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~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

今年も押し詰まりましたが、久しぶりの来日アーティストの鑑賞に行きました。来日オーケストラとなると、なかなかのお値段だったり、それにもかかわらずチケットがとりづらかったりで、しばらく行けていませんでしたが、このくらいの規模だとお手頃で…。ということで、是非一度聞いてみたかったので、楽しみに出かけました。

 

◆プログラム

ー前半ー
モーツァルト:ディベルティメントニ長調 K136

ハイドン:交響曲第52番ハ短調

ー後半-

ペルト:主よ、平和を与えたまえ

シャイト:4声の悲しみのパヴァーヌ イ短調 「音楽の戯れ」より SSWV42

ハイドン:交響曲第44番ホ短調「悲しみ」

ーアンコールー

グルック:バレエ音楽「ドン・ジュアン」第14場、第15場

モーツァルト:セレナード第13番ト長調 K525 より第二楽章

 

演奏:アントニーニ指揮、イル・ジャルディーノ・アルモニコ

2024年12月13日 トッパン・ホール

 

最初はまずは弦楽合奏のK136からの導入です。アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコということで、何か面白いことも期待していましたが、それは見事に裏切られ、極めて真っ当な演奏。とにかく響きの美しい素晴らしい演奏でした。面白いといえば、アントニーニの大胆なアクション🤣🤣ということでしょうか。

 

次のハイドンは現在進行中のプロジェクトの一環ということでしょう。第52番は馴染みがなくてなんとも…ですが、アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコの音ですけど、どこかをことさら目立たせるとかはなく、素直な演奏と思いました。

 

後半は、ペルト・シャイト・ハイドンの3曲ですが、なんとこの3曲は続けて演奏されました。ペルトからいつの間にかシャイトに移っていて、この2曲は知らない曲だったので、ハイドンの第44番が始まって、あぁもう2曲終わったんだと気づきます🤣。21世紀の音楽から17世紀の音楽に移ってなんの違和感も無かったというところが不思議でした。

 

第44番は特徴的な曲で、私でも知っているハイドンです😆。これはもうアントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコの雰囲気がどんどん入ってくる感じで素晴らしかったと思いました。

 

アンコールは、グルックとモーツァルトで、グルックは知らない曲でしたが、CPEバッハと同時代とは思えないような近代的な音楽に聴こえました。モーツァルトは最初のK136同様の美しさが再現されました。このアンコールはとても良かったです。

 

全体としての感想は、アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコの音楽がとても素直に作り上げられているということ。部分的な誇張とかではなく、とても自然な流れの美しい音楽だと思いました。そして、シャイト、グルック、ハイドン、モーツアルト、ペルトというかなり長いレンジの時代の音楽を再現してスムーズに繋がってしまうスタイルを聴きつつ、音楽はどんな時代の様式であっても、どんな楽器や奏法であっても、一貫した表現スタイルの中で自然と息づいいくということを感じた次第です。なかなか面白かったです😊。

 

アントニーニとチェコ・フィルによるグルックのドン・ジュアン

 

アントニーニとイル・ジャルディーノ・アルモニコによるハイドンの第45番。まだ、52番とか44番の動画が無いみたいなんで、これで代替します(笑)

 

アントニーニがリコーダーを演奏する音楽を聴いてみたい!

 

 

【LPについて】

作曲:ショパン

曲名:スケルツォ第1番ロ短調 op20 (9:43)

   スケルツォ第2番変ロ短調 op31 (9:29)

   スケルツォ第3番嬰ハ短調 op39 (6:46)

   スケルツォ第4番ホ長調 op54 (9:59)

演奏:ラーンキ(p)

録音:1976年5月14-18日 ブダペスト Hugaroton Studio

CD:K18C-9352(レーベル:Hungaroton、発売:キング・レコード)

 

そういえば、ラーンキってCDではあまり見かけないかな…と思いつつ取り出してみました。高校時代(70年代)に、エアチェックのために毎週買っていた、FM誌でよく見かけていました。まだまだご健在だと思います。ということで、

学生時代に買ったレコードを聴いてみる…④

 

【LPと感想について】

Wikiラーンキのページを見てみると、「1970年代は、特に日本の音楽大学の女学生からの人気は凄まじいものがあり、アイドル並の人気があった。」とあります。そうですよね、うちの相方も、ラーンキという名前に反応していたことは覚えています。ホロヴィッツとか目もくれないのに…。といっても、70年代には中高生だったんでしょうけど。確かに、昔の写真を見ると、ハリウッドスターみたいな雰囲気を漂わせています。

