4月9日(水) バルセロナ1 - 0シャルケ(@スカパー)
※2戦合計2 - 0で、バルセロナが準決勝進出

(バルセロナの布陣)

アンリ        エトー       ボージャン

   イニエスタ            チャビ
             トゥレ

アビダル  プジョル  テュラム  ザンブロッタ

          ビクトル・バルデス

 バルセロナが、前半はシャルケに圧倒されてアップアップだったのに、その終盤に1点を取ってシャルケの勢いを止め、辛うじて勝ち抜け。

バルセロナ
[試合前]アドバンテージをキープできるかどうか。リーグ戦での不振を考えると、ホームで勝つ姿勢をサポーターに見せなければまずい状況にも思える。
 流れ悪く引き分けに甘んじた前戦リーグ戦から2人変更。Gミリートを使わず、テュラムがセンターバックに先発。左サイドバックはローテーションでアビダル。負傷者もあって、中盤や前線に変更なし。ただし、今日はエトーが中央でボージャンが右が基本。
[試合内容]テンションが低く、相手の高いモチベーションに押された悪い入り方。相手のプレスの前に中盤を支配することすらできず、パスを動かす展開を許した。特に中盤の守備がゆるゆるで、好きなようにパスやクロス、シュートを許してしまう。一方の攻撃は、むしろカウンターの形が多くなっていたが、ほとんどチャンスに結び付かない。10分過ぎにイニエスタのパスからゴール前に入り込んだチャビが決定機を迎えたが、このシュートが好セーブに阻まれ、流れを掴むことができない。際どいクロスを許し、やはりクロスからヘッドも許し、失点していてもおかしくなかった。余裕なく早い時間帯から時間をつぶすような場面も見受けられ、まずい状況だったはず。
 ところが前半終盤、前線に持ち上がったトゥレのパスからボージャンがクロスを入れると、そのこぼれ球を相手がゴール前にクリアしてくれ、これをトゥレが決めて、先制点が取れてしまった。これで心持ち余裕ができたのか、後半からようやくペースを握れるようになった様子。相手の守備が緩んだこともあって、カウンター等で追加点の可能性もかなり増した。一方で、相手の動きが落ちたこともあって、守備は相対的に厳しく対応できるようになり、落ち着きを取り戻した。
 しかし、その流れを掴んだ後半の攻撃が不甲斐ない。特に右サイドのボージャンから仕掛けて、何度も相手の守備を崩したが、そのクロス等を受けたアンリやボージャンがシュートを決められない。カウンターの機会を失敗する場面も多い。確かに1点の余裕はあったが、1点返されたらきっとバタバタしただろう。間違いなく駄目押しできるはずが、結局前半の1点止まり。
 内容とは裏腹に、勝ち抜けは決定。
[試合後]攻守にわたってサポーターの信頼を取り戻す内容にはならず。ただ、好調そうなボージャンの途中交代がブーイングを受けていたが、失点のおそれが薄い試合の流れとリーグ戦の現状を考慮すれば、むしろ理解すべき。【追記:もちろん、最近の調子とこの試合の内容がもっとましなものにできていたら、1-0でもブーイングなんて起きなかっただろうが。】
 この調子では準決勝でまず敗退だろう。さらに準決勝第1戦は、プジョルが出場停止(アビダルのボールロストのせい)。

シャルケ
[試合前]アウェイでも積極的に攻め切れるかどうか。相手の弱点は分かっているはず。ただし決定力が心配。
 攻撃的に中盤をダイアモンド型に変えた4-4-2の布陣かな。ジョーンズが出場停止から復帰。クラニィとアサモアの2トップに、ハリル・アルティントップのトップ下。ロベンクランツは家庭の事情で欠場。
[試合内容]様子見することなく立ち上がりから攻撃の意識を見せ、流れを引き寄せた。中盤でも割りとパスをつなぐことができ、攻撃をしっかり形作ることもできた。特にクロス等空中戦の弱点を突く必要もない様子。序盤には、アサモアの戻しからハリルがミドルシュートを狙うが、好セーブに阻まれた。さらに、ラフィーニャのアーリークロスにクラニィが飛び込むが、ヘッドは外れ。前半中頃には、ジョーンズのクロスにクラニィが走り込むが、もう一歩でミートせず。チャンスも十分に創っていたが、第1戦同様に1点が遠い。30分頃からは徐々にアイデアが薄くなって可能性も薄まっていく。
 すると前半終盤、左サイドを崩されてクロスを入れられると、いったんボルドンがよく防いだものの、そのこぼれ球をクルスタイッチが余裕なくゴール真正面にクリアしてしまい、これを相手に決められて痛恨の失点を喫した。
 それでも2点取れば逆転できる状況だったが、攻め疲れからか、あるいは失点のダメージからか、後半になると攻撃の勢いが落ちて流れを明け渡してしまう。前線に収まることも少なくなり、前半が嘘のように攻撃陣沈黙。むしろ、守備が緩んでしまって、カウンターを受けては際どい場面を迎えるばかり。自陣での集中を欠いたパスミスも増えた。特に、失点の場面同様に左サイドをさかんに崩されたが、相手の拙攻にも助けられて追加点は許さなかった。
 選手交代も特に効果を表さず、そのまま敗退決定。
[試合後]第1戦同様、勢いはあっても得点力を発揮できない。結局今季CL全体を通しても、得点力は低いままだった。むしろ抽選でツいていたのは、調子の悪いバルセロナを引き当てたシャルケだったかもしれなかったが。。。よく考えると、90分間ペースを維持できない試合が多い気がする。

■ビッグチャンス
 バルセロナ: 前半2回 後半4回 =5回(前半25分まで=1回)
 シャルケ:  前半5回 後半1回 =6回(前半25分まで=5回)

■好調そうな選手・調子の悪そうな選手
 バルセロナ:○ボージャン(サイドから仕掛けてクロス)、○プジョル(よく踏ん張っていた方)、●アンリ(フリーなのにフリーの味方にパスを通せない、シュートを決められない、守備をしない)、●トゥレ(特に前半、守備で効いていない。攻め上がりは積極的で、得点まで取ったが。)