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前回のブログのつづきになります.
まだ読んでない方は,ぜひ先に読んでくださいね.
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ゲームばかりしているから,家の居心地が良くなるわけじゃなくて
先に居心地の良さがあって,その中でゲーム(楽しいこと,ワクワクすること)に集中するから,さらに子供は充電されていく
その先に,純粋な欲求「学びたい」「人とつながりたい」がある
という話でした.
そこで,「僕ら親にできることは何か?」というのが,今日の話です.
親に僕らにできること,それは
まずは,親の僕らが,自分で自分を満たすことです.
子供ではなく,まずは自分です.
子供に対してアプローチするのは,お勧めしません.
そもそも,居心地の良さを感じていない環境で,僕ら親が何か働きかけても,子供は聞く耳を持たないのではないでしょうか?
さらに言えば,働きかける前提が,自分のモヤモヤ,不安をどうにかしたいからじゃありませんか?
となると,子供への働きかけは,単なるコントロールでしかないので
さらに子供のエネルギーを奪ってしまうことになると思います.
エネルギーを奪えば,エネルギーを奪われる出来事が起こります.
つまり,さらにモヤモヤ,不安を感じる出来事が起こるでしょう.
これが,子供にアプローチすることをお勧めしない理由です.
じゃあ,なぜ親は,自分を満たすことが大切なのでしょうか?
子供のエネルギーが枯渇して動けなくなる場合の多くが
親がエネルギーを奪っています.
自戒を込めて言ってます
もちろん,無意識です.無意識に奪っています.
なぜそんなことをするのかというと,自分の心にぽっかりと穴があるからです.
そして,無意識に,人は自分の心の穴(=欠乏感)を埋めたいと考えるんです.
その穴を埋めるために,エネルギーをもらえそうな相手として,無意識に一番弱い対象を選びます.
親の場合であれば,その対象の多くが自分の子供です.
マイルールや自分の価値観を押し付けたり
不安や心配が強すぎて,過干渉になったり
親が思う通りに行動させようとしたり.
もちろん,親からすれば愛情です.
子供がちゃんとできるように
子供が傷つかないように
子供が恥をかかないように
子供が自信を持てるように
子供が自立できるように
子供が○○なるように…
と,子供のためを思う愛情でしょう.
でも,それは,「子供が○○ならないと大変なことになる」という思い込みからくる
不安や恐怖がベースの,マイナスのフィルターを通した愛情なんですね.
結局は,子供が○○なることで,自分を安心させたいという親のエゴでもあります.
子供が自分の希望通りに成長したり,子供が周りから称賛されたり
「●●ちゃん,すごいね」とママ友から言われたかったり
子供がどうにかなることで,自分の心の穴を埋めようとすることを
僕ら親は,無意識に,無自覚にしています.
つまり,自分の心が満たされる材料を,子供に委ねてしまうんです.
自分の人生を子供に背負わせることで,子供からエネルギーを奪ってしまうのです.
また,子供を必要以上に守ろうとしたり,コントロールすることで
子供が○○ならないことから何かを学ぶ,成長の機会を奪うことにもなるかもしれません.
そのループから抜け出すには,つまり
子供に自分の安心を委ねず,自分の心の穴は自分で埋める
自分のことは自分で満たす
コレをしていくことが,子供のエネルギーを奪わなくなることにつながるのです.
自分で自分を満たせるようになると,他人に自分の心の主導権を渡すことが無くなります.
つまり,自分で自分の機嫌をとれるようになるんですね.
それが自己信頼につながります.
自分を信頼できるから,他者のことも信頼できるようになれます.
そうなると,いい意味で子供に対して無関心になれて
子供と,程よい距離感を保てるようになります.これが境界線です.
したがって,信頼,応援,共感などの,プラスのフィルターを通した愛情で
「ありのままの子供を受け入れてみる」ができるようになってきます.
自分を満たすってなに?
これは,単にテンションが上がることをすることじゃありません.
もちろん,それで満たされる部分もあるかもしれませんが,僕が言う自分を満たすは
自分の感じていることを,ちゃんと自分がわかってあげる
他者に言いたいことも,心の中ですべて肯定してあげる
感情を感じてあげる,自分のネガティブ感情もすべて受け入れてあげる
親に対する未消化の思いを,解放してあげる
出来事を客観的に見て,勘違いなどあれば記憶を書き換えて,自分の心の傷を癒し,自分を安心させてあげる
このような作業を繰り返すことで,心の器を育て,心の中に安心領域を作っていく
これが,『自分を満たす』です.
そうやって,自分を満たしていくことで,他者に求めることが無くなります.
他者をコントロールしたくてたまらなくなることも激減します.
つまりは,他者からエネルギーを奪うことが減ってくるので
マイナス意識のループから抜け出すことができます.
これが,親が子供からエネルギーを奪わなくなる最短距離.
必ず,出口はあります.
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境界線を引けない理由はこれかもしれません
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