広島と四国を巡る旅行(その1) | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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4月の終り頃、広島と四国へ四日間の旅行へ行って参りました。

元々は、以前ブログで紹介した西谷退三の展覧会『西谷文庫の世界展』を

観に行く為に、高知県へ旅行しようと思っていたんですが、

その矢先、以前お邪魔した広島の有名なコレクターである

大和プレスの佐藤さんからまた展覧会のDMが送られてきたので、

丁度良いタイミングという事で、広島と四国への旅行となりました。


大和プレス『大嶌文彦』展DM-1


大和プレス『大嶌文彦』展DM-2


※変に疑われないように、証拠の写真を出しました。

作家の写っている写真側の方はネット上に画像が出ていますが、

文字側の方は出ていないので、確実な証拠になると思います。

私の描いた変な絵とツーショットで迷惑かも知れませんが(笑)。


『西谷文庫の世界展』へ行こうと思ったのは、アウトサイダー・アーティスト好きが昂じて

西谷退三に興味が湧いたからというのもあるんですが、

西谷退三に関する情報が、資料によって食い違いがかなりあったりして、

きちんと正しい情報を知りたいからというのがありました。

実際に足を運んで確認した所、幾つか誤りを確認しました。

そんなわけで、以前書いた西谷退三のエントリーに修正を加えました。

西谷退三(Nishitani-Taizō)アウトサイダー翻訳家

また、ネット上に西谷退三の肖像写真が出ていないので、

現地へ行けばどんな風貌なのか拝めるかも知れないという期待感もありました

(それも叶えられました)。

それについては追々述べるとして、時系列で旅行記でも書きたいと思います。


元々は、旅客機で26日に広島へ飛ぼうと思っていました。

しかし、大和プレスさんとの日程調整のメールやりとりをしているうちに、

チケット予約が不可能になってしまい(土日がぶつかってしまうので、

振込みが出来ない。モタモタしていた私も悪いが)、

仕方なく予約無しの行き当たりばったりで新幹線で25日に出発しました。

時間的に余裕を作るためです。

現地へ着いたらそのままビジネスホテルで寝るつもりだったので、

昼の3時頃まで絵を描いてました。


新幹線(自由席)では、余裕で座れました。

ゴールデンウィーク前だからでしょうかね?

時間が勿体無いので、アイデアはあるのに後回しにしていて中々描けなかった

漫画の下書きをひたすら描いてました。

この旅行では、電車内で座席に座っている時はまず

漫画の下書きをしていました。

夕方17時10頃東京駅を出発して、大体4時間弱くらい掛かったか?

腹ごしらえしようと思ったんですが、地方は結構店が閉まるのが早いですね。

駅に「野菜足りてますか?」という謳い文句の緑色のスープの豚骨ラーメンを出している

店があり(期間限定か?)、珍しもの好きの私はそれを食べてしまったんですけど、

肉系を控えている身なので「しまった!」と思いました。

でも替え玉無料なので、しっかり替え玉も戴きました。

所で、ずっと前から思っている疑問なんですけど、

豚骨ラーメン以外でも替え玉とかやらないんですか?

世の中広いから、意外とあるかも。

ネット検索して出なければ、多分無いと思います(敢えてしないけど)。


その日は、JR隣接のビジネスホテルに飛び込みで一泊。


●ノルディックサウンド広島

翌26日朝。

『大和プレスビューイングルーム』(Daiwa Press Viewing Room)

の訪問時間は14:00のため、その前に以前から気になっていたお店に行ってみました。


『ノルディックサウンド広島』というんですが、北欧系クラシック音楽のCDを

AmazonやHMV、タワレコ等でも取り扱っていないような超マイナーものまで

取り扱っているので、広島へ訪れたら是非立ち寄ってみたいと思っていました。

他にもJAZZも取り扱っているそうです。


マイナーな北欧系クラシック曲について検索していると、

大抵このお店のサイトのページに当たるんですね。

それで知った訳です。


今度いつ広島を訪れるか分からないので、大人買いしました。

以前から欲しかったCDが手に入りました。

フィンランドの作曲家、トイヴォ・クーラ(Toivo Kuula)の管弦楽曲集です。

やっぱりかなり入手が困難だそうなので、それなりに値段は張りました。

NAXOSで出せば良いのにとか思うんですが。

時々マイナーな名曲のCDを出すでしょ?あのレーベル。

ここで入手したCDについてのレビューはまた別の機会にという事で。


他にも幾つか気になるCDについて伺ってみたんですが、売り切れだそうで。

個人経営なので、そんなに早いサイクルで入荷が出来ないそうです。


ノルウェーの作曲家ヤルマル・ボルグストレム(Hjalmar Borgstrøm)

についての問い合わせが最近何故か多いとか言っていたので、ちょっとドキッとしました。

多分、私がブログでレビューを書いたからかも知れない(笑)。


神保町の『新世界レコード』や新宿の『ヴァージンメガストア』が潰れたのはかなり

痛手ですし、秋葉原の『石丸電気』の海外直輸入CD売り場が大幅削減されたのも痛い。

マイナーものだから、そんなに売れないっしょ?


