【絵画】錦海豚飛翔圖-羅須園にて(ニシキイルカシリーズ・習作)2010.11.17 | 妄想印象派 自作のイラストや漫画、アニメ、音楽など

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妄想印象派 あるいは、東京藝術(芸術)病院:::多摩美術病院-錦イルカ 羅須園にて 2010.11.17

 


錦海豚飛翔圖-羅須園にて(ニシキイルカシリーズ)

(The Jumping Brocade Dolphin, Nishiki Iruka at Lasu-en, Study)

(アクリル絵具・ケント紙・B5)2010.11.17

※画像をクリックすると、画面が大きくなります。

 

やっと、友人のブラッディマリーさんの提案による、

日本庭園の池の上で飛び跳ねているニシキイルカの絵を描く事が出来ましたが、

前回描いたニシキイルカから3ヶ月も経過してしまいました。

やはり、初めて描く様な絵を描くのはとても時間が掛かります。

でも、一度描き上げると、”慣れ”でスムーズに描けたりしやすい。

私の場合、好奇心に駆られて絵を描くので、描く絵の一つ一つが、

私にとっての初の試みだったりする。

例えば、山口晃の様に、一つのスタイルをとことん突き詰めていくのとは違い、

慣れる前にもう別のタイプ、スタイルの絵を描いたりするので、

中々上達しない。

でも、会田誠の様に、作る作品の一つ一つが、シベリウスの交響曲の様に

大きく様変わりしているのに、完成度の高い作品を生み出せている人もいます。

持って生まれた能力というのもあるんでしょうけど、確かな技術力の賜物ですよね。

正直羨ましい!!

独学なのはしょうがないにしても、若い頃もっとちゃんと絵の修行をしておけばよかった。

 

今回のこの絵も、実は”習作”です。

色々と技術的に至らない所とかあると思うし、あんまり自惚れない様にしています。

まあ、マグリットだってちょっと下手だし、元々実在しないものを描いているわけだから、

ここまで描ければかなり良い線行ってるのではないか?と、

前向きに考えるのもいいかも?

自惚れず、さりとて自分に厳しすぎず、のバランスが難しい。

 

最初、本物のイルカが飛翔している画像を参考にしていたんですけど、

参考にならないんですね。

飛んでる時の姿勢=体型が、あんまり”劇的”でない。

そこで、見る者に訴えかけるには、多少作っても良いと判断、というか、

ニシキイルカそのものが思いっきり作ってるんですけど・・・。

 

で、ネット上からクリスチャン・リーズ・ラッセン(Christian Riese Lassen)の画像を

プリントアウトし、それを参考にしたりしましたが、

もっと細かい所まで見てみたいなと思っていた矢先に、

たまたま文具店に立ち寄っていた時、ラッセンの2011年度のカレンダーが

売られているのを見て、参考の為にと思わず購入してしまいました。

 

参考になるかな?と思いましたが、それでも中々上手く行かない。

そこで、”鯉の滝登り図”の画像をネット上からプリントアウトしまくって参考にした所、

何とか様になる体型を描く事が出来ました。

実はネタバレになるんですけど、”ニシキイルカの滝登り図”のアイデアも頭にあったから、

”鯉の滝登り図”を参考に出来たわけです。

 

”水飛沫”は、感覚で描きました。

上手く描けるかどうか心配しましたけど、意外と上手く行きました。

イルカが飛び跳ねている画像に出ている水しぶきは勿論参考にしましたけど、

そんなに参考にならない。

大部分を想像力に頼りました。

イルカが池の上に飛び出した時、本当にこんな水しぶきになるのかは分かりません。

取り敢えず、違和感が余り感じられ無ければ良いという事で・・・。

 

描いては一から描き直しを2~3回くらい繰り返しました。

9月に完成させるつもりが、11月まで掛かってしまいました。

難しい、でも、頭の中にあるアイデアを作品化しないと落ち着かない。

私が絵を描くのは、不治の病気の悪化を緩和させる様なもの。

 

”羅須園”というのは、勿論ラッセンに掛けてます。

 

