留学のススメ
日本の「大学生にはすべて1年間の留学を義務とすべし」
ワーサテのコメンテーターフェルドマンさんこうは言います。
企業のグローバル化や大学生の就職動向を見て言ってるんですが、
そうゆうことを抜きにしても、僕も賛成です。
ためになることはあっても、デメリットは思いつきません。
治安的に危険、マリファナなど日本では違法なことを覚える。
こうしたデメリットを挙げる方は、日本でも同じ危険や誘惑があるのを知らないだけです。
①外国は楽しい
最初はディズニーランドやお化け屋敷に行ったつもりでいいんです。思い切り日常生活だったものと違うことを楽しめます。いわゆる観光地へ行かなくても、学校の教室に行くだけ、マックでハンバーガーを注文するだけでも、怖いけど楽しいスリルを味わう事になります。脳内モルフィンが多く分泌され、五感が鋭くなります。
②コンプレックスが減る
外国語はその地の文化を知ってて学ぶと身につく確実性はぐんとアップします。
まだ柔軟性があるうちに吸収できるものが多く、早く覚えます。
たとえスラスラしゃべれるようにならなくても、外国語や外国人に対するコンプレックスはかなり解消されるでしょう。文化や人を知るだけで安心してぶつかっていける。「知は力」ですよね。
③今までの自分から開放される
外国へ行くと、自分が誰にとっても特別な存在ではない nobody 状態になります。
ただの観光客、ただの留学生、ただのアジア人。寂しさや不安も経験します。
いろいろな「あたりまえ」や「こうあるべき」が1度リセットされ、今までは周りの日本人に影響されていたかわりに、物事を自分の目で捉えるようになります。特に語学に堪能ではなかった人にはこの傾向が強いです。
自由な発想やさまざまな視点が生まれ、人や物事への理解が深くなります。
日本の文化や人たちの良さを、初めて実感するようになります。
④独立心が芽生える
家族と住んでると、冷蔵庫には何かしら入っていますが、ひとりで住んでいると、自分で買わなければ空っぽです。
周りにも、自分の中にもある頼る気持ち「甘えの構造」が1度途切れて、自分がやらなければ誰もやってくれないことがわかります。また他人が何かやってくれたときは感謝の気持ちが深くなり、日本で受けていた思いやりを再認識することができます。
親離れを体験するだけでなく、年取っていく親が子離れを体験することで、老後を考える余裕が生まれます。
⑤いい意味で大人になる
親や学校や政府が守ってくれていた安全な空間から離れ、「万時平和」ボケから醒め、警戒感が生まれ、周りに注意を向けるようになります。観察力が高まり、物事をよく吟味するようになります。
何でも言われるまま信じていたナイーブさから、子供に帰ったようになぜ、どうして、という疑問が多くなります。
でもこれは成長するときに出る現象で、脳が大人になるときのサインです。
大人の自覚が芽生え、物事には代価があること、give & take を学ぶことになります。
アニメが好きでも、キティが好きでも構いません。でも現実的な優しさや勇気を知るのも大事です。
大人になることは強くなること。そこで身に着けた我慢や積極性は後できっと役に立ちます。
誤解のないように言っておけば、こうした事は現地の人々から学べるわけではなく、彼らを見ていて自分が気づくことです。文明や人種的な優劣を言っているわけではありません。
大学からそのまま就職しても、以前は企業に人材を育てる余力がありましたが、今は違います。
せめて精神的にだけでも、プロ志向の根性を持った人たちがほしいのです。
ある意味、物やサービスを売る仕事でほとんどが成り立っている就職先は、外国人でも日本人でも、顧客の目から見た欲しいものを提供しているわけで、第三者的な目で物事を見て理解することが必要です。
こうした理解に役立つ留学によって得るものは、人によって差はあるでしょうが、あまりに大きく、先に挙げたデメリットを凌駕します。
