~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど -4ページ目

~Integration and Amplification~ クラシック音楽やその他のことなど

学生時代から断続的に聞いてきたクラシックCD。一言二言で印象を書き留めておきたい。その時の印象を大切に。
ということで始めました。
そして、好きな映画や読書なども時々付け加えて、新たな感動を求めていきたいと思います。

【CDについて】

作曲:ブルックナー

曲名:交響曲第4番変ホ長調 ロマンティック (ノヴァーク版) (67:08)

演奏:クーベリック指揮、バイエルン放送交響楽団

録音:1979年11月18-21日 ミュンヘン Herculessaal

CD:30DC764(レーベル:CBS SONY、発売:CBSソニー)

 

最近は新しいCDを買うのを控えめにして、未聴CDの山を鋭意片付け中なのですが、なんだか義務感みたいなのを感じて、はっきり言ってあんまり楽しくない…😅。聴きたくなった時に聴けばいいのかなと思いつつ、未聴の山の中でそこそこのウェイトを占める、マーラー・ブルックナーをなんとかしないと…

ということで、

買い置きのCDを聴こう、ふたたび…⑲

 

【曲と演奏について】

残っているマーラー・ブルックナーのCDの中で、どちらかというと、ブルックナーは面白そうなのから聴いてしまったので、なんとなく残ってしまったもの。マーラーは全体にあまり慣れないので、評判のいいのは後回したので、けっこう楽しみなCDが残っていたりします。今回はそのブルックナーのほうです😅。

 

クーベリックはどちらかというと両者の中ではマーラーが得意な指揮者というイメージなので、このブルックナーはちょっと半信半疑。実際、ブルックナーの第4番については、ヨッフムのようなドラマティックな演奏に慣れているので、クーベリックだとどうか?というところはあります。実際、クーベリックのセッション録音はSonyの第3番と第4番で、あとはライヴ音源で6,8,9という感じではないかと思うので、大指揮者としてはブルックナーは少ないですね。

 

この演奏は一聴して、真摯に美しく演奏されていて、しっかり盛り上がるところは盛り上がってという感じで、綺麗な演奏だと思いました。ただ、なんとなく瞬発力に欠けるというか、ゴリゴリ押していく感じではなく、まったりした感じかなと思いました。緩急は意識されているのですが、個々のフレーズへの味付け控えめののような感じで、さらりとした感じもします。綺麗で、品がいいですね(笑)。

 

第三楽章の中間部のレントラー風のメロディはちょっと緩い感じがします。もっと表情が濃くキレがある方が自分としては好みです。ということで、全体的には好みの問題かもしれません。何でもそうですが…(笑)。この演奏の聴きどころは第4楽章ではないでしょうか。最後にじっくりと堂々とした歩みで、全体をしっかり支えるような構成にしていると感じました。テンポは遅めにしてゆったりとした歩みで盛り上げています。大きな全体の構成感をベースに作り上げて、中間は細かな誇張を入れず、丁寧に表現していった演奏かなと思いました。

 

この音源から、第二楽章。落ち着いて美しく表現されていると思います。

 

購入:不明、鑑賞:2024/10/09

 

過去記事のリンクは、第4番をいくつか拾ってみました。

 

 

 

 

 

 

【CDについて】

①リスト:漁師の少年(シラーのヴィルヘルム・テルよりの3つの歌 S.292 より第1曲)

②ヴォルフ:古い絵に(メーリケの詩による歌曲集より)

③ヴォルフ:めぐりあい(メーリケの詩による歌曲集より)

④ヴォルフ:隠棲(メーリケの詩による歌曲集より)

⑤シューベルト:ミニョンの歌(ヴィルヘルム・マイスターより D877 より第3曲)

⑥シューべルト:ミニョンの歌(ヴィルヘルム・マイスターより D877 より第2曲)

⑦クララ・シューマン:彼らは愛し合っていた(6つの歌 op13 より第2曲)

⑧クララ・シューマン:ローレライ

⑨クララ・シューマン:スケルツォ第2番ハ短調 op14

⑩シューベルト:魔王 D328 op1

⑪シューベルト:死と乙女 D531 op7-3

⑫シューベルト:君よ知るや南の国 D321

⑬デュパルク:旅へのいざない

⑭デュパルク:前世

⑮リリ・ブーランジェ:もしこれがただの夢に過ぎなかったら(空の晴れ間 より第6曲)

