滋賀院

 

 

天台宗 延暦寺本坊(総里坊) 滋賀院門跡

 


宗派 : 天台宗(山門派)

寺格 : 延暦寺本坊(総里坊)

本尊 : 薬師如来

創建年 : 1615年(元和元年) 

開基 : 天海

別称 : 滋賀院門跡

 

 

所在地 : 滋賀県大津市坂本4-6-1

 

 

滋賀院は比叡山延暦寺の本坊(総里坊)である。
天台宗の長であり延暦寺の住職でもある天台座主の御座所であり、
地元では滋賀院御殿と呼ばれている。
元和元年(1615年)、天海大僧正が後陽成天皇から
京都北白川の法勝寺を賜って建立した。
のち後水尾天皇から滋賀院の号を賜った。
天台座主は維新前までは法親王が務め、門跡寺院であることから、
滋賀院門跡とも称する。
ご本尊は薬師如来で脇には天台、伝教両大師を祀る。
建物は書院、宸殿、内仏殿、庫裡などがある。
また、境内に天台宗務庁がある。
滋賀院門跡庭園は伝小堀遠州作で国の名勝に指定されている。
開祖である天海大僧正は徳川家康の側近で秀忠、家蜜にも使え、
慈眼大師の号を賜った。
御廟は境内を出たところにある慈眼堂である。

 

 

『参道』

 

『通用門』

 

『芭蕉の句碑』

 

『庫裡』

 

『天台宗務庁』

 

『照隅苑碑』

 

『宸殿』

 

『本堂』

 

『庭園』
滋賀院宸殿の西側に造られた小堀遠州作庭
庭園は細長い形で、縁側の下はすぐに池になっており、
池の中央には5mもある実に立派な石橋が架けられています。
石橋を渡ると滝口があり、権現川の水を取り入れた清流が、
音を立てて勢いよく流れ落ちます。

 

『不滅の法灯』

 

『説明板』

 

『慈眼堂』
延暦寺の復興に力を注ぎ 徳川家康・秀忠・家光三代の将軍に仕え、
その最高顧問と言われた「慈眼大師南光坊天海大僧正」 を祀る廟所である。
正門から入ると、石畳の両側に美しい苔がしきつめられ、
石灯籠の並ぶ奥に1644年に徳川三代将軍家光の命によって建立された廟所があります。
堂にむかって左側には多くの石塔婆が並び、慈眼大使、後陽成天皇、後水尾天皇、
徳川家康、紫式部、清少納言、新田義貞らの供養塔、
そして、歴代天台座主の廟塔が並んでいます。
石垣の上にはさらに13体の阿弥陀如来石仏像が並んでいます

 

『供養塔』

 

『御成門(勅使門)』

 

『総門』

 

『叡山文庫』
比叡山関係の仏教専門図書館

 

 

門跡寺院とは
古くより皇室と関わりのある、格式高い特別な寺院のことです。
門跡とは、一般の僧侶とは違い、皇族その他の出身者が住職をつとめる寺院をいいます。
全国20万あまり言われるお寺の中で、たった17ヶ寺しかない貴重な寺院です。

 

輪王寺   東京都台東区上野 東叡山輪王寺 天台宗
輪王寺   栃木県日光市山内 日光山輪王寺 天台宗
圓満院   大津市園城寺町 天台宗
青蓮院   京都市東山区粟田口 別称粟田御所 天台宗
毘沙門堂 京都市山科区 天台宗
曼殊院   京都市左京区一乗寺 別称竹内門跡 天台宗
三千院   京都市左京区大原 別称円融院梶井門跡 天台宗
妙法院   京都市東山区東大路七条 別称日吉門跡 天台宗
聖護院  京都市左京区聖護院 天台宗
実相院   京都市左京区岩倉 別称岩倉門跡 天台宗
滋賀院   大津市坂本 天台宗
仁和寺   京都市右京区御室 真言宗
大覚寺  京都市右京区嵯峨大沢町 通称嵯峨御所 真言宗
随心院   京都市山科区小野 通称小野門跡 真言宗
勧修寺  京都市山科区勧修寺 別称山階門跡 真言宗
三宝院   京都市伏見区醍醐東大路 真言宗
知恩院   京都市東山区 別称吉水禅房 浄土宗