地方から都会の大学へ通わせる親の経済力を考えれば、金銭的にあまり変わらないところもたくさんあります。
外国へ行かなかった人がこれに劣るとは言いません。しかし、行き詰ったように見える経済や人間関係には多様性が必要で、外国経験者はこれに大きく貢献するのではないでしょうか。
番外編 海外で会う日本人観察考
海外から見れば、日本は島国で単一民族でよく似ているかもしれませんが、
静かな池の中のミジンコたちと同じで、よく見ればいろいろなタイプがいますよね。
もともとアジア人は社会学上 Quiet Race と呼ばれ、現地になじむ能力が高いそうです。
今回は、自分のアジア、オセアニア、ヨーロッパ、アメリカからの経験から、
海外でよく会う日本人のタイプを3つあげてみようかと思います。
(警告:カテゴライズされるのがいやな人は以下読まないように)
①その国にブレンドしようとしてて、あまり日本人の知り合いを作りたがらない人
②反対に日本人の知り合いができたのをきっかけに日本人の輪に入ってしまってる人
③中間で主にアジア系・ヒスパニック系などの輪が出来上がってる人
①は在住者・旅行者ともに多くいます。
せっかくわずらわしい日本のルールから解放されてるんだから、ここまで来て遠慮とか気遣いとかしたくないわって感じですね。
また変に知り合いになると後でめんどくさそうとか、もともとあんまり日本が好きでなくて海外に来たとか、もともと外人の容姿が好きな人とか。女性に多くいます。
さすがに英語やフランス語などとても流暢で、その国の人とは特に対等にわたりあう自信があります。甘えることが苦手で、ちょっとがんばりすぎてる印象。
観光で来てても、観光客には見られたくないという人もこんな感じ。やっぱ英語などに自信がないとこうはいきません。
日本文化のいい所を輸入的に取り入れて、自分の強みにできてる人も多いです。
②には、ツアー旅行者などの他に、留学や旅行をきっかけにズルズルいついてしまった人、パートナーと一緒に来ることになって、現地の日本サークルを知った人などです。
家での食事は日本食。日本食用のスーパー御用達で、日本より日本人らしくなってしまう人もいます。昔のハワイやブラジル移住者もこんな感じ。
日本から来る友人やお土産もうれしいし、現地にないものをいろいろ必要とします。
もちろん、内外の日本人向けの仕事やお店を立ち上げている人も多いです。
ネットワークがしっかり作れていて、かなりエンジョイできてます。
華僑・印僑などもこういうタイプかも。
③には、いわゆる放浪系(アウトロー)の人が多いです。
白人文化やキリスト文化の習慣にはなじめないものの、ふつうの日本人でもない自覚でしょうか。服装もちょっと見、流行から離れていますが、結構こだわり屋。
現地のマイナー系の輪になじんでいたり、途上国にいる人にもかなり当てはまる人がいます。
よって自然とナチュラル系・エコ系に走る人も多く、独立心旺盛な人やDIYの人も多いです。テレビ番組に取り上げられるような海外の日本人もこの系統。
構えてないわりに個性が強いので、僕には合う人と合わない人がはっきり分かれますが、いざというときに頼りたくなるような人たちです。
以上独断と偏見(?)で特徴あげてみました。
もちろん、この3つに少しずつ足を突っ込んでいる人が多いでしょうが、ぜんぜんあてはまらない研究者のような人もいます。仕事場と自宅の往復がほとんど。
無国籍性格のような人もいます。こういう人はかなりの金持ちかビンボーです。
日本にもこうしたいろんな人々がいるんでしょうが、海外でこそ際立ってしまう3つのタイプです。
韓国系の人にも同じような特徴が見られます。やっぱり似てるんですかね。
僕はちなみに①と②のあいのこです。アメリカではインテリアの仕事にこの観察が大変役立ちました。
いつも長々と読んでくれてありがとうございます。
①アクロイド殺人事件 アガサクリスティの心理学
アガサ・クリスティの心理学、第1弾は「アクロイド殺人事件」!