⑯ドビュッシー:瞑想(ボードレールの5つの詩 より第4曲)

⑰リリ・ブーランジェ:あなたはぼくを見た、あなたの魂すべてで(空の晴れ間 より第8曲)

⑱リリ・ブーランジェ:行列(ピアノのための3つの小品 より)

⑲ドビュッシー:噴水(ボードレールの5つの詩 より第3曲)

⑳ドビュッシー:恋人たちの死(ボードレールの5つの詩 より第5曲)

㉑リスト:「どうやって」彼らは尋ねた S. 276

演奏:ピオー(s)、カドゥシュ(p)

録音:2022年9月 ベルリン TELDEX Studio 

CD:ALPHA 911 (レーベル:Alpha Classics)

 

【曲と演奏について】

ピオーのCDは前回聴いたフランス歌曲のものが爽やかに聴ける感じがしてとても良かったので、同時期に録音された、今度はピアノ伴奏のCDを買ってみました。私的な旅と題され、ドイツやフランスの歌曲の名曲が連ねられています。心の旅、人生の旅を聴きましょう…。

 

リスト:漁師の少年(シラーのヴィルヘルム・テルよりの3つの歌より)

シラーの戯曲「ウィリアム・テル」の冒頭にある、舞台のスイスの情景としての3つの歌。リストはその3曲を歌曲集にまとめました。その第一曲が漁師の少年で、伴奏のピアノがとても輝かしく目立って美しいのは、輝く湖と、少年を引き込む湖の魔物の奏でる音楽でしょうか。美しいメロディで歌唱もピオーの透き通った声が聴かれて、とても魅力的です。

 

ヴォルフ:古い絵に(メーリケの詩による歌曲集より)

ヴォルフの歌が3曲続きます。とても静かで敬虔な気分になる曲。聖母と幼子と十字架になる木の美しくも運命的な光景が切り取られています。

 

ヴォルフ:めぐりあい(メーリケの詩による歌曲集より)
嵐の夜の一夜の出会いと別れというところでしょうか。終始忙しいピアノの伴奏の中で物語が語られていると感じる曲でした。この忙しさは嵐なのか、心の乱れなのか?というところでしょうか?

 

ヴォルフ:隠棲(メーリケの詩による歌曲集より)
世間との関わりを避けたがる隠者の心中。人は人との関わりが必要でそれを求めますが、鋭い感受性故に適応できず孤独を求める葛藤という詩なのでしょうか。ピオーの滋味深い歌は美しく、情感あふれるものでした。

 

この曲集から、お気に入りの曲を作曲家をダブらせずに5つ選んで貼り付けてみたいと思います。まず、ヴォルフからはこの曲で…

 

シューベルト:ミニョンの歌(ヴィルヘルム・マイスターより より第2曲,第3曲)
シューベルトの登場です。この曲集で有名なのは第4曲のミニョンの歌(ただあこがれを知る者だけが)だと思います。ここではその前にある2曲。シューベルトということでちょっとメロディがはっきりした感じがしました。そしてこの2曲はとても雰囲気が似ていると思いました。

 

クララ・シューマン:彼らは愛し合っていた(6つの歌 より)

静かなしみじみと歌われる素晴らしい歌でした。永遠に続く男女の心の機微がもの悲しいメロディで表現されていました。ピオーのスッキリした感じの歌唱がとても合っていると思いました。

 

クララ・シューマンの歌曲は初めて聴く曲ですが、この曲はちょっと気に入りました。

 

クララ・シューマン:ローレライ
ハイネの詩集「歌の本」にあるローレライの詩は、ジルヒャーの曲による歌曲が有名ですが、他にもリストによる歌曲などありました。クララ・シューマンの曲はジルヒャーの伝説をもの悲しく歌う曲とは趣を異にし、惨劇の予兆を表現した切迫した歌になっています。まるで「魔王」のような曲ですね。

 

クララ・シューマン:スケルツォ第2番

ここで、歌はお休みでピアノ曲が入ります。インテルメッツォという感じでしょうか。クララ・シューマンのスケルツォ第2番。ロマン派のピアノ曲らしい美しい曲でした。雰囲気としてはショパンを想起しました。

 

