EX381Uが思いのほか良かったので、完全にこちらを38インチのメインにしたのだけれども、それまで使用していたPG38UQもまだ売却せずに所有している。いつもならメルカリで売るのだけれども、まずサイズが大きすぎて梱包が大変、そしてAmazonで未だに15万円超えしかもその価格ですら着実に在庫が減っているつまり希少価値がある、という訳で、前述のように今なお所有していると言う訳だ。
という訳で、現在38インチ前後かつフラットなゲーミングモニターと言うと、実質2大メーカーのこちらからの2択となる。ただ、結論を言ってしまうと、今買うのであれば普通に後発のEX381Uをお勧めしたい。こちらが優れている点と言えば、まずは外見からとなるがやはりスタンドの使い勝手の良さと、そしてヘッドホン以外の端子類が横にまとめられている事だ。さすがに大型なのでスタンドもそれなりに場所はとってしまうのであるが、弱点はそのぐらいで取り付けのしやすさも可動範囲も文句なしである。
端子類が真横である事に不満を覚えるコメントも見受けられたが、実際に使ってみるといかに的外れかがわかる。大型であるほど下からの端子は差し込みにくいので、真横に端子類がまとめられているというのは実に使いやすいのだ。実はPG38UQもHDMIのみそうなっているのであるが、ASUSによくある端子カバーがあるので、太いケーブルなどには相変わらず相性が悪い。ディスプレイポートは下からなので、場所によってはかなり苦労するだろう。よって、正直この点だけでもEX381Uをお勧めしたいぐらいだ。
HDMIが3つあるのも大きいが、ひとつはARC対応なので、それを使用する場合は当然実質2つとなる。ARC対応という事は、当然それに対応するサウンドバーなどを使用すれば、それなりの音質が保証される訳だ。ヘッドホン端子すらも特別な回路が使用されているとかで、音に拘る人もEX381Uしかないだろう。
そして画質であるが、初期状態だとかなり受ける印象は違うだろう。正直、第一印象であればASUSの方が色鮮やかに見えるかも知れない。それに加えて、ASUSは画質調整の項目が非常に多く設定されており、おそらくほとんどの人にとっては自分好みの色に設定出来るかと思うので、その点はASUSが有利だろう。私自身もずっとASUSの色合いが好みなので、このPG38UQに不満を覚えた事はほとんどなかった。量子ドットでこそないものの、かなりそれに近い鮮やかな色を出せる感じなので、ひけを取らないレベルと言って良い。
なので、EX381Uの初期状態はかなり地味に見えてしまい、正直失敗したかと思ったものだ。その後もカスタムで色々調整したものの、決してASUSのようにはならず、不満を覚えていたのであるが、元々のプリセットであるゲーマー1を若干微調整したら非常に良い感じになり、しかもASUSの感じと同じようにもなったので、結局はこちらも非常に満足する事となった。
前回の記事でHDRはEX381Uが圧勝と書いてしまったが、久しぶりにPG38UQも起動してみた所、ほとんど差がない感じでこちらも非常に綺麗であった。しかし、EX381Uには絶対的なアドバンテージがあり、なんとHDR中でも画質調整が出来るのだ。まあ、動画を見る程度であればさほど必然性はないのであるが、HDRは画質固定が常識だっただけにこれにはちょっとした衝撃だった。
入力遅延は、60Hzですらほぼ入力遅延は感じられないので、気にするレベルではないだろう。また、どちらもリモコン付属なので、手を伸ばさずともに操作が可能である。これは非常に便利だ。
以上な感じであるが、上記のアドバンテージがありながら価格も2万円ほど安いので、今から買うならEX381U一択と言って良い感じだ。ASUSも真正面のみで使用するなら問題はないのであるが、それでもEX381Uの方が圧倒的にアドバンテージを誇っているので、正直ASUSを選ぶ理由はないと言って良いかも知れない。