その昔、この小説の犯人解きのトリックがフェアかアンフェアかで論争が巻き起こったそうですが、そのトリックのおおもとが、今ではほんとに時代遅れなんで、当時華々しく話題をさらったことでよしとしましょう。
この小説の登場人物で、ポアロを上回る心理学の権威といえるのは、姉弟2人暮らしのおばさんキャロライン。
近所のうわさ好きで、情報通の彼女の独断と偏見による分析は、時にまったくの勘違いもあるけど、鋭い人間観察力はピカ1です。
のっけからある婦人の自殺騒ぎがあり、それについてのコメントが、
「……あの人は神経のかたまりです。圧倒的な衝動から、夫を殺す気になったので、それというのも、あの人はただどんな苦しみでも、我慢することのできない人だったからです。………同情する気にもなりますよ」
と、夫を殺した動機から性格分析まであっという間にやっつけます。
これを聞いた弟の心の中での分析が、また振るっています。
[ファラーズ夫人が生きている間に、キャロラインが同情する気になったとは思えない。もはやパリ仕立ての衣装を着ることもできないところへ行ってしまったので、同情とか理解とかいう優しい気持ちになったのである。]
コミカルな姉弟のやり取りの中に、人間性の真実がちりばめられていて絶妙です。
この場合の同情は sympathy
自分の側から相手を見て、あんなふうになってしまってかわいそうだ、という見方。
微妙に違うのが共感で、 empathy
相手の身になって考えるけれど、自分は巻き込まれない、という理解。
キャロラインの場合は夫殺しに批判的精神を持ちつつ、ひどい夫を持ったその婦人に同情しているので「共感」ですね。
でも、前は鼻持ちならなかった金持ち婦人に対して、死んだことで同情する気になる彼女の心理変化は、今でも周りでよく見る光景です。
嫉妬の対象が自分と同等、または下の立場になることで寛容さが生まれる、というのはどの世界でも普通にある人間の弱さで、自己保存本能のひとつですよね。
この本の中盤では、ポアロが犯人の心理をプロファイリングする箇所があり、芝居で言えば「中詰め」、長くなるので紹介しませんが、それを聞いている犯人の恐怖がよく伝わります。
もうひとつ、クリスティは「女の直感 = intuition」に関しての分析をよく盛り込みます。
ここではポアロがそれを代弁しています。
「女というものは、いきあたりばったりに何か考え出す―しかもそれが奇跡的に的中する。ところがほんとは奇跡でも何でもないんですね。自分では知らないまま、潜在意識的にたくさんの細かいことを観察しているのです。その潜在意識の働きが、こうした小さなことをつなぎ合わせる―その結果が、いわゆる直感なのです。」
潜在意識 = subconscious awareness
とは海面下の深くまで続く氷山のようなもので、自分たちが普段認識できる情報の何十倍もあるといわれます。へんてこな夢の中で整理されたり、癖を生み出したり、こうした直感や予感となって現れます。
神秘的にとらえられがちなこうしたことを分析されると、確かになるほどと思います。
この用語で思い出した失敗談をひとつ。
昔、「意識しないでよく~する」という言葉を使うときに、
Doing ~ without consciousness. と言って、笑われました。
意識 = consciousness と辞書で見たからですが、これではほとんど「意識不明」の状態。
夢遊病じゃあるまいし、ですよね。
(誤解がないのは、without awareness, without being aware of ~)
日本語で「意識する」は英語では「自覚する」となることが多いです。
また、「意識しないでがんばって」のようなときは「緊張しないで」という英語になります。
では今回の要点を…
① 人は自分より恵まれていると思える人にだけ嫉妬し、意地悪になる。
その人が自分より堕ちたと思えたときから同情できるようになる。
同情と共感は、自分が巻き込まれるか否かの違いである。
② 直感や予感は、霊的なものというよりは、潜在意識で記憶されたデータの顕れである。
途方もない夢も現実的な夢も、潜在意識の広範なデータを整理するのに役立っている。
この本では、ポアロの1度引退した後の田舎の暮らしぶりが紹介されています。
「特大のかぼちゃを作っている」と書いてあるのですが、
それが vegetable marrow というナタウリ。
ハロウィンなどで使われる黄色いスクォッシュの緑色版のようなものです。
どちらも観賞用で食べたりはしません。
さて、肝心のキャロラインは、この作品の舞台化の際、登場人物からはずされてしまい、
クリスティはがっかりしたとか。
しかし彼女の他にもアクロイド殺人事件は心理学的アプローチの宝庫です。
そんな風に読むとコロンボと同じように、犯人を知ってて読む面白さが倍増なんで、
ぜひ試してみてください。
