FT-8の構築 (備忘録)
最近人気のFT-8を運用してみたくなり既存の設備で運用すべく試行錯誤してや
っと運用できるようになったので備忘録をかねてアップしておきます。
1.手順として一番時間がかかるのが免許の変更申請です。受理されるまで約一ヶ
月ほどかかりますので最初に申請を行うのが良いでしょう。
FT-8の電波形式はF1Dで PHONEで既に免許となっている3HA・3H
C・VA等にはデジタルモードも含まれており変更項目は.工事設計書の備考欄に
”デジタルモードのため附属装置(PC)を接続”と入力するのみ。
FT-8の申請数がとても多く簡略化された経緯があるようです。 (電子申請Liteにて)
2.インターフェースの検討
インターフェースは使用する無線機により左右されます。
私の使用している機械は最新のUSB端子のあるものではありませんので、シリア
ルのRS232C経由でPCと通信しますのでオーディオ系統と無線機制御系統が
必要となります。
市販品をお使いのOMが多いようですが、自作することにしました。
構成は最もシンプルにオーディオ系は絶縁トランス(PCと無線機のアイソレーシ
ョン用)とゲイン調節用抵抗、PTT制御は2SC1815で簡単なスイッチ回路
3.使用する無線機及びPC
無線機はFT-450Dを使用(CATでフルコントロールできるので)
PCは当初デスクトップパソコンで操作しようと考えましたが動画等を見ること
が多々ありその都度オーディオ系の調節を行うのが面倒なので予備のノートが
一台ありそれを専用に使うことにした。Lets note (COREi3 メモリー4G
SSD126G )です。
4.アプリケーション
・デコーダー:ws-jtx
・ログと連携ツール:J_T Linker
・ログ:TurboHAM LOG
・ログとQSL発行:eQSL
eQSLは既にメンバーなので上記3ソフトウェアをインストールする。
5.無線機にインターフェースを介してPCを接続してws-jtxの設定を行う。
6. J_T Linker自局コールサイン・グリッドロケーター・eQSLログインパス
ワードを入力しその他の設定を行う。
問題なければこれで正常にQSOができ自動的に eQSLにアップロードされ
TurboHAM LOGにもデータがとび交信終了となるはずだが、トラブ
ル発生です。
5.トラブル対処
5W程度であれば問題なく動作するのだが 、パワーを上げていくと無線機が送信
から受信に戻らなかったり周波数が変わったりで明らかにCAT信号にエラーが
出ている感じ。
多分PCへの回り込みでエラーになっているのであろうと考えパッチンコアをあ
ちこち入れるが効果なくUSB変換ケーブルをフェライトコアに巻き付けると
50W位までなら大丈夫だがそれ以上は同じエラーが出る。
最後の手段で無線機をアースするとピタリと止まった。アースは大事なんだと改
もう一つのトラブルは J_T Linkerで自動的にeQSLにアップロードができ
ない。幾度も設定を確認したり再インストールしたりしてみたがいっこうにエラ
ー が解消しない事象。
終いにはSetup画面も表示されなくなってしまい、Setupボタンを右ク
リックするとiniファイルの削除のメニューがあり実行して再度、自局コールサイ
ン・グリッドロケーター・eQSLログインパスワードを入力したら今度は問題
なくアップロードできるようになりました。
6.FT-8運用の雑感
PHONEであれば最低プラス数㏈(S/N)・CWであれば0㏈の信号が交信には
必要ですが非常に微弱な信号-24㏈の信号でも自局では見えているのでコンデ
ィションの悪い現在はとても有用なモードだと思います。
ただ15秒3~4回のやりとりでなので、ある程度のエンティティをコンファー
ムしたらは自分は飽きてしまうのかな?
また7MHz国内に数回QRVしてみましたが、CQを出している局をお呼び
して交信が終了すると自局を呼ばれるかたでパイルアップとなりさばききれない
ことがありました。PHONEではいつもCALLする方なのでパイルアップを受
ける醍醐味を味わいましたが、仕事の時間になりQRTしてしまい応答できなか
ったOMさんには申し訳ありませんでした。
それでは GOOD LUCK AND GOOD DX!