社員と顧客と経営者の幸福 -46ページ目

親父のガン治療にみる現代医療の問題点 9 ~ 言葉の力

こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。


医学的なことはよく分かりませんが、ソリューション・フォーカスの観点から、現代医療について 思ったことを書いていきます。

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病気という問題を見ないで身心全体のリソースを見ようとすると、必然的に「患者」という言葉は使わなくなります。

「患者」というのは、病気(問題)を抱えた人を意味するからです。


ソリューション・フォーカスの元になったブリーフセラピー(短期療法)では、
IP(Identified Patient) 患者(問題がある)と見られている人
という表現をします。

問題がある人ではなく、そう見られているだけ、ということです。


ロジャース系のカウンセリングでは、患者ではなくクライアントという言葉をよく使います。
クライアントには、依頼人や顧客という意味があります。

ソリューション・フォーカスでは、「ビジタータイプ」「コンプレイナントタイプ」「カスタマータイプ」という言葉を使います。

「一見」「クレイマー」「顧客」という感じです。


言葉は人の認識を創ります。

患者、IP、クライアント、カスタマー、どのような言葉を使うかによって、相手の見方も変わってきます。


リソースを活かしていこうとするのであれば、リソースが産み出されるような言葉を使っていくことが大切になります。


続く


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セミナー 勉強会のご案内
11月14日(日) 
行動を引き出す対話の会
11月27日(土) ソリューション・カフェ瞑想会


親父のガン治療にみる現代医療の問題点 8 ~ 東洋医学
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 7 ~ 因果不明
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 6 ~  リソースを育てない病院
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 5 ~ システム思考
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 4 ~ コンサルティングからみると
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 3 ~ 意思決定の根拠は?
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 2 ~ 問題か解決か
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 1 ~ はじまり

ソリューションカフェ瞑想会のご案内

こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。

次回瞑想会のご案内です。


前回のセミナーように長々とした説明はなく、瞑想と質疑応答を中心に進めます。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Solution Café
ソリューションカフェ瞑想会
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


瞑想は、心を頭で考えるのではなく、心を心と身体(からだ)で感じるものです。

思考を離れて身心で心を観ることにより、さまざまな心のトラブルを解決する道を示してくれます。

最近は、マインドフルネス瞑想や禅を心理療法に取り入れる動きも盛んです。


瞑想会では、毎回さまざまな瞑想を体験していただきます。
瞑想の内容は、参加者に合わせて選択します。


◆瞑想会の内容 ~ 初心者向けの指導です
・ 歩く瞑想
・ 寝ころがる瞑想
・ その他の瞑想(当日の場や参加者によって決定します)


◆対 象:  瞑想会は、どなたでもご参加いただけます。


膝の悪い方は、足を伸ばせるようにしますので遠慮せずお越しください。


◆服 装:  畳の上に座れるような服装でお越しください。
        あまり身体をしめつけないものを身につけてください。
       
◆ 日 時:  2010年11月27日(土) 10:00 ~ 12:00


9:30から簡単な瞑想の説明を行います。
瞑想が初めての方や、事前に聞きたいことがある方は、9:30にお越しください。


◆ 会 場: セシオン杉並 第二和室
        杉並区梅里1-22-32
丸ノ内線東高円寺駅下車徒歩5分 新高円寺駅下車徒歩7分  
        
◆参加費: 1,000円



◆主催:
NPO法人日本ソリューショントーク協会 ソリューション・カフェ


◆カフェマスター(ファシリテーター) 
 心のソムリエ 橋本文隆
  ソリューション・フォーカス入門(PHP研究所)著
  日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート
  高野山大学大学院 密教学修士



◆申し込み方法
申し込みフォーム 」 からお申し込みください。
    ↑↑↑
クリックするとフォームが開きます。

親父のガン治療にみる現代医療の問題点 8 ~ 東洋医学

こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。


医学的なことはよく分かりませんが、ソリューション・フォーカスの観点から、現代医療について 思ったことを書いていきます。

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病気に対してリソースを伸ばすというと、東洋医学や代替療法を思い浮かべる人も多いでしょう。

確かに、東洋医学や代替療法には、リソースを引き出す手法を数多く見つけることができます。


ただ、個人的には東洋医学という言葉は、あまり好きではありません。
理由は2つ。

ひとつは、医学という言葉が「西洋医学」と同じ意味で使われることが多いので、東洋医学という言葉のなかに、西洋医学の概念が入り込んでくるため。


ふたつめは、東洋医学と呼ばれているもののなかには、学的レベルと言い難いものが見られることです。

例えば、優れた気功論はありますが、気功学のレベルになっているものは、あまり無いように思えます。
(論と学を明確に区別することは難しいですが)



