CL決勝トーナメント準々決勝第2戦 リバプール×アーセナル
4月8日(火) リバプール4 - 2アーセナル(@スカパー)※2戦合計5 - 3で、リバプールが準決勝進出 立ち上がりに失敗したリバプールが、2度にわたってアーセナルにアドバンテージを引っ繰り返されながら、逆転された直後の終盤にPKを得て、辛うじて勝ち抜け。リバプール[試合前]アーセナルとの3連戦の3つ目。アドバンテージのある状況で、手堅く守備をまとめたいところ。リーグ戦とのローテーションは成功し、コンディション面は有利か。 大きく先発を入れ替えながらも再び引き分けに持ち込んだ前戦リーグ戦から7人変更。調子よく結果も出したクラウチは連投させトーレスと共存。これに伴い、いきなり4-4-2の布陣に変更してきた。ジェラードは基本中盤の左サイドに入った。第1戦とはバベルをクラウチに代えたのみ。左サイドバックはアウレリオ。引き続きキャラガーを右サイドバックに置いた。[試合内容]相手のプレッシャーに押され、混乱した立ち上がりをしてしまった。自陣でのパスミスやクリアミスを繰り返し、相手に押し込まれて守備がバタバタ。布陣変更の影響か、中盤の守備が締まらない。挙句に、その中盤を突破されてゴール前に入り込まれ、早くも先制点を失い、状況を逆転されてしまう。 攻撃も、突然の布陣変更で落ち着かないのか、ミスが出てリズムが上がらない。間違いなく勝てるクラウチの高さを積極的に利用するのが一番有効っぽいが、なかなかチャンスには結び付かなかった。 しかし30分頃、CKからマークを振り切ったヒーピアがヘッドを決め、何とか2戦合計でタイに持ち込むことに成功。これを機に、少なくても攻撃の勢いは増し、また中盤のプレスが激しくなって、状況は好転した。序盤とは逆に、高い位置でボールを奪って相手を攻め立てる状況に反転。そして後半中頃、クラウチに向けたロングフィードというシンプルな攻撃から、こぼれ球を拾ったトーレスが切り返しからシュートを突き刺し、流れどおりに2試合合計での再逆転に成功した。その後も流れを明け渡さず、1度だけ守備の集中を欠いてフリーでゴール前に入り込まれる決定機を許したものの、それ以外は無難に相手の攻撃を封じ込め、逃げ切れると思われた。クラウチを下げてバベルを入れ、いつもの4-2-3-1の布陣に戻して試合をコントロールする手はずも整えた。 ところが終盤、カウンターからドリブルの独走を許すと、チャビ・アロンソ、アウレリオ、ヒーピアが次々と交わされ、付いて行ったマスチェラーノも振り切られ、いきなり失点を喫した。これで再びアドバンテージは相手の下に。 しかしその直後、バベルが仕掛けると(VTR直後のため直前の詳細不明)、後ろから倒されてPK獲得、幸運にも再び2試合合計でのアドバンテージを取り戻すことができた。相手の反撃をしのぎ、ロスタイムには、ロングフィードのカウンターからバベルが追加点を取って駄目押し。[試合後]入り方に失敗しながら、また終盤に逆転されながら、それでも何とか勝ち上がってしまうのだから、やはりCLだけはツいている。プレミアではエバートンさえマークしていれば事足りるという、CLに集中しやすい状況も有利で、このパターンでまた決勝まで進んでしまうのだろうか。アーセナル[試合前]とにかく攻めるしかあるまい。1点先に取られても状況はあまり変わらないし。 やりくりローテーションの前戦リーグ戦から5人変更。途中出場だったアデバイヨルやフレブ、クリシーが先発。右サイドバックにはトゥレが回り、センデロスがセンターバックに入った。左サイドにはディアビが入り、フレブはトップ下、4-2-3-1の布陣かな。ファン・ペルシーは復帰してベンチ入り。[試合内容]開始当初からフルパワーで攻撃に出て、強烈なプレスでペースを奪い取った。中盤でさかんに奪い取って攻め込む。そして10分過ぎ、ディアビのパスからアデバイヨルの惜しいチャンスの直後、フレブのパスからディアビがニアにシュートをぶち込み、意外と早い時間帯でこの試合の先制点、2試合合計で逆転に成功。その後も、クリシーのクロスからアデバイヨルが飛び込む等惜しい場面を創り、また相手の攻撃を集中してしのぎ、流れは持っていたはずだった。 ところが、CKからセンデロスがマークを離してフリーでヘッドを許す大失態を犯し、むざむざアドバンテージを失ってしまう。さらに前半終盤にはフラミニが負傷退場するアクシデントにも見舞われる。これらで完全に試合の流れを失い、相手に押される展開に逆転されてしまう。序盤とは全く逆に、相手のプレスに負けてミスも発生、相手ゴール前に迫ることさえできなくなった。セスクも、疲労を抱えている上にフラミニの不在で、前に出る力が少なかった。そして後半中頃、前戦の失点と同様にロングフィードからつながれてセンデロスがマークに付き切れずにシュートを許し、ついに2試合合計の状況を再逆転されてしまった。 ウォルコットやファン・ペルシーを投入して流れを変えようとしたが、ボールに絡むこと自体少なく、奏功せず。それでも、フレブのパスからアデバイヨルがスルスルとフリーでゴール前に走り込む決定機があったのに、シュートを外してしまう。この1チャンスを逸したことで、再逆転の芽は完全に潰えたと思われた。 しかし終盤、自陣ゴール前のこぼれ球を拾ったウォルコットが、持ち前のスピードに乗ったドルブルで相手ゴール前まで3,4人を振り切って圧巻の独走、最後はその折り返しをアデバイヨルが沈め、一発逆転に持ち込んだ。残り10分程度をしのぎさえすれば準決勝進出の状況。 ところがその刹那、セスクとトゥレが交わされてPエリアに相手に侵入を許すと、トゥレが後ろから倒してしまって痛恨のPK、再びむざむざと2試合合計の状況の逆転を許した。リズムが出ないまま必死で反撃するが、チャンスに恵まれない。最後はロスタイム、ゴール前に放り込んだ自陣FKを相手にクリアされたカウンターから、自陣1人残ったセスクが振り切られてシュートを決められ、完全に勝負あり。[試合後]2度にわたって(第1戦を含めれば3度)アドバンテージを握りながら、その度に逆転を許すもろさ。試合運びで詰めが甘かったと言わざるを得ない。CKからの失点が最大のダメージだったろう。 CLとプレミアと、2兎を追い掛けざるを得ずに死力を尽くしてしまい、内容は評価されながら無冠に終わるおそれが現実的になりつつある。フラミニの負傷も痛い。■ビッグチャンス リバプール: 前半1回 後半4回 =5回 アーセナル: 前半2回 後半2回 =4回