『タワーレコード』の新宿店や渋谷店はかなり良い線いってますけど、

『ノルディックサウンド広島』さんも、影ながら応援してます!!

ただ、頻繁に通える様な場所ではないのが辛いですが。


●大和プレス『大嶌文彦』展

現代作家は基本的に知らないので、彼についても当然知りませんでした。

ネット上で彼について調べてみたところ、西荻窪の器の店『魯山』店主だそうで、

そのスジでは有名な方のようです。

年に1回、自身の制作した鉄のガラクタ等を素材とした作品を展示しているそうです。

また「向田邦子はかなりの目利きだけど白州正子はそうなのか疑問」等といった

問題提起をしているそうで、人の目を憚らず思った事を平然と言う方は今時珍しいし、

大好きですね。

私もそういう所があって、よく嫌われたりするんですけどね(笑)。


私は、器の事は分かりません。

シュルレアリスム等の幻想画とか、生き様がアートな感じの人とか、

民族主義的ロマン派クラシック音楽が好きな、

勝手に湧いてくるアイデアをひたすら形にするだけの人間です。

自分では、良い作品を作っているのかどうかは分かりません。

とにかく、出てきたアイデアを作品化しないといてもたってもいられない人間です。

そんなわけで、偉そうに批評とかする資格はないんですけどね

(その割には、海外アニメやマイナークラシックのレビューを書きまくってますが)。


まず予め佐藤さんから彼の作品を鑑賞するにあたっての予備知識を教えられると、

その作品の面白さが分かってとても愉しめました。

元は工業製品だったと思われる錆びた鉄製のガラクタ等を拾ってきて、

それがオブジェとなるんですが、どこまでが人の手が加えられているのか分からない。


佐藤さんは、「分からないのがいい」と以前から仰っていましたが、

その意味がとても分かった気がします。


それから、以前私の作品を見たいと仰っていたので、

持って行けるだけ持って行きました。

喜んでくれて、こちらとしても嬉しかったです。


た、これは書くとマズイのかも知れませんが、

大和プレスの最新刊『カスババ』(鷹野隆大)も戴きました。

とてもつまらない日常風景を敢えて撮影し続けるという発想が、

逆転の発想的で面白いと思いました。

私も、”逆転の発想”的な作品をよく作っていますし、日常をテーマにした

『情報への接し方シリーズ』(ありそうでないもの、いそうでいないもの, 1994

とか(エントリー最後にリンクあり)、

『全美麗化大作戦シリーズ』(日常のつまらないものを無理矢理美麗化, 2004)

とかもやっています(エントリー最後にリンクあり)。

『日常の変貌展』(群馬県立近代美術館, 2004)

鷹野氏は出品なさっているんですが、

実は私も、会田誠の助力によって同展覧会に出品させて貰っているんです。

『バラバラアートクラス』(会田誠の美学校での教え子達)の生徒に混じって

『ルイヴィトン作業着シリーズ』(1996~2004・未完)を出させて貰いました

(エントリー最後にリンクあり)。

まあ、こういう繋がりがあるわけです。

直接会ってはいませんが。


●高松で宿泊

最終目的は高知県の佐川町なのですが、予め電車のルートを調べておらず、

完全に行き当たりばったり。

四国行きの電車がどこから出ているのかをその場(広島駅)で調べ、

岡山駅である事を確認し、いざ岡山へ!!

そこから瀬戸大橋線で高松へ。

実は、多度津辺りで二股に線路が分かれていて、

高松ではない方面へ行けば良かったんですが、

四国の電車の路線については全くの無知だったので仕方が無い。

高松方面へ行くと、目的地から離れてしまうんですね。


21:00時台に、高松駅到着。

駅の売店で、『オリーブチョコレート』『オリーブジャム』『食べる醤油

こんぴらにんにくチーズケーキ』『柿の種柚子かつお風味

たっぷりの野菜+おからクリーム』(ドレッシングやパスタソースとして使うらしい)

等、珍しいご当地食品や、後まで残る『讃岐柄手拭い

(香川名物のものを絵柄にした日本手拭い)を購入。

只通り過がるだけとはいえ、折角なので。

小豆島はオリーブを素材とした食品の名産地みたいですけど、

オリーブそのものの原産地は何故かスペイン。

オリーブをアイデア製品に加工するという意味での名産か?