 

ラーンキは録音はほとんどHungarotonなので、今一つ表に出てこない部分もありますが、演奏自体もかなり真摯かつ紳士的なタイプで、押しの強い演奏に隠れがちかもしれません。60年代から70年代は、ポリーニやアルゲリッチが席巻していた頃ですが、楽譜に忠実かつテクニック最高という演奏が主流だったような気がします。フランソワとか敬しても、若干キワモノ的な扱いで…みたいなところがあったような。その後ポゴレリッチとかが流れを変えていく感じですかね。

 

ラーンキはそんな正統的なスタイルと確かなテクニックを持って、シフ・コチシュとともに、ハンガリーの三羽烏とも言われたようです。継続的に来日されているようですが、ネットで見ると、2022年はコロナで中止になったみたいで、次はいつかなと思ったりします。ディスコグラフィーを見ていると、日本で録音したシューベルトのD960とかあるみたいなので、これは聴いてみたいかな…。

 

で、何十年ぶりかに聴いてみるラーンキの演奏。まずは切込も鋭くて、音が輝くように美しい演奏でした。強弱の差もかなり大きいと思います。一方であからさまな誇張や表情付けは控えめで、とても聴きやすい演奏だと思いました。そんなスタイルだけに、何にもまして目立つよ、という演奏にはならないのですが、いつも美しく聴けるショパンの音楽だと思いました。

 

このLPの音源です。激情控えめで美しさの目立つ第4番を貼り付けてみました。

 

購入:1980年代前半、鑑賞:2024/12/12

 

過去記事のリンクです。

 

 

 

 

 

【LPについて】

作曲:シューマン

曲名:交響曲第1番変ロ長調 op38 (33.34)

   交響曲第2番ハ長調 op61 (34.27)

演奏:コンヴィチュニー指揮、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団

録音:1961年8月26-30日 ライプツィヒ Studio Bethanienkirche

CD:FG-291(レーベル:Fontana、発売:日本フォノグラム)

 

懐かしい、フォンタナの廉価版シリーズのジャケットです。いろいろとお世話になりました。特に高校生時代は少ないお小遣いということもあって、ほぼほぼ1300円のLPを買っていたと思います。ということで、

学生時代に買ったレコードを聴いてみる…③

 

【LPと感想について】

シューマンの交響曲で最初に買ったLPではないか?という気がします(たぶん)。第1番は、テレビでサヴァリッシュ=N響の演奏を聴いていたので知っていたのですが、おそらく第2番はこのLPで聴いたのが初めて。

 

第2番は、今はシューマンの交響曲の中でも一番好きかも…。昔は第1番や第3番に親しみがあったのですが、この第2番がそれを上回ってきました。この曲は後年、バーンスタインやレヴァインやシノーポリなど、特徴的な意匠を凝らした録音も現れ、いまやHIP系も含めて多種多様な編成や演奏が楽しめますが、当時はそういったものはまだ出現していないので、名盤といえばセルやサヴァリッシュが持て囃されていた時代でした。

 

そもそもこのコンヴィチュニーが録音した1961年という時代。この曲はまだ日本で初演されてもいないのですね。演奏の歴史も感じるLPです。コンヴィチュニーの演奏は、今のご時世からすれば、かなり穏当な演奏で、どこかことさらに誇張するということは無くて、自然体でしなやか、かつ十分迫力のある名演奏だと思います。この曲の素の姿かなぁと思いました。

 

そうそう、最近はSACD化もされているようですが、当時の音を素のままで聴くにはLPでいいなぁ…と思いながら聴いていました。SACD化とかリマスタリングとか、音質や感触などその時の流行にも左右されると思うので、かつて物理的に刻まれた音盤が不変のものと思ったりします。

 

この録音は、当時のフィリップスによって行われたようです。東独ではETERNAで流通していますが、西側ではフィリップス系で流通していたようですね。オリジナルは第1番と第2番はそれぞれ別々のLPで、それぞれに序曲が1曲カプリングされていました。このLPはそういう意味では詰め込みすぎですね。お買い得ではあるのですが。

 

このLPの音源です。第2番の方を貼り付けておきます。

 

購入:1980年代前半、鑑賞:2024/12/11

 

過去記事のリンクです。

 

 

 

 

 

 

【LPについて】

作曲:モーツァルト

曲名:弦楽五重奏曲第3番ハ長調 K515 (40.43) 