シューベルト:魔王

間奏のあと、最初の曲は「魔王」が登場しました。最初にこの曲を聴いたのは、中学の音楽の授業ですが、なかなか衝撃的でした。それ以来この曲にはバリトンなど男声のイメージが残っています。シューベルトのop1(最初に出版された曲です)この詩自体もいろいろな作曲家によって曲がつけられているようですが、シューベルトのこの作品名曲ですね。ピオーの情感豊かな表現も魅力的です。

 

シューベルト:死と乙女

詩自体は非常に単純なもので、弦楽四重奏曲への冒頭のコラール主題の転用でとても有名ですね。詩についてはたわいもないものと言っていいと思いますが、要は死をどう解釈するかという事でしょう。

 

シューベルト:君よ知るや南の国

ゲーテの「ヴィルヘルム=マイスターの修業時代」の登場人物である少女ミニョンの歌う歌の一つ。たくさんの作曲家が曲をつけています。私はこの曲はシューベルトの歌曲の中でも普通に好きな曲の一つ。とても入りやすい曲で、シューベルトのメロディが満開ですね。バーバラ・ボニーのストレートな感じの歌がとても良かったのですが、ピオーの歌は少しだけニュアンスが多くつけられている感じがしました。

 

シューベルトの中から一曲というとこれになりました(笑)。けっこう好きです。

 

デュパルク:旅へのいざない

このCDの構成としては、歌が南の国への憧れといったところに移ったあとで、ここからフランス歌曲へと変わります。フランス歌曲の名曲ですね。ボードレールの詩に作曲された、デュパルクの代表作の一つ。前回のピオーの歌曲集では管弦楽伴奏で聴くことができました。とても叙情的な曲で、ピオーの透き通った声のよく合う素晴らしい歌唱が聴くことができました。まだ見ぬ美しい国とそこでの恋人との暮らしへの憧憬が美しく表現されます。そして、そこはかとなく漂う影や不安も感じられる見事な歌唱です。

 

名曲ですね。旅というキーワードで言えば、この曲集とも合致します。

 

デュパルク:前世

デュパルクの作曲した最後の曲。王の満ち足りた生活と倦怠感。絢爛な生活と、激しい苦悩がダイナミックな音楽表現に盛り込まれた傑作です。イメージ男声の曲かも知れませんが、じっくりと聴きごたえのある歌でした。

 

リリ・ブーランジェ:もしこれがただの夢に過ぎなかったら

フランシス・ジャムの少女への恋と実らない結末を描いた詩集によって作曲された歌曲集、「空の晴れ間」。題名は諸訳あるようです。繊細なピアノの伴奏にのった静かな歌を味わえる名曲になっています。詩の内容からすると男声による歌かと思いますが、ピオーの繊細な表現がこの曲の情感を深く描いています。

 

ドビュッシー:瞑想

ボードレールの詩による歌曲集から。ちょっと難解な詩につけられた、ドビュッシーの雲間を漂いな音楽とピアノが静かな高ぶりを見せていきます。このボードレールの象徴的な詩句と、ドビュッシーの漂うような音楽から、幻想的な絵画のような雰囲気に包まれて行きます。味わい深い歌曲でした。

 

5曲目は悩みましたが、題名の通り瞑想的なこの曲にしました。味わい深いです。

 

リリ・ブーランジェ:あなたはぼくを見た、あなたの魂すべてで

2つ前の曲と同じく、フランシス・ジャムの「空の晴れ間」からの歌曲。短い詩による繊細な雰囲気のある一曲で、翳りのある幸せな雰囲気が表現されています。実らぬ恋への回想といったような、胸がうずくような風情がよく表現された歌だと思います。

 

リリ・ブーランジェ:行列

再び、インテルメッツォです。このCDの2曲の間奏は、クララ・シューマンとリリ・ブーランジェというドイツとフランスの2人の女性作曲家によるものとなっていました。短い曲ですが楽し気な曲。でも、その曲集に入るとその中に仄かな憂いが聴こえてくるようです。同名の室内楽曲からの編曲として出版されました。

 

ドビュッシー:噴水

いよいよこのCDもラストスパートに入ります。再びボードレールの詩による歌曲集から、ドビュッシーの歌曲の名曲。ボードレールの詩は内容が盛りだくさんで、深い幸福と憂いを湛えているのですが、それにつけられたドビュッシーの音楽は、夜の月明かりの美しい庭にある噴水の姿を印象的に表現しながら、かなりドラマティックな音楽だと思いました。

