「大軍師司馬懿之軍師聯盟(全42話)」のあらすじ。
中国語版のざっくり解読なので間違ってるところもあるかもしれません。
[第四十集]
鄄城の監視役からの報告書には曹植が反逆を図っているとあった。しかも叡公子が実は曹植の子だと。曹真は曹植のこのような戯言や振る舞いを許してはおけないと曹丕を焚き付け、曹植を都へ呼び調査し罪を問うべきだと進言する。
灌均が曹丕に謀叛だのあることないことを報告していたと知った曹植は都へやってくると実姉の清河公主に助けを求めた。なんとかして母上に会わせてもらえないか…。しかし先に曹丕がやってきた。曹植は灌均の報告はでたらめで冤罪だと訴えるがやはり曹丕の心を動かすことはできなかった。諦めて連行されていく。
清河公主は母に救済を頼めないかと夫の夏侯楙に頼むが、後宮は政事に関与してはならない定め、太后でも無理だろう。今曹植を救えるとしたらただ一人・・・。
曹真は帰還してみれば朝廷はすっかり司馬懿の勢力に押され新制度が進められている。夏侯家が司馬家と縁を結んだためにやはりおおっぴらに反対できないからだと曹洪は言い訳する。曹植の事で甄氏が失脚し叡公子が太子候補から外れれば、我々は礼公子を推して太子の位につけよう。そして司馬懿らの勢力を排除するのだ。
夜更けに何者かの気配を感じた春華は飛び起きる。部屋の外の怪しい人影が、清河公主からの伝言で曹植が帰京しすぐに逮捕されたと言って去って行った。なぜ仲達にそんなことを伝えにくるのか…。
仲達は曹植の処遇は自分にも関わって来ると言う。純粋で駆け引きを知らない甄氏は子建を助けてくれと陛下に頼むかもしれない、そうすれば陛下の事だ、激怒してその怒りは叡公子にも及ぶやもしれぬ。そうなれば叡公子の太子の位は危うくなる…。
甄氏の元に叡公子が涙を湛えてやってきた。陛下から宮殿へ出入りするなと言われた、自分は陛下の子ではなく子建叔父さんの子だと…母上、ほんとうなのですか!?
甄氏はその言葉に驚愕する。あなたは間違いなく陛下の子、そのような妄言に惑わされてはいけないと甄氏は息子を抱きしめる。
仲達は曹丕に面会を申し入れるが曹丕は家の事に口出しするなと会うことを拒む。
甄氏はやはり曹丕に子建は無罪で釈放してほしいと願い出た。お前は昔から、昔から延々と子建を助けてくれとそればかりわたしに言う、まだ足りないのか、曹丕は怒りを抑えながら問う。甄氏は兄弟が争う姿は亡き先帝さまも見たくはないはずだと訴えるが、曹丕は先帝の事は口に出すなと激怒する。先帝は唯一過ちを犯した、それはお前をわたしに嫁がせたことだ!それが全ての元凶、わたしが子建を憎む元凶だ!
甄氏は涙を浮かべ、叡公子を自分の子と認めないことはこの十数年間の夫婦関係に一時たりとも愛情は通わなかったという事になると告げる。そしてそうではないことを私が死をもって証明すると。曹丕は後で薬を送らせると答える。
甄氏は拝礼して立ち上がる「曹子桓、もし来世があるなら…私はあなたには会いたくないわ。」そう言って甄氏は部屋を出ていく。最後まで手に入れることのできなかった彼女の心…曹丕は引き留める言葉を発することはできなかった。
曹丕が甄氏に毒杯を送ったと侍従長から聞かされた仲達は甄氏の元へ連れて行ってくれるよう頼む。叡公子の目の前で甄氏が死ぬようなことがあれば、公子は親不孝者だとの誹りを受け、太子の位は受けられなくなる!
仲達は侍従長に案内され後宮を走る。(※後宮は皇族以外の男子は立ち入ってはならないので違反行為である。)やっとたどり着いた甄氏の部屋、その入口で毒酒の杯を持った侍従が出ていくのとすれ違った。甄氏は既に毒酒を飲んだ後だった。すぐに部屋に入るが甄氏は口から血を流している。後から駆けこんできた叡公子を仲達と侍従長が引き留め無理矢理部屋から連れ出した。
仲達は暴れる叡公子を背負って郭照の元へ向かう。泣きじゃくる叡公子に郭照を母上と呼べと怒鳴る。彼女だけがお前の命を救うことができるのだ、このままでは甄氏の死が無駄になる!早く跪いて母上と呼べ!
