絶対に受けたい授業「国家財政破綻」 -6ページ目

鳥巣清典の時事コラム1621「美しく、それはやはり正確ーーこの2つがワルツの目指す神の領域」

 K先生が本を持参してくれました。本のタイトルは、『Тhe Ballroom Тechnique』(ボールルーム<スタンダードダンス>テクニック)。

 日本語版の監修・発行は、財団法人「日本ボールルームダンス連盟」。解説には、こうあります。
<(財)日本ボールルームダンス連盟(JBDF)が翻訳書を出版したこともあってか、日本では、アレックス・ムーアMBEのThe Ballroom Techniqueおよびその翻訳書「ボールルーム・ダンス・テクニック」が長年ボールルームダンスのいわばバイブルとなってきました。>

 日本ではバイブルとまで称される本を英国で作り上げたのがムーア氏。

<1948年に当時のテクニックが改正された際、彼の鋭い解析的な頭脳により今日まで使われている「表(チャート)形式によるテクニック・ブック」が発案されました。そして、彼はその表の作成、校正、印刷に労を惜しみませんでした。現在では教師試験に備えて勉強する人々にとっては、測り知れない価値のあるものになっています>。

 そして試験の指導法は、以下のように記されています。
1、技術的内容(詳細)に関する高い知識と理解。
2、正確でバランスの良く取れたソロ・デモンストレーション。
3、音楽の必要条件に関する理解。
    例:拍子記号、テンポ。ビートと小節の考え方及びビート・バリュー。
4、シンプルな教授法。
5、良好な発声。
6、インストラクターとしての取り組み方。
 


 全160頁ーーこれから、ゆっくりと読んでいこうと思います。


「アレックス・ムーア」の画像検索結果

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❶私たちのサークルで正確さにはこだわりのあるピアノ調律師のТ氏。
「コントラチェックは、必ずしも”膝を伸ばす”が正解でもないそうだよ。要は、美しくあれば良いとーー」。
 加えて、
「やはりワルツは”美しい”が1番で、だけど1流の人たちはその美しさを実現するために皆”正確”--足の裏の使い方ひとつーー寸分たがわずに理論通りにやっているそうです」

 その理論が、『Тhe Ballroom Тechnique』(ボールルーム<スタンダードダンス>テクニック)に載っているという訳です。美しく、正確ーー”神は細部に宿る”は西洋人が好きな言葉です。その美しさは、なぜ可能になるのか? それを創造するときに、神にはどんな選択の幅があったのか? ”ダンス界の法王”アレックス・ムーア氏もまた、神の心を理解しようとくわだてた1人かもしれません。



ワルツのレッスン中、K先生は「ワルツはゆったりと踊る。もしパーティで、ふだん踊っていない相手とゆったりと踊れたら、それは大したものです」。
 この日は、過日のアテンダントの”ゆったり”が鮮烈だった事もあり、かつK先生のアドバイスもあり、とにかく”ゆったり”を意識しました。思いの外うまく踊れた感じだったのですが、果たして傍から見たらどうだったのでしょう。K先生の改善リクエストは「スウェイ(=ボディの傾き)」ーーワルツがよりらしく見えるための、次回(11~12月)のサークルの課題です。

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PS

 ウエブ上にも解説があります。



*参考資料HP
元港区立青年館ダンス講師・福頼静到・政子

社交ダンス上達の道しるべ


 社交ダンスは日本式?

社交ダンスと言い、また、ソシアルダンスと言ったりもしますが、これは日本式です。

呼び名のことを言っているのですが、オックスフォード現代英英辞典にソシアルダンスという言葉は
ありません。英国ではボールルーム・ダンシングと言います。

呼び名ばかりではなくて、その踊り方にも日本独自のスタイルが多く見られます。
 日本ではその昔に、英国のクイックステップの足型から基礎的な数個を選び出し、その足型に備わる
  要素のいくつかを省略
して、超スローテンポでゆっくりと歩く形にアレンジして踊り、 このダンスを
   ブルースと名づけました。


日本式という言い方が正式に認められているわけではありませんが、一般の人が踊る場所では、
 習い始めの初心者と見える人ではなく、かなり長く踊っている人と見える大きく踊る人に見られる
  踊り方ですし、ダンス用語も日本独自の用語が使われていますし、踊り方に関して主張する
   意見にも、英国式の原則とは全く異なった日本独自のもの
が聞かれたりしますから、
    もはや日本式と呼んで 区別した方が良いと考えています。

社交ダンスの基準

英国の教師協会 ISTD が制定したザ・ボールルーム・テクニックが基準です。
(日本語版は日本ボールルームダンス連盟発行)。
この本は初め 1948 年に、教師試験の基準を示すためにリバイズド・テクニック
という名で発行されました。

その後およそ50年たってから大きく改訂され、その名も改められて現在に到っています。


 何度も改訂が繰り返されましたが、カリキュラムとしての配列順序の変更や、時代の
 推移と共に足型の取捨選択が行われてきたのであって、ダンスの基本原理に関しては
 全く変更はありません。


 60年かけて培われてきた基本原理は、スタンダード種目に関してはクラシックバレエと
 同様に、すでに完成の域に達していますから、踊り方が変わったのだと誤解しないように注意が必要です。


 この本の巻頭には、かつてダンス界の法王とまで呼ばれたアレックス・ムーアの写真が掲げられ、
  その当時ISTD会長であったビル・アービンが、彼の生前の功績に対し、賛辞を贈っています。

 この本は教師試験の基準を示すのが目的ですから、初心者のガイドブックとしては
 不向きですが指導者の教えを受けながら使うと貴重な教科書となります。

 英国ではISTDコングレスというプロの勉強会が毎年開催され、かつて全英のチャンピオンで
 あったような著名な指導者が講義を行い、いろいろな分科会に分かれて発表や討議を行うなど、
 ちょうど日本で言う学会のような研究が行われています。
 コングレスの重要な内容は、レターサービスによっていち早く全世界の登録メンバーに配信
 される仕組みが整っています。

  私は30年購読を続けて勉強させてもらいました。

特筆すべき人の名 レン・スクリブナー

 日本人に初めて英国のボールルームダンスを手ほどきしてくれた大恩人なのですが、日本では
 もうこの名前を知る人は少なくなったでしょうか。
 しかし、英国のダンス人でこの名前を知らない人はいないのだろうと推測されます。
 優勝者にスクリブナー杯が授与されるという全英選手権に次ぐ上級の競技会があるのですから。

 レン・スクリブナー(1950-1952 年 全英チャンピオン)は日本ダンス界の要請により英国から 派遣され、
1955年に指導と講演のために来日しました。
 それまでは乏しい文献や映像を頼りにしてダンスを踊っていた日本人の目前で、本格的な英国風の
  チャンピオンダンスを踊って見せました。

 人々はただ圧倒され、驚嘆するばかりでした。現在と違ってテレビが無いのはもちろんのこと、
 16ミリのフイルムでさえもが珍しかった時代の出来事だったのです。

 彼の単独審査による全日本舞踏選手権大会の順位では、プロの上位に地すべり的な大変動が
 あって、それまでのダンス技術に関する知識は根底から覆され、プロに対しても勉強のやり直しを
 迫る結果となりました。

 まさに日本ダンス界の夜明けでした。
 ダンスにかかわりを持つ多数の人が、学習意欲に燃えて吸収に努めました。

私もその一人です。1945年に社交ダンスを始めて以来娯楽本位で踊っていましたが、スクリブナーに
導かれ、彼の数度にわたる懇切丁寧な講習の講義録を教科書として競技を目指すこととなりました。
1964年に初めてノービス級に挑戦して、いきなり10位に入賞を果たしてからオール関東戦で入賞する
まで、一度も予選で落ちたことはありませんでした。

スクリブナーにはその後66年と75年にも招いて教えを受けており、彼が日本のボールルームダンス
の急速な発展に及ぼした影響は計り知れないものがあります。

彼の没後、生前の著書や、書斎に残された講義録や未発表の原稿などが盟友ブライアン・アレンの
手によって一冊の本にまとめられ、ジャスト・ワン・アイデアと名づけられました。
日本語にも翻訳されて発売されました。その内容は学術書と言った趣で読みやすくはありませんが、
ボールルームダンスの根底を支える基本原理を説いた貴重なダンス理論の書籍であることは間違い
ありません。

英国風タンゴはスクリブナーによって完成されたと認められています。

●日本式と英国式の判別

ワルツのナチュラル・ターン前半男子の三歩を踊ってください。

・第一歩右足で壁斜めに直進し、第二歩で直立のまま右に急回転し、第三歩の右足が揃えられなくて
 左足よりも後ろにあるのが日本式。

*第一歩右足で前進を始めるのと同時に右回転を始め、第二歩と第三歩では右に体を傾けて回転を
 継続し、右足は吸い付くように寄ってきて左足に揃うのが英国式。

ナチュラル・スピン・ターン後半を踊ってください。

・男子が左足で左斜め後ろに後退したら、右足で前進した女子が第二歩の左足で男子が前に
 残してある右足をまたいで越えるようにステップし、男子が右足で女子の両足の間に踏み込む
 ようにステップして回転するのが日本式。