 

ドビュッシー:恋人たちの死

ラストの曲がエピローグ的な配置とすれば、これは本編の最後の曲。引き続き、ドビュッシーのボードレールの詩による歌曲集から、最後の曲です。題名は物々しいのですが、詩の内容はかなりコミカルな感じもします。ひと時の燃え上がる愛を描いた(というと綺麗ですが)情熱的で、それに絡むドビュッシーの月の光を思わせるピアノの響きがとても美しい曲でした。ピオーの歌も情熱的で力強いと思います。

 

リスト:「どうやって」彼らは尋ねた

最後に置かれた曲は、冒頭と同じリストの曲で締めくくられます。男たちが不安げに問いかけるのに、簡単じゃない…と言わんばかりに女が答える。リストが曲をつけたのはヴィクトル・ユゴーのフランスの詩ですね。さぁ、何事も割り切って前に進みましょう!といったような感じでこのCDは終りました。

 

ピオーによって並べられた曲。素晴らしい選曲と配置で楽しませていただきました。素晴らしい歌曲集のCDだと思います。こういったCDを聴くと、詩を読みながらというのは大変ではありますが、歌曲の世界の広さを感じ、歌曲がますます好きになります。

 

購入:2024/08/13、鑑賞:2024/10/11

 

過去記事から類似の作品をリンクします。

 

 

 

 

【CDについて】

作曲:アルト・コスキネン

曲名:インドのフーガ(FUGA INDIANA) (57:55)

演奏:アホネン(p)

録音:2022年6月 ドッビアーコ(イタリア) Gustav-Mahler Saal 

CD:ALPHA 1042 (レーベル:Alpha Classics)

 

【曲と演奏について】

このCDの販売元よりの紹介文を要約すると、アホネンが描き上げる、東洋と西洋の架け橋。ということで、フィンランドの作曲家・ピアニストのアルト・コスキネンは、インドの古典音楽をヨーロッパの多声音楽に取り込んで発展させ、さらにアフリカ系アメリカ人の即興性にも強い影響を受けるという独特な作品を発表し続けている。ニューエイジ・ミュージックを思わせる聴きやすさと美しさで、楽想の激しい発展や技巧的なフレーズなども時折挿入され、華やかな印象も与える、とのことです。

 

清涼感のあるピアノ音楽かな?と思いつつ聴いてみました。ちょっと印象派風、あるいはサティ?のような雰囲気で始まりつつ、静かに発展していきます。それほど東洋感はあまり感じないのですが、アフリカ系アメリカ人の即興性(要するにジャズのことを言っているのか?)という点については確かに、というところです。聴き進みつつ、これはピアノ・ソロのジャズみたいだな、という印象でした。つまりは、ECMレーベルの北欧のピアノソロのジャズだよと言われると、へぇ、そうなんだ…、とあっさり納得してしまうかもしれません。盛り上がるところはフーガで盛り上がります。東洋と西洋の架け橋という主題はあるにしても、それにはとらわれず、自由に聴ける音楽だと思いますので、しばらく、日常の中で聴いてみようかと思います。

 

INDEXはこんな感じです。ご参考まで。

1. PRELUDE
2. FANTASIA IN SÂRANGA
3. FUGA INDIANA
4. FUGA LIBERA
5. TRIAMONIA
6. FANTASIA IN YAMAN
7. FUGA SERIA

 

このCDのPVですね。あと、下にこの音源も少し貼っておきます。

 

FUGA INDIANA の JOR AND JHALA 一番東洋的な部分を感じるところかも…

 

このCDの最後となる、FUGA SERIAのAllegro Risolutoです盛り上がるところですね。

 

購入:2024/08/13、鑑賞:2024/10/08

ハイキングの記録です。

 

西日本遠征最終日は、岡山県最高峰となる後山に登りました。この地域は氷ノ山後山那岐山国定公園に指定されていますが、これでこの公園の名前も元となっている3つの山をコンプしたことになります。3日目だと疲れてきたので、意識してゆっくり登ったのですが、それが功を奏してか、とても楽しく登れました。

 

