親父のガン治療にみる現代医療の問題点 8 ~ 東洋医学
こんにちは。 心のソムリエ 橋本文隆です。
医学的なことはよく分かりませんが、ソリューション・フォーカスの観点から、現代医療について 思ったことを書いていきます。
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病気に対してリソースを伸ばすというと、東洋医学や代替療法を思い浮かべる人も多いでしょう。
確かに、東洋医学や代替療法には、リソースを引き出す手法を数多く見つけることができます。
ただ、個人的には東洋医学という言葉は、あまり好きではありません。
理由は2つ。
ひとつは、医学という言葉が「西洋医学」と同じ意味で使われることが多いので、東洋医学という言葉のなかに、西洋医学の概念が入り込んでくるため。
ふたつめは、東洋医学と呼ばれているもののなかには、学的レベルと言い難いものが見られることです。
例えば、優れた気功論はありますが、気功学のレベルになっているものは、あまり無いように思えます。
(論と学を明確に区別することは難しいですが)
代替医療という言葉も好きではありません。
これは医療という枠組みから見た言葉であって、リソースを伸ばすという観点から見たときには、不適切と思われるからです。
野口整体の開祖であり気の巨人である野口晴哉は、ある時から「治療は捨てた」といいます。
私が昔行っていた東洋的アプローチでも、
10年以上続いた便秘が1日で解消したり、
医者から「水虫ですね。これから梅雨の季節で長引きます。」と言われて薬をもらったが、結局一度も薬をつけずに、1週間ほどで水虫が消えたり、
腰痛で体育の授業を休んでいた身体が、空手の道場に通える程度に改善するなどしました。(これは3年ほどかかりましたが)
しかしそこでも常に言われたことは、「治療はしない」ということです。
それに対して「医療行為は医師しかできないから、そう言っているのだろう」と言われたことがありますが、そうではありません。
現象としては、便秘がなくなったり、水虫がなくなったりしているが、便秘や水虫という問題を消去(解決)するような行動(即ち治療)はしていないということです。
だからこれを代替医療と呼ぶのは疑問があります。
「医療に代わる方法」という意味で使うのなら構わないのですが、「西洋的治療に代わる民間の治療法」という意味で使われていることが多いように感じるからです。
治療法と見るかぎり、西洋的であろうと東洋的であろうと、問題を解決するという発想になってしまいます。
そうではなく、身心全体をひとつのシステムと見たときに、その全体性(ホールシステム)を、最も効果的に動かすためのリソースの活用という観点が必要だと私は考えています。
続く
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