演奏:バリリ弦楽四重奏団、ヒューブナー(va)

録音:1953年 (M)

CD:MZ5088(レーベル:Westminster、発売:キングレコード)

 

このLPはどんな演奏だったかあまり記憶はないのですが、いまとなっては、聴く前からいかにもいい演奏ということはわかってます…という感じです(笑)。学生時代は、わたくし室内楽はあまり聴かなかったのですね😅。

学生時代に買ったレコードを聴いてみる…②

 

【LPと感想について】

モーツァルトの室内楽でも出色の名曲であり、交響曲の第41番にも例えられる作品。聴く前からこれはすごい演奏だぞ…という先入観をもって聴き始めました(笑)。このLPは1971年発売の廉価版で、ウェストミンスターなので当然モノラルです。1971年発売だと、私はまだレコードを聴いていない頃で、これは学生時代に中古盤で買ったものだと思います。それにしてもこの時期のLPは80年代のペラペラなものではなくて、重量感のあるものでした。そして、針を落としてみれば擦過音もほとんどなく、非常にクリアな音質。奇跡のような音が流れてきました。

 

そうなんですね。まず、音質に感動しています。モノラルなので、楽器の定位は無くて、すべての楽器の音が中心から聴こえてくるのですが、それぞれがとてもクリアな音で、綺麗に分離して豊かな音が聞こえます。確かに、ウェストミンスターの最近のリマスターのCDも素晴らしい音なのですが、全く最新のものと比べても遜色の無い音。LPなので可聴領域以外も録音されているので、CDよりもいいのではないか?と、わかりもせず勝手に思ったりしていました。

 

演奏は、もちろんバリリの美しい音がが流れてきます。第一楽章はかなり遅めで、ゆったりした演奏。そこから流れる伝統の音楽はとても豊かなウィーンの旋律でした。なんの不足もなく情緒のある演奏からは、泰然とした余裕すら感じされるもの。この時代の音が目の前で蘇ってくるようです。

 

LPのジャケットは第4番となっていますが、これは当時は偽作の作品を第1番と数えているためで、現在はK515は第3番とされています。

第2楽章と第3楽章は初版に基づき、メヌエット→アンダンテの順番で演奏されています。

 

このLPの音源です。ゆったりとウィーンのモーツァルトに浸ることができます。

 

購入:1980年代、鑑賞:2024/12/08

 

過去記事のリンクです。

 

 

【LPについて】

作曲:チャイコフスキー

曲名:くるみ割り人形 op71 全曲 

演奏:ロジェストヴェンスキー指揮 ボリショイ劇場管弦楽団・合唱団

録音:1960年

CD:C-0169-72(レーベル:Melodiya)

 

先だってしばらく田舎に帰っていたのですが、その時に倉庫の中にあった学生時代に買ったLPをすべて持ち帰ってきました。今までLPは、一部のかつてよく聴くものだけを手元に置いてあった感じですが、倉庫にそのままにしておくと、もう聴くことがなくなってしまうかもしれないので、ゆっくりとひと通り聴いてみようという算段です。200枚を超えるくらいかな?と思っているのですが、クラシック・ジャス・ロック・日本のアイドル歌手などなど、いろいろなジャンルのものがありました。

 

ということで聴き始めるわけですが、まずは保管状況が劣悪だったので、物理的に結露などで崩壊し紙屑となってしまったジャケットや、それがべったり張り付いたレコードはまず廃棄しました。10枚くらいでしょうか…。レコードそのものは意外と熱や衝撃以外の環境に対しては丈夫みたいですが、ジャケットは残念ながら目も当てられなくなります。そして、一部のレコードはカビなどで状態がひどくて、まずキレイに「洗う」という作業から始まります。このLPはとても状態がひどくて、こんな感じでした。カビだらけですね😱😱

 

 

はい…なんとか聴ける状態にしましたので、時々レコードを取り出してじっくり聴いてみようと思います。ということで、

学生時代に買ったレコードを聴いてみる…①

 

【LPと感想について】

当時好きだった「くるみ割り人形」を、全曲聴いてみたいと思って買ったLPです。組曲はアンセルメ盤で聴いていたのですが、全曲盤というと当時はなかなか選択肢が狭くて、この輸入盤を買ってきたのだと思います。ロジェストヴェンスキーの初期の録音にあたると思いますが、彼はその後BBC響とも全曲を再録音をして、これもLPで出た時に買いました。しかし、そのLPに大きな傷がついているので、もう廃棄しようと思ってます。そちらはキレイなケースなんで惜しいのですが…。

