番外編 海外で会う日本人観察考
海外から見れば、日本は島国で単一民族でよく似ているかもしれませんが、
静かな池の中のミジンコたちと同じで、よく見ればいろいろなタイプがいますよね。
もともとアジア人は社会学上 Quiet Race と呼ばれ、現地になじむ能力が高いそうです。
今回は、自分のアジア、オセアニア、ヨーロッパ、アメリカからの経験から、
海外でよく会う日本人のタイプを3つあげてみようかと思います。
(警告:カテゴライズされるのがいやな人は以下読まないように)
①その国にブレンドしようとしてて、あまり日本人の知り合いを作りたがらない人
②反対に日本人の知り合いができたのをきっかけに日本人の輪に入ってしまってる人
③中間で主にアジア系・ヒスパニック系などの輪が出来上がってる人
①は在住者・旅行者ともに多くいます。
せっかくわずらわしい日本のルールから解放されてるんだから、ここまで来て遠慮とか気遣いとかしたくないわって感じですね。
また変に知り合いになると後でめんどくさそうとか、もともとあんまり日本が好きでなくて海外に来たとか、もともと外人の容姿が好きな人とか。女性に多くいます。
さすがに英語やフランス語などとても流暢で、その国の人とは特に対等にわたりあう自信があります。甘えることが苦手で、ちょっとがんばりすぎてる印象。
観光で来てても、観光客には見られたくないという人もこんな感じ。やっぱ英語などに自信がないとこうはいきません。
日本文化のいい所を輸入的に取り入れて、自分の強みにできてる人も多いです。
②には、ツアー旅行者などの他に、留学や旅行をきっかけにズルズルいついてしまった人、パートナーと一緒に来ることになって、現地の日本サークルを知った人などです。
家での食事は日本食。日本食用のスーパー御用達で、日本より日本人らしくなってしまう人もいます。昔のハワイやブラジル移住者もこんな感じ。
日本から来る友人やお土産もうれしいし、現地にないものをいろいろ必要とします。
もちろん、内外の日本人向けの仕事やお店を立ち上げている人も多いです。
ネットワークがしっかり作れていて、かなりエンジョイできてます。
華僑・印僑などもこういうタイプかも。
③には、いわゆる放浪系(アウトロー)の人が多いです。
白人文化やキリスト文化の習慣にはなじめないものの、ふつうの日本人でもない自覚でしょうか。服装もちょっと見、流行から離れていますが、結構こだわり屋。
現地のマイナー系の輪になじんでいたり、途上国にいる人にもかなり当てはまる人がいます。
よって自然とナチュラル系・エコ系に走る人も多く、独立心旺盛な人やDIYの人も多いです。テレビ番組に取り上げられるような海外の日本人もこの系統。
構えてないわりに個性が強いので、僕には合う人と合わない人がはっきり分かれますが、いざというときに頼りたくなるような人たちです。
以上独断と偏見(?)で特徴あげてみました。
もちろん、この3つに少しずつ足を突っ込んでいる人が多いでしょうが、ぜんぜんあてはまらない研究者のような人もいます。仕事場と自宅の往復がほとんど。
無国籍性格のような人もいます。こういう人はかなりの金持ちかビンボーです。
日本にもこうしたいろんな人々がいるんでしょうが、海外でこそ際立ってしまう3つのタイプです。
韓国系の人にも同じような特徴が見られます。やっぱり似てるんですかね。
僕はちなみに①と②のあいのこです。アメリカではインテリアの仕事にこの観察が大変役立ちました。
いつも長々と読んでくれてありがとうございます。