毘沙門堂

 

 

天台宗  門跡寺院 毘沙門堂

 

 

山号 : 護法山

宗派 : 天台宗

寺格 : 門跡寺院

本尊 : 毘沙門天

創建年 : (伝)大宝3年(703年)

開基 : 最澄

別称 : 護法山安国院出雲寺、山科毘沙門堂、毘沙門堂門跡

 


所在地 : 京都府京都市山科区安朱稲荷山町18

 

 

毘沙門堂は天台宗五箇室門跡のひとつで、高い寺格と鄙びた山寺の風情を伝える古刹である。
ご本尊に京の七福神のひとつ毘沙門天を祀ることからこの名がある。
創建は大宝三年(703)文武天皇の勅願で僧行基によって開かれた。
当初は出雲路(上京区・御所の北方)にあったことから護法山出雲寺といった。
その後、たび重なる戦乱から苦難の道をたどり、寛文五年(1665)、山科安朱の地に再建。
後西天皇の皇子公弁法親王が入寺してより門跡寺院となった。
伝教大師が唐より将来された鎮将夜叉法という行法は、
天台五箇大法のひとつとして当門跡だけに伝わる秘法である。

ご本尊の毘沙門天は、天台宗の宗祖で比叡山を開かれた伝教大師のご自作で、
延暦寺根本中堂のご本尊薬師如来の余材をもって刻まれたと伝えられる。
商売繁盛・家内安全にご利益があり、一月初寅参りには福笹が授与され善男善女で賑わう。

境内の諸堂は近世の門跡寺院特有の景観を伝える貴重な遺構であり、
その多くが京都市の有形文化財に指定されている。
山科盆地を見おろす山腹に位置し、春の桜、秋の紅葉は知る人ぞ知る京の名所でもある。

<毘沙門堂の縁起より抜粋>

 

『極楽橋』

 

『門跡碑』

 

『参道』

 

『地蔵尊』

 

『仁王門』

 

『経堂』

 

『由緒書』

 

『手水舎』

 

『晩翠園』

 

『本殿』

 

『鐘楼堂』

 

『塔頭』

 

『霊殿』

 

『宸殿』

 

『大玄関』

 

『薬医門』

 

『高台弁財天』

 

『枝垂桜』

 

『勅使門』

 

 

門跡寺院とは
古くより皇室と関わりのある、格式高い特別な寺院のことです。
門跡とは、一般の僧侶とは違い、皇族その他の出身者が住職をつとめる寺院をいいます。
全国20万あまり言われるお寺の中で、たった17ヶ寺しかない貴重な寺院です。

 

輪王寺   東京都台東区上野 東叡山輪王寺 天台宗
輪王寺   栃木県日光市山内 日光山輪王寺 天台宗
圓満院   大津市園城寺町 天台宗
青蓮院   京都市東山区粟田口 別称粟田御所 天台宗
毘沙門堂 京都市山科区 天台宗
曼殊院   京都市左京区一乗寺 別称竹内門跡 天台宗
三千院   京都市左京区大原 別称円融院梶井門跡 天台宗
妙法院   京都市東山区東大路七条 別称日吉門跡 天台宗
聖護院  京都市左京区聖護院 天台宗
実相院   京都市左京区岩倉 別称岩倉門跡 天台宗
滋賀院   大津市坂本 天台宗
仁和寺   京都市右京区御室 真言宗
大覚寺  京都市右京区嵯峨大沢町 通称嵯峨御所 真言宗
随心院   京都市山科区小野 通称小野門跡 真言宗
勧修寺  京都市山科区勧修寺 別称山階門跡 真言宗
三宝院   京都市伏見区醍醐東大路 真言宗
知恩院   京都市東山区 別称吉水禅房 浄土宗