シルバーリーフとうぶ毛。水をはじいて乾燥に強い。水のやりすぎ、世話のしすぎで体調不良に。 | フリーライターtamtamの「あはははは~な感じ?」&庭仕事に想うこと

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仕事では真面目な文章を書いていますが、ここでは「あはははは~」なことを。たまに堅い話、時々毒舌? 春夏はGardening Blogになりがち(笑)

シルバーリーフが美しい“エレモフィラ ニベア”の花が咲きました。

その名のごとく、銀色がかった茎と葉っぱ。
それが、すーっと伸びて、先端に薄紫色の可憐な花。
決して派手ではないけど、キリっとした姿。

$フリーライターtamtamの「あはははは~」な感じ?-Garden2010春


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花が咲く前に、葉っぱにカビが生えてしおれてしまったり、
根が腐って消滅したりで、
花を咲かせるのが少々難しいと言われている植物だけに、
うれしさもひとしおです。

このシルバーリーフ、全体にうぶ毛が生えていて、
雨に濡れると、その水をはじきます。

$フリーライターtamtamの「あはははは~」な感じ?-Garden2010春


シルバーリーフに限らず、
葉や茎にうぶ毛を生やしている植物は、ほかにもたくさんあります。

うぶ毛が生えているということは、水をはじきたいということ。
ということは、過渡の湿気を嫌うということです。

今では、さまざまなシルバーリーフが園芸植物として生み出されていますが、
その先祖となったシルバーリーフは、
雨もほとんど降らないような乾燥地帯が原生地。

乾燥に強い性質を備えながら生きながらえてきたことにより、
思わぬ大量の水分がふりかかってくると、それは敵になってしまいます。

そこで、体にうぶ毛を生やすことによって、
ふりかかってきた余分な水分を振り切ることにしたのでしょう。
生物としての進化です。

エレモフィラ ニベアのほかに、
たとえば、以下のようなシルバーリーフがあります。

街中の花壇でもよく見るシロタエギク(ダスティミラー)

$フリーライターtamtamの「あはははは~」な感じ?-Garden2010春



パンジーミニバラとの寄せ植えにもよく合います。

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これは、オエノセラ(エノテラ・昼咲き桃色月見草)との組み合わせ。

$フリーライターtamtamの「あはははは~」な感じ?-Garden2010春



レースラベンダー(ピンナタ)もシルバーリーフです。

$フリーライターtamtamの「あはははは~」な感じ?-Garden2010春



レースラベンダーは、濃い色をした花との寄せ植えで、
その派手さを緩和して、全体をすっきりと見せてくれます。

$フリーライターtamtamの「あはははは~」な感じ?-Garden2010春



銅葉の植物(これはヒューケラ)とシルバーリーフとの組み合わせも、相性としてピッタリ。

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ちょっと画像が小さいですが、このふさふさっとしたシルバーリーフはヘリクリサム

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パンジーなどと一緒に、カゴに寄せ植えしてベランダの軒下に吊るしていました。

$フリーライターtamtamの「あはははは~」な感じ?-Garden2010春



バーブのラベンダーセージ(サルビア インディゴ スパイア)もシルバーリーフです。

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これも乾燥した土壌を好みます。



よく、どうしても植物を枯らしてしまう・・・、
ちゃんと水をやっているのに・・・、
という声を聞きます。

その原因は、おそらく、水のやりすぎでしょう。

毎日1回、あるいは朝晩に水をやってしまうと、
よっぽど土が乾く夏以外は、根が水分にさらされたままになり、
根腐れしてしまうのです(絶えず水分を欲する一部の植物をのぞいて)。

水をやる目安としては、
土の表面が、すっかり、カラカラに乾いて、
手で触ってもサラサラしているくらいになってから。
それくらいに考えてよいでしょう。

人間も、水分を摂るのは、のどが渇くからであって、
ご飯を食べるのも、お腹がすくから。

むやみに飲んだり食べたりすると、お腹をこわすように、
植物にとっても、水分過多は、体調不良の原因になってしまうのです。

ということは、植物の世話も、
いい意味で、ほどほどに。
あまり世話をやきすぎないほうがいいのかもしれませんね。

それに、植物は、
その庭に、そのベランダに、見事なまでに順応する力を持っています。

しばらく様子を見ていると、
その土地や空間に合った水のやり方、世話の仕方がわかってきます。


あ、そうそう!!
先日も母の日で、カーネーションの鉢植えなどを贈った、もらったという人も多いはず。
きれいだし、うれしいからといって、
テーブルの上や玄関などに飾ったままにしていませんか?

はっきり言って、それは禁物。
植物がもっとも求めるのは、お陽さまの光。
光を与えないということは、植物の首を絞め続けているようなものです。

きちんと、お陽さまがあたる場所に置いて、
のびのびとさせてあげましょう。



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