ゲーミングモニター INNOCN 32M2Vを語る | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

発売当初から、一部界隈にて圧倒的コスパと画質で評判になっていた、INNOCNの32M2Vをとうとう購入した。これまで数多くのゲーミングモニターを買っては売って試してきた私が、これほど有名な機種をスルーしてきた理由としては、やはり60Hz時の入力遅延が気になっていたからである。しかし、2フレーム以上遅延している訳ではないし、またアクション以外のゲームであれば問題ない、そしてやはり今なお圧倒的画質として有名なその性能を直に体感してみたい、と言う訳で、Amazonのポイントアップセールに合わせて購入した。

 

一応Amazonの定価では135000円となっているのだが、セール時で約10万ちょい、そうでなくてもほとんど3万円引きクーポンが適用されているので、出来ればその辺りを狙ってポイントアップセール時に買うのをお勧めする。細かいレビューは、私が常に参考させていただいている「ちもろぐ」さんを参照にしていただくとして、ここではあくまで個人的な感想を述べていく。

 

まず気になる点と言えば、現在ではスティック操作が当たり前なゲーミングモニターにおいて、アイ・オー・データさながらのボタンを操作していくOSDである。当然使い勝手が良いとは言えないのであるが、一応画面にどのキーがどの方向を指しているかの表示はされているし、レスポンスも言われているほどには悪くはないとは思うので、ギガクリスタを使用した事のある人であればすぐに慣れるかと思う。逆にそうでない人にとっては、使いづらいのは否めない。これは慣れるしかない。

 

そして肝心の画質であるが、現在メインとして使用しているのがASUSのPG32UQでありこちらも非常に奇麗なため、それに比べても圧倒的な画質とは思えなかった。ただ、当然の事ながらHDRには大きな差があり、これがHDR1000の威力か、と初めて本気のHDRが体験出来たものである。しかし、YouTubeの画質などは圧倒的なものの、コンソールゲーム機に関してはゲーム次第、としか思えなかった。

 

ただ、やはりローカルディミングの威力は素晴らしく、黒が完全な黒となる。グラディウスなどの黒背景がメインのレトロゲームなどは、オフ時に比べると若干地味な色合いになってしまうので、この辺りは好みが分かれるかと思う。しかし、それ以外のゲームに関しては圧倒的な威力を発揮してくれる。

 

そして、冒頭でも触れたように、私が最も懸念していたのが入力遅延である。PS5では最も遅延がシビアなシューティングゲームで試していったが、正直言うとほとんどのゲームで体感出来るほどの遅延は感じられず、ほぼ普通にプレイが出来ていった。わずかに1フレームの16.67mscを超えてしまっているので、1フレーム以上の遅延は存在するはずなのであるが、余程シビアな人でもない限りは普通にプレイ出来るはずである。

 

もちろん、120Hz以上であれば遅延は大きく軽減されるので、スト6などは全く問題ない。そして、PS5は対応ゲーム起動時のみ120Hz対応なのに対し、XboxSXSなどは120Hzに設定すれば常にそれがデフォなので、理屈の上では内部的には60Hzのゲームでも、モニター側は120Hzで認識されるはずなので、どのゲームでも遅延は感じられないはずである。実際、極めて快適にプレイする事が出来た。

 

ただ、元から遅延の多いSwitchなどには、最初から入力遅延が少ないモニターを用意しておいた方が良いかも知れない。そもそも、Switchには完全にオーバースペックなので、量子ドットに拘りがない限りは他のを選ぶべきかと思う。

 

PG32UQに非常に満足していたので、あえて買う必要もないかも、と長らく躊躇していたのであるが、結論としては思い切って買って良かったと思う。画質重視の人には絶対にお勧めだ。