船木山コースから登り始め、ゆっくり登りを楽しみます。登山道も一定の斜度で登って行く素晴らしい道で、いい感じでした。喘ぐこともほぼ無く気分よく尾根まで上がって行きました。船木山と後山を結ぶ稜線に出れば、美しい尾根歩きが続きます。そして折り返して、後山から駒の尾山に向かいますが、この稜線歩きも、背丈の高い笹の切り開き道で、明るく整備された、ストレスのない美しい登山道でした。いい道に恵まれた最高のハイキングができたと思いました。さらに青空があったらなぁ…と思うのは無いものねだりですかね…。でも、本当は青空があれば、もっと素晴らしいと思います。
 

尾根まで上がっていくと、稜線に向かう美しい森の中の道になりました。

 

後山の山頂が近づいてきましたが、すっかりガスに包まれていて、仕方がないですね。青空なら美しい風景だと思います。

 

はい、山頂です。ここは確かに岡山県最高峰なんですよ。展望もあると思います…。

 

稜線は、こんな感じの美しい縦走路でした。気持ちがいい道です。

 

最後のピークの駒の尾山までやってきました。山頂にはストーンサークルがありますが、これは大きな方位盤ということのようです。さて、ここから下山しましょう。

記録・コース

9月29日(日)

後山キャンプ場 7:43 → 船木山 → 9:51 後山 10:01 → 船木山 → 鍋ヶ谷山 → 11:31 駒の尾山 11:37 → 12:23 駒の尾山登山口 → 13:10 後山キャンプ場

 

所要時間:5:27、距離:10.4km、累積標高差登り:953m、累積標高差下り:953m

 

詳細記録はこちら ↓

 

 

【CDについて】

作曲:ハイドン

曲名:ピアノ協奏曲ヘ長調 Hob.XVIII:3 (19:55)

   ピアノ協奏曲ト長調 Hob.XVIII:4 (20:20)

   ピアノ協奏曲ニ長調 Hob.XVIII:11 (18:04)

演奏:アックス(p)、フランツ・リスト室内管弦楽団

録音:1992年3月3-7日 ブダペスト Italian Institute

CD:SRCR 9181(レーベル:SONY CLASSICAL)

 

ハイドンのピアノ協奏曲のCD。お手頃なお値段(たぶん100円~300円くらい)だったので、未知の体験をしようと、ずいぶん昔に買ったものだと思う。未知の曲は、聴くのに相応の心構えがいったりするが、今日は雨で家の中で停滞しているので聴いてみよう。

ということで、

買い置きのCDを聴こう、ふたたび…⑱

 

【曲と演奏について】

とは言っても、ハイドンのピアノ協奏曲は全く初めてという訳でもなく、アルゲリッチの弾いたニ長調のCD(DG)は実際に持っている訳で、それ以外の2曲が初めてということである。まぁ、普段あまり聴かないので、初めてに近いと言えばそうなのだが…。

 

ホーボーケンの分類によると、18番が鍵盤楽器のための協奏曲で、このうちピアノ協奏曲と言われるのが、この3曲。この3曲以外はオルガン、あるいは二重協奏曲ということになっている。ただし、この時代なので、「クラヴサンまたはフォルテピアノのための」あるいは、「クラヴィチェンバロまたはフォルテピアノのための」という形になっている。時期的には今様のピアノも出始めた頃なので、ピアノで弾くことも意識の中には入っていたのであろうとのことだ(ライナーノーツによる)。

 

この3曲は、実に気分よく聴けたのだが、やはり最後に書かれたニ長調のものが曲的には一番面白かったのは事実である。テーマの関連性や構成感、展開の面白さは一日の長があると思う。ただし、他の二曲が劣るかと言えば、そういう訳では無くて、しっかりした構成の中に疾走していく面白さは、安心して聴けるものがある。これはピアノで演奏されているので、ピアノ協奏曲としても、この時代から20世紀に繋がっていくピアノ協奏曲の形式の音楽の創成期を感じることができて、感慨深いものだった。

 

そして、このCDのアックスとフランツ・リスト室内管弦楽団の演奏が素晴らしい。それほど聴いたことのない曲なので断言するのもおこがましいのだが、聴いていてとても楽しめる演奏であった。一貫して流れるようでいて、しっかりとしたアクセントや表情があって、ハイドンの音楽の楽しさが絶妙に表現されている。ニ長調は特にたくさんの録音があって、新世代の演奏も多く出てきているので、伝統的な演奏はかすみがちであると思うが、これは落ち着いて楽しめるいい演奏である。アックスはたぶんあまり人気がないかもしれないけど…。

