ローカル局より出力がないのでみてほしいとのことでお預かりしたDAIWA RS-300
以前 自分の所有するRS-300が故障したときは、ブリッジダイオードが破損した故障だったので
まあそんなことでしょうと思いお預かりしました。
テスターでチェックするとブリッジダイオードでは約23Vの直流が出ているので今回の故障はほかの原因のようです。
まず出力電圧はNULLで全くありません。
回路図を確認しながらまずはパワートランジスターを確認するとコレクターには23Vがかかってるが、ベースには殆ど電圧がかかっていません前段のトランジスターも同じ状態。(1.4mV)
制御基板に遡りチェックするとオペアンプの出入力電圧がかなり低い???
次にVR1の抵抗値を基板についたまま測定すると約4MΩを示している。
これはあり得ないのでVR1を取り出して抵抗値を確認すると∞台(オープン)を確認した。
ジャンクケースより5KΩのVRを見つけて交換します。
この時点でRS-300は復帰して出力が確認できましたので負荷を接続して動作確認します。
FT-450Dを電源に接続し電圧降下がないか確認します。100W送信しても電圧降下は全くありませんでした。
出力が正常になったので次はRS-300本体の電圧計および電流計の指針を校正します。
電圧の校正はVR4ですが回しても全く変化がありませんのでこちらも交換が必要です。
念のため電流計を確認しますが針は全く振れませんのでこちらも交換します。
電圧の調整は本体前面の電圧可変ボタンが中央で止まる位置にしてVR1を調整してテスターで13.8Vになるように調整します
次に本体のメーターにて13.8Vを指針するようVR4を調整します。
電流計の校正はテスターが測定上限が10AのためFT-450Dの出力を5Wに設定してテスターを直列に入れて測定してその値になるようVR3を調節しました。
結局VRを3ヶ交換して修理完了です。
今では貴重なトランス電源まだまだ現役で使えそうです!
それでは GOOD LUCK AND GOOD DX!