代替医療という言葉も好きではありません。

これは医療という枠組みから見た言葉であって、リソースを伸ばすという観点から見たときには、不適切と思われるからです。


野口整体の開祖であり気の巨人である野口晴哉は、ある時から「治療は捨てた」といいます。


私が昔行っていた東洋的アプローチでも、


10年以上続いた便秘が1日で解消したり、

医者から「水虫ですね。これから梅雨の季節で長引きます。」と言われて薬をもらったが、結局一度も薬をつけずに、1週間ほどで水虫が消えたり、


腰痛で体育の授業を休んでいた身体が、空手の道場に通える程度に改善するなどしました。(これは3年ほどかかりましたが)


しかしそこでも常に言われたことは、「治療はしない」ということです。


それに対して「医療行為は医師しかできないから、そう言っているのだろう」と言われたことがありますが、そうではありません。


現象としては、便秘がなくなったり、水虫がなくなったりしているが、便秘や水虫という問題を消去(解決)するような行動(即ち治療)はしていないということです。


だからこれを代替医療と呼ぶのは疑問があります。


「医療に代わる方法」という意味で使うのなら構わないのですが、「西洋的治療に代わる民間の治療法」という意味で使われていることが多いように感じるからです。


治療法と見るかぎり、西洋的であろうと東洋的であろうと、問題を解決するという発想になってしまいます。


そうではなく、身心全体をひとつのシステムと見たときに、その全体性(ホールシステム)を、最も効果的に動かすためのリソースの活用という観点が必要だと私は考えています。


続く


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セミナー 勉強会のご案内
11月14日(日) 
行動を引き出す対話の会
11月27日(土) ソリューション・カフェ瞑想会



ほめ日記

こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。


昨日 NHKの番組で「ほめ日記」が紹介されていたので、
mixi のソリューション・カフェ・コミュニティに「ほめ日記」
トピックを作成しました。

自分をほめる言葉を毎日書いていると、「うつ」からも
回復したそうです。

これは、まさにソリューション・フォーカスです。

mixi にご参加の方、
気が向いたら「ほめ日記」を書きに来てください。


「ほめ日記」トピック
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=57625602


行動を引き出す対話の会 11/14

実践勉強会のお知らせです。

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
Solution Café
行動を引き出す対話の会(行動する会)
~ソリューション・フォーカスを身につける~
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行動する会は、夢や目標、悩みの解決に向かって対話する集まりです。
ひとりで考えているだけではなく、他の参加者と対話することによって、
やりたいことを明確にし、行動につなげていきます。


コーチングやソリューション・フォーカスというコミュニケーションを使って対話していきます。

経験者は、コーチングやソリューション・フォーカスの
実践の場として利用できます。  


初めての方には、ソリューション・フォーカスを使った対話のポイントをお配りしますので、それを使って対話すると、自然にできるようになっていきます。

この勉強会は、悩みを解決したい人や 何か目標を実現したい人は、どなたでも参加可能です。



例えば、

・ 仕事に悩みがある。
・ 子どもの教育で悩んでいる。
・ 人間関係に悩んでいる。
・ カウンセリング・コーチングが上手くなりたい
・ 仕事ができる人間になりたい
・ 就職、転職したい。
・ 独立して、起業したい。

など、何でも構いません。


参加者同士でペアやグループになり、対話しながら、具体的なゴールや行動を決めていきます。

同時に、
 ソリューション・フォーカスやコーチングのやり方やポイントを、実践しながら学ぶことができます。
知識だけの学習ではなく、自分の実践を通じて学ぶことができます。 


この学びは、教育や仕事、チームワークや他人との交渉など、多くの分野で活かすことができます。


さらに、
初めて参加される方には、個別に無料コーチングを行います。
(希望者のみ)
コーチングは、電話または対面で行います。
(電話代等の実費はご負担ください)
コーチングの日時は個別にご相談ください。



◆日 時:2010年11月14日(日) 9:30 ~ 12:00
              
◆会 場:
永福和泉地域区民センター 第二集会室
東京都杉並区和泉3-8-18 (井の頭線「永福町」徒歩5分)


◆参加費:1,000円


◆主催:
NPO法人日本ソリューショントーク協会 ソリューション・カフェ


◆カフェマスター(ファシリテーター) 
 心のソムリエ 橋本文隆
  日本産業カウンセラー協会 キャリアコンサルティング講座トレーナー
  ソリューション・フォーカス入門(PHP研究所)著
  日本ソムリエ協会認定 ワインエキスパート
  高野山大学大学院 密教学修士