 

この音源から、ニ長調の第一楽章。これは良い演奏だと思いました。

 

購入:不明、鑑賞:2024/10/08

 

過去記事のリンクは、関連するものがあまりないので、ハイドンでも。

 

 

 

 

 

【CDについて】

作曲:ベートーヴェン

曲名:交響曲第1番ハ長調 op21 (23:47)

   交響曲第2番ニ長調 op36 (29.34)

演奏:ジンマン指揮、チューリヒ・トーンハレ管弦楽団

録音:1998年12月15,16日 チューリヒ Turich Tonhalle

CD:74321 63645-2(レーベル:ARTE NOVA)

 

ジンマンのベートーヴェンの交響曲全集。これで4枚目になります。CD番号の若い順はやはり録音順になっているようです。第1番と第2番ですので、新鮮かつ気軽な気分で聴けるので楽しみです。

ということで、

買い置きのCDを聴こう、ふたたび…⑰

 

【曲と演奏について】

新ベーレンライター版による最初のベートーヴェン交響曲全集。4回目は第1番、第2番のCDになります。ベートーヴェンの第1番は、自分的にはあまり固定観念がないので、最近聴く機会が多い新しいスタイルの演奏については、スムーズというか、むしろこういう曲だったのね…という意識が強いくらいになってきています。今回も颯爽と始まる演奏は、とても心地よいものでした。むしろ最近は第1番を聴くのは楽しみでさえあります。

 

このCDは先日登山に出かけたときの、関西への長距離ドライブの中でずっとかけていました。高速道路を走りっぱなしなので、CDを変えることも無く何度もリピートしていましたが、この颯爽としたテンポのベートーヴェンが、高速走行に妙に合うなあ…と思いつつ運転していました。という感じで、とてもテンポ感のいい演奏だと思います。

 

という訳で、テンポについては何度も聴いているうちに慣れてしまうので、その部分を除けば非常に丁寧な、オーソドックスな演奏と思いました。明るく元気な印象を残すので、何度聞いても飽きの来ないCDという印象です(ホントに何度も聴きました)。

 

この音源から、交響曲第2番の第1楽章。これからベートーヴェンの歴史が始まっていくぞ…というような、とても前向きな音楽だと思いました。

 

ここまで来たので、またまたアントニーニ盤との時間比較です。アントニーニ(op21/25:24,op36/31:48)これに対し、ジンマン(op21/23:47,op36/29:34)。深い意味はありません(笑)。しかし、あの演奏と比べてもここまで早いのですね。まさに、疾走するベートーヴェン。第2番は私の持っているCDでは最速でした。第1番はライナー/シカゴ響という上手がいました(笑)。

 

購入:不明、鑑賞:2024/09/29

 

関連過去記事リンクは、この全集とベートーヴェンの交響曲第1番、第2番など

 

 

 

 

 

 

ハイキングの記録です。

 

前回に引き続き、西日本遠征第2日目。今回は3日連続山行の計画です。中日という事もあって、少し軽めのハイキングという行程を組みました。2日目は氷ノ山の少し北側にある、兵庫・鳥取県境の山の扇ノ山。氷ノ山が日本二百名山で、扇ノ山が日本三百名山に選定されています。

 

氷ノ山登山のはあとは、お決まりの温泉からの道の駅仮眠で朝を迎えます。しかし、昨日より雲が厚いですね…。良くなることも期待しましたが、登山口まで行くと小雨がパラつき始めました。雨具を着るところまでは行かないだろうと、気を取り直して登山開始です。

 

 

 

樹林帯をしばらく登ると、明るい稜線の道に変わりますが、ガスであたりは真っ白でした。そして、再びはっきりとした雨が降り出します。

 

山頂には立派な避難小屋がありました。もしかしてガスが少しでもとれれば、という淡い期待もむなしく、回復の気配無し…。諦めて下山します。

 

下りは登りとは別のコースを利用して下山し、登山口どうしを繋いでいる林道を1時間ほど歩いて車まで戻ります。開けたところで扇ノ山の方が見えましたが、山頂は未だにガスの中。しかし、下の方に虹が見えていました!