*後退した男子は右足を前に保ち、前進した女子は左足を後ろに保ったままで、片開きのドア
 のように回転するのが英国式。

タンゴのプログレッシブ・リンクを踊ってください。

・左足右足と二歩ウォークしてから、第三歩の左足で左斜め前に進んで右足を横に置き、女子を
 右に置き去りにして開くのが日本式。

*タンゴウォークで二歩前進し、第三歩の左足を右足の線上にステップしてから、女子をシャープに
 開かせるのが英国式。

クイツクステップのフォワード・ロックを踊ってください。

・右足で女子の外側に前進したら次の左足も前進し、右足を左足の後ろに交叉したらまた、
 左足で前進するのが日本式。

*右足で女子の外側に前進したら次の左足は左斜め前に進み、右足を左足の後ろに交叉したら、
 また、左足で左斜め前に進む、前だけではなくて横にも動くのが英国式。

●右足で一歩前進してください。

・前進した右足に体重を乗せた時に、左足が後ろに残るのが日本式。
*右足に体重が移っていくのに合わせて、左足も寄って来て揃うのが英国式。

●この一歩の違いが、出発点で日本式と英国式が分かれる分かれ目なのです。
     
 ダンスを楽しむ

 自分の現在の技術が日本式であっても、それで楽しく踊れるのであれば結構ですが、思わしく
 上達できないと嘆く人
もいるでしょう。

  他人がかっこよく踊っているのを見て自分もその足型を踊りたくなったとしても、日本式では
 うまく踊ることができない足型がある
のです。

 たとえばダブル・リバース・スピンやホバークロスのように。

 競技会に参加して見たものの一向に成績が上がらなくて悔しい思いをしている人もいることでしょう。
 日本式が英国式よりも不利であることは言うまでもありませんから。

 教えてもらいはしたものの、どうも納得できないと悩みを抱えている人がいるのではないでしょうか。

 60年以上踊り続けてきた私には、今、はっきり見えるようになったものがあります。
 長年教え続けて気づいたこともたくさんあります。

 およそ30年読み続けたレター・サービスでは、先人達の貴重な教えに数多く接することができました。

 上達を求める人たちに幾らかでも参考になれば幸いと、少しずつ記録していくことを思い立ちました。

 社交ダンスの本家英国のISTD (インペリアル・ソサエティー・オブ・ティーチャーズ・オブ・ダンシング)
 がボールルームダンスの基準として示した、ザ・ボールルーム・テクニック
 (以後は技術書と記述する)  からは <>を用いて記述を引用
します。

 従って技術書の解説の意味合いを持つことにもなるでしょう。 温故知新と言いますから、
 貴重な先人の教えは『』を用いて記述 します。





鳥巣清典の時事コラム1620「足のリズムやフットスピードがクリアになるには足でドラムを叩く要領」

 今のうちに、急いで基本の再確認です。6月は、ルンバ。



 【基本中の基本】
4拍子
カウントは1、2、3、4
実際は2、3、4、1
ルンバでは、カウント1でステップする事がない。
1は、お休みカウント。
 休み、2、3、4
 休み、2、3、4

なので、お休みの”1”を省いて
「2、3、4、1」

休み=何もしない。片足の上にただ立っているだけの状態。


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*参考資料
『社交ダンスと競技ダンス・前掛けブログ~ルンバのカウント41の取り方と踊り方』


ルンバの音楽は4拍子です。

音楽として聞くと1234とカウントしますが、

実際踊ってるときは2341になりますね。

 

なんでそうなったかというと、

ルンバではカウント1でステップすることがないからです。

 

1はおやすみカウント。

休み、2,3,4,休み,2,3,4です。

 

なので、休みの”1”を省いて「2,3,4,1」

 

では具体的に休みのときに何をするのでしょうか?

 

休みは休みです。何もしません。

 

何もしないってことは片足の上にただ立っている状態です。

ここで「なんだか物足りねえぜ!」って

むりくり体を使おうとしないこと。

 

お休みは素直にお休みして下さい。

 

ルンバでの体重の乗せ方

実際に踊るときにルンバの音楽をどうやって表現するか?

というと、”カウントの頭”で体重を乗せる、です。

 

カウントの頭とは、カウント4=フォーだったとしたら、

”の部分のことです。

 

”では遅れています。

”では完全に音を外してます。

 

ルンバの出だしは大体オープンヒップツイストから

始まりますよね?

 

ベーシックムーブメントから

始める人は見たことないです・・

 

この時のポイントは1歩目のカウントの”4”の時に

しっかりと体重を乗せるということ。

 

1歩目を2拍(41)使ってのんびり乗ってはいけません。

 

2拍使うというのは、カウントの4で乗り始めて、

1の最後で乗り終わる、ってこと。

 

この方法で乗ると音がぼやけてしまいます。

 

足元のリズムはいつでもクリアに

しておかなければいけません。

 

音楽に対しての足の説明をします。

 

フロアが大きなドラムだと、イメージして下さい。

で、自分の足がドラムスティックになります。

 

ドラム

そして流れている音楽の打楽器の部分を

スティックでドラムを叩くように足で床を踏んで表現する。

 

こんな感覚です。

 

すると足のリズムやフットスピードがクリアになる。 

ルンバはメロディアスな曲が多いから雰囲気を表現しやすい

種目なのですが、体重の乗りまで雰囲気にならないように。

 

雰囲気だけでは音楽に対しての説得力が足りません。

 

あくまでも体重はリズミカルに表現する。

つまり、カウントの頭で乗る。

雰囲気表現は上半身でする。

 

と考えたほうがよいでしょう。

 

ルンバウォークでも同じ

これはルンバウォークを練習する時もそうです。

カウントの4で体重をしっかりと乗せる。

 

そうすることで、体重の乗っている時間を

2拍使うことができるので

 

片足に乗っている時間が長くできる

 

良いダンスは片足に乗っている時間が長いダンスです。

ゆったりとした動きやシャープな動きもここから生まれます。

 

【鳥巣注】

 過日ルンバのステップのレッスン中。私が特に後ろ足で強く床を蹴るとK先生が「それでいいんだよ!」。あの時の音と今回の「スティックでドラムを叩くように」が符合しました。「足元のリズムはいつでもクリアに」ーー先日見たあるリボンさんのルンバも確かに足元がクリアでした。

鳥巣清典の時事コラム1619「タンゴの音を取るうえで大切なのはサポーティング・フットです」

 とにかく、大の苦手なタンゴを克服しなければいけません。
 雑誌掲載の家泉尚樹・朋美組『タンゴをタンゴらしく踊るために、立ち方、ホールド、CBМPなど基本をもう1度見直してみよう』の一部を参考にします。



◆音楽をどのように踊るか

 ホールドの立ち方がよくても、音楽の取り方が悪いとタンゴらしくみえません。特に、競技会などでは音楽の取り方は大切となります。
 例えばウオークからリンクの音のタイミングを途切れた動きに見えるのはリーディング・フットの音のタイミングで動いているためです。
 音を取るうえで大切なのは、サポーティング・フットです。
 サポーティング・フットは、体重を支えている足と考えられがちです。そのためサポートする意味で積極的に使う足ではないように思われてしまいます。私たちが英国に留学したときにある先生から「サポーティング・フットは体重を支えるだけでなく、次の足であるリーディング・フットを出すときのために何かのアクションを起こす足。つまりサポートするだけでなく、アクションレッグと考えるべきだ」と教わりました。
 これを実際の動きで説明すると、ウオークのそれぞれのSの前に&(エンド)の小さなアクションを入れます。&S&Sと踊るわけです。それをやることで、重みのあるしっかりしたタンゴらしい音に乗った動きになります。

 タンゴは音楽あってのダンスであり、芸術だということを忘れないでください。


【鳥巣注】
「なぜかタンゴ音楽のタイミングに乗れない」--この課題解消の一助になればよいのですが。直感として、たいへんに参考になるアドバイスです。踵を意識しているつもりでも、過去にやってきたスポーツがつま先を駆使する事が多かったために、無意識のうちに踵から意識が離れていた。タイミングのずれの原因になっていたふしがある。
 「この情報が欲しかったんだ」--そう読者に思わせる取材をしろ。現役時代を思い出しました。



◆立ち方
 
 両足をそろえて立ち、フラットに保ちながら左に8分の1回転し、同時に右足を後ろにスリップさせて立ちます。足を左に8分の1回転させる事で自然と身体も8分の1回転する事になります。無理に上体を左にひねるようにして形を作ってはいけません。

 膝を緩めて立つ事に伴う問題は、膝を曲げて踊るというイメージが先行して、上体から力(ボディトーン)がなくなってしまい、スタートでしっかりと見えた身体が1歩出た途端に緩んでしまう事でしょう。ワルツであれば膝を曲げてもライズする動作があるのでボディトーンを作りやすいのですが、タンゴは膝をずっと緩めて同じ高さで踊るため、どうしても上体のトーンが抜けやすくなっています。
 また、逆にトーンを作ろうとして膝に緩みがないと踊りが固くなってしまう事もあります。

【鳥巣注】
 しばらくタンゴの膝は、上体と同じく固くするものだと誤解していました。逆に膝を緩めた時には、上記にあるように上体のトーンが抜けてしまう。よく分からなくなっていました。それもレッスン中に比べてフリーパーティでの失態が多く??でした。膝や股関節を緩めて踊っている人を疑問視していたのですから冷や汗ものです。

 上体にトーンを保つ状態を高める方法としては、膝、股関節を緩めて姿勢を正し、重い物を両手で持って立ち、上体を上に伸ばしているようなイメージを持つ事です。その時に頭を上に伸ばして、シルクハットの中に頭を入れるような気持で立って下さい。このイメージをキープしたまま、簡単なステップで前後左右に動く練習をして下さい。


