IC-706の144MHzの感度が悪いとの事にてローカル局よりお預かり。

実際に受信してみると、僅か1局が入感しているのみ。
恐らくは測定器がないので定かではないが40dBm位の強力な信号がやっと受信できる程度な感じ。
RF-AMPでもとんでいるのか?となるとまた面倒な作業になると思いながら、ケースをあける。

とりあえず目視で破損している部分はないかとチェック。
異常がありそうなパーツは見つけられないが、電源コネクター下部にあるチップの配置がややおかしい。
通常パーツ同士は結合を疎にするため並行又は直列に配置するが一つのチップの向きが多少ずれているのを発見。


ルーペで見るとPCBから浮いていそうなのでピンセットでつまむと今にも取れてしまいそうな状態だ。これが原因かな?


回路図で調べるとRF-AMPにぶる下がっているチョークコイルと判明したので、感度低下は恐らくこれが原因。



再ハンダを行わなければならないが、コテを入れるスペースはないので仕方なく取り外したチョークコイルのチップに足を付ける。


次にPCBのパターンを出しフラックスを塗ってハンダを盛る。


足の長さを見極めて切断しハンダ付けする。


電源コネクターとチョークコイルが干渉するのでコネクターの一部を削ります。
さらに保護用のカバーを掛けます。


動作確認するとSSB・FMとも良好に受信できているが送信出力を確認すると8Wしかないので12Wに調節し作業終了。


あっけなく修理は終了、こういうのを肩すかしというのかな。
     

             それでは GOOD KUCK AND GOOD DX!