聖護院

 

 

本山修験宗  総本山 聖護院

 

 

山号 : なし

宗派 : 本山修験宗

寺格 : 総本山

本尊 : 不動明王

創建年 : 寛治4年(1090年)

開基 : 増誉

正式名 : 聖護院門跡

 


所在地 : 京都府京都市左京区聖護院中町15

 

 

天台宗系の単立寺院で、本山修験宗の総本山でもある。
もと天台宗寺門派本山。
本尊は不動明王。
智証大師円珍の創建。
初めは常光院と称したが、11世紀の初めころ白河上皇の熊野三山参詣の折に
先達をつとめた増誉大僧正が上皇の勅願により中興し、聖護院と寺名を改めた。
増誉僧正のあと、4代目の門主に後白河天皇の皇子静恵法親王がなってからは宮門跡となり、
以後歴代親王が継承、園城寺長吏、熊野三山別当職を兼ね、
1613年(慶長18)天台修験道本山派の本山となる。
応仁の乱の兵火や火災に再三あって焼失、愛宕郡岩倉の長谷や烏丸上立売にも移ったが、
1676年(延宝4)現在地に再建された。
本堂、宸殿、表門、書院、玄門などはそのとき建築されたもので、
書院は江戸時代初期の書院例を示すものとして国の重要文化財に指定されている。
1788年(天明8)、1854年(安政1)の二度の皇居火災のおり、聖護院が仮皇居となり、
また維新後は山階宮の在所であったため、遺品も数多い。
木造不動明王立像2体、木造智証大師坐像、光格天皇宸翰神変大菩薩号勅書、
後陽成院宸翰御消息、絹本着色熊野曼荼羅図など国重要文化財も数多い。
毎年8月1日は奈良吉野の大峰に峰入りをする数千の修験者の行列で有名。
東隣に塔頭積善院がある。

 

『山門』

 

『大玄関』

 

『由緒書』

 

『長屋門』

 

『宸殿』

 

『庭園』

 

『書院』

 

『書院の庭』

 

『本堂と十三重石塔』

 

『聖護院御殿荘』

 

門跡寺院とは
古くより皇室と関わりのある、格式高い特別な寺院のことです。
門跡とは、一般の僧侶とは違い、皇族その他の出身者が住職をつとめる寺院をいいます。
全国20万あまり言われるお寺の中で、たった17ヶ寺しかない貴重な寺院です。

 

輪王寺   東京都台東区上野 東叡山輪王寺 天台宗
輪王寺   栃木県日光市山内 日光山輪王寺 天台宗
圓満院   大津市園城寺町 天台宗
青蓮院   京都市東山区粟田口 別称粟田御所 天台宗
毘沙門堂 京都市山科区 天台宗
曼殊院   京都市左京区一乗寺 別称竹内門跡 天台宗
三千院   京都市左京区大原 別称円融院梶井門跡 天台宗
妙法院   京都市東山区東大路七条 別称日吉門跡 天台宗
聖護院  京都市左京区聖護院 天台宗
実相院   京都市左京区岩倉 別称岩倉門跡 天台宗
滋賀院   大津市坂本 天台宗
仁和寺   京都市右京区御室 真言宗
大覚寺  京都市右京区嵯峨大沢町 通称嵯峨御所 真言宗
随心院   京都市山科区小野 通称小野門跡 真言宗
勧修寺  京都市山科区勧修寺 別称山階門跡 真言宗
三宝院   京都市伏見区醍醐東大路 真言宗
知恩院   京都市東山区 別称吉水禅房 浄土宗