アガサクリスティの心理学 | 英語は度胸とニューヨーク流!

アガサクリスティの心理学


英語は度胸と愛嬌!


僕は小さい頃にアガサ・クリスティに夢中になり、60冊以上ある長編すべてを読破しました。

大人になって、NYに住み始めた頃、夜寝る前に、ストーリーがわかってる本を読んでリラックスしたいと思い、再びアガサを読み始めました。

今度は英語のペイパーバックで。

本来おバカなのか結末を覚えていないものが多く、何度読んでも楽しめました。


あちらの大学に行き直したとき、こちらの大学の単位をいろいろトランスファーできたので、授業時間にかなり余裕できました。

そこでこの際心理学の単位もとってやろうと、2年間集中して単位登録しました。 話は戻って、クリスティの話ですが…


彼女の作り出す登場人物は stereotype だとか、情景描写など文学的素質がないとか散々言われていますが、それでもクリスティの本は聖書の次に売れた作家といわれているのですから、そんな難しい批評や批判などはねのける魅力がいっぱいです。


あまりにメジャーなため、読んだことがない人でもトリックを知っていたり、あまり出来のよくない映画を見ていたりで、本格的な推理小説ファンにはちょっと軽く見てる人も多いようですが、読めば読むほどその世界に引き込まれる人もまだ多くいます。

彼女の作り出す古きよきイギリスもさることながら、ポアロを中心とした心理学による推理や人間描写に改めて感心しました。


デビッドスーシェの演じたポアロは大変よく出来たBBCのドラマシリーズで、本物のアンティークがわんさか出てきますし、演技も配役も本の読者を失望させません。しかし、ポアロの心理学に関してはあまり出る幕がなく、最後の絵解きの部分はどうしても単調になってしまいました。


今読み直してみると、70年前の心理学が、現代人にも当てはまる部分が多く、クリスティの先見の明に改めて脱帽しています。

そこでぜひブログ上で、例にとっていろいろ紹介したいと思い、今回はそのイントロダクションでした。


クリスティは当時から、シンプルな英語で長編を書ける作家として称えられていましたが、さすがに現在では少し時代遅れですので、日本語訳からいろいろ紹介したいと思います。


残念ながら、クリスティのほとんどを出版しているハヤカワ書房の文庫本の翻訳はかなり古く、しかもすでに当時から年取った方によるものが多いので、誤訳がずいぶんあります。しかし、その日本語から逆に原文を推理するのも楽しみになります。

それもたまに紹介できたらと思います。


もしこれを読んで、クリスティを今度は iPad か何かでダウンロードして読んでいただければうれしいです。


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