◆CBМP

 CBMPとは、教科書によれば「上体を回転せずに支えの足線上に、またはわずかに超えて前方または後方に置かれた足の位置」と説明されています。
 サイドリーディングは、「前進または後足のときにステップする足と同じ側の身体を先行させること」と説明されています。
 CBМPは動作を説明する用語ではなく、足のポジションを説明する用語です。タンゴを踊るうえで、この2つの用語はよく使われます。

 以上の運動をしていると気づく事があります。それはCBМPについては足先の方向と身体の方向が違うということです。教本を見ると、タンゴにおいてはダイレクション(動く方向)とアライメント(ステップが終わった時点での足の向き)が分かれて書かれています。
 他の種目と違ってタンゴではこういう動作が生まれやすいので、必然的にダイレクションとアライメントを分けて書かなくてはいけない部分が出てくるということが分かります。

 そしてもうひとつタンゴの場合、このCBМPにおいては中間バランスを意識して、サイドリーディングはCBМPより少しステップした足に乗る動作をし、そしてなるべく後ろ足を出すのを時間が許す限り遅らせることです。感覚としては、床に張り付いている感じです。それとライズ&フォールがないので、そんなに大きくステップできないということです。
 実際のウオークでは、1歩目がCBМPに出て、2歩目がサイド・リーディングとなります。2歩目では後ろの足をできるだけ残しておいて、次の足を出してください。


◇ウオーク

 ウオークだと、どうしても最初はCBМPで、あとサイドリードですので右側だけで行ってーー間違うとPPで「おーっ!」というふうに取られる動きになりやすい。ですのでファイブステップの入り口と同じように左に腕、左サイドが後退する感じで前進します。感覚的には、左サイドを引いて、引いてという感覚になります。
 そしてこの時、直線ではなく少しカーブをする形で行って下さい。左側を少しバックしながら、少しカーブ。



【鳥巣注】
「左に8分の1回転」+「膝、股関節を緩ませる」+「後ろ足を出すのを時間が許す限り遅らせる(⇒
2歩目のサイドリーディングでは後の足をできるだけ残す)」+「音を取るのに大切なのはリーディング・フットではなくサポーティング・フット」+「左サイドを引いて、引いてという感じで前進」
 
--これらをトータルに満たす技術は、並大抵ではありません。それでも理論の理解においては前進できた感じがします。部屋でタンゴの曲をかけながらステップを踏むと、以前と比べ飛躍的にリズムが合うようになってきました。「音を取るのに大切なのはリーディング・フットではなくサポーティング・フット」ーーこの指導が効いた感じがします。


◆ホールド

 他のスイングダンスに比べて、その形がコンパクトなことです。そのため男子の右手は女子の背骨を超えるように組みます。しかしコンパクトである事にこだわりすぎて、2人が詰まって見えるようではいけません。肘と肘はあくまでもワイドさを保ち、その中でコンパクトなホールドをしてください。そして肘を張っていても、男子の右手は女子の背骨を超えて、少し低いところにあります。
 

◆ボディコンタクト

 タンゴのコンタクトを考えるうえで大切なことは、組んだときの2人のポジションです。クローズド・ポジションとプロムナード・ポジションの2つがあります。

 クローズド・ポジションは、タンゴの1番元になる大切なポジションです。クローズド・ポジションでは、男子のボディの右の線と女子の右の線がコンタクトします。
 ですからクローズド・ポジションになると、男子のボディの右側が別の人から見えるような形になります。女子も左の腕が見える状態となります。
 そして、そのとき大切な事はネックの位置です。2人のトップが狭くならないように、ネックは互いに相手の肩の線よりも外にあるようにします。男子であれば、首の骨の位置が女子の肩の線よりも外にあるようにして下さい。

 クローズド・ポジションと同じようにプロムナード・ポジションもタンゴでは大切なポジションです。プロムナード・ポジションでは、男子の右の線と女子の左の線がコンタクトします。そして、男女が少しVの字に開くような形となります。
 プロムナード・ポジションの原則は「あくまでも『クローズド・ポジション』を意識しつつ、男女が同一方向に動きやすくなるポジションであると考えてください。ですから男女が開き過ぎてもいけないし、逆にくっつき過ぎてもいけません。これでは互いに同じ進行方向に動きづらくなってしまいます。
 コンタクトした2人の圧力は、それぞれですので、お互いが安心して踊れる圧力を見つけてください。これは各々自分の立っている足の中で見つけてください。


【鳥巣注】
 今後はステップに取り入れたときの理論が課題です。

鳥巣清典の時事コラム1618「英国民投票 政府・日銀が市場安定へ連携強化」

英国民投票 政府・日銀が市場安定へ連携強化
NHK6月17日



 財務省と金融庁、それに日銀は17日、金融市場を巡って協議し、イギリスで来週行われるEU=ヨーロッパ連合からの離脱の賛否を問う国民投票を前に市場の変動が大きくなっているとして、市場の安定に向けて連携を強化していくことを確認しました。

 財務省内で開かれた会合には、財務省の浅川財務官と金融庁の森長官、それに日銀の雨宮理事が出席しました。
 金融市場では、イギリスで来週行われるEU=ヨーロッパ連合からの離脱の賛否を問う国民投票を前に、仮に離脱が決まった場合に世界経済に悪い影響が及ぶという懸念から、投資家がリスクを避けようと日本国債など比較的安全な資産に資金を振り向ける動きが広がっています。
 16日の東京外国為替市場では、比較的安全な通貨として円が買われ、一時およそ1年10か月ぶりに1ドル=103円台まで値上がりするなど急速に円高が進んでいます。
 17日の協議では、イギリスの国民投票を前に金融市場の変動が大きくなっているという認識で一致しました。
 そのうえで、市場の安定に向けて今後も必要に応じて財務省と金融庁、それに日銀の3者による会合を開くなど連携を強化していくことを確認しました。

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PS①

 恵みの雨となりました。都内某所ーー公表すると殺到して環境が荒らされるとの理由から未公表ーーで「ホタル」鑑賞会に参加。「昨日の雨と今日の夕方からの蒸す天気で、蛍も元気が良い。高く飛んでいるのがオスです。メスは地上近くにいます。オスが上を飛ぶ時にお互いが光を出して、相性がよかったらオスが急降下して交尾をします。その瞬間、いっそう明るく光ります」との説明。自然発生した蛍が乱舞するこの夜の林の中は、小学生と父兄150人も参加して静かににぎわいました。

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鳥巣清典の時事コラム1617「三菱東京UFJ銀行国債入札の特別資格を返上へ」

 三菱東京UFJ銀行国債入札の特別資格を返上へ
 NHK



「三菱東京UFJ銀行」は、日銀のマイナス金利政策の影響で国債を保有することが負担になっているとして、国債の入札に有利な条件で参加できる特別な資格を国内の大手銀行で初めて国に返上することになりました。

 関係者によりますと、「三菱東京UFJ銀行」は国債の入札に有利な条件で参加できる「国債市場特別参加者」と呼ばれる資格を国に返上する意向を財務省に伝え、近く、正式に返上する見通しになりました。
 この資格は、国が、国債の安定消化を図るため大手の銀行や証券会社に付与しているもので、財務省と意見交換ができる一方、すべての入札で、発行予定額の4%以上の応札が義務づけられます。
「三菱東京UFJ銀行」は、日銀のマイナス金利政策の影響で多くの日本国債の利回りがマイナスまで低下し、国債の保有が負担になっているとして、資格を返上するもので、国内の大手銀行では初めてとなります。
 銀行側では、この特別な資格を持つグループの証券会社に入札の業務を集約することで国債の需給に大きな影響が出ないようにするとしていますが、日銀によるマイナス金利政策の影響は日本を代表する金融機関と国債を発行する国の関わり方にも及ぶ形となりました。


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PS

 私が直接インタビューをしたエコノミストは、以下のように述べていました。


 「いちばん怖いのは、ヘッジファンドではない。健全な機関投資家(銀行など)が、国債を買わなくなる事です」(竹中平蔵氏)

「竹中平蔵」の画像検索結果

「機関投資家が誰も国債を買わなくなるのが最終形」(長谷川慶太郎氏)

「長谷川慶太郎」の画像検索結果

鳥巣清典の時事コラム1616「ワルツは前、タンゴはウエイトを後ろに置く」

 明日はフリー・ダンスパーティ。「タンゴ」という難題を抱えたままYouTubeで見たのがNHK『タンゴ!基礎から踊ろうタンゴ入門編』。うまく踊れないという事は、自分の基本的な踊り方にどこか致命的な欠陥があるということです。基礎をおさらいする事で、欠陥を知る糸口が見つかるはずです。



■立ち方
1、自分の足を楽にして、自分の足幅にちょっと広げる。そのまま膝を少し緩める。
2、自分の膝の内側から自分の方に締めてくる。
3、締めたまま身体を8分の1くらい左に回す。足も寄せる感じで・・そうすると左足のつま先が左足の土踏まずのところにくる。
4、ワルツの場合はこのバランスを前に置きました。タンゴの場合は、フラットに立って、足の裏全部で立っているがヒールにすごいウエイトが置いてあるーーまずこれが立ち方。

【鳥巣注】
 ここで気が付くのが、私は中学生の頃に卓球部。そうすると競技中の立ち方は”つま先立ち”。前後左右に打たれても、すかさず動けるような態勢です。ですから思うに、ワルツやスローのような「つま先立ち」には自然となれても、タンゴのように「ヒール(踵)にウエイトを置く」という立ち方は不自然。ましてや前進ウオークを内股を内側に絞りながら踵から進むというのは相当に意識しないといけない。