アガサクリスティの心理学
僕は小さい頃にアガサ・クリスティに夢中になり、60冊以上ある長編すべてを読破しました。
大人になって、NYに住み始めた頃、夜寝る前に、ストーリーがわかってる本を読んでリラックスしたいと思い、再びアガサを読み始めました。
今度は英語のペイパーバックで。
本来おバカなのか結末を覚えていないものが多く、何度読んでも楽しめました。
あちらの大学に行き直したとき、こちらの大学の単位をいろいろトランスファーできたので、授業時間にかなり余裕できました。
そこでこの際心理学の単位もとってやろうと、2年間集中して単位登録しました。 話は戻って、クリスティの話ですが…
彼女の作り出す登場人物は stereotype だとか、情景描写など文学的素質がないとか散々言われていますが、それでもクリスティの本は聖書の次に売れた作家といわれているのですから、そんな難しい批評や批判などはねのける魅力がいっぱいです。
あまりにメジャーなため、読んだことがない人でもトリックを知っていたり、あまり出来のよくない映画を見ていたりで、本格的な推理小説ファンにはちょっと軽く見てる人も多いようですが、読めば読むほどその世界に引き込まれる人もまだ多くいます。
彼女の作り出す古きよきイギリスもさることながら、ポアロを中心とした心理学による推理や人間描写に改めて感心しました。
デビッドスーシェの演じたポアロは大変よく出来たBBCのドラマシリーズで、本物のアンティークがわんさか出てきますし、演技も配役も本の読者を失望させません。しかし、ポアロの心理学に関してはあまり出る幕がなく、最後の絵解きの部分はどうしても単調になってしまいました。
今読み直してみると、70年前の心理学が、現代人にも当てはまる部分が多く、クリスティの先見の明に改めて脱帽しています。
そこでぜひブログ上で、例にとっていろいろ紹介したいと思い、今回はそのイントロダクションでした。
クリスティは当時から、シンプルな英語で長編を書ける作家として称えられていましたが、さすがに現在では少し時代遅れですので、日本語訳からいろいろ紹介したいと思います。
残念ながら、クリスティのほとんどを出版しているハヤカワ書房の文庫本の翻訳はかなり古く、しかもすでに当時から年取った方によるものが多いので、誤訳がずいぶんあります。しかし、その日本語から逆に原文を推理するのも楽しみになります。
それもたまに紹介できたらと思います。
もしこれを読んで、クリスティを今度は iPad か何かでダウンロードして読んでいただければうれしいです。
ネイティブ英語もピンキリ
皆さんは作文などの添削を頼まれたことありませんか?
英語ではなく、普通に学校や職場で誰かが書いた日本語の文です。
添削をするときにその人の個性を大事にするか、あなたの書きたいように直すかで、
全体の印象が変わりますよね。
では、「で、に、を、は」などの前置詞、接続詞などはどうでしょうか?
「あまり意識してないけど、大体あってるだろう」という人がほとんどですよね。
TVのアナウンサーはこうしたことを徹底的に叩き込まれてるにもかかわらず間違えます。
じゃあ自分も…と思いませんか。
よく「ネイティブに訊きましたから」というのを聞きますが、どんな人?とふと疑問に。
日本人にも大学行った人ややめた人、六本木に住んでる人や世田谷の人、体育会系や渋谷系などいろいろ。
彼らもみんな立派なネイティブです。
英語圏でも収入の差や住んでる地域、年代や文化の違いなどで、英語の表現がずいぶん違います。
熱心に英語添削してくれるのは、文筆系の方かオタクッぽい人ですよね。
他の人は「そんなもんじゃない?」とおおらかです。
昔、僕の友人が日本に来たとき、予定よりもう少し滞在したいと思って、英語学校で就職しようと考えました。
彼はイギリス人で白人。ロンドンではそこそこの大学を出ています。
何校か受けてすぐ決まりましたが、ベルリッツでは落ちたそうです。
学校によって、本国での学歴にこだわるところや、外見、人種、年齢で選ぶ条件がずいぶん違ったようです。
今はどこも生徒獲得が激戦ですからもっと厳しいでしょうが、かなりいい加減な人選だったのも確か。
まだ英語を話す知り合いが少ない場合は、その人たちをとっかかりにして、いろんな人と付き合ってみてください。
英語に関しての質問に、「これが正解」と答えるような人がいても、他にもいろいろ答え方がある、というのを前提にして受け取るようにしましょう。僕たちの歴史にどんなネイティブがいるのか知らないわけですし、彼らから何をチョイスして自分の英語にしてるのかわかりませんからね。
ある程度は、日本語での受け答えで英語の内容も予測がつくので、やはり自分の感覚にあった人のアドバイスを選ぶのが無難かもしれません。
Part 7. come & go, if & when, to & for.....分けてる?