 

この演奏、当時とても気にいっていたというほどではなく、長いので何度も聴いたということもありませんでした。ただ、花のワルツから、次のパドゥドゥに入っていくところが好きで、ここだけは全曲盤でないと聴けないので、よく聴いたかもしれません。再び聴いてみた感想は、乱れなくテンポがいい演奏で、音は少し硬めで明るくて、メリハリも迫力もある演奏です。逆にふくよかさや、輝かしさに関しては、それほど感じませんでした。よく聴く音のイメージとしては、ムラヴィンスキーの録音などにも近いと思います。録音自体はちょっと痩せ気味ですけど、バランスはいいと思いました。

 

そういう意味では、飾り気のないあっさりした感じもして、オーマンディやアンセルメの演奏のように、これは美しい!という雰囲気まではないですね。むしろこの演奏を聴いていると、オーマンディやアンセルメの演奏は、彼らなりの個性の強い演奏だと感じます。ロジェストヴェンスキーの演奏は、テンポよくきっちりと進むので、そこは変に誇張されず、もたれずという感じで、逆に非常に聴きやすいと思いました。

 

このLPの音源のリマスターですね。さすがリマスターで、印象がちょっと違ってきます。LPでもCDでも何度も再発されている録音です。

 

購入:1980年代前半、鑑賞:2024/12/07

 

過去記事のリンクです。

 

 

 

 

久しぶりの更新です。しばらく書く意欲が無かったのですが、コンサートに行ったので書いてみようと思いました。先日の新日本フィルの室内楽コンサートに行った時に、フライヤーが入っていたので、さっそく聴きに行ってみました。演奏者はほぼ新日本フィルメンバーなんですね。

 

◆プログラム
フィンジ:ロマンス変ホ長調 op11

ウェーバー:クラリネット五重奏曲変ロ長調 op34,J182

ブラームス:クラリネット五重奏曲ロ短調 op115

ーアンコールー

モーツアルト:クラリネット五重奏曲イ長調 K581 より第4楽章

 

演奏:中館壮志(cl)、田村安紗美(vn)、ビルマン聡平(vn)、

   瀧本麻衣子(va)、長谷川彰子(vc)

2024年11月19日 スペースDo

 

中館壮志さんは、最近まで新日本フィルの副主席クラリネット奏者でしたが、現在は読響の首席奏者へと転身されています。今回の弦楽器のメンバーは現在の新日本フィルの奏者の方々ですね。中館さんのX(ツィッター)にもありましたが、懐かしのメンバーということです。曲目はクラリネット五重奏曲ばかりを集めた王道のもので、なんとアンコールまで…。名曲が勢ぞろいした感じでした。

 

フィンジの曲は、もともと弦楽合奏の曲ではないかと思います。冒頭の導入に置かれていますが、美しいメロディの小品でした。そして、ウェーバーです。この曲は、クラリネットの技巧がとても目立つ曲で、派手な部分も多いのですが、静かな部分でも素晴らしいテクニックを感じました。そして、メインはブラームス。もちろん何度でも聞きたい素晴らしい曲です。とても一体感があって厚みのある演奏だと思いました。見事に調和していると思います。このあたり、さすが一緒に活躍してきたメンバーということなのでしょうか。最後のアンコールはとても楽し気でした。

 

座った席の角度からは、チェロの長谷川彰子さんが正面に見えていましたが、表情が豊かで素晴らしいパフォーマンスです。田村安紗美さんは前の人に隠れてしまったので、あまり良く見られなかったのが残念でしたが、今日は黒地に白いモミジをあしらった衣装が、メンバーが黒一色の中で、目を引いていました。いつもの新日フィルの演奏会は、必ずトークがついているのですが、今日は純粋に音楽だけ。それもまた新鮮でした。いいコンサートでした。

新日本フィルハーモニー交響楽団の室内楽シリーズ。今回は、一夜限りのカルメンというこで、ビゼーの歌劇「カルメン」を室内楽に編集し、フラメンコをフィーチャーしたというもの。音楽的興味以外にも、なにやら楽しそうなプログラムでした。そして、題名の通りこの室内楽シリーズは基本一夜限り。いろいろとプロデュースして準備してというかなり凝ったシリーズですが、それはすべてこの一夜のためというのも、醍醐味であるのでした。

 

◆プログラム
ビゼー:歌劇「カルメン」(村松裕子編曲) 演奏時間:約65分

 