■組み方
1、お互いが少し左に絞り合います。そのことによって男子の左手がーーワルツは女性の肩甲骨ですがーータンゴは女性の肩甲骨の下。女性の手は男性の右腕に下。だから男子の身体と女子の身体がお互い絞り合った感じーーコンパクトな感じになります。
2、バックについては、後退する人ーー女子はーーボール。踵に行ってたら男性のバランスを引っ張ってしまう。イメージ的に言えば、男性のバランスの中に自分のバランスを入れてしまう感じ。

■ウオーク
1、ふつうワルツの前進だと男性の足が女性の右側に出ます。しかし男性の足は反対の足を交差した位置ーーCBМPといいます。
2、次にワルツは両足の間ですが、タンゴの場合はサイドリード。少し女性の右足と女性の左足が相手を意識し合えるくらいの持っていきかた。
3、後退の場合もCBМP
4、左足が少し交差するように、そのあと右サイドが少し先行するようにウオーク。また交差しますーーサイドが先行するように行きます。
5、今度は後退。バランスはボールーー付いてはいるけどヒールの方に行かない。
6、スロー・・ボールーー付いてはいるけどバランスは前
7、そのまんまサイドリード。サイドリードとは、すごく悪い例で言うと、ステップする方とサイドが一緒に行く。でもそんなに意識をしなくてもいいいです。
8、スロー。前進は踵から。踵から行った方がボディが出る。


【鳥巣注②】
 ここまでに、いっぱい自分の欠点の要素ーーとくにウオークーーが見つかりました。上々です。

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PS①

 パーティでの成果は・・・。
 やはりタンゴは深刻。
 K先輩は「自分から声をかけて踊りを申し込めるようになった。パーティは続けていくべき」。一方「中級クラスのサークルでは、相手もベテランでフォローしてくれているから欠点が見えにくい。パーティには一部特別うまい人もいるけど、多くの同レベルの人もいる。鳥巣さんの踊りはずっと見てきてヘンな癖もあるから、そういうところが残っていたら悪いけど指摘させて貰うよ」。
 理髪店のS氏は「中級テクニックをいくら覚えても、大事にしなきゃいけないのは基本。みんな”初級”と言ってバカにしたり、やりたがらないけど、本当はいちばん大事」。
 

PS②
  
 パーティの途中に順で踊る「ミキシング」で出会った初対面の女性。ワルツを踊り始めたのですが驚きました。「空気のように軽い!」。羽のように舞う踊りが最高といわれると読んだ事がありましたが、そういう感触なのです。私のような下手っぴーがリードしているのに全く違和感がないどころか蝶のように舞ってくれている。
 踊り終わってから聞きました。「始めてまだ3カ月ですーフォークダンスはやった事がありますが」。頬をうっすら染め涼やかな声音で謙遜するその答えに再び驚愕。世の中にはこういう天性の人もいるのだ・・と半ば信じられない思いがしたものです。



PS③

 ダンスは、第2ステップの壁にぶつかった気がします。雑誌ライターに置き換えると、初期には先輩たちにこぼしていました。「どうやったら、インタビュー中にあがらなくなりますかね?」。やはり様々なケースを経験して、次第に状況をコントロールする術を身につける。第1ステップのデーターマンを経て、第2ステップの本格的に完成原稿が書けるようになるのに7~8年はかかりました。30歳までにモノにならなかったら廃業して故郷に帰ろうと必死に取り組んで何とか続ける力をつける事ができました。ダンスもしばらくは試行錯誤があるのでしょう。

 ただダンスの場合の「基本」というのが曲者。ライターの場合は専門学校もありますが、私は最初から現場主義でした。現場にぶつかってぶつかって習得していきました。原稿も編集者から赤字を入れられ、自分でも何度も何度も書き直しながら体得していきました。
 ダンスには、競技選手になるためのサークルもあると聞きます。競技選手になるつもりはありません。年齢からいっても”楽しむ”ためのスキルを身に着ける事が目的になってきます。にしても、それなりにスキルや見栄えを良くしたい。この路線をいかに実現していくか。

 「基本」--これがライターとは違った意味で重要な感じです。ライターの場合は大学文学部の出身なんかだと、かえって原稿の文学臭が邪魔になる場合もあります。もろ人生の濃淡と触れていくライターという職業は、強烈な個性のある人たちとの一期一会を繰り返しながら、結局は己の生きざまと大きく関係してきます。
 一方ダンスはーー経験が浅いので下手な事は言えませんがーー基本を崩したら”イージー”という奈落の底に簡単に落ちていきそうです。「踊れるから、いいけどね」の世界。
日本人に分かりやすいのは、剣道かもしれません。構えた姿勢、足さばき、間合いーー有段者とへなちょこ剣士とでは見ただけで分かる。ただし、「楽しい」という基準に照らせば”奈落の底”とは言い難いところがある。価値観によって、評価も変わってくる。”いい加減”の塩梅が難しいのです。

 という具合に、人生は選択の連続ですから、壁にぶつかった時にはしばらく悩むほかないのです。これが若い時ならスパッと現在を断ち切りーー例えば何年も続けていた月刊誌、週刊誌の連載記事を自ら止めたりーーそして新しい展開へとあえて突き進んだものですが、さぁて・・。

PS④

 別のフリーパーティの様子を覗いてみました。
 目についたのが、男性4人(女性1人もいました)の「アテンダント(”リボンさん”とも言います)」の踊り。主に1人で来る女性の踊りの相手をするのが役目なのですが、ワルツ、スローにしてもーーこんなに、ゆったりなのか?と秒針を見たいくらいにーーしなやかに余韻たっぷりに踊る。
 もう1つは、どんな態勢になっても体幹がしっかりしている。おまけにリズムが正確なのですから、明らかに他の人とは違う安定感があります。
 社交ダンスは男性リードの腕次第ーー女性が押し掛けるのも、むべなるかなです。

PS⑤
 結論。
 現在の中級サークルでのレッスンに集中する。基本を除いた中級はあり得ないのですから、同時に「基本」を意識しながら取り組もうと思います。最近のサークル募集要項は「入門編」にも門戸を広げている事もあり、K先生の変化に期待したいと思います。実際、その兆候が感じられるところもあります。


PS⑥

 「CBМP」についてー勉強です。

CBMは体の中につくり出す回転運動のエネルギーのことであり、両足が一直線上、あるいはアクロスした位置関係のことをCBMPと言います。
通常、全てのアウトサイドステップで使われ(一部例外)、OPという表示が一般的です。

ここで難しいのは、パートナーとのコンタクトをキープするために、上体を絞らなければならないことです。CBMを伴うことが多く、このテクニックこそがダンスの“要”のひとつと言っても言い過ぎではないでしょう。

この点に注目して世界のトップレベルと我々を比べてみると、その正確さと運動量の違いに気付くことができます。

体を絞りながら足を出すと、普通は体がきつくなり、しぼりが甘くなるか、足のストライドがせまくなるか、またはその両方になりがちです。特に女性はヒールから前進する場合、怖さを感じるでしょう。
そこを思い切って踊ってみる。
ストライドに比例してしぼりが強くなりますが、それこそがダイナミックな運動のエネルギーになるのです。
単純に言って歩幅を大きくすれば、大きな動きになりますよね。

足を広げることをためらわず、ドンドン踊っていきましょう!

(参考資料=藤本ダンス道場 身体意識の技術ーーCBМPという基本ーー)

❷CBMとCBMP

社交ダンスの用語は意外と知られていないものがあります。
「知らなくても踊れるから」 というのが大きな理由でしょう。
しかし、知っていて損はありませんので、折に触れて紹介して
いきます。

CBMとCBMPの違い。
私自身ある時期、「CBM」のもっとていねいな言い方が
「CBMP」だ、くらいの認識でいました。

CBMとは、「前進(後退)する足と反対側の肩と胸が前
(後ろ)に出る動作」
です。

CBMPとは、「片方の足が他方の足の延長線上、またはボディ
を横切ってステップする」足の位置
、のことです。

つまりCBMは「ボディの動き」CBMPは「足の位置」です。
(参考資料=「社交ダンスが上達する方法」)

ワルツのコントラチェックの例で言えば、
ボディの動きがCBMで、ステップした足の位置がCBMP、と
いうことになります。

まあ、関係がないわけでもないのですが、意味の違いを理解して
おきましょう。

 
 

鳥巣清典の時事コラム1615「込み合ったパーティ・フロアで使えるフロアクラフト・テクニック」

 パ―ティに参加する事でワクワクするほどの課題が見つかりました。課題が見つかれば対策を模索。次の段階へとステップアップするための糸口となります。

 図書館で月刊誌『ダンスビュー』を漁っていたら「これだ!」。2014年8月号でタイトルは<目指せ!Waltz編 フロアクラフトの達人!!~フロアを自由自在に使って踊ろう~」。講師は、元セグエスタンダードチャンピオン 青木康典 青木知子組」。

