まさです.
一度立ち止まった子供が動き出すとき
共通しているのは,親子関係が良好なことです.
これは絶対.
親子関係が良好だということは,親も子も,家の居心地がいいはずなので,必然的にエネルギーが貯まっていくのですが
その他に,親は子供に意思を確認できる関係を築けているでしょうし
子供は親に相談できる関係,サポートをお願いできる環境になっていると思います.
エネルギーが枯れて動けなくなった子供は
親に気持ちを話したがらないケースが多いです.
気持ちを言うと,責められる,叱られる,否定されるなど
気持ちを言うことで,親に心配をかけたくない,親を困らせたくないという罪悪感を持っている場合もあるでしょう.
ただ,この場合も,親が自分の気持ちを受け止めきれないんじゃないかと,親を信頼しきれてない状態です.
(それは,その子の優しさもありますが)
また,自分で自分の気持ちがわからない,整理されてない場合もあります.
いずれにしても,心の深いところにあるものを,いきなり聞き出そうとしても,それは無理な話であって
親に対して警戒心が緩まない限り,子供は自分のことを話そうとはしないでしょう.
だからと言って,何もわからないのは不安ですよね.
ただね,その不安は親の不安であって,子供が背負うものではありません.
自分が不安だからと言って,その不安を取り除くために,子供をどうにかしようとするのは違います.
そこで境界線を越えて,子供の心の領域に土足で入り込んでいくような行動をとれば
心の距離は離れる一方でしょう.
じゃあ,どうすればいいのか?
エネルギーの観点から話をすれば,無駄なマイナスエネルギーを与えないことでしょう.
いつも言うように,どんな些細なことでも,子供がどう行動したいかは子供に選択させてあげる.
その上で,まず,親は黙るといいでしょう.
相手が話しかけてこない限り,こちらからは日常のあいさつや「ご飯だよ」などの必要な声掛けだけ.
もちろん,無視されることもあるでしょうが,それも認めてあげる.
思春期,反抗期の子供は,ただでさえ親のことをうざいと思っているのですから
話しかけてきたら,できる範囲で聞いてあげる.
質問されたら,それについてのみ答える.
無理に話しを広げようとしなくてもいいです.
広げてもいいですが
求められていること以外はしない方がいいです.
というのは,まだ,子供は親の様子をうかがっている段階だからです.
だから,子供の様子を観察しながら,自分の感覚を信じて,臨機応変に対応を変えればいいかと思います.
子供は,親から無視されてるわけでもなく,だからと言って,グイグイ来るわけでもないというのがわかったら
話しかけてくる回数は増えてくるでしょうし
どうでもいい話や興味を持っている話などをしてくれるようになってきます.
そうしたら,小さな雑談を積み重ねていけばいいかと思います.
その小さな雑談が,親子の信頼関係を築いてくれますから.
そして,親に対する警戒心が緩んできたら
自分の気持ちを,少しずつ話してくれるようになりますよ.
大切なことは,自分と子供を縦の関係と見ず,横の関係と見ることです.
縦の関係だと,どうしてもコントロール,支配,優劣,ジャッジという視点になりがちです.
横の関係,つまり,子供も一人の個を持つ対等な立場の人間だと思って,尊重する意識で接すると
(つまり,プラスの意識で接すると)
子供は安心して,親を信頼できる対象として見てくれるようになりますから.
ただし,「子供がこうなってほしいから,私は我慢して頑張る」だと,うまくいかないかもしれません.
なぜなら,『我慢して』ということは,やりたくないけどやってる,つまり,子供をコントロールする意識が潜んでいますから.
あなたがどんな行動をしても,その行動に対して何を感じ,どう振舞うかは子供の自由.
それすら,子供の選択です.
でも,『我慢して』じゃなくて
子供がどう受け取ろうと,『私がやりたいから』『私のために』やってるという意識で行動すれば
必ず変化が現れますよ.
なぜなら,それがエネルギーだからです.
必ず,出口はあります.
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