日本語から英語に直すやり方は、あまりお勧めしたくないんですが…
どうしても「これ英語で何て言うんですか」と聞かれます。
日本語下手で、頭がすぐにスイッチ切り替わらない僕としては、
「うーん」と考えてしまうことがちょくちょくです。
「じゃあ、明日の晩そっちにに行くね」に、
なぜ go ではなく come を使うのか、いちいち説明すると講義になっちゃいそうで…
勉強熱心な皆さんはお分かりのとおり、相手を主に考えて言ってるからなんですが。
もちっと簡単なのが if と when
「~したら」というときですよね。
意外と現実的なことでも if を使ってしまう人が多いのは日本文のタラレバのせいですよね。
「オフィスに着いたら」、に if はやめましょう。通勤中にどんな冒険が待ち構えてるんだみたいな。
to と for はほんとまぎらわしいけど、例文いっぱい聞いて覚えてください。
Hey Bob, happy birthday to you!
Hey, thanks to you Tim, for remebering the stuff like that.
Don't mention it. I even got a surprise for you.
You mean a present?. A great surprise to me for sure.
Nah... I'm getting married to Lisa. Isn't that great?
It's great For you, yes. Well, congratulations to you guys.
Thanks. Where do you think we are going for Honeymoon?
To Hawaii, I guess, as you mention that to me before?
Oh, I'm so greatful to you to remember such a thing...
とまあ、即席で Bob と Tim の会話を作ってみました。
なんとなくわかったでしょうか。
パンパン英語から大学へ
第2時世界大戦後は、日本に駐留する米兵がたくさんいたそうな。
そこで世界最古の職業婦人たちも基地周辺に増殖。
彼女たちはもっぱらお客さんたちから英語を学んで、商売繁盛につなげていたんでしょう。
文法や礼儀などは2の次で、とにかく通じればいい、コミュがとれればいい、という気合だったので、
とても流暢に話せる(ように見える)方がたくさんいたと思います。
そんな彼女たちをパンパンと呼び、話す英語をパンパン英語と言う人たちがいました。旧日航の最初のスッチーの中には、こうした経歴からなった方々もいたのでは?