話は変わりますが、以前ニシキイルカを始めて描いた時に、

ネット上で関連する記事を色々と閲覧していました。

揚子江河海豚(ヨウスコウカワイルカ)の事を知ったのは、この時です。

その中で特に面白いと思ったのが、「何故ラッセンの絵が受けているのか?」

といった考察。

日本人にとって、ハワイの海岸の風景なんか見ても郷愁なんか湧くわけ無い筈なのに

何故受けているのか?という疑問に、”ヤンキー”というキーワードでもって

考察しているブログがあったのです。

この考察は反響を呼んだようで、

コメント欄でも非常に興味深い話が続々と出ていて面白かったです。

敢えてリンクは貼りませんが。

 

中ザワヒデキという、私にとっては『ガロ』辺りによく出ていたなという印象の作家が

『ヒロヤマガタ問題』というのを提唱していましたけど、内容的にそれに近いかも?

「ヒロヤマガタ問題とは何か?」については敢えてここで説明しません。

検索すれば、説明しているブログがあると思いますし、

美術評論誌『Review House』第2号にも出ていますので、各自お調べください。

 

確かにヤンキーって、美的センスがちょっとズレているというか、

ケバケバしいものを好んでいるという感じはします。

あのファッション、見ていて疲れません?

そういった人達にはラッセンは受けるかも知れないなあと思いました。

サーファー系の車なんか、ハワイアンな内装してるでしょ?

サーファー系とヤンキーはちょっと違うのかも知れませんが、

私の目にはあんまり区別が付きません。

そういえばラッセンって、サーファーでしたね。

 

それと、可愛いかどうか意見の分かれる”スティッチ”を「可愛い」と思うセンスも、

何だか似ている気がする。

Yahoo!知恵袋の質問で、スティッチの何処が可愛いのか?という質問に対して、

仕草が可愛いとか説明されていて、妙に納得しましたけど。

ビジュアル面はともかく、仕草、行動、考えてる事等、様々な要素から

「可愛い」と思わせる要素が出ているのでしょう。

確かにスティッチって、純粋な心を持ってますよね。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1418261739

まあ、ラッセンとは”ハワイ”という共通点もあるし。

それから、80年代的な”可愛い”が今「ダサい」とよく言われています。

思いっきり「可愛い」を押し出した様なのが「キモい」と見なされているわけですね。

それと、ピリリと香辛料の効いた様な小悪魔的な雰囲気のスティッチが人気なのと

何か関連している気もします。

何かちょっと”クセ”の微妙な匙加減が上手く行ったんでしょうね、多分。

スティッチをデザインした人は、”天才”かも?

 

またまた話が脱線してしまいました。

何か、話の本筋とは違う関連する話に自然にズレていってしまう。

この癖は多分治らない。

11月20日にミヅマアートギャラリーで行われる人形劇団『劇団☆死期』の公演があるため、

その日までに人形を完成させないといけません。

忙しいな!!

いきなり関係無い話をしだすのも私の悪い癖。

最近は大分無くなったけど。

 

【画像更新:2010/11/27】

 

 

 

 

【パロディ作品エントリー】

ムカシブタモドキ・ミミナガイヌ・オオミミウサギ(情報への接し方シリーズ)2010.10.16

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10704810310.html

スーティーチ!(歯痒さ解消シリーズ)2008-2010.10.31

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10693167303.html

玩具型武器:乳幼児編(Weapon Toy, Peace Art Destroy Series)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10664293056.html

錦イルカ・習作(常識への接し方シリーズ)(2010.8.18)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10624749564.html

自作の名刺(2007)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10523192153.html

しすいズ(FANCY拾得)寒山拾得パロディシリーズ(2010)

http://ameblo.jp/ssatoloux-1987/entry-10519987947.html

爆烈樹圖(The Explosioning Tree)2010

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ミミナガケナガライオン(情報への接し方シリーズ)2010

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刺青消しゴム(刺青パロディアートシリーズ:2)2009-2010

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大塚聰のパロディ作品エントリー集

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