プロデュース:村松裕子

演奏:田村安紗美(vn)、矢野晶子(vc)、山川永太郎(tp)、柴原誠(perc)、

   村松裕子(cb)、稲津清一(フラメンコギター)、ロッハー葵(フラメンコ)

2024年10月24日 すみだトリフォニーホール

 

プレトークでは村松裕子さんによる説明。カルメン全曲を65分に圧縮し、フラメンコとのコラボでプロデュースした経緯が語られました。お客さんも、いつものクラシック音楽ファンと、フラメンコや舞踏のファンが混じった感じで、客席はいつもとちょっと違う雰囲気でした。

 

編成は、vn,vc,cb,tp,percというもの。カルメンをvn、ドンホセをvc、エスカミーリョをtpがそれぞれ担当し、cbが支え、percとフラメンコギターが雰囲気を盛り上げるというもの。勿論、楽器間はメインの旋律だけ演奏する訳ではなく、他の奏者の伴奏もしますので、3つの旋律楽器の掛け合いの妙も楽しかったです。旋律的にはカルメンのヴァイオリンが目立ちますが、tpが唯一の管楽器として、いろいろな場面で色を添えるのがとても目新しくて楽しかったです。この音楽の名場面を抽出して圧縮し、それをこれだけ少ない奏者で演奏すると、ほとんど1時間以上休む暇がない感じですね。勿論、フラメンコギターのソロもあり、楽しめました。

 

そして、もう一つの大きなお楽しみはロッハー葵さんのフラメンコ。スイスで活躍されているフラメンコ舞踏家の葵さんが、カルメンが活躍する要所要所で現れ、素晴らしいフラメンコを展開します。素晴らしい音楽と、編曲、ソリストたちのパフォーマンス、そしてフラメンコと、すべてが溶け合って展開する楽しい舞台でした。新日フィルの室内楽シリーズという、こじんまりしたシリーズの中でも、いつにない大掛かりな出し物という感じで、音楽の楽しさを満喫した一夜でした。オリジナル編曲ですし、一夜限りのものなので、YouTubeもありません。まさに「一夜限りのカルメン」なのでした。

【LPについて】

作曲:ベートーヴェン

曲名:6つのバガテル op126 (14:40)

   エコセーズ変ホ長調 WoO86 (2:29)

   ロンド・ア・カプリッチョ ト長調 op129 (6:17)

   エリーゼのために イ短調 WoO59 (3:05)

   アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO57 (8:02)

   ロンド ハ長調 op51-1 (6:26)

   ロンド ト長調 op51-2 (8:54)

   「わが心もはやうつろになりて」による6つの変奏曲 ト長調 WoO70 (5:08)

演奏:ケンプ(p)

録音:1964年5月4,5日 ハノーヴァー ベートーヴェン・ザール

LP:MG2168(レーベル:DG、発売:ポリドール)

 

【曲と演奏について】

再びLP鑑賞です。このLPはかなり昔に中古で買ったものだと思います。何度かCDで再発売されていますね。ケンプといえば、ベートーヴェンが有名でバックハウスと双璧をなす巨匠なのですが、中学生の頃ピアノを弾く友人がバックハウスと比べてケンプは落ちるようなことを言っていたので、なんとなくそのイメージが植え付けられてしまって、あまり聴いてきませんでした。中学生的に技術至上的側面でみればそうだったのでしょうね(笑)。

 

さて、このLPはA面4曲、B面4曲という形ですが、どうしてもA面に偏って聴いてしまいます。まず、6つのバガテルとエコセーズはベートーヴェン最後期の名作。後期ソナタよりもあとの作品ですね。6つのバガテルはそんな後期のベートーヴェンのピアノ曲のイメージで、6曲の小品を連ねた作品は、シューベルトの楽興の時や即興曲の構成をイメージします。ベートーヴェン的でもありますが、後期ソナタと同様ロマン派へと繋がっていく雰囲気もあります。エコセーズは短い中でも内容の詰まった名曲、「小銭への怒り」は初期の曲で元気な楽しい曲、そして「エリーゼ」です。とても充実してます。

 

ケンプはそんな曲たちを滋味深く演奏しています。6つのバガテルなど最高ではないでしょうか。軽い小品集という体のアルバムではありますが、アンコール曲集といったイメージを越えた、とても味わい深い名盤でもあるのでした。

 

ケンプの6つのバガテル。きっと同じ音源だと思います。

音源からのコピーの質なのか、ちょっと音が派手に聴こえてしまってます。)