青木組0782.jpg
 以下、ごくポイントのみを記します。


【フロアクラフトとは】
1、技術、技巧といった意味合いがある。
2、ダンスの競技会やダンスパーティの込み合ったフロアでダンスの踊り方のテクニック全般の事を言います。競技会ですと他のカップルと衝突したり、あるいはダンスパーティですと他のカップルーーおそらく競技会よりもパーティの方がたくさんの人がフロアで踊るーー事になると思います。そういった所で自分たちのダンスが100%発揮できるようにするためのものがフロアクラフトといわれます。
3、実践するためには、いろいろな要素が必要になってきます。まずは自分たちが思い通りに身体を動かす。そしてフロアでステップを急に変えたり角度を変更したりフィガーを変更したりという事をパートナーに伝えなければいけません。
 とくに男性の方はそういう点で的確にリード術ーー女性をリードする力。パートナの人は臨機応変な男性の対処に対するフォロー術ーーこういったものが必要になってきます。
4、あと何よりも重要視して頂きたいのは、ダンスフロアにはLODという概念があります。ライン・オブ・ダンスといいますけども、フロアを反時計回りに回って行くというルールがあります。この概念をけっして忘れないで頂きたいと思います。
5、具体的な状況としては、例えば今ナチュラルターンをしようとするカップルが2組いる。前のカップルがなかなか進もうとしていなし。そうしましたらここでプロムナードにしまして、前の選手に邪魔にならないようにシャッセ・フロム・PPからナチュラルターンというふうにLODに沿って動いていく。そのような工夫ができると思います。



~~~
【読者の質問①】
 ウィーブ~アウトサイド・チェンジに入るところで、よく他のカップルとぶつかってしまいます。対処法を教えてください。

【回答】
対処法❶ウィーブの終わりをアウトサイドチェンジをスクエアで踊り、ナチュラルターンに直接入っていきます。

対処法❷視界の広い男性は、状況判断は早めにしていきます。ウイーブを踊らずにホバーコルテを踊ってもう1度仕切り直すといった方法もあるかと思います。直感が大事です。

~~~
【読者の質問②】
 シャッセ・フロム・PP~クイック・オープンリバースでぶつかりそうになった時にチェックで止まるコツを教えて。

【回答】
 チェックはフロアクラフトにおいては便利なテクニック。チェックとはー行って返って来るような動作であったり、左回転を右回転に変えるという動作になります。「チェア」といわれる動作になりますが注意点があります。男性はシャッセ・フロム・PPで生まれた大きなエネルギーをしっかりコントロールしないと勢い余って向こうに倒れそうになります。男性は右足に体重を掛け過ぎないようにすることが重要。
 
 通常ですとスムーズにアマルガメーションがつづく場合は、スイングの動作ー下から掬い上げていくようなーを継続していくのですが、チェックをするという事は”ちょっとスイングとは違いますよ”という感じをパートナーに伝えなければなりません。
 そのために気を付けて頂きたいのは、シャッセの後に男性は強く、強く!踏み込むような動作。これによって”あ、ちょっと違う動作が来るんだな”という事が女性には感じ取れる事ができると思います。
 ただしウエイトが全部乗ってしまわないように。いわゆる体重が一部ー「パートウエイト」と呼ばれるーで、男性は強くしっかり踏み込む。そして、その反動ー膝の屈伸力ーでうまく返って来ると、女性にうまく伝わると思います。

~~~
【読者の質問③】
フロアのコーナーまで踊っていたら込んでいて、うまく抜け出る事が出来ません。「ピクチュア・ポーズを使えばいいいんです」と言われるのですが・・。

【回答】
 ナチュラルターンが終わり、ヘジテ―ションというフィガーを使う。そのあとにスローアウエイ・オーバースエイを踊ったり、あるいは同じくヘジテ―ションチェンジを踊った後にコントラチェックを踊ったり、あるいはそのままピクチュアポーズを連続していく。
 ここでPPになったら障害になっていた選手が動いているであろうという設定です。しかし、思いのほか込んでいた、もう少し時間が必要な場合。
 コントラチェックを踊り、レフトウイスクを踊って、その場でスタンディング・スピンを踊って、PPになって次に展開。だいぶ時間が稼げます。
 そしてスタンディングスピンは、PPの方向を調整しやすい。仮に行こうとした中央斜めが込んでいるような場合は、回転量を増やしてLOD方向とかに回転すると、そのあとの自分たちの踊りの幅を増やす事が出来ると思います。

~~~~~~~~~

【鳥巣注】
 上記の状況把握、実践力は、上級者のテクニック。しかし「アイデア」ー発想方法に関しては大いに参考になります。

【鳥巣注②】
 サークルの先輩KО氏と外でばったり。経験談を聞きました。「50歳の時にダンスを始めたーーダンス歴30年余。自営業だったので時間を都合して、いろんなサークル、先生の指導を得て、月火水木金と通った。指導法が違うと混乱すると思うでしょ? 人間はそうじゃない。ある時に”はっ”と開眼するときがある。ダンスはとにかく身体で習得するものだから踊り込んだほうがいいよ」。80歳を過ぎて意気軒昂です。
 

 

鳥巣清典の時事コラム1614「ダンスはうまくできているんです。それを分かり始めると面白くなる」

 先日のフリー・パーティでは、初対面の相手とはいえ「タンゴ」で完膚なきまでに撃沈。



 その根本原因のヒントの糸口を探るため、基本を見直すことにしました。参考にしたのは
YouTubeで見れるNHK『基礎から踊ろうタンゴ』の入門編~初級編。


 入門編では、ダンス歴15年のモデル男子の踊りに先生が指摘。
A:だいだい良いのですけど・・(足先が先に出ている傾向に)背中を誰かに押されているような感じの出方はできないでしょうか。クイック、クイック、スロー。そうそう・・。



 ダンス歴20年の男性モデルが質問。
Q:踊っていると、どうしても力がはいってしまう。
A:どこに力が入る?
Q:左手に
A:たぶん(左手に)力が入るという事は、上体に力が入るのでしょう。たぶん下の力が弱い。タンゴは、フットワークがほとんどヒール(かかと)。ワルツなんかだと、ヒール⇒ボールとウエイトが動いていくようにできている。ところがタンゴの場合は、ウエイトが動いていかない。ステップした時に可能な限り長く後ろの足を押さえておく。
 けっこう両方の足が使われているし、極端にいったら押さえておく。女性「どいて下さい」と言ってもどけない。それくらい、しっかり押さえている。それが多分、流れている。その分を手で押さえている。

【鳥巣注】
 ワルツが好きな私は、「ヒール⇒ボール」と足裏が、さらにはスローのように「⇒トゥ」とウエイトが動く流れが好きなのかもしれません。対してタンゴは、ほとんどウエイトが動いていかない。このギャップを切り換えなればいけないのでしょうが、ワルツを習っている期間のせいなのか、パーティでは全くうまくいかなかった。いずれにしても原因の一端にでも気づけた事は次につながるかもしれません。とくに足先が先に出ていく傾向には、モデル男性同様注意が必要。次のパーティでは、少しは「タイミング」という問題が改善されればよいのですが・・。




 ワルツのレッスンの方でも、今週も課題続出。
①「ワン、ツゥ、スリィと同じ間隔ではなく。ワンツゥー、スリーと最後のスリーを延ばして下さい」
 K先生先週に引き続き、このタイミングの修正に力を入れています。

②「ナチュラルスピンターンなどでは、次のステップの準備をしておくこと」
 K先生、これも再三指摘します。

③「ワルツーースローでもそうだけどーー男女は相対するのではなく斜めになる
 思うに、スローの出だしがスムーズなのは、フェザーステップで”斜め”を強く意識せざるを得ないステップで始めるからかもしれません。

④ヘジテ―ション⇒レフトホイスク
「同じ歩幅で後退する」
 レッスン後の自主練習でピアノ調律師のТ先輩がズバリ。いつぞやの特訓と同様、後退する足幅を指摘されました。同時に、LODで後退する方角を指摘。方角に関しての教科書は、いつかK先生が見せて下さるそうです。

⑤レフトホイスク⇒コントラチェック
 ここの伸び上がり方は、Т先輩は芸術的。真似すると、ふらついてしまいます。

⑥コントラチャック
 先週から、ここが課題。レッスン中に女性に指摘され、最後はK会長に確認。分かった問題点は、コントラチェックに入った時に、私の左足の膝が曲がっていたこと。「足もチェック気味に入れる。右足の踵は少し浮く形になる」。レッスン中にU子さんにも「コントラでは、右手で女性を支えるのだけど、緩いとどんどん倒れていってしまう。”くっ”と止めていて欲しいの。そうすれば、男性が女性の体重に引っ張られて、前かがみになってくる事もなくなるんじゃない」。
 みなさんのご協力、ありがとうございました。

⑦ハイホバー⇒セイムフットランジ⇒ネックチェンジ
 ここは、ピクチャーポーズだけにカウントの確認も含め今後も練習。

⑧ダブルロック
 「いち。2と3」
 カウントは、とにかく正確なТ先輩に確認。
 問題は、私の足の引き方。
「どうも、ぴょこん・ぴょこん、となる傾向がある」
 とU子さん。
「最初はカウントは正確でなくてもいいいから、床を擦るように下がってみて」
 何度も繰り返すうちに「だいぶ良くなってきた」と及第点。
 いつもながら、分かりやすいご指導ありがとうございます。

⑨ダブルリバーススピン
「女性はヒールターン。男性は自分で回ろうとするから大変。女性はヒールターンだから女性に身体をくっつかせていけば自然と回転できる。そういう理屈を覚えると楽ですよ。ダンスは、うまくできているんです。そこらへんが分かってくると良いんだけどね。みなさん素直だから、全てに力を入れてやろうとしている。ダンスは、素直ばかりじゃ駄目なんです。力を抜くところはーー抜いても良いようにできているからーー抜く。でも言うのは簡単(笑い)。」(K先生)