今でも英語覚えるのはこうした方法が1番手っ取り早いと思います。
何も身を売らなくても、クラブや旅行で知り合いくらいできる世の中。
僕も最初はその口でした。
とにかく彼らの真似をして受け答えを覚え、単語を増やし、友達を増やしました。
大学を出るころには貿易会社に就職も決まり、職場でも英語を使うことに。
そこでまたブロークンを矯正したんですが、すでにしゃべれる、理解できるというのは改まった英語を学ぶのにも強み。
さらに留学の際に試験用の英語や、レポート用のエッセイの書き方などいろいろ学んで、無事大学に入学・卒業し、NYで数年働いたので、ある程度は身についたと思います。
僕の場合はバイトでやったベビーシッターやウエイターなども人に自分の英語を理解させるようにする役に立ちました。子供やお客はわからないと容赦してくれないからね。
そこからは更なる向上心がないので止まっていますが、極める人はきっともう英語で小説など書けることでしょう。
だけどそれはまた違う才能。
余談ですがNYやハワイでは日本の女の子たちをイエローキャブと呼んでた人たちもいます。誰でも乗っけるからだそうですが、たしかに物ほしそうにしてるボディコン姿の女の子たち、ホノルルにたくさんいます。別に物ほしいんじゃないでしょうが、開放的な格好に、妙にじらすようなシャイな仕草は、男にとってはミス・サイゴンなんでしょうね。
六本木や渋谷の夏は、さらにエスカレートした彼女たちが歩いているので、外人男性にすれば声かけやすいかもしれません。本人たちはそんなつもりがなくてもちょっと異文化から見れば昔のNY、42ndストリートにいた娼婦みたいなんですね。
僕の友達には、今でもパンパン英語のままでとおして、すでにNYで15年以上仕事をしているトップスタイリストがいます。1回のギャラが1500ドルという稼ぎもさることながら、彼女のお客さんを捕らえる話術にはいつも脱帽します。顧客の好きなことや興味のありそうなことはすべて網羅していて、いいタイミングできめ台詞が出てくるので、ほんとにすばらしいです。
彼女は日本語でも、無口ではないのですが口下手。いろいろな言葉で表現するのは苦手です。たまに英文で来るテキストメッセージも誤字脱字文法無視だらけ。
言葉本来の目的であるコミュニケーションに長けているのでそのギャップがほほえましいです。
へんに肩張らないで英語を学ぶと、生きた言葉になるんですね。
自力で英語を学んでる皆さんも、ぜひパンパン英語からがんばってみては?
そこからテキストブックを始めると理解度もアップしますよ。
皆さんの英語に関する質問を読んで(その2)
ちはー、テリです。
NYはちょっと前にこんなどか雪で、フレンチのサブ君も凍えていたそうな。
最近、気分転換によく質問コーナーで回答したりしてます。
中には「うぜ~」と思われてる方もいるでしょうが、ちょっとしたことでネイティブに近づければと思い、ついおせっかいしてしまいます。ゴメン。
ついでながら、よく見る文章が、どうしても日本語直訳っぽくなってるとこです。
英語勉強中だし、日本人なんだから日本語っぽくなるのは当たり前なんで、とにかく英文のっけて、みんなにコメもらうのが最良ですよね。
自分でも質問してる人の英語力を見分けて、それなりの難度で回答してるんですよ、これでも。
みんなの熱意に励まされて、もう1回辞書みたり、skype外人たちに聞いたりすることもよくあります。
初心者への共通アドバイスは、
とにかく単語を見つけて、うまくつなげること。相手はネイティブですからよっぽどじゃない限り通じてます。
堅苦しい前置きや挨拶は極力避けて、「E.T. go home !」(古い!)のようにシンプルに収めるようにしましょう。
初級者かな~と思う方は、
2つ以上の文章や節をつなげたり、前の言葉を説明してみましょう。
Let's go and find out !
Do you remember the day we met ?
I like your smile which always makes me happy.
中級者だと思う方は
完了形などの時制や、ニュアンス表現を学ぶと自信が出ますよ。
When I got in the office, the rain had already started.
I will do it for you. → I would do it for you. (自分がやりたいからやるんだ、という気持ち)
Even if you go far, I won't forget you.
→ No matter how far you go, I will never, ever forget you.
上級者の方には…
アドバイスはもちろんありません。
どんどんアドバイスお願いします:)
添削など希望ありましたらコメント欄からいつでもどうぞ!
Part 6. The とかa とかは、いつつければいいの?
中学の時迷った記憶があります。
This や That や Its はわかった。距離感があるから。
でも The はどういう時に使えばいいか、使えないかわからない人って多いんじゃないでしょうか。
先生は「その」って訳したりしてたけど。
形容詞の比較最大級(the best)とか順番(the 32nd birthday)とかはカンタン。
他はとりあえず、距離感が関係なく特定できるものに関しては the をつけていいらしい、と学んだ。
「あの人」とか「その店」とか。
でもいまだに the をつけるべきかどうかわからないときがあるんですよね。
NYの大学で、国語の先生に聞いたけど、はっきりしたルールは教えてもらえなかった。
あまりに自然に使ってるので、今さらだったんでしょうか。
この際はっきりさせようと、goo辞書 アゲイン。
そしたらあるある!すごいたくさんの使い方!