叡公子は泣きじゃくりながら母上と言い、郭照は公子を抱きしめる。そこへ陛下がやって来たとの報せ。曹丕は法に背いて勝手なことをした仲達と侍従長を連行させる。そして叡公子は追放するとの聖旨を出したと告げるが郭照は既に叡公子を自分の養子にしたと訴える。なぜこの子を選ぶ、なぜ彼女の子を養子に選ぶのだ…曹丕は怒りに震えながらも聖旨を撤回させる。郭照は当然仲達から頼まれたのだろう、司馬仲達め、やはりわたしの世継ぎのことにまで干渉する気か…。
曹丕の前に仲達はひれ伏す。罪を犯したのは重々承知、死をも覚悟しておりますと言う仲達に、わたしがお前を罰することはないとでも思っているのだろうと曹丕は突きつける。仲達は死を覚悟していると繰り返し、国家は長子が守っていくのが世の道で私情によって長子を太子に立てぬは死んでも諌めねばならない、それが自分の役目だと答える。曹丕は憤慨して書を投げつける。お前はいつもそうやって平伏して媚びへつらってるように見えて、その実わたしの人生を操って来たのだ!お前には政事をすべて自由に任せてきた、だがわたしの家のことにまで手を出すのか?将来お前はわたしの太子をも自在にしたいのか?!
仲達は曹丕の目をじっと見て、今までもこれからも未来永劫、私は陛下に忠誠を捧げていると告げる。
[第四十一集]
陛下は先帝さまが成し得なかった数々の偉業を達成してこられた、こうして栄えた魏国を見ることができて私は幸せです、もはや悔いはございません…仲達は首を垂れる。
曹丕は打ち震えながら仲達を大理寺の死牢へ入れろと命じた。
司馬懿を友人として扱うな、彼は臣下だ…王とは孤独なもの…父の言葉が蘇る。しかし彼は幾度も、今までずっと自分を助けてくれた…信じればよかったのか…?葛藤が彼を苦しめる。咳き込んだその痰には血が混じっていた。
帰ってこない夫を心配する春華。様子を探りに行った柏氏が帰って来た。仲達はどうやら甄氏の事で曹丕の怒りを買い投獄されたようだ。
柏氏は鍾会と鄧艾を呼び、仲達がいなければ曹一族の勢いを抑えることができなくなると訴えるよう頼む。
曹植は激しい拷問を受けてもなお罪を認めなかった。曹植の牢の前に現れた曹丕はこれが罪を認める最後のチャンスだと告げる。曹植はゆっくりと立ち上がって歩み寄り詩を詠む「豆を煮て汁物を作る、窯の下の薪はめらめら燃える。鍋の中の豆は泣いている、元々同じ大地に根を生やしていた者同士なのに、なぜにそんなにひどく私を熱し焙るのだ…。」
曹丕は牢を開け、曹植に甄氏の枕を手渡した。枕の中には曹植の作った詩がしまい込まれていた。甄氏が死んだと聞いて曹植はその場に泣き崩れる。
曹真らは甄氏も司馬懿もいなくなってこれで太子の選定は自分たちの思うがままだと祝杯を挙げる。ただ一人夏侯尚だけは浮かない顔。曹真は娘婿に肩入れするのかと揶揄するが、夏侯尚は陛下が本当に司馬懿を処刑するだろうかと疑問を投げかける。
陳群と鐘繇は司馬懿なくして新制度を推し進めることはできないと情状酌量を願い出る。曹丕は今まで苦い汁を飲まされてきた曹一族がこの機を逃すはずがなく、彼らの不満を解消させるという意味でも仕方ないと言う。鐘繇は司馬懿を殺せば曹一族は増長し抑えられなくなるやもしれないと提言する。しかし彼は自ら死んでもかまわないと罪を犯したのだ、酌量する必要があろうか、そう言われて鐘繇も黙り込む。
しかし新制度のためには司馬懿を失うことは大きな痛手になることは曹丕も重々承知しているのだった。
