【CDについて】
作曲:モーツァルト
曲名:セレナード第13番ト長調「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」K525 (16:54)
音楽の冗談 K522 (19:25)
演奏:アマデウス四重奏団、ツェペリッツ(cb)、ザイフェルト(hr)、クリアー(hr)
録音:1979年4月29日-5月2日 ミュンヘン レジデンツ・プレナールザール
CD:400 065-2(レーベル:DG)
【曲と演奏について】
この録音が出たのは、高校の頃で、ちょうど「アルゲリッチ、バッハを弾く」と同じころと記憶しています。アイネ・クライネはともかくとして。もう一曲の「音楽の冗談」というのに惹かれました。へぇ、モーツァルトにこんな曲があるんだ…と。さすがに当時は手が出なかったのですが、のちにCDが出て回収したという訳です。LP時代にはこの録音は、DGのデジタルのあの右上がめくれたようなジャケットの意匠はついて無かったと思います。CDで見て、初めてデジタル録音だったのだと気が付いたのです。DGのデジタル録音としてはごく最初期のものでした。
久しぶりに取り出して聴いてみました。アイネ・クライネは安定です。アマデウス四重奏団の演奏は、アクセントが少なくクリアで整った感じがします。その分面白みがないかもしれませんが、この曲を聴くには混じりけの無い、いい演奏だと思います。でも、やはりこのCDで面白いのは音楽の冗談の方だと思います。そんな生真面目なアマデウス四重奏団の演奏は変わらない中で、モーツァルトの意匠が凝らされたこの曲を実にうまく演奏していると思います。真面目に演奏してナンボの、技巧が映える曲なのですね。第二楽章のホルンのソロや、第三楽章のヴァイオリンのソロは最高だと思います。こういう風にわざと外した曲って、意外に難しいのではないか?と思ってしまいました。
【録音について】
DG最初期のデジタル録音です。自然な感じのクリアな音なので、いいと思います。
【まとめ】
このCDは、大変古いCDですが、既に盤面が茶色(金色?)になってしまっています。当時のDGのMade In U.K. のものは、ほぼ茶色くなる傾向があるので、困ったものです。製法の違いでしょうか。音はまだ普通に聴こえています。
あと、このCDはタワレコ企画で廉価で再発されていますが、余計なものが付いていますね(笑)。この2曲セットというところがいいんですが…。
購入:不明、鑑賞:2024/05/09(再聴)
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