でも1度覚えてしまえばだいじょぶなものが多くて助かった。
特定できたり、総称だったり、唯一のものとかだったりしたんですね。
自分的によく使うのが、
I wake up early in the morning. 通常の朝
Drop me off at the cafe on the corner. そのカフェ、あの角の
I don't like swimming in the ocean. 大自然!
It's the New York City I miss the most in such a beautiful night.. 後の文で特定
という感じです。
それから a という単数の冠詞 。
I like apple. 総じてりんご
I had an apple for lunch. りんご1個
I had beer. 単にビール
I had a bottle of beer. ビール1本
It's a wonderful world ! 特定してる場所
Give me a break ! 少しの意味
I saw her just half an hour ago ! たまに後に来る時もある
たしかに普通にしゃべっていると自然とはさみこんでいるような、
入ってないとなんか抜かしたような感覚があるんですね。
英語中級者の皆さんも意識して使ってみては?
僕の英語ステューデントたち
今回は現在・過去で僕が英語教えた人たちの例を挙げてみます。
R君は4歳の頃からです。
これは皆さんご存知のとおり、アニメや歌でとにかく耳慣れさせるでした。
Disney 映画はもちろん、彼はアクションやホラーも見たがっていたので、
観た後でごっこ遊びをして、なるべく決め台詞やかんたんな日常会話をします。
子供は気に入ったものを何度も見るので、ビデオ作戦は大成功です。
大事なのは同じ文を応用して、単語を入れ替えさせる訓練を遊びながら何回もすること。
そしてもちろん、物まねです。ごっこのいいところはこれが恥ずかしくなくできるところです。
「マネしてみて」というと恥ずかしがりますが、こちらが英語しかわからない敵になっていろいろ言うと、
とにかく英語らしきことをめちゃくちゃですが言い始めます。
言葉が出なくていやになってしまう子の場合は、ビデオ中に「あれぇ~今なんていった?」と聞いたりして、
とにかく口に出させます。個性に合わせて遊ぶ気持ちが大事かも。
もうひとつは漫画など、その子の気に入ってる本での英訳です。
「クレヨンしんちゃん」はダジャレが多すぎて困りましたが、それでも本人たちは英語にするのを楽しんでいたようです。
50歳過ぎたおばさんTさんの場合は、とにかくおしゃべりが好きなので、ペラペラ話せないと疲れるようでした。
話したいことがたくさんあるのに、単語が出てこないのがじれったいようです。
そういう場合は、話し以外にもうひとつ興味のあるものを同時進行させます。
彼女の場合は、料理を一緒にやって、材料から切る形、火加減まですべて英語でやり取りします。
「塩とって」とか「これ千切りにして」などすべて英語。幸いジェスチャーでなんとかわかるので、
「 Oh, cut long?」
「Yes, shredding」
なんて風に教えられます。
電車に乗って行くデパートでの買い物も気が紛れます。
切符を買うところから全部英語。もちろん店内では…
「Wao! Look at this!」
「Nice. but How much?」
「Twenty-nine hundred yen」
「Oh my god, that's cheap! 」
「Oh, I'm sorry, twenty-nine thousand yen」
「nah... it' too much.」
といった感じ。
周りがどう思おうと、自分たちはシンガポールからの観光客。(別に訳はないんですが、なんか似てるので)
店の人まで巻き込もうとは思いませんが、芝居っ気のある人なら、買うときや質問など、
店の人に英語で話しかけるかもしれませんね。
まあ、極端な例に聞こえるかも知れませんが、学ぶ人の個性に合わせることで、なるべく「英語って楽しい」と思ってもらえたらと思っています。
本職は図面描きで、1日中PCとにらめっこ。最近、外人とのやりとりはほとんどSkypeやfacebookなので、英語を教える時間だけでも自分も楽しめるように工夫するのが新鮮で、けっこう気分転換しています。
毎時間、こちらで教えたい最低の量やテーマがあるので、行き着くまでは大変ですが、自分のためもあり、いつも少しだけ時間超過しながらやってます。