 

林道を歩いている間は、こんな感じで日が差したりするのですが、実はこれは風雨の中でもあります。山の天気ですね…。

 

記録・コース

9月28日(土)

ふるさとの森コース登山口 9:06 → 10:12 扇ノ越 10:34 → 11:28 姫路コース登山口 → 12:37 ふるさとの森コース登山口

 

所要時間:3:31、距離:8.2km、累積標高差登り:548m、累積標高差下り:552m

 

詳細記録はこちら ↓

 

 

【CDについて】

作曲:シューベルト

曲名:感傷的なワルツ 第13曲 D779-13 op50-13(1:13)

   16のドイツ舞曲 第5曲 D783-5 op33-5 (0:41)

   12のワルツ、17のレントラーと9つのエコセーズ 第2曲 D145-2 op18-2(0:44)

   12のワルツ、17のレントラーと9つのエコセーズ 第8曲 D145-8 op18-8(0:46)

   16のドイツ舞曲 第14曲,第15曲 D783-14,15 op33-14,15 (1:23)

   12のドイツ舞曲 第5曲 D790-5 op171-5 (1:24)

   高雅なワルツ集 第10曲 D969-10 op77-10(0:44)

   36のオリジナル舞曲 第1曲 D365-1 op9-1 (0:45)

   17のレントラー 第3曲,第4曲 D366-3,4(1:33)

   12のドイツ舞曲 第11曲 D790-11 op171-11 (0:49)

   12のドイツ舞曲 第3曲 D790-3 op171-3 (0:46)

   36のオリジナル舞曲 第2曲 D365-2 op9-2 (0:44)

   16のドイツ舞曲 第10曲 D783-10 op33-10 (1:19)

   ハンガリー風のメロディ D817 op120 (3:18)

   ピアノ・ソナタ第21番変ロ長調 D8960 (46:53)

作曲:ディルカ(p)

録音:2013年9月 ナンテール Maison de la Musique

CD:MIR 240(レーベル:MIRALE)

 

シャニ・ディルカの演奏を初めて聴いたのはそれほど昔のことでは無くて、「ルート66」という小品集を聴いた時のこと。アメリカの現代のピアノ作品をジャンルを問わず集めた作品で、大好きなアルバムの一つでした。そんなディルカがシューベルトを弾いたアルバムがあったので、迷わず買ったCDがこれです。数年前のことになると思います。それ以降ずっと座右のCDとなっています。座右とは、棚に入れずずっと机の前に立っているということなので、まぁ、机上のCDですね(笑)。

 

そぐ手の届くところに置いてあるということは、なんとなくクラシック鑑賞に飽きたり、他にすべきことが思い浮かばなかったりした時に、手にとってしまうCDということ。そんなCDで演奏されるシューベルトの最後のソナタです。このCDは前半に舞曲集が入っています。この演奏が素晴らしいです。イメージとしてはサロン風とでもいいますか、静かにノクターンを聴いているような雰囲気で流れていく感じ。40秒そこそこの曲が多い中で、どれがどの曲とも気づかぬまま時が過ぎ、長めのハンガリー風のメロディで、シューベルトらしいメロディが浮かび上がり、最後のソナタに入っていきます、絶妙です。

 

シャニ・ディルカは、スリランカ人の両親のもとに生まれたモナコ人のピアニスト。あのグレース公妃が子供たちに向けて始めた音楽教育プログラムに参加して第1位を獲得。その後パリ音楽院に入学し研鑽を積んだピアニスト。私はいつの頃からか、シューベルトのピアノ・ソナタ第21番が、いちばん好きな曲になっているのですが、伝統的な音楽を感じるブレンデル、透き通った美しさのブニアティシヴィリ、人生の全てを語る様なプレスラーなど、特徴的な素晴らしい演奏がある中で、このCDもとても惹かれる要素が多い演奏で、屈託なくサロン風に流れるようなシューベルトもこの曲の演奏として素晴らしい姿だと思います。シューベルトのソナタ、いろいろなスタイルで表現できるので、とても素晴らしい音楽だと思えてきます。

 

ディルカの演奏するシューベルトのワルツとレントラー

 

ディルカのバッハとミニマル・ミュージックが交錯するコンサート。素晴らしいです!

