留学のススメ
日本の「大学生にはすべて1年間の留学を義務とすべし」
ワーサテのコメンテーターフェルドマンさんこうは言います。
企業のグローバル化や大学生の就職動向を見て言ってるんですが、
そうゆうことを抜きにしても、僕も賛成です。
ためになることはあっても、デメリットは思いつきません。
治安的に危険、マリファナなど日本では違法なことを覚える。
こうしたデメリットを挙げる方は、日本でも同じ危険や誘惑があるのを知らないだけです。
①外国は楽しい
最初はディズニーランドやお化け屋敷に行ったつもりでいいんです。思い切り日常生活だったものと違うことを楽しめます。いわゆる観光地へ行かなくても、学校の教室に行くだけ、マックでハンバーガーを注文するだけでも、怖いけど楽しいスリルを味わう事になります。脳内モルフィンが多く分泌され、五感が鋭くなります。
②コンプレックスが減る
外国語はその地の文化を知ってて学ぶと身につく確実性はぐんとアップします。
まだ柔軟性があるうちに吸収できるものが多く、早く覚えます。
たとえスラスラしゃべれるようにならなくても、外国語や外国人に対するコンプレックスはかなり解消されるでしょう。文化や人を知るだけで安心してぶつかっていける。「知は力」ですよね。
③今までの自分から開放される
外国へ行くと、自分が誰にとっても特別な存在ではない nobody 状態になります。
ただの観光客、ただの留学生、ただのアジア人。寂しさや不安も経験します。
いろいろな「あたりまえ」や「こうあるべき」が1度リセットされ、今までは周りの日本人に影響されていたかわりに、物事を自分の目で捉えるようになります。特に語学に堪能ではなかった人にはこの傾向が強いです。
自由な発想やさまざまな視点が生まれ、人や物事への理解が深くなります。
日本の文化や人たちの良さを、初めて実感するようになります。
④独立心が芽生える
家族と住んでると、冷蔵庫には何かしら入っていますが、ひとりで住んでいると、自分で買わなければ空っぽです。
周りにも、自分の中にもある頼る気持ち「甘えの構造」が1度途切れて、自分がやらなければ誰もやってくれないことがわかります。また他人が何かやってくれたときは感謝の気持ちが深くなり、日本で受けていた思いやりを再認識することができます。
親離れを体験するだけでなく、年取っていく親が子離れを体験することで、老後を考える余裕が生まれます。
⑤いい意味で大人になる
親や学校や政府が守ってくれていた安全な空間から離れ、「万時平和」ボケから醒め、警戒感が生まれ、周りに注意を向けるようになります。観察力が高まり、物事をよく吟味するようになります。
何でも言われるまま信じていたナイーブさから、子供に帰ったようになぜ、どうして、という疑問が多くなります。
でもこれは成長するときに出る現象で、脳が大人になるときのサインです。
大人の自覚が芽生え、物事には代価があること、give & take を学ぶことになります。
アニメが好きでも、キティが好きでも構いません。でも現実的な優しさや勇気を知るのも大事です。
大人になることは強くなること。そこで身に着けた我慢や積極性は後できっと役に立ちます。
誤解のないように言っておけば、こうした事は現地の人々から学べるわけではなく、彼らを見ていて自分が気づくことです。文明や人種的な優劣を言っているわけではありません。
大学からそのまま就職しても、以前は企業に人材を育てる余力がありましたが、今は違います。
せめて精神的にだけでも、プロ志向の根性を持った人たちがほしいのです。
ある意味、物やサービスを売る仕事でほとんどが成り立っている就職先は、外国人でも日本人でも、顧客の目から見た欲しいものを提供しているわけで、第三者的な目で物事を見て理解することが必要です。
こうした理解に役立つ留学によって得るものは、人によって差はあるでしょうが、あまりに大きく、先に挙げたデメリットを凌駕します。
地方から都会の大学へ通わせる親の経済力を考えれば、金銭的にあまり変わらないところもたくさんあります。
外国へ行かなかった人がこれに劣るとは言いません。しかし、行き詰ったように見える経済や人間関係には多様性が必要で、外国経験者はこれに大きく貢献するのではないでしょうか。