曹丕は郭照を皇后に封じると発表、併せて彼女の養子である叡公子を平原王に封じる。曹一族の一人の朝臣が、郭照は生まれが卑しく皇后には相応しくないと言うと、曹丕は激怒し皇后を侮辱した罪で連行させた。まったく反対の余地はない…曹真は押し黙るしかなかった。
牢の仲達の元に鍾会がやってくる。陛下から伝言があるというのだ。一つ目は、郭照を皇后に封じ、叡公子を育てていくよう命じたということ。二つ目は、劉備が関羽の仇討を掲げて大軍を率い呉国へ出発したということ。しかし伝言だけで特に命令はない。
朝臣らの間ではこの機に乗じて呉国へ攻め込むべきという意見もあるらしい。しかし仲達は反対する。蜀と魏ではさみうちにすれば呉を攻め落とすのは容易いのではと鍾会は問うが、仲達は言う、今呉を亡ぼせば蜀は東呉を手にするだろう、蜀にはあの諸葛孔明がいる。魏に近い東呉が奴の手に渡れば必ず将来憂いの種となる。呉と蜀が争っている間に我が魏は地道に富国強兵に努めるのだ。鍾会は納得する。
曹洪はせっかく呉を攻めるチャンスだというのに自分の精鋭も動かさず屯田を続けさせることに腹を立て、全ては屯田令の鄧艾のせいだと八つ当たりし彼の仕事場へと乗り込む。鄧艾が法に沿って仕事を行っているだけだと言うと曹洪は法なんぞくそくらえだと吐く。そして鄧艾に向かってあらゆる不満を口にし罵倒するが、鄧艾はただ黙って彼の怒鳴るに任せる。左右の書記官がその言葉をしっかり書き留めていく。自分の言葉が記録にとられ、そしてその言葉は陛下の政策を真っ向から否定するものであると気づいた曹洪は嵌められたと激高し暴れるが大勢の衛兵によって抑えられ、ついに連行されて行った。
これは子夜の仇討ちの一端に過ぎない…鄧艾はその後姿を睨みつけるのだった。
鄧艾は曹丕に記録を提出する。曹丕は憤慨し死罪だと厳しく言い放つ。
曹真の元へ夏侯尚があわててやって来て、曹洪が死刑を言い渡されたと伝える。だが曹真は驚きもしなかった。情状酌量を訴えに行っても曹丕は逆に怒るだけだ、曹洪は救えない、諦めろ。その代わり我々が叔父の仇を討つのだ、そう言って曹真は剣を手にする。曹洪は将軍として将士らの尊敬を一身に集める、彼を殺せば麾下の兵士らの心は乱れる。それを収めるためには人の首が必要だ、かつての楊修のように。そして今回鄧艾と司馬懿がその首となるのだ。

[A] 司馬懿(仲達)
御史中丞、侍中。新制度を推進する二大柱の一人。
[B] 曹丕(子桓)
魏皇帝。その育った境遇からとても疑り深い性質。
[C] 曹植(子建)
平原侯。曹丕の弟。後継争いに敗北し地方でひっそり暮らしていた。かつて甄氏に想いを寄せていた。
[D] 甄宓
皇帝の正室。かつて曹植に心寄せていたことから曹丕からは冷遇されている。叡公子の母。
[E] 郭照
皇帝の側室。爵位は貴嬪。仲達の妻・張春華と義姉妹の契りを交わしている。
[F] 曹真(子丹)
鎮西将軍。曹丕の従兄弟。仲達とは昔からうまが合わない。
[G] 曹洪(子廉)
驃騎将軍。曹丕の叔父。短気で荒っぽい性質。
[H] 柏霊筠
皇帝の命で仲達を監視するため妾となった美女。だがその行動目的は皇帝のためではなく仲達のためとなってきている…。
[I] 鍾会(士季)
秘書郎。廷尉・鐘繇の息子。仲達を策士として尊敬している。
[J] 鄧艾(士載)
屯田令。新制度の屯田策は彼の発案。鍾会の同期で互いに尊敬しあう仲。
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