 今月レッスン中のルンバ。

 予備歩41。つづいて2341・・。
 ラテンの中では比較的ゆっくりのリズムで好きでも嫌いでもなかったのですが。そこにK先生「それで良いんだよ!」と天を衝く大声。私が後退の足ステップを強くーー闘牛士のようにーー鳴らして床の音を高く響かせたときでした。リズムに強弱をつける事でラテンらしさが生まれる。「かっこよかったわよ」--女性からも予想外に好評でした。
 ルンバに新たな魅力が出てきました。


【鳥巣注】
YouTubeで「ルンバ」を見ました。
◆「日野・天野組」による「ルンバ 肩甲骨の使い方」。

1、背骨の移動+肩甲骨の使い方を使ったベーシックステップをどういうふうに踊るか。
2、お互いに肩甲骨を寄せる事によって前に移動。ワン、ツー、スリー、フォー。ワン、ツー・・ここで肩甲骨を丸めて女性が後ろに行きます。ツー、スリー・・肩甲骨を寄せてきて近寄る。
 エンド、ツー・・肩甲骨を寄せてきて近寄る。肩甲骨を丸く使いながら遠くに行く。寄せてきて近く、丸くして遠く。ツー、スリー、フォー・・こういうふうに使います。

 ラテンらしさは、バネのような動きとか、距離を出すという事ができます。決して腕でやるのではなく、肩甲骨を使って動くという事を練習してみて下さい。
 
◆「日野・天野組」のよる「ルンバ ヒップツイスト~ファンポジション」

1、ヒップツイストからツー、フォー、ワン。女性が歩いてきました。ファンに行く際にサイドウォークーー横に出しているように見えるのですが実際は前進ウォーク。フォワードウォークというウォークをします。その際に女性に近づきました。足を先に出してしまいます。その後にフォワードウォーク・ターニングというステップに入ります。左足を左回転。ターンさせるから入って行くーーという入り方をします。


******************

PS
 ちなみに「タンゴは2拍子だ」というブログを発見。ここにも、深いものがあります。

先日ブログでちょこっと書いた「2拍子」の話。某所で少しだけ反響があり、「意外と理解されてないのね・・」とちょっとびっくりした。たぶん、タンゴの「音楽」をやっている人はほぼ誰でも知っているが、タンゴの「ダンス」をやっている人はあんまり知らないことなのかもしれない。音楽やってる側からすると、よくそれを意識せずに踊っていられるなあと思うわけだが(卑下しているわけではなく、僕らからすればそれを感じないことはあり得ないのだ)、タンゴを理解するうえでは非常に重要だし、これを知ると知らないとでは、たぶんダンスも全然変わってしまうと思うので、あえて、このテーマについて記しておこうと思う。
 
タンゴとひと口に言っても、大まかに分けて「タンゴ」「ミロンガ」「ワルツ」という3種類のリズムパターンがある。これは誰でも知っているだろう。しかし、ダンスの教室で教えるのは、タンゴ=4拍子、ミロンガ=2拍子、ワルツ=3拍子だそうだ。まあ、この区分もある意味間違いではないのだが、音楽理論としてというより、リズムの感じ方としてはこの区分は間違っている。
 
まず4拍子と言われるタンゴであるが、確かにタンゴのリズムは1小節の時間内に4つの拍が刻まれる。これはポピュラーミュージックとかジャズとかでも同じなので、ちょっと聴いただけではタンゴは4拍子の音楽に聞こえるかもしれない。でも、タンゴにおいては、この1小節内の4つの音符は等価ではない。アクセント的に言えば「強弱 | 強弱」である。つまり「強弱」というセットが2つ並んでいる形だ。これをもう少しわかりやすくするなら、弱拍を省いてしまえばいい。「強○ | 強○」となる。実はタンゴはこれでも成り立つ。これが、タンゴが2拍子という所以なのだ。
 
そういうわけで、僕たちタンゴの音楽プレーヤーは、1小節内に4つのビートがあっても、それを等価では弾かない。
もし等価で弾いている人がいたら、その人はモグリである。もちろんタンゴのプレーヤーにもいろんな人がいて、きわめて等価に近く弾く人(たとえばピアソラとか)もいれば、極端に強弱をつけて弾く人(たとえばプグリエセなど)もいる。ダリエンソになると、この「強弱 | 強弱」がときとして「弱強 | 弱強」みたいにシンコペーションすることもある。つまり裏打ちである。いずれの場合も、ベースが「強弱 | 強弱」であるからこそ、プレーヤーごとの差違が際立ってくる。テンポ的にはフォーでも、リズムの感じ方は裏拍ありのツーでないと、タンゴ特有のグルーブが出ないのだ。これは、タンゴを演奏するうえでは、基本中の基本と言っていい。
 
演奏する側がこういう姿勢で弾いているのだから、それを踊るほうも2拍子感を感じないと、タンゴらしい踊り方にはならないのではないだろうか。曲のアクセントに合わせるとしたら、足の運び方は「強弱 | 強弱」になる。タンゴのダンスで最初に覚える「サリーダ」は合計8拍のリズムで1周するが、これも強弱を感じながらやれば、「強弱 | 強弱」の2セットということになる。足の動きをイメージしてほしい。この強弱のグルーブを感じて足を動かせば、それだけでもずいぶん違うイメージになるんじゃないだろうか。ほとんど踊らない僕が言うのもなんだけど。
 
ちなみに、タンゴのリズムは「強弱 | 強弱」とわかりやすく書いたが、そう単純に縦にスパッと割ったようなリズムというわけでもない。むしろ演奏する側の音のつながりから言えば「強 | 弱強 | 弱」だ。2小節続けて書けば、「強 | 弱強 | 弱強 | 弱強 | 弱」となる。弱拍は次の強拍へとつながる準備みたいなもので、擬音語で書くなら「ワッ、ワーワッ、ワーワッ、ワーワッ」という感じ。これがタンゴの2拍子ならではのグルーブだ。プグリエセ楽団の演奏を聴けば、このグルーブがよくわかるはずである(この極端にデフォルメしたような演奏法を、「ジュンバ」と言っているのだが、これは上述の「ワッワー」と同義だ)。
 
例としてプグリエセ楽団の「La Yumba」をあげておこう。これは2拍子の極端な例。これが「ジュンバ」のリズムである。
La Yumba - Orq. Osvaldo Pugliese
 

五十嵐元財務副大臣インタビュー⑮「財政再建、経済活性化、売るー政策総動員の時代に」

 五十嵐文彦元財務副大臣インタビュー最終回。
ーー今、何が起きているのか? これから何が起きようとしているのか?--⑮

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財政再建、経済活性化、売るー政策総動員の時代に

五十嵐
 増税できる人は増税する。もう相続税とかはやりましたけど。まだ、いくらかは残っている部分はある。それから新しい内部留保の召し上げ方とか、いろいろ手はあると思います。売りとばせるものは、もっと売り飛ばす。1つの手段では難しいと思います。だから経済の全体を活性化させるという事も、もっともっと考えなきゃいけない。
 今まで通りの株式会社ばっかりではなくて、例えばNPОといったものをどう1つの経済の勢力として大きくさせるかとか。そういう発想も持たなきゃいけないと思います。
鳥巣
 5年前にお話を聞いた時に、いろんなアイデアを持っていらした。何か実現できたものがありましたですか。
五十嵐
 例えば認定NPОなんかも全然増えないし、もう少しいい調子で増えるかといえば、まだ1000にも達していない。NPО全体の数もそんなに増えてないですよね。むしろ絶対数は減ってますよ。安倍さんが言うように順調に進んでいるようには見えない。
 例えば経済特区にしたって、目に見えて機能しているようには見えない。
鳥巣
 ま、観光ぐらいですかね。目立っているのは。
五十嵐
 観光は良いんですが、なかなか政府の手柄とは言い難い。
鳥巣
 何かを成長させるとか、あまり夢を見ない方が良い。とにかく財政再建ということで厳しくやっていかないと駄目だという方たちもいる。
五十嵐
 だから政策的に取れる政策的手段はみんな採らなくてはいけなくなってきていると思うんです。経済の活性化も、発想も改めて。既存の大企業を儲けさせるためだけという事ではなくて。安倍さんも少し努力はしましたけど。大企業の儲けを下の企業に少し分けさせないと経済全体も底上げにならない。
 日本は中小企業が多い。中小企業の労働者がたくさんいる訳で、その人たちの給与を上げていかないと経済膨らまない訳ですよ。数が多いんですから。だから一部の上層部の企業の使わないおカネの利益だけ増やしてもしょうがない。
 日銀のマネーがただ出ているだけでなくて。その循環スピードが速まらないといけないので。うまくやれば最低賃金もーー地方の最低賃金は相当に低いですからーー600何拾円のところがありますからね。そういう所の最低賃金を引き上げたりですね。それでいて非正規雇用ばかり増えちゃいけない。正規雇用を増やすようなやり方もーー竹中さんは急にやって非正規をわざと増やした訳ですからーーその逆だって出来る訳です。

国際競争力を高めようと人件費を必要以上に下げ過ぎた


鳥巣
 今また「同一労働同一賃金」が出て来てますけど。これは先生はどういうふうに。
五十嵐
 これは他所の国では常識な訳です。同一賃金同一労働がこんなに守られていない中で非正規雇用を推進するような政策ばっかりを取ったのは全くの間違いですから。これはもっと力を入れるべきです。
 それから派遣事業者に対する規制をきちんとしないと結構有名企業がーー物件費になりますけど。結構出しているんですけども、それを派遣業者がピンハネ率が高くってですね。これまた社会主義的だと言われるかもしれないけど、それを押さえないと、あれが人件費課税ですからーー消費税がね。だから人件費を抑えようとして非正規雇用に逆に流される。雇用政策を見直した方が良いと思います。
 人件費を必要以上に下げ過ぎた。それで日本の国際競争力を高めようという政策が行き過ぎたんだと私は思います。中国と日本で人件費率がどれだけ違うか。中国に進出したって、たしか7%ぐらいなんですよね。7%くらいなら他のところでカバーが出来る。