高松駅周辺は、香川県の中心地にしては、夜21:00頃には既にとても寂しい。

地方だから夜は早いのかも知れませんが、駅周辺は店そのものも余り見かけない感じ。

官庁街っぽい雰囲気?

もしかしたら、駅からもっと離れれば繁華街でもあるのかも知れませんが、

何分初めての場所の上に夜も遅いので、冒険など出来ない。


駅近くの小さな縦に細長いビジネスホテルに泊まろうと思って入ったものの、

狭いロビー中がとにかくニンニク臭い!!

奥のカラオケボックス風の部屋(ピンク色っぽかったので、キャバクラ風でもある)

ではオバハン(おばさんではなくオバハンという感じ)が何かトレーに食事を載せて

食べている(お客?)。

怪しさ全開なので、怖くなって逃げる様に出ました。

そして、もっと駅から離れたビジネスホテルへ飛び込みで宿泊。


電車での移動を優先していたので、夕食を未だ摂っていませんでした。

取り敢えずホテルに荷物を置いて、食事に出かけました。

駅周辺でやっている食堂は、居酒屋一軒だけしか見つけられませんでした

(他にもあるんでしょうけどね)。

そこで、

のりピーザ』(酒井法子の愛称に引っ掛けた?海苔の佃煮の載ったピザ)

つけものチャーハン』(基本漬物は苦手だが、隠し味で入っているのは美味かった。

(例えば、セロリは苦手だけどカレーに隠し味として入っているのは好き、みたいな。)

〇〇のまかないシチュー』(〇〇には店員の苗字と思われる言葉が入る。

プライバシーを考えて、敢えて伏字。)

など、ユニークだなと思ったメニューばかりを注文。


まかないシチューに出ていた名前とは別の名前を冠したメニューもやたらとあります。

店長の名前か?

しかも苗字ではなく、ファーストネームです。

このウケ狙いの精神は、とても気に入りました。


(つづく)





【関連エントリー】

西谷退三(Nishitani-Taizō)アウトサイダー翻訳家

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10855008024.html

広島をめぐる:その2(2010.9.2)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10752563562.html

広島をめぐる:その1(2010.9.2)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10647117644.html

美術展『大衆絵画選抄』(Daiwa Press Viewing Room)を観に行く(2)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10641788907.html

美術展『大衆絵画選抄』(Daiwa Press Viewing Room)を観に行く(1)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10638271968.html



【情報への接し方シリーズ:常識への接し方シリーズ】

ウマギヌ・ニシキオオミミウサギ(習作)(情報への接し方シリーズ・常識への接し方シリーズ)2010

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ウマイヌ:ウマウサギ(習作)(情報への接し方シリーズ)2010.11.13

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錦海豚飛翔圖-羅須園にて(ニシキイルカシリーズ・習作)2010.11.17

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錦イルカ・習作(常識への接し方シリーズ)(2010.8.18)

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ミミナガケナガライオン(情報への接し方シリーズ)2010

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トゲカブトムシ(情報への接し方シリーズ)2010

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ハチクワガタ(2009)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10263581518.html

大塚聰のお蔵出し(5)情報への接し方シリーズ(1994~)

『オサクワガタムシ』

『青いチューリップ』

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10247633668.html


【ルイヴィトンパロディ作品エントリー】

過去記事を上げる実験(1)ルイヴィトン足袋(Louis Vuitton TABI)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10151423750.html

ルイヴィトンお守り(2005年)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10074438208.html

ルイヴィトン超々ロング(作業用ズボン・2002年~未完)

ルイヴィトン作業着用ベルト(2004年)

群馬県立近代美術館に非公認ルイヴィトン作品展示

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10063147966.html

ルイヴィトンベスト(2002年)

「GEISAI♯1」に非公認ルイヴィトン作品展示

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10057192553.html

VUITTENSTEIN(2001年)

ルイヴィトン壷、その他(案2001年・未制作)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10050985448.html

ルイヴィトンヘルメット(2000年)

シャネルのドライバーホルダー(2000年)

フェンディの腰袋(2000年)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10047485559.html

ルイヴィトン足袋(1996~1999年)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10046626993.html