アーケードスティックのお話・その57 2024年ベスト6 | ONCE IN A LIFETIME

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フィリピン留学から人生が変わった一人の男のお話です。

2024年も残りわずかと言う事で、現行品・生産中止品を含む個人的アケコンベスト6を紹介していこうかと思う。

 

6 Victrix Pro-FS

 

元々日本では2020年5月に発売され、そして新たにPS5対応版として昨年夏に日本発売されたのだが、基本的にPS5切替スイッチがある以外機能的に変わる所はなし。もちろん現行で入手出来るのは後者なのであるが、こちらは紫と白の2種類のカラーリングが発売されている。私は前者を所有しているのであるが、目の当たりにすると非常に美しく、これだけでも所有欲が非常に満たされる。

 

金属なので手元は少々冷たいものの、手あかがほぼ目立たない部分も非常にポイント高い。そして、継ぎ目のない傾斜も手首に非常に心地よく、ゲーミングデスクに置いた際の相性も抜群だ。

 

欠点としてはまず価格が高すぎる事。前作は40000円ちょいであったのだが、ここ数年の円安のおかげでこちらはなんと57000円ほどとなってしまっている。当時のPS5本体が買えるぐらいの価格なので、相当アケコンに思い入れがない限り易々と払える価格ではない事は確かである。そして、フラッグシップアケコンの割には静穏性に乏しく、特にボタンはかなり響く。ガワはもちろん頑丈な作りとなっているので、金属素材の特性なのだろうか。なので、それを求める人に対してはお勧めしない。

 

よって、所有欲を満たしたいかつ金銭的に余裕があるのであれば、お勧めは出来るのだが、機能性を求めるのならいまいちだろう。

 

5 Qanba Dragon

 

2016年モデルながら、一応今でも新品で購入可能と言う超ロングモデル。無駄とも思える豪華な作りであり、しかもかなり場所も取り重量もあるので、机置きでも膝置きでも微妙。しいて言えば、机置きだと周りのアケコンよりも高く、また天板が水平なので、それならばまだ膝置きの方がマシと言う感じだ。

 

しかし、アケコンの王とも言うべき圧倒的な存在感はこのアケコンにしかないものだ。内部の龍の鱗をモチーフにした装飾も素晴らしく、またDragonと言えば中国を代表する架空の生き物、かつブルース・リーの代名詞でもあるので、そこにあるだけでもVictrix以上の所有欲を満たせてくれる。

 

弱点と言えば、LEDがいまいち派手ではない事、そして天板に手あかが思いっきりつく事だ。しかし、上記のような圧倒的な存在感を目の当たりにしたら、そんなのは些細な問題だ。アケコンマニアであるのであれば、Dragonは避けては通れない道だ。

 

 

4 ファイティングスティックα

 

我らが日本の誇るHORIのフラッグシップ。さすがに日本企業だけあって、入手性もコスパも抜群だ。これまでのアケコンを研究してきた成果なのか、弱点らしい弱点のない素晴らしい作りとなっている。そこをあえて弱点を言うならば、レバー左部分が狭く、人によっては左手が天板からはみ出してしまうかも知れない、と言う事と、作りが安っぽい事だ。

 

もちろん、各種パーツもお馴染みHayabusaである。こちらは2017年以降変わりはないのであるが、三和電子と比べるとどうしてもレバーを最高まで倒した時のガコガコ感が気になってしまう。その辺りの柔らかさをもう少し取り入れて来れば、三和プラスセイミツと行った感じで良くなると思うのだが。

 

しかし、メンテナンス性の高さもあって、ほとんどの人は三和パーツに換装してしまうのかも知れない。しかし、三和との相性も良く、これまでのHORIで感じた内部の空洞感から来る騒音はかなり少なくなっているので、他社のモデルにもひけをとらなくなっている。

 

 

 

3 Daija Nacon

 

現在新品入手可能なモデルとしては最新のアケコン。前作は日本未発売だったので、遂に国内正式発売となったモデルだ。作りとしてはPanthera寄りであるが、そこまで高級感はなく、また内部も特別な処理はされてはいないので、約43000円の割には作りが安っぽい。なので、ボタンを叩くと若干空洞感などは感じてしまうのであるが、レバー周りの感触はまあまあPantheraに近い感じなので、これはかなり良い感じであると思う。

 

このアケコンの特徴としては、主要なボタンがほぼ右側面にある事。オプションやタッチパッドすら側面に位置しているので、この辺りがかなり懸念されたのであるが、実際に使うと小指が自然に触れる位置にあるので、思ったより遥かに使いやすかった。また、天板下部はパームレスト処理されているので、手あかがつかない。反面、天板は水平なので机置きにはいまいち、つまりほぼ膝置きを前提とされた設計となっており、実際非常にやりやすいので、それが好みの人にはかなりお勧めだ。

 

 

2 Razer Panthera

 

現在では新品では入手不可能。これまでも触れているように、今なおレバー周りの剛性感、静穏性を超えるモデルは他になし。

 

1 Qanba Obsidian2

 

そしてPantheraを抑えた1位は、歴代でも最強クラスと言っても過言ではないObsidian2である。机置き、膝置きどちらでもいける設計、黒一色ながら圧倒的な高級感、そして何よりレバーとボタン周りのありえないレベルの剛性に静穏性と、どれをとっても歴代最強クラス、これを買っておけば間違いないレベルである。しかも、最初は47800円だったのだが、最近になって39000円に一気に値下がりとなり、さらにコスパも高まった。前作Obsidianもかなり良く、今でもメルカリなどで多くは出回っているのであるが、今更そちらを買うなら多少プラスしても絶対にこちらが良い。開閉式でないのも、剛性と使いやすさを優先した結果だろう。絶対にお勧めだ。