知られることになったとのことです。そういえば、私は管弦楽版しか聴いたことがありませんでした。

ドビュッシーの初期作品ということで、聴きやすい感じの曲調になっていると思います。もちろん後年のドビュッシーのような風味も見られますが、あくまでも雰囲気ですね…。標題音楽的な4手の曲というのは、管弦楽に編曲されやすいのかな?この曲も管弦楽にうまくフィットしそうです。

 

小組曲の第4曲「バレエ」を新進のデュオのバーヨン・デュオの演奏で。こちらはどちらかというと叙情的な感じがします。

 

フォーレ:ドリー op56

フォーレと親交のあったエンマ・バルダックの娘のエレーヌの誕生日祝いとして作曲されました。「ドリー」というのはそのエレーヌの愛称で、この曲集もエレーヌに献呈されています。この曲は、コルトーによってピアノ独奏版が作られたほか、アンリ・ラボーによる管弦楽編曲版が出版され、管弦楽版も有名となって、度々演奏されていますね。

子供の遊びと同様に、子供をテーマにした曲で、とても聴きやすい曲です。エンマはフォーレと親交を結び、のちにドビュッシーとも結婚ということですが、ドビュッシーとの子供のために書かれた曲が「子供の領分」ですね。エンマの子供のための曲は、名曲として演奏され続けられています。第1曲の「子守歌」や、第6曲の「スペインの踊り」など繰り返し聴いてきた名曲です。

 

第1曲の「子守歌」が収められたトレーラーです。

 

ラヴェル:マ・メール・ロワ

これは、言わずと知れた名曲ですね。「マザー・グース」を題材として、友人のゴデブスキ夫妻の2人の子、ミミとジャンのために作曲されました。このCDに収められている、一連の子供向けの作品の一つになります。のちに管弦楽版に編曲され、演奏頻度の高い人気曲の一つとなっています。

曲は、題材を音で巧みに表現した曲。ラヴェルの輝くような音がとても美しい曲。第3曲の「パゴダの女王レドロネット」は良く目立ちますが、ピアノの連弾の音がとてもマッチしていると思います。

 

第3曲の「パゴダの女王レドロネット」が収められたトレーラー。名曲です。

 

オベール:イマージュの一葉

これは、あまり知られていない曲で、オベールの1930年に作曲された曲。この曲も管弦楽版がありました。どちらかと言えば、ピアノ版はドビュッシーの曲の雰囲気に近いような気もしますが、独自のものかもしれません。管弦楽を少し聴いてみましたが、ピアノ版とは少々雰囲気が違う感じがしましたが、これはこれで美しい音楽が流れています。管弦楽版もじっくり聴いてみたい曲でした。

 

第1曲の「Confidence」です。セーゲルスタム:ラインラント=プファルツ州立フィルハーモニー管弦楽団による演奏です。

 

さて、最後まで来ました。なかなか楽しいCDで、子供を主題とした曲が大部分を占めます。その子供たちに対する大人の見る目には、いろいろと思いがあるかも知れません。演奏はベルリンスカヤとその三番目の旦那さんのアンセルです。ベルリンスカヤは、ボロディンSQの創立者ベルリンスキーの娘さんにあたり、リヒテルに指導を受けてきました。国際的なコンクールには参加せず、室内楽を中心とした活動が多いようです。ショスタコーヴィチ音楽の偉大な専門家でもあり、ショスタコーヴィチのピアノ付きの室内楽は、かなりマイナー曲まで演奏しているとのこと。これは興味深いです(笑)。

このCDの演奏も大変明晰で、輪郭がしっかりしており、かつ表情豊かな演奏でした。音色もいろいろと弾き分けられている感じがします。アンセルとの共同作業とは思いますが、とても気に入りました。

 

【録音について】

ピアノの音の音色が豊かに捉えられたいい録音です。

 

【まとめ】

普段はそれほど聴く頻度の多くない曲たちですが、素晴らしい演奏でこれらの作品を鑑賞できたのは、とても素晴らしいことだと思いました。いいCDでした。

 

購入:2024/03/16、鑑賞:2024/04/17