ケンプの1920年代のエコセーズの演奏らしいです。このLPの録音と比較するとかなり快速演奏になっています。そういう意味ではこのLPはとても落ち着いた演奏でした。

 

これは、ユジャ・ワン12歳のロンド・ア・カプリッチョ。音があまり良くないのですが、演奏の雰囲気は今と変わりませんねぇ…と思いました。ケンプと比較するとかの意図は全くありませんが、この動画ずいぶん昔に見て気にいっていたので…。

 

 

購入:1980年代、鑑賞:2024/10/18

 

関連過去記事といってもあまり無いので、とりあえず2つほど。

 

 

 

 

ハイキングの記録です。

 

やっと快晴の日と山行の日があいました。

高い山なので、紅葉が始まった?というところですが、朝は冷え込んで霜も降りていました。青空の名山の雰囲気は良かったです。

 

2つとも登山者で凄く賑わっていました。妙高山は、今回歩いたルートだと、大倉乗越から妙高山までが、段差の大きい急坂が続くので、険しい道でした。
火打山は穏やかな山なので、とても快適でした。

 

(前回から、この山行まで2回ほど出かけていますが、雨とかであまり写真も映えないので飛ばします😅)

 

登山口から3時間ほど歩き、黒沢池が近づいてくると視界が開け、広々とした風景になります。

 

黒沢池ヒュッテを過ぎて大倉乗越まで来ると、正面に険しい妙高山が現れます。一旦下ってから正面の山頂を目指します。

 

翌朝は火打山への道を進みました。朝日に照らされた火打山が見えてきました。

 

火打山の麓までやってきました。青空と池塘に映る火打山が素晴らしいです。

 

火打山は360度の大展望です。遠く富士山も見えていました。これは間近に見える白馬岳から続く北アルプスの山々です。

記録・コース

10月13日(日)~10月14日(月)

1日目

笹ヶ峰キャンプ場 5:43 → 富士見平 → 9:56 黒沢池ヒュッテ 10:14 → 13:46 妙高山 14:01 → 16:52 黒沢池ヒュッテ(泊)

2日目

黒沢池ヒュッテ 5:23 →  6:44 高谷池ヒュッテ 6:58 → 8:44 火打山 9:03 → 10:26 高谷池ヒュッテ 10:52 → 富士見平 → 13:50 笹ヶ峰キャンプ場

 

所要時間:19:40、距離:24.6km、累積標高差登り:2,145m、累積標高差下り:2,146m

 

詳細記録はこちら ↓

 

 

【LPについて】

作曲:モーツァルト

曲名:クラリネット五重奏曲イ長調 K581 (36:32)

演奏:ウラッハ(cl)、ウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団

録音:1956年

LP:VIC-5243(レーベル:MCA Westminster、発売:ビクター音楽産業)

 

【曲と演奏について】

これは、たぶん学生時代に買ったLPではないかと思うのですが、随分と久しぶりに取り出してみました。ウェストミンスターのウラッハやウィーン・コンツェルトハウス弦楽四重奏団の演奏は、現在はCDでも聴けて、リマスタリングもされてということで、最近も他の曲を現代の音で聴いていましたが、改めてLPで聴くと…今の音は随分はっきりとしてクリアに飛び出してくる音になっていると感じます。リマスタリングの威力ですかね…。それに比べれば、この時代のLPだと奥ゆかしい音。そうしてみると、本来の音色は?と考えつつ、録音芸術というものの不思議さを感じます。

 

とか、考えていたのですが、この演奏はとてもゆったりとして、暖かく包まれるような演奏に感じます。ウラッハの演奏がとても柔らかいし、さらにアントン・カンパーの奏でる歌うようなヴァイオリンが素晴らしいのでした。何も慌てず何も騒がず、自分たちの音楽を演奏しているんだというような余裕を感じます。そしてそこから流れてくるモーツァルトの晩年の音楽が、内容も楽想もとても多彩で、この曲が稀代の名曲であることを改めて感じました。そうなってくると、録音とかどうでも良くなって、この音楽に聴き入ってしまいます。ごく当たり前にいいものはいいと感じてしまうLPなのでした。

 

同じ音源を貼り付けておきますが、現在のCDの音なので、とてもクリアな音です。

逆にそのぶん当たり前に聴こえたりします(笑)。

 

購入:1980年代、鑑賞:2024/10/17

 

関連過去記事リンクです。