日本の購買力を下げてしまったーーそれがデフレの原因


 その企業にとっては良いかもしれないけど。日本全体の結果としては購買力を下げてしまった。日本の経済の成長率を、需要を引き下げてしまった。それがデフレと言われるものの原因だと思います。そういう意味じゃ、安倍さんがある程度認識が正しいのは、強制力のない経団連との関係だけで経営者に給与を引き上げて欲しいとお願いをしたと。それに対し、民主党政権に戻っちゃ大変だと思った経済界が応えたーーという形で少し給与は上がりましたけど。その上がり方は、まだ十分ではないというのが私の認識です。
 もう少し、初任給から上げてやらないといけない。過度に下がった分が戻ってない。若い人の生活が苦しくなった。という事が、かなり影響している。
 で年金世代ーーシルバー世代との格差が拡大をしている。働いていないのに、若い人よりはるかに高い年金ーー総額でみると貰っている人たちがかなりいる。私は低いですけど(苦笑)。
鳥巣
 ここらへんは触れないタブーなところがあるんでしょ?
五十嵐
 既得権をなかなかはずせない。でも、いくらかははずしてきた。例えば、老齢者控除。年金控除。これを少し低くしましたけど。まだしても良いと思いますね。高齢者の課税最低限が高くなり過ぎていると思います。
鳥巣
 例えば入院して手術をしましたと。高度治療を受けました。100万円の治療を受けても10万円くらいの支払いで済む。あれは、公明党さんのアレなんですか?
五十嵐
 そうですね。あの・・医療の面は合理化の余地が結構たくさんあるんです。明らかにおかしいレセプトについては、例えば薬剤師の方から「このお医者さんの薬、出し過ぎ」だとかいうのは、もっとチェック出来るはずなんです。
鳥巣
 薬剤師さんの方から。
五十嵐
 薬の専門家は薬剤師ですから。実は医者は薬剤の専門家じゃないんです。チェックが効くはずなんです。だって複数を見ていれば、同じような症状でこっちが高すぎるとか分かるはず。だから、もっとチェックが出来るはずだと思います。
 それから、過剰診療。まだ、ありますし。医療費については、まだあると思います。今のデーターは分からないですけど、関西のお医者さんの方が大体高くなっている。関東と関西で食い違いがそんなにある訳ないですから。関西のお医者さんが儲けすぎている部分はあると思います。


大学で鋭い感性と柔軟な思考力を持つ若者を育てたい


鳥巣
 だいぶ時間が経ちました。ところで先生は今何を大学で教えていらっしゃるんですか?
五十嵐
 私は今武蔵野学院大学客員教授として
、1つはNPОと、1つは日本の政治の仕組みを教えてます。
鳥巣
 いま若い方を教えてらして。僕も20歳代の息子がいて。先生にも娘さんがいらっしゃるというなかで。やっぱり・・ちらっとそういうところも考えるんですよ。後の世代にとってどうか・・という。
五十嵐
 そうですね。私はそれしかない。今は、若い人たちを健全に育てようと。どうにでも考えられる柔軟な思考力と、それから”こうとしか感じられない”という鋭い感性と両方持てるようにしてあげたいな・・という事ですよ。

鳥巣 
 りっぱな学生さんを育てて下さい。本日は、ありがとうございました。
 


PS
 直近で、安倍首相の「消費税再増税先送り」決定が発表されました。五十嵐氏に追加のコメントを以下に頂きました。


安倍政権は
「財務省の嫌がる事をやりたい」
「目の前の参院選を勝ちたい」だけ
 無責任・モラルハザードそのものです


五十嵐
 
案の定、安倍さんはサミットで、「今はリーマン・ショック並みに経済が悪い」という強引な統計づくりをし、他の首脳たちや外国メディアから呆れられました。高橋洋一さん流のやり方でしたね。そればかりでなく、サミットを内政の手段として利用し過ぎたこと、国際公約である財政再建を軽視して後代へのつけ回しをしようとしていることが批判されたんだと思います。そして、自分の任期中は消費税10%への引き上げを行わないと公式表明しました。アベノミクスが上手く行っていると言いながらの再々延期ですから、「引き上げられる時期は永遠にない」「過去の引き上げ決定は間違っていた」と言っているのと同じ。それでいて異次元の金融緩和の出口シナリオも具体的財政再建シナリオもないのですから、まさに無責任、モラル・ハザードそのものです。将来の国民のことを考えず、ただ「財務省が嫌がることをやりたい」「目の前の参議院選を勝ちたい」という感情に駆られただけですね。



*****************

PS
  このブログの内容は、右記<ブログテーマ一覧>「五十嵐文彦・財務副大臣インタビュー」の項にストックされていきます。


 
 
 

五十嵐元財務副大臣インタビュー⑭「四海波静かなら『財政破綻』がすぐに来ることはない」

 五十嵐文彦・元財務副大臣インタビュー。
ーー今、何が起きているのか? これから何が起きようとしているのか?--⑭

「五十嵐文彦」の画像検索結果


「日銀引き受け」なんてしたら歯止めが効かない


鳥巣
 2020年というのが気になります・・。片山虎之助さんが質問に立っている国会中継を見たんですね。
「片山虎之助」の画像検索結果
 その時に「プライマリー・バランスを黒字化するのは到底無理だ」とおっしゃった。で(あ、こういうベテランの人が”無理だ”と言っているくらいだから、相当に無理なんだろうと)と。半減は大丈夫。何とかなるけど。
 さらには元大蔵省出身で維新の党ーー現在落選中の松田まなぶ氏もネットで「相当に難しい」と。

「松田まなぶ」の画像検索結果

五十嵐
 難しいと思いますよ。
鳥巣
 松田さんのメニューには、形は今と同じような、「日銀引き受け」というのも出てきている。だから相当難しいんだろうなあと。
五十嵐
 ”直接引き受け”なんてしたら歯止めが効かないですよ。
鳥巣
 ギャップは、6兆円余り。消費税に換算すると、ざっくりといって3%余り。仮に来年消費税率を10%にして、2020年までにもう1回やるかやらないか・・。どうですか、政治的判断としては。
五十嵐
 それは政治的には極めて難しい。一方で法人税の再引き下げを言っちゃってるじゃないですか。
鳥巣
 あれがねえ。
五十嵐
 企業の内部留保がこんなに溜まっているのに。そりゃあ・・。
鳥巣
 あれは誰が言ってるんですかねえ。
鳥巣
 安倍さんじゃ・・。
五十嵐
 いや浜田宏一さんとかでしょう。だと思いますよ。新自由主義だから。

「パンクさせちゃえ」なんて無責任な意見を口にする人も


鳥巣
 困ったなあ。ただ、じゃ何にも考えていないかとなると、例えば竹中(平蔵)さんなんかが何か月か前に。今後を考えた時に年金なんかも、例えば中曽根さんなんかが年金を辞退するような動きがないとどうにもならない・・みたいな事をちらっとアドバルーン的に。
 
「竹中(平蔵」の画像検索結果「中曽根」の画像検索結果
 お、いよいよ、そういう議題も出て来るのかなと思って。今はまた引っ込んでるんですけどね。
 どういう方法がいいのか。一時の韓国みたいにIMFが入ってきたり、ネバダレポートもありましたけど。

【IMF】
 国際通貨基金ーー国際金融、並びに、為替相場の安定化を目的として設立された国際連合の専門機関。

【ネバダレポート】
 2002年の国会で、民主党の五十嵐文彦氏がIMFが作成したともいわれるネバダ・レポートをもとに小泉内閣閣僚の財政再建姿勢を追及。このレポートでは、日本がIMF管理下に入れば、公務員とその給与・年金大幅カット、退職金ゼロ、国債利払い停止、消費税大幅アップなどが強いられるといった内容だった。

鳥巣
 そこまで行けば、何とかかんとかやるんでしょうけど。その前がですね。平静の時にやるというのが難しいですよね。


次の下げが早く来た時にはフローが足りない!


