TS-2000S電源ラインショートの修理
メインで使っているTS-2000Sがまた壊れた。状況はDC-DCコンバーターのテストで安定化電源にDC-DCコンバーターをつなぎ出力側にTS-2000Sを接続し0Vから徐々に電圧を上げDC-DCコンバーターの出力が13.8VになったらTS-2000Sのスイッチを入れる手順であったが、10V位まで上がったときに、DC-DCコンバーターからバチッと音がして、安定化電源の出力電圧が0になってしまった。その後DC-DCコンバーターを取り外すと安定化電源は正常に戻ったが、TS-2000Sを安定化電源に接続するとまた0Vになってしまった。安定化電源が0Vになるのは過大電流が流れて保護回路が働いた状態でTS-2000Sの電源ラインショートのショートが原因であることが判明。ただTS-2000Sの電源スイッチはOFF状態であったので???。メインリグのためかなり落胆したが数日経過して気を取り直して開腹して状態確認する。1.目視で損傷がないか確認するが特に損傷は見当たらない。2.電源ラインはFINALユニットに直接接続されそこから他のユニットに供給されて いるので,どのユニットで短絡しているのか切り分けるため電源ラインを切断した。 →結果 短絡が起きてるのはFINALユニットのみであることが判明3.気合いを入れてFINALユニットを外す。 FINALユニットにはPRIドライバー・ドライバー・ファイナルが乗っているので破損しないように慎重に外す。4.電源ラインの入り口から各パーツをチェックするが、ショートの場合はPCB上 では殆どのパーツが短絡状態なのでヒートガンや半田ごてでPCBから外しての チェックになるためなかなか進まない。5.休日の2日目、原因は見つからず今日はここまでと思ったが今ひと頑張りでD2 01をヒートガンで取り外しチェックするとショートが判明これが原因か? 電源ラインの抵抗値を確認すると49KΩで短絡が解消した。 D201はSerge Absorption Diodeでサージ(高周波・過大電圧・過大電流) が電源ラインから入るのを吸収してくれるダイオードで、これが破損したのだから 相当な電圧がかかったことが予想される。6.取りあえずD201を外した状態で組み上げて動作確認行う。 熱伝導グリスがカサカサなので塗り直したり、ファイナルの足付近が熱でフラック スが炭化気味で清掃出来たのは良かった。7.動作確認したが特に問題なさそうなので D201(ZSH5MAZ27)を発注かけ 到着待ち。8.DC-DCコンバーターの動作を検証してみた。(無負荷・ポテンシオメータ を昇圧度最小に設定) 安定化電源を0Vから徐々に電圧を上げていくと10V付近で急に出力電圧が 50V以上になるのが確認できた。これが原因でD201が壊れたのであろう。 良く12Vのリグに誤って24Vを入れてしまい修理不能になる記事を目にする ので、さすがに今回ばかりはTS-2000Sが廃棄になると思っていたが復旧 してくれて良かったです。 それでは GOOD LUCK AND GOOD DX!