◆申し込み方法

11月14日 行動する会は定員に達しました。

次回は、12月11日(土)13:00~17:00 に行います。
お申込みは下記フォームからお願いします。


申し込みフォーム 」 からお申し込みください。
    ↑↑↑
クリックするとフォームが開きます。


嵐の中コーチング終了

こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。

今日は台風の真っ只中で、コーチングを実施しました。

天気が天気なので中止にしても良かったのですが、
こんな中で実施したのは、こんな時に来るクライアントは、
成果を出す気がするから。

こんな時に行なうのも、またいいものだ。


親父のガン治療にみる現代医療の問題点 7 ~ 因果不明

こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。

医学的なことはよく分かりませんが、ソリューション・フォーカスの観点から、現代医療について 思ったことを書いていきます。

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誤解があるといけませんが、父はがんでなくなったのではありません。


手術は見事に成功し、父は予定通り退院しました。
その意味では、医師は完璧に仕事を遂行したのです。


その後体調を崩し、1年後くらいに肺炎で入院。
その後の闘病は基本的にがんとは関係ありません。


ですから、父の手術は成功例としてカウントされていることでしょう。


死因とがん手術との因果関係は不明です。
検証のしようがありません。


手術を受けなくてもそうなっていたかもしれないし、
手術を受けたから、体力が落ちてそうなったのかもしれないし、
いずれにしても証明することは不可能です。


(個人的には、何もしなければ普通に生きていたと想像はするけれども)


ここでは今回の結果ではなく、現代医療がもつシステムやプロセス、スタンスを問題としています。

問題を解決することが優先され、リソースを活かし、生きる力を伸ばす観点が欠けていると思われるからです。


では、リソースを活かすためにはどうすればいいのか?
次回はそれを考えてみたいと思います。


続く


親父のガン治療にみる現代医療の問題点 6 ~  リソースを育てない病院

親父のガン治療にみる現代医療の問題点 5 ~ システム思考
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 4 ~ コンサルティングからみると
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 3 ~ 意思決定の根拠は?
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 2 ~ 問題か解決か
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 1 ~ はじまり


親父のガン治療にみる現代医療の問題点 6 ~  リソースを育てない病院

こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。

医学的なことはよく分かりませんが、ソリューション・フォーカスの観点から、現代医療について 思ったことを書いていきます。

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健康には、問題(症状)を除去することと、リソースを活かすことの両面が必要だが、医療現場では、問題の解決に焦点が当たっている。

そのことをよく現しているのが病院である。

父のがん手術は無事成功し、すぐに退院した。

その後、父が肺炎で別の病院に入院したという話を聞いたので、見舞いに行った。


まず感じたことは、「場がよくない。違和感がある。」
気功風に言えば、気場が悪い。

ここで1週間寝泊りしたら、それだけで僕は病気になると思った。

病人が集まる場だから仕方ないのかもしれないが、何か策はないだろうか?
人が元気になる場という感じがしなかった。


そして、食事が不味い(らしい)。

父は食事がほとんど取れなかったので、点滴を受けていた。

おかゆのようなものが出されるがほとんど食べないので、一度母が食べてみたらしい。
ものすごく不味くて食べれなかったと言っていた。

食事は元気になるための、超重要項目だ。
毎日不味いものを食わされたら、健康な人でも元気は出ないだろう。

まして、元気の無い人に元気になってもらうためには(リソースを活かすためには)、美味い食事は必須だと思う。

そういうサービスは病院にはないらしい。



父のがん手術後の検診に一度ついていったことがある。

いろんな部署を歩き回って、終わったときにはクタクタになっていた。
病人を疲れ果てさせてはいたが、元気にはしていなかった。


ほんの一場面を見ただけにすぎないが、病院は診断(アセスメント)と問題解決をするところであって、リソースを伸ばすところではなさそうである。


問題を解決することと、リソースを活かすことは両輪。

問題の無い企業が、いい企業とは限らない。
問題の無い国家が、素晴らしい国家とは限らない。

さまざまな問題を抱えていても、
いい企業もあるし、素晴らしい国家もある。

問題に目を奪われると、そこが見えなくなる。

だから僕はソリューション・フォーカスを勧めている。

親父のガン治療にみる現代医療の問題点 5 ~ システム思考
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 4 ~ コンサルティングからみると
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 3 ~ 意思決定の根拠は?
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 2 ~ 問題か解決か
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 1 ~ はじまり

