ストロークを打つ際に「地面を蹴って!」という
アドバイスを受けたことがありませんか?
地面からパワーをもらうために地面を踏んで、
ボールを打つためのエネルギーをタメます。
あとはタイミングよく地面を蹴ることによって、
生まれたエネルギーでラケットを振ることができるのです。
ただ、地面を蹴ったら上にジャンプしてしまい、
目線がブレると思いませんか?
結構、このような質問を受けますから、
今回は細かくお答えしていきますので、
まずはこちらをご覧ください。
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■お名前(ニックネーム可)(フリー01): H
■性別(フリー02): 男性
■年代(フリー03): それ以上
■テニス歴(フリー04): 再開して7年くらい
■どの記事からのお問い合わせですか?(フリー05): その他
■メルマガやブログへの引用可否(フリー06): 引用可(イニシャル、ニックネーム)
■シングルス派?ダブルス派?(フリー07): シングルス派
■お問い合わせ内容(フリー08): 質問
■内容を教えてください。(フリー09):
【Hさんのご質問】
スリーコーチ 様
『オンラインサロン』に付いている
「ネットdeテニススクール」に入学しました。
よろしくお願い致します。
第1週の「バイメカ動画」前編・中編を見ての質問です。
今までバラバラだった知識がメカニズムの解説で
つながりが大変よくわかりました。
2点質問があります。
1)作用・反作用、収縮によりパワーが発生していく原理は良くわかりました。
またバランスのところで軸と水平回転をkeepしないといけないことも分かります。
しかし、この動作では頭の位置が、スプリットポジション時から下がって、
上がるように見えます。結果、視線がぶれるのではないかと思いますが、
この点はどのように考えられていますか?
実際は視線が上下しないよう、どこかで調節が必要なのか、
あるいは実際は多少の視線の上下は可、としているのか。
2)慣性の説明で、振り出されたラケットは一定の
スピードでフィニッシュに向かうということでした。
私はこれまで打点の前後で前腕のプロネーションにより、
ラケットヘッドをさらに加速させるというイメージを持っていました。
これは間違いでしょうか?
よろしくお願いします。
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【スリーの回答】
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Hさん
はじめまして!
スリーです^^
この度は「ネットdeテニススクール」に
入っていただきありがとうございます。
「オンラインサロン」でもよろしくお願いします^^
そしていただいたご質問ですが、
この疑問は結構多くの方からいただいております。
下から伸び上がるような膝の使い方をしたら、
確かに視線はブレます。
でも、
このバイオメカニクスは「体の中で何が起きているか」なので、
テニスに置き換えると、下からのエネルギーを上半身で捻った体を
戻すために使いたいのです。
要するに下から上のエネルギーを、
ラケットを前に振る力に変換させるイメージと捉えてください。
一応、近々それらのことについて触れた動画をアップしますので、
先に送らせていただきますね!
⇒ 【「タメて打つが直感的に理解できるバイメカテニス」の動画】
また慣性モーメントについては、
基本的にスイングの途中で速度を上げることはないです。
ただ、
自然な体の動きからプロネーションが使えているのは構いませんので、
途中で新たな動きを加えていなければ大丈夫ですよ!
それらのことを踏まえた上で、
今一度スイングについて言及してみてください。
そして、また不明点が出てきたら言ってくださいね^^
では!
スリー
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---------------まとめ----------------
私は今回出てきた一連のお話を
「扇風機」で例えることが多いです。
扇風機は下の土台部分についているコンセントから
電力を引っ張ってきますよね。
その電力で上に付いている羽を回すのですが、
モーターを地面に対して平行に設置されているので、
生み出された風は前に吹きます。
これをテニスに例えると、
コンセントが地面で、土台が下半身で、
モーターが上半身で、羽がラケットです。
こんな感じでそれぞれに役割があって、
下半身はエネルギーを生み出すために使い、
上半身はそのエネルギーの方向性を決めています。
なので、
地面を蹴ることによって生まれた下半身からのエネルギーを、
上半身によって方向転換されるのは、テニスも同じです。
上半身も下半身も役割を同じにしたら、
地面を蹴ることによって垂直飛びになるので、
目線は上下にブレるでしょう。
だけど、
ラケットを前に振るという目的があるのなら、
上半身の役割を回転運動に変えることによって、
目線は上下にブレません。
このように、
体の役割を知れば知るほど、体の使い方が上手になるので、
ドンドンテニスが上達していくのです。
ちなみに、今回のような体の中で何が起きているのかという
視点でテニスの上達を図ることは『機能分析』と呼ばれています。
また、その際の出てくる体のメカニズムは、
『バイオメカニクス』(生体系力学)で証明することができます。
私のテニスにおけるテクニカルな考え方は、
機能分析とバイオメカニクスの2つによって形成されているので、
もし分からないことがあれば何でも聞いてください。
バイオメカニクスについて詳しく書いた記事もあるので、
興味があるのなら、こちらの記事もご覧くださいね^^
↓ ↓ ↓
【「バイオメカニクス」についての記事】
では!
スリー