 

購入:不明、鑑賞:2024/10/04(再聴)

 

関連過去記事のリンクです

 

 

 

 

 

 

ハイキングの記録です。

 

予定していた所用が無くなったので、ぽっかり空いた数日で山に行こうと思いました。ただこの週末あたりは、あちこち調べても、どこも雨模様だったので、思い切って関西方面へ。中国地方の山は、かつて那岐山に登ったくらいなので、未知です。期待が高まります。

 

夕方に東京を出て、夜半に西宮に到着し仮眠しました。新東名や新名神ができて、大変スムーズになり、隔世の感があります。そして、朝になって氷ノ山の登山口へ。これは意外と遠かった…。

 

氷ノ山を知ったのは、子供の頃に興味を持っていた切手収集のおかげで、国定公園シリーズに氷ノ山後山那岐山国定公園というのがあったので、名前はよく覚えています。この日は雨を避けてはいるのですが、雲が多い天気でした。それは織り込み済みですが、背丈の高い笹の稜線なので、青空だととてもきれいだろうなと思いつつ、それでも時折り出てくる青空や日差しが見せる風景に、この山の美しさを感じたのでした。

 

福定親水公園の登山口を出発してすぐに現れる布滝です。これを見学して本格的な急坂がはじまります。28曲りとありましたが、実際そのくらいの折返しでした。

 

途中にあったクチベニタケというキノコ。最近知ったのですが、小梅くらいの大きさです。可愛らしいキノコでした。

 

稜線に出ると、ガスがとれて氷ノ山の山頂部分が見えてきました。ガスがとれただけでも良かったです。

 

広くて避難小屋がある氷ノ山山頂です。残念ながら周囲はガスで真っ白。展望がありませんでした。

 

それでも、下山する頃には日差しと青空がでてきました。晴れ渡ることは無かったのですが、青空の下の笹の草原の風景は見ることができました。

 

記録・コース

9月27日(金)

福定親水公園 8:38 → 10:28 氷ノ越 10:42 → 11:49 氷ノ山 12:09 → 東尾根避難小屋 → 東尾根登山口 → 福定親水公園

 

所要時間:6:03、距離:10.7km、累積標高差登り:895m、累積標高差下り:890m

 

詳細記録はこちら ↓

 

 

【CDについて】

作曲:シューベルト

曲名:①グラン・デュオ D574 (16:17)

   ②ロンド・ブリリアント D895 (13:55)

   ③幻想曲ハ長調 D934 (19:16)

演奏:シュナイダーハン(vn)、クリーン(p)

録音:1965年12月9-10日①③、1966年3月15-16日② ウィーン

CD:POCG-90195(レーベル:DG、発売:ポリグラム)

 

先週に引き続き、シューベルトのヴァイオリンとピアノのための曲集。未聴のCDの中にあったものですが、さてどんな曲目が入っているのかな~?と見てみると…全く同じでした(笑)。それはそれで面白そう。

ということで、

買い置きのCDを聴こう、ふたたび…⑯

 

【曲と演奏について】

まず、先週のカピュソンのCDと比べると、演奏時間が明らかに短いのですが、体感上はそれほどでもなく、素直に聴くことができました。それはさておき、印象はいかにも昔から聴いてきたクラシックという雰囲気で、シュナイダーハンのウィーン風の語り口がとても楽し気に聴こえます。1960年代のウィーンの芸風という感じですね。慣れ親しんだ感じでした。情緒深い叙情的な節回しと、輪郭がはっきりした演奏で、シューベルトを楽しめるCDでした。ロンドとか特に楽しかったです。

 

幻想曲に関しては、なんとなくカピュソンのゆったりと霧の中から出てくるようなイメージが気にいっていましたので、きれいすぎ…とか、感じました(笑)。これは、好き好きなので仕方がないのですが、シュナイダーハンの方は全体的にはっきりしている演奏と思います。往年の演奏です。シューベルトの新しい録音と古い時代の録音を聴くと、だいたいこの感じの違いはあると思ったりします。ピアノ・ソナタもそうですし、勿論シューベルトに限ったことではないのですが。いつも聴くブレンデルは伝統的なタイプでしょう。もちろん、最近の演奏も聴いたりしますが、それはそれでいろいろ発見があって面白かったりするので楽しいのです。

 

バティアシュヴィリとブニアティシヴィリという、ジョージア出身の現代を代表するソリスト二人の共演です。ロンド・ブリリアントです。表現の幅の広がりを感じます。

 

購入:不明、鑑賞:2024/10/02

 

関連しそうな過去記事はなさそうなので、ヴァイオリンとピアノの過去記事よりいくつか