今回はSwitchと、そしてこれまでネットではなかなか知るよしもなかったPS3に関しての遅延も計測してみた。環境は、SwitchがBenQのMobiusEX2710Sと今回はRAPV、PS3が同じくBenQのXL2411Kと、そしてコントローラーは「PS4モードのRazer Panthera」である。
結果はご覧の通り。今回はGoogleのスプレッドシートで計算したので、一覧にしてみた。左が実測値、真ん中が1フレームの数値、右がそれで割ったフレーム数である。
1943 PS3 | 54.6 | 16.67 | 3.275344931 |
ストリートファイターII on PS3 | 95.8 | 16.67 | 5.74685063 |
グラディウスV PS3 | 100.4 | 16.67 | 6.022795441 |
戦国エース Switch | 158.7 | 16.67 | 9.520095981 |
グラディウスII Switch | 83.3 | 16.67 | 4.9970006 |
ウルトラストリートファイターII Switch | 92.1 | 16.67 | 5.524895021 |
斑鳩 Switch | 45.8 | 16.67 | 2.74745051 |
ファンタジーゾーン Switch | 41.7 | 16.67 | 2.5014997 |
怒首領蜂大復活 Switch | 45.8 | 16.67 | 2.74745051 |
ゼクセクス Switch | 95.8 | 16.67 | 5.74685063 |
グラディウスIII Switch | 75 | 16.67 | 4.49910018 |
実際は計測タイミングごとに若干の誤差があるので、数回測ったうちの中央値的なものを抽出してみた。これを見てまず分かるのは、少なくともアケアカのようにエミュレータをベースとした移植において、SwitchははっきりとPS4に劣るという事である。
特に、彩京シューティングが発売された際には、その大きな遅延が問題となったものだが、元々の基板でも遅延があると言われている戦国エースに関してはこの通りだった。これではまともにプレイするのもキツいはずである。
それと同じぐらいの遅延を誇っていたグラIIIに関しては、先月ぐらいのアプデで劇的に解消しており、以前の6フレームから4フレームほどの減少となった。発売からすでに1年半以上が経ってしまっているが、ようやくこれでSwitchユーザーも快適にプレイ出来るという訳である。まあ、グラIIIを買うようなプレイヤーはほとんどがPS4を所有していると思うし、アケコンもそちらの方が充実しているので今更感もあるかも知れないが、ここはよくぞやってくれた、と素直に賞賛したい。
対して、ゼクセクスは変わらず5フレーム以上、グラIIもそれに近い数値とまだまだである。前者は特に基板の性能が高い事もあって、Switchでは結構エミュレーションはキツいのではないかと思われるがどうだろうか。
そして、エミュレーションではなく純粋な移植系であるが、これらに関しては遅延の影響を大きく受けないのかSwitchとしては大健闘な数値である。ファンタジーゾーンはエミュベースだと思うが、ゲーミングモニターを使えばこの通りだ。ほとんどブラウン管と大差ないレベルである。
そしてそして、今まで長らく謎だったPS3である。PS3はUFBではなく、実は「PS4モードで作動するアケコン」が最速なので、この数値が理論上おそらく最速レベルでの計測だと思う。ただ、それでも限界は6フレームほどである。それに対して、PS3オリジナルソフトは非常に速く、基板と遜色ないレベルである。よって、アケスタと重複しているタイトルは、アーケードキャビネットでプレイした方がよっぽど快適という事である。