親父のガン治療にみる現代医療の問題点 5 ~ システム思考

こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。

医学的なことはよく分かりませんが、ソリューション・フォーカスの観点から、現代医療について 思ったことを書いていきます。

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医師とのやりとりを通じて感じた問題点を書いてきたが、これは決して医師個人を批判しているのではない。

むしろ医師は非常によくやっていたと思う。

問題は医師個人ではなく、システムである。


生きるということを企業に例えるならば、医師は部門長や部門のスペシャリストという位置づけになる。

だから経営全般の話をしても話が合わない。


経営全般を見るためには、部門などの要素を見るのではなく、システム全体がどのように有機的に関係しているのかを見ることが必要になる。

これをシステム思考といい、学習する組織(ラーニング・オーガニゼーション)の重要な思考法である。

ソリューション・フォーカスもシステム思考(システムズ・アプローチ)を基盤としており、要素ではなく、関係やシステムを見ていく。


医療現場において、患者の全体システムについて語ろうとしても、経営トップに相当する役割の人がいない。

あえて言えば、看護士の方がまだ全体を見ている。

患者の生活環境全般を見ているのは看護士だから、全体を見ている看護士が、必要に応じてスペシャリストである医師を使う方が、合理的である。

しかし現実はそうはなっていない。


実際看護士は、経営トップというより、総務部に相当すると思われる。
だから、全体には関与しているのだけれども、経営トップの意思決定というレベルの会話にはならない。


そうであるならば、医療現場に経営トップに相当する役割はいないことを自覚して、患者自らが経営トップとしての役割を果たすことが必要になる。

そのためには、教育が必要だと思う。


日本人は薬好きだと言われるが、自分が持つリソースを活かすということを考えないで、「問題があれば切り捨てる」、「対処療法的によくなればいい」、「治すのは医者の仕事で自分ではない」というような考えが多いように思う。


自分の身体と精神を知るということをなおざりにしていては、いくら医療が進歩しても、健康から離れていく危険がある。

「病気がない=健康」ではないことを理解し、生きる力を伸ばしていくことが、高齢化、医療費増大などの観点から考えても、大切なことではないかと思う。

そのときに、ソリューション・フォーカス的思考は、大いに役に立つものだと考えている。


続く

親父のガン治療にみる現代医療の問題点 4
親父のガン治療にみる現代医療の問題点 3

親父のガン治療にみる現代医療の問題点 2

親父のガン治療にみる現代医療の問題点 1


親父のガン治療にみる現代医療の問題点 4 ~ コンサルティングからみると

こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。

医学的なことはよく分かりませんが、ソリューション・フォーカスの観点から、現代医療について 思ったことを書いていきます。

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医師の説明は、おおよそ次のようなものである。

「胃を全部取れば、確実にがんを除去できます。
 それで問題なく元気にやっている老人もいます。
 問題は起こるかもしれません。
 内視鏡の手術でも問題が起こることはあります。」

別の文脈で
「お年のわりには元気そうに見えますけどね。」
というのもあった。


これを経営コンサルティングに例えると、

「赤字の商品があるので、この部門をリストラすれば、確実に赤字を止めることができます。
おたくのような中小企業では、企業の体力が落ちて、倒産するかもしれません。
でも、元気に回復する中小企業もありますよ。

中小企業のわりには、元気そうに見えますけどね。」

という風になるだろう。

こんな経営コンサルタントに金を払う経営者はいない。
こんな診断はありえない。


もしリストラするのであれば、企業に残るリソース(資金、資産、商品、サービス、人材、商品開発力、ブランドなど)を計算し、部門全てをリストラしても回復できるのかどうか、当然見極める。


「倒産する会社もありますし、上手くいく会社もあります」ならコンサルタントはいらない。
しかし、医師の説明というは、そのレベルなのである。

つまり医師は、クライアント(患者)のリソースを見る力がないということである。


「70代なら上手くいくデータがある」などというのも無意味である。
それは単に統計データを語っているだけであって、目の前のクライアントを見ているのではない。

「70%上手くいくデータがあるからやります」ではコンサルティングにならない。
目の前のクライアントが70%に入る根拠を明確にする必要がある。


そのためには、クライアントのリソースを見る必要がある。
リソースとは、企業の場合は、人、モノ、金であり、患者の場合は、身体と精神である。

当然手術前にはさまざまな検査を行い、身体的異常を調べる。

それは、身体の問題がないかどうかの検査である。


しかし生きる力というのは、身体的問題だけではないのである。


続く


親父のガン治療にみる現代医療の問題点 3

親父のガン治療にみる現代医療の問題点 2

親父のガン治療にみる現代医療の問題点 1