IC-820 アンロック修理
久々のブログ更新です。今回はIC-820 430MHzアンロック状態のリグを7エリアのOMさんから譲り受けましたので、早速修理に取りかかりました。144MHzは問題ないとのことですので、原因の特定は簡単で430MHzのVCOが発振していないことが原因と思われます。早速動作確認:サブバンドの430MHzの周波数表示が電源ONでドットに変わります。ケースを開け下部が2段になっており中側がPLL関係のユニットがあります。右上部の4ヶのネジがあるケースが430MHzのVCOです。VCO部分を上から圧迫すると ”ウオーーー” ロックがかかります。恐らくはハンダ不良でしょう。VCOのケースの蓋を開けて部位の特定を行います。ケース手前左側のホットボンドをドライバーで押さえつけるとPLLがロックします。他の部位ではロックしないので場所が確定です。チップ部品の交換にはこれがないと仕事になりません。(ヒートガン)ヒートガンで ホットボンドを柔らかくしてはぎ取ると米粒1/2サイズのチップ部品が一緒に剥がれてきました。(暖めないと簡単には取れません。)恐らくはスポットハンダ不良かホットボンドの伸縮でハンダ不良になったのでしょう。パーツはスイッチングダイオードMA77で足が極端に短くカットされており代替の持ち合わせがなく30分くらい悪戦苦闘してやっとはハンダ付け完了。ロックすることを確認し他の基盤内をチエックするがケミコンの液漏れ等なさそうなので送受信調節を行い各バンド・モード正常で出力も10W以上でているのを確認。ついでにバックライトをLEDに交換する。4ヶパラなので交換も簡単全て交換して見るとアナログメーターは麦球の方が映えるので1ヶは麦球に戻して完成です。ぴかぴかで新品みたいです。でもV・Uはあまり使わないので何れ何処へかQSYかな。