【CDについて】
作曲:モーツァルト
曲名:①ミサ曲 ハ長調 K317「戴冠式ミサ」 (25:07)
②証聖者の荘厳晩課 K339より「主をほめ讃えよ」 (4:52)
③オッフェルトリウム「主の御保護のもとに」 K198(5:29)
④アヴェ・ヴェルム・コルプス ニ長調 K618(2:48)
⑤モテット「踊れ、喜べ、幸いなる魂よ」K165(15:13)
演奏:ヴィルトナー指揮、カメラータ・カッソヴィア、コシツェ・ティーチャーズ合唱団
コールズ(S)、マウロ(Ms)、ディッキー(T)、マーティン(Bs)
録音:1991年6月10-15日 コシツェ(スロヴァキア)House of Arts
CD:8.550495(レーベル:NAXOS)
先だって、たまたま時間調整で入ったディスクユニオンで、超格安でナクソスの30周年アニバーサリーCD30枚セットがあったので、思わず手を出してしまいました。NAXOSの30周年の歴史を辿るようなチョイスの30枚なので、しみじみと少しづつ聴いているうちに、この30枚は、勿論いずれ全部聴くけど、それは時間かかるし、30枚セットは持ち運びも不便ということで、何か無性にNAXOSの単品CDを買ってみたくなったのです。
そして、近所のBOOKOFFに直行、クラシックの棚にNAXOSは2枚ありました。なんでもいいから1枚欲しいということで、2枚のうちの安い方(笑)。もう一枚はベートーヴェンのチェロソナタでした。こういう買い方、御縁を引き寄せるみたいで、好きです。でも、NAXOSの中古で630円は高いかな…。
【演奏者や曲について】
まず、指揮者のヴィルトナーは、元ウィーンフィルのヴァイオリニスト。指揮者として独墺圏で活躍し、各地のオーケストラや歌劇場の要職を歴任、長年にわたってウィーン・ヨハン・シュトラウス管弦楽団とも共演を続けておられます。ウィーンを基盤とした中堅指揮者という印象で、とても安定した演奏が期待できますね。
カメラータ・カッソヴィアは、スロヴァキアのコチシェの国立オーケストラの奏者を中心としたアンサンブルです。
戴冠式ミサは、モーツァルトのミサ曲の中でも、よく知られた作品の一つ。重要な典礼の場でも用いられており、近年では1985年、ローマ教皇ヨハネ・パウロ2世のミサにおいて、カラヤン指揮ウィーン・フィルによって演奏され、その実況録音も残されていますね。
曲の構成は、通常のミサ曲の構成です。キリエ・グロリア・クレド・サンクトゥス・ベネディクトゥス・アニュスデイの6曲です。
【演奏などについての感想】
戴冠式ミサは、荘厳な響きで始まるのですが、ヴィルトナーの演奏はそれほど重くならず、あまり重心を低くせずに、素直にミサ曲を演奏していく感じでした。それが、切れの良さも感じさせます。とても聴きやすい演奏だと思いました。音楽を聴くという意味では、日常的に聴けて飽きがこないですね。まさにNAXOSスタイルだと思います。とても真摯な音楽です。
それは、他の曲にも共通します。戴冠式ミサも勿論そのスタイルが生きていますが、エクスルターテ・ユビラーテも、コールズのソプラノが軽快で透明感も持ち、明るく明快に聴こえます。また、定番のアヴェ・ヴェルム・コルプスが入っているのも嬉しいです。この演奏は、感情で揺れることなく、過度な敬虔さを演出することなく、豊かな音楽を作り出していると思います。私自身も、今は音楽をガチンコで聴きに行くというよりは、日常の中でいろいろな音楽に満たされたいという気持ちの方が勝っている感じなので、このCDは、感情や様式を前に出しすぎず、均整の取れたモーツァルトを聴かれるという点でも理想的ではないかと思いました。
だからNAXOSが聞きたくなるのですね…。
この音源から、K317戴冠式ミサK317のグロリアを貼り付けておきます。
購入:2026/02/04、鑑賞:2026/02/05
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