鳥巣清典の時事コラム1615「込み合ったパーティ・フロアで使えるフロアクラフト・テクニック」 | 絶対に受けたい授業「国家財政破綻」

鳥巣清典の時事コラム1615「込み合ったパーティ・フロアで使えるフロアクラフト・テクニック」

 パ―ティに参加する事でワクワクするほどの課題が見つかりました。課題が見つかれば対策を模索。次の段階へとステップアップするための糸口となります。

 図書館で月刊誌『ダンスビュー』を漁っていたら「これだ!」。2014年8月号でタイトルは<目指せ!Waltz編 フロアクラフトの達人!!~フロアを自由自在に使って踊ろう~」。講師は、元セグエスタンダードチャンピオン 青木康典 青木知子組」。

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 以下、ごくポイントのみを記します。


【フロアクラフトとは】
1、技術、技巧といった意味合いがある。
2、ダンスの競技会やダンスパーティの込み合ったフロアでダンスの踊り方のテクニック全般の事を言います。競技会ですと他のカップルと衝突したり、あるいはダンスパーティですと他のカップルーーおそらく競技会よりもパーティの方がたくさんの人がフロアで踊るーー事になると思います。そういった所で自分たちのダンスが100%発揮できるようにするためのものがフロアクラフトといわれます。
3、実践するためには、いろいろな要素が必要になってきます。まずは自分たちが思い通りに身体を動かす。そしてフロアでステップを急に変えたり角度を変更したりフィガーを変更したりという事をパートナーに伝えなければいけません。
 とくに男性の方はそういう点で的確にリード術ーー女性をリードする力。パートナの人は臨機応変な男性の対処に対するフォロー術ーーこういったものが必要になってきます。
4、あと何よりも重要視して頂きたいのは、ダンスフロアにはLODという概念があります。ライン・オブ・ダンスといいますけども、フロアを反時計回りに回って行くというルールがあります。この概念をけっして忘れないで頂きたいと思います。
5、具体的な状況としては、例えば今ナチュラルターンをしようとするカップルが2組いる。前のカップルがなかなか進もうとしていなし。そうしましたらここでプロムナードにしまして、前の選手に邪魔にならないようにシャッセ・フロム・PPからナチュラルターンというふうにLODに沿って動いていく。そのような工夫ができると思います。



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【読者の質問①】
 ウィーブ~アウトサイド・チェンジに入るところで、よく他のカップルとぶつかってしまいます。対処法を教えてください。

【回答】
対処法❶ウィーブの終わりをアウトサイドチェンジをスクエアで踊り、ナチュラルターンに直接入っていきます。

対処法❷視界の広い男性は、状況判断は早めにしていきます。ウイーブを踊らずにホバーコルテを踊ってもう1度仕切り直すといった方法もあるかと思います。直感が大事です。

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【読者の質問②】
 シャッセ・フロム・PP~クイック・オープンリバースでぶつかりそうになった時にチェックで止まるコツを教えて。

【回答】
 チェックはフロアクラフトにおいては便利なテクニック。チェックとはー行って返って来るような動作であったり、左回転を右回転に変えるという動作になります。「チェア」といわれる動作になりますが注意点があります。男性はシャッセ・フロム・PPで生まれた大きなエネルギーをしっかりコントロールしないと勢い余って向こうに倒れそうになります。男性は右足に体重を掛け過ぎないようにすることが重要。
 
 通常ですとスムーズにアマルガメーションがつづく場合は、スイングの動作ー下から掬い上げていくようなーを継続していくのですが、チェックをするという事は”ちょっとスイングとは違いますよ”という感じをパートナーに伝えなければなりません。
 そのために気を付けて頂きたいのは、シャッセの後に男性は強く、強く!踏み込むような動作。これによって”あ、ちょっと違う動作が来るんだな”という事が女性には感じ取れる事ができると思います。
 ただしウエイトが全部乗ってしまわないように。いわゆる体重が一部ー「パートウエイト」と呼ばれるーで、男性は強くしっかり踏み込む。そして、その反動ー膝の屈伸力ーでうまく返って来ると、女性にうまく伝わると思います。

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【読者の質問③】
フロアのコーナーまで踊っていたら込んでいて、うまく抜け出る事が出来ません。「ピクチュア・ポーズを使えばいいいんです」と言われるのですが・・。

【回答】
 ナチュラルターンが終わり、ヘジテ―ションというフィガーを使う。そのあとにスローアウエイ・オーバースエイを踊ったり、あるいは同じくヘジテ―ションチェンジを踊った後にコントラチェックを踊ったり、あるいはそのままピクチュアポーズを連続していく。
 ここでPPになったら障害になっていた選手が動いているであろうという設定です。しかし、思いのほか込んでいた、もう少し時間が必要な場合。
 コントラチェックを踊り、レフトウイスクを踊って、その場でスタンディング・スピンを踊って、PPになって次に展開。だいぶ時間が稼げます。
 そしてスタンディングスピンは、PPの方向を調整しやすい。仮に行こうとした中央斜めが込んでいるような場合は、回転量を増やしてLOD方向とかに回転すると、そのあとの自分たちの踊りの幅を増やす事が出来ると思います。

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【鳥巣注】
 上記の状況把握、実践力は、上級者のテクニック。しかし「アイデア」ー発想方法に関しては大いに参考になります。

【鳥巣注②】
 サークルの先輩KО氏と外でばったり。経験談を聞きました。「50歳の時にダンスを始めたーーダンス歴30年余。自営業だったので時間を都合して、いろんなサークル、先生の指導を得て、月火水木金と通った。指導法が違うと混乱すると思うでしょ? 人間はそうじゃない。ある時に”はっ”と開眼するときがある。ダンスはとにかく身体で習得するものだから踊り込んだほうがいいよ」。80歳を過ぎて意気軒昂です。