五十嵐
 そうですね。無責任なのは、それこそパンクさせちゃえという。ショック療法の方がいいぞというのが出てくる。それは無責任ですよ。
鳥巣
 足し算引き算の面で懸念材料を申し上げたんですけど。その中で仮に、ストック面で借金が上回ってしまった。キャッシュフローの方も・・。あれば、そっちの方から持って来ればいいんですけど、そっちの方も無くなっていると。年金は(政府に)毎年入ってくるんですけどね。
五十嵐
 それが・・たまたま今、それほど悪くない。経済が拡大期。いつまた下がるか分からないので、次の下げが早く来た時はもうフローが足りないですよね。そこだと思うんです。それが何が引き金になるか分からない。中国リスク、欧州のリスク、日本の災害リスク・・色々あって。株は上がりそうでなかなか上がらないですね。一時は年末2万円とか言っていたのが、もう1万7000円を割って。で株価ばかりを気にし過ぎですよねーー安倍政権は。
「民主党の時より株価が上がった」という事ばかり言ってる。
鳥巣
 いや、ただこの前財務省の中でもそういう話が出たんですけども。株価の話というのは結局、この1700兆円余りとリンクしていくとですね。これはさておいて関係ないんだーーという事であれば別なんですけど。
五十嵐
 ある程度上がらないと、いま株への比重を高めていますから。年金基金とかですねえ。上がらないと、逆に損失が出たりすると大変になっちゃうんですよね。
鳥巣
 だから今は両睨みでやってってるというのが正直なところじゃないでしょうか。
五十嵐
 でも無理やり株を買い支えるような事をすると危険ですよね。年金のマネーの出動というのは見て取れる。
鳥巣
 老婆心なんですかね。タイトロープ・・。

四海波静かなら「財政破綻」がすぐに来ることはない


五十嵐
 「すぐに来る」という事はないと思いますけど。要するに、四海波静かならね。その数字がクロスしたからといって、すぐに何かが起きるということはない。いうふうに思いますけども。いつ何があってもおかしくないーーという状況にはなると思います。リスクが高まっていることは確か。
 ということと、何か起きた時には、ちょっとそれはヤバいよねという話。とにかく中国経済に急な変化が来たりすると。それから、北朝鮮の政権がヘンな形で崩壊すると日本に逆に悪影響を与えますよね。うまく徐々にベトナムみたいに民主化、資本主義化してくれるとほんとは有難いですけど。逆の方向でしょう。どっちかが壊れるまでむしろ瀬戸際政策を強化している訳ですから。もし政権が崩壊して、内部で戦いが起きて武装難民が日本に押し寄せて来たりという事になった時は逆にその事が日本経済全体への世界の見る目を変えて日本が危なくなるということがあり得る。
 なぜならば日本は北朝鮮と平和条約を結ぶ前ですから、戦後補償の締結を結んでいない。それを世界が知っていますから、日本が近くの大国で戦後補償が済んでいないから「面倒をみろ」と言われた時に少なく見積もって3兆円くらいは出せと言われる。いっぺんに。もし北朝鮮内部で混乱が起きた時には倍の6兆円出せという圧力が世界からかかるかもしれない。その6兆円が日本は出せるかという話が出てくる可能性がある訳ですよ。
 だから、それもあり得ない訳ではないリスクの1つ。

 東日本大震災が20数兆円。それを臨時所得増税でまかなった。それも痛みになって残ってて、まだ臨時増税も残っている。
鳥巣
 前回の消費税増税で景気が中折れしたという事で。ま。政府側は言っている訳ですね。


消費税10%でも2020年P・B黒字化達成は難しい


鳥巣
 それで消費税・・。先生は、次の消費税についてはどういうご意見ですか?
五十嵐
 私は特に主張はしてないですよ。当面10%に計画通りすべき。
鳥巣
 予定通り実行して、消費税は10%にすべきだと。
五十嵐
 だと思ってますね。
鳥巣
 それは、そうした方が・・。
五十嵐
 いずれ来る事が分かっているのだから、半年、1年延ばしたからといってどんなよい事があるの?という話。
鳥巣
 ただ、しつこいようですけど2020年--例えばそこまでは先生がおっしゃったように消費税を10%に上げるとしますね。だけど2020年までに15%というのは・・。
五十嵐
 政治的に難しい。
鳥巣
 ほほ・・。
五十嵐
 それでしばらく10%にして経済状況を見なきゃいけないですね。そこは乱暴な計画は立てられないですよ。様子を見て、次の計画をどう立てるかでしょう。
鳥巣
 しかし果たしてそれでプライマリー・バランスの黒字化って達成可能なんですか?
五十嵐
 難しいと思います。
鳥巣
 難しい!? あ、そうですか(苦笑)


対策=増税・新内部留保への課税・経済全体の活性化・・


五十嵐
 う・・ん。
鳥巣
 え、というと、回答は何なんですか?
五十嵐
 いや、いろんな手を使わなきゃいけないと思いますよ。増税できる人は増税する。もう相続税とかはやりましたけど。まだ、いくらかは残っている部分はある。それから新しい内部留保の召し上げ方とか、いろいろ手はあると思います。売りとばせるものは、もっと売り飛ばす。1つの手段では難しいと思います。だから経済の全体を活性化させるという事も、もっともっと考えなきゃいけない。
 今まで通りの株式会社ばっかりではなくて、例えばNPОといったものをどう1つの経済の勢力として大きくさせるかとか。そういう発想も持たなきゃいけないと思います。
鳥巣
 5年前にお話を聞いた時に、いろんなアイデアを持っていらした。何か実現できたものは。
五十嵐
 例えば認定NPОなんかも全然増えないし、もう少しいい調子で増えるかといえば、まだ1000にも達していない。NPО全体の数もそんなに増えてないですよね。むしろ絶対数は減ってますよ。安倍さんが言うように順調に進んでいるようには見えない。
 例えば経済特区にしたって、目に見えて機能しているようには見えない。


対策=最低賃金の引き上げ・正規雇用を増やしていく・・


鳥巣
 ま、観光ぐらいですかね。目立っているのは。
五十嵐
 観光は良いんですが、なかなか政府の手柄とは言い難い。
鳥巣
 何かを成長させるとか、あまり夢を見ない方が良い。とにかく財政再建ということで厳しくやっていかないと駄目だという方たちもいる。
五十嵐
 だから政策的に取れる政策的手段はみんな採らなくてはいけなくなってきていると思うんです。経済の活性化も、発想も改めて。既存の大企業を儲けさせるためだけという事ではなくて。安倍さんも少し努力はしましたけど。大企業の儲けを下の企業に少し分けさせないと経済全体も底上げにならない。日本は中小企業が多い。中小企業の労働者がたくさんいる訳で、その人たちの給与を上げていかないと経済は膨らまない。数が多いんですから。だから一部の上層部の企業の使わないおカネの利益だけ増やしてもしょうがない。
 日銀のマネーがただ出ているだけでなくて。その循環スピードが速まらないといけないので。うまくやれば最低賃金もーー地方の最低賃金は相当に低いですからーー600何拾円のところがありますからね。そういう所の最低賃金を引き上げたりですね。それでいて非正規雇用ばかり増えちゃいけない訳ですから。正規雇用を増やすようなやり方もーー竹中さんは急にやって非正規をわざと増やした訳ですからーーその逆だって出来る訳です。


対策=「同一労働同一賃金」にはもっと力を入れるべき


鳥巣
 今また「同一労働同一賃金」が出て来てますけど。これは先生はどういうふうに。
五十嵐
 これは他所の国では常識な訳です。同一賃金同一労働がこんなに守られていない中で非正規雇用を推進するような政策ばっかりを取ったのは全くの間違いですから。これはもっと力を入れるべきです。
 それから派遣事業者に対する規制をきちんとしないと結構有名企業がーー物件費になりますけど。派遣先の企業自体は結構支出しているのですが、それを派遣業者がピンハネ率が高くってですね。これまた社会主義的だと言われるかもしれないけど、それを押さえないと、あれが人件費課税ですからーー消費税がね。だから人件費を抑えようとして非正規雇用に逆に流される。雇用政策を見直した方が良いと思います。
 人件費を必要以上に下げ過ぎた。それで日本の国際競争力を高めようという政策が行き過ぎたんだと私は思います。中国と日本で人件費率がどれだけ違うか。中国に進出したって、たしか7%ぐらい。7%くらいなら他のところでカバーが出来るんです。
 その企業にとっては良いかもしれないけど。日本全体の結果としては購買力を下げてしまった。日本の経済の成長率を、需要を引き下げてしまった。それがデフレと言われるものの原因だと思います。そういう意味じゃ、安倍さんがある程度認識が正しいのは、強制力のない経団連との関係だけで経営者に給与を引き上げて欲しいとお願いをしたと。それに対し、民主党政権に戻っちゃ大変だと思った経済界が応えた。という形で少し給与は上がりましたけど。その上がり方は、まだ十分ではないというのが私の認識です。
 もう少し、初任給から上げてやらないといけない。過度に下がった分が戻ってない。若い人の生活が苦しくなった。という事が、かなり影響している。


対策=シルバー世代との格差是正は課税最低限を低く


五十嵐
 で年金世代ーーシルバー世代との格差が拡大をしている。働いていないのに、若い人よりはるかに高い年金ーー総額でみると貰っている人たちがかなりいる。私は低いですけど(苦笑)。
鳥巣
 ここらへんは触れないタブーなところがあるんでしょ?
五十嵐
 既得権をなかなかはずせない。でも、いくらかははずしてきた。例えば、老齢者控除。年金控除。これを少し低くしましたけど。まだしても良いと思います。高齢者の課税最低限が高くなり過ぎていると思いますね。


対策=薬剤師の協力でお薬の出し過ぎ&過剰診療チェック


鳥巣
 例えば入院して手術をしましたと。高度治療を受けました。100万円の治療を受けても10万円くらいの支払いで済む。あれは、公明党さんのアレなんですか?
五十嵐
 そうですね。あの・・医療の面は合理化の余地が結構たくさんあるんです。明らかにおかしいレセプトについては、例えば薬剤師の方から「このお医者さんの薬、出し過ぎ」だとかいうのは、もっとチェック出来るはずなんです。
鳥巣
 薬剤師さんの方から。
五十嵐
 薬の専門家は薬剤師ですから。実は医者は薬剤の専門家じゃないんです。チェックが効くはずなんです。だって複数を見ていれば、同じような症状でこっちが高すぎるとか分かる。だから、もっとチェックが出来るはずだと思います。
 それから、過剰診療。まだ、ありますし。医療費については、まだあると思います。今のデーターは分からないですけど、関西のお医者さんの方が大体高くなっている。関東と関西で食い違いがそんなにある訳ないですから。関西のお医者さんが儲